Round 11

Posted in Event Coverage on February 28, 2009

By Daisuke Kawasaki

棚橋 雅康(新潟) vs. 三田村 和弥(千葉)

三田村 和弥二日間にわたって行われているプロツアー京都も、ついに終盤戦となった。

ブースタードラフトによる3回戦が終了し、残す所はスタンダード4回戦だ。

三田村 「ついにやってきましたよ」

と筆者に声をかけてきたのは、三田村 和弥(千葉)。初日をスタンダード3-1、ブースタードラフト2-1した上での、本日の3連勝によって一気にトップ8が見えるラインまで駆け上がってきたのだ。

三田村 「最近負けキャラ扱いですけど、負けてばっかじゃないってところを見せてやりますよ!」

さすがは「魔界の番人」。「魔王」三原 槙仁(千葉)が初日落ちしてしまっている以上、千葉の盟主として、ぜひとも奮闘していただきたい。

さて、三田村が千葉の盟主だとすれば、対戦する棚橋 雅康(新潟)は新潟の盟主と言えるだろうか。昨年夏に開催されたグランプリ神戸でトップ8入賞し、さらにこの京都への権利も、関東から遠征してきた「PTQ荒し」たちを打ち破っての権利獲得と、今注目されているプレイヤーのひとりである。

棚橋といえば、いまだ伊藤 敦(東京)と会場でも交流を続けているほどのキスキン好きとして神戸では紹介したが、今回はどのようなデックをチョイスしてきたのか。

三田村のデックは、八十岡 翔太(東京)が「スワンを使ってる人には正直別のデッキを使ったほうがいいっていいたい」と遠回しに言ったことでしられる赤青スワンである。

棚橋 雅康Game 1

先手の棚橋は《思考囲い/Thoughtseize》からのスタート。

《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll
《連絡/Tidings
《砕けた野望/Broken Ambitions
《マグマのしぶき/Magma Spray
《火葬/Incinerate

に土地2枚という三田村の手札から《砕けた野望》をディスカードさせる。

そして、2ターン目に《苦花/Bitterblossom》の設置を挟んで、3ターン目に再び《思考囲い》。これにスタックして、三田村は《マグマのしぶき》をフェアリートークンに。

先ほどの手札から、《紅蓮地獄/Pyroclasm》と《突撃の地鳴り/Seismic Assault》が増えた三田村から《紅蓮地獄》をもぎ取る。

さて、ということは三田村は2枚から土地が増えていない事になるのだが、三田村は3ターン目4ターン目と連続して土地を引き、《ブリン・アーゴルの白鳥》をキャストする。

しかし、この《ブリン・アーゴルの白鳥》は《苦悶のねじれ/Agony Warp》によって除去され、棚橋の場にはスワンデック殺しとして名高い《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》が追加されてしまう。

5枚目の土地まで引き当てた三田村はこの棚橋のフルタップの隙に《連絡》で手札を充実させる。

《エレンドラ谷の大魔導師》のアタックを《謎めいた命令/Cryptic Command》でバウンスしようとするのをカウンターさせ、さらに続くターンに《突撃の地鳴り》をカウンターさせることで《エレンドラ谷の大魔導師》を排除すると《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》をキャストする。

しかし、この《ジェイス・ベレレン》は予定調和的にフェアリートークンに蹂躙され、なおかつ棚橋の場には2枚目の《エレンドラ谷の大魔導師》が。

この時点で、三田村のライフは10に対して、棚橋のライフは8。棚橋の場には5体のフェアリートークンと《エレンドラ谷の大魔導師》がいるので、次のターンにはライフレースは逆転するのだが、ここで三田村はプランを構築する。

まずは《ジェイス・ベレレン》をキャストし自分だけドロー。そして、手札の2枚の《火葬/Incinerate》を棚橋自身へと打ち込んでいく。

1枚は《エレンドラ谷の大魔導師》でカウンターしたものの、青マナをダメージランドから捻出しなければならなかったため、棚橋のライフはこれで4。続くアップキープで3。

棚橋は《変わり谷/Mutavault》をクリーチャー化して《ジェイス・ベレレン》にアタックしつつ、トークンと《エレンドラ谷の大魔導師》を三田村に突撃させる。

続くターンに、まず三田村は《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》をキャスト。これを小考の末にスルーした棚橋。この能力で三田村は《エレンドラ谷の大魔導師》を除去し、棚橋本体へと《火葬》をたたきつける!

《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》。

棚橋 1-0 三田村

Game 2

三田村と棚橋の熱戦先手の三田村はマリガン。そして、キープした手札が《火山の流弾/Volcanic Fallout
《羽毛覆い/Plumeveil》《否認/Negate》《謎めいた命令/Cryptic Command》に土地が2枚。

この手札が、即刻《思考囲い》で公開され、《否認》が落とされてしまう。

三田村が、棚橋のアップキープに《羽毛覆い》をキャストすると、棚橋はこれをスルーした上で、《ジェイス・ベレレン》をキャストし、+2能力を起動する。一度この《ジェイス・ベレレン》を《謎めいた命令》のバウンス+ドロー能力によって自身のアドバンテージに変えた三田村は、続いてキャストされて-1能力を使われた《ジェイス・ベレレン》を排除する。

しかし、三田村は棚橋のキャストした、このマッチアップ第3のプレインズウォーカーである《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》をカウンターできない。《リリアナ・ヴェス》の+1能力によって手札を減らされていった三田村は《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》の連打でマナまで縛られてしまい、ゲームを完全に支配されてしまったのだった。

棚橋 2-0 三田村

三田村 「メインから《エレンドラ谷の大魔導師》だったのがきつかった...」

そう三田村が語るように、棚橋の青黒フェアリーは、いわゆる高橋 優太(東京)チューンタイプの青黒フェアリーである。

高橋と言えば、新潟出身のプレイヤー。昨年は千葉の時代と言われたが、棚橋が「今年は新潟の時代だった」と言えるような成績を残してくれるのか期待したい。

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