Round 14

Posted in Event Coverage on February 28, 2009

By Daisuke Kawasaki

中村 肇(東京) vs. Adam Koska(チェコ)

中村 肇二年前のこの時期も、京都でプレミアイベントが開催されていた。

そのグランプリ京都を制したのは、渡辺 雄也(神奈川)であった。

渡辺は、その勢いままに、その年のRookie of the Yearを獲得したのだった。

渡辺の強さの原動力は、と聞かれれば、筆者は間違いなく「関東の草の根トーナメントの質と量」と答えるだろう。

東京の五竜杯と、千葉のLMC、そして神奈川のPWC。この3大会を中心に、多くの大会が関東には存在している。

津村 健志(広島)が過去に言っていたことがある。「大会にでる以上の練習は無い」と。

これらの大会が入れ替わり立ち替わり開催され、大会のない週末が無い、ということが、ここ数年のいわゆる「関東第3世代」の躍進を支えているのは間違いないだろう。

そして、渡辺はその中でも、PWCを拠点とし、2年連続で「ミスターPWC」と呼ばれるほどの活躍をしていたのだ。渡辺の原点はPWCにあり、これは、渡辺が獲得したグランプリ京都のトロフィーが、PWC主催者の中嶋 智哉に寄贈されたことからも間違いないだろう。

だが、その渡辺の「ミスターPWC」の座を脅かそうとしているプレイヤーがいる。

それが、中村 肇(東京)だ。

「KAKAO」のハンドルネームで知られる中村。渡辺の初フィーチャーマッチであるグランプリ浜松でも、渡辺・石川 練(神奈川)とともにチームを組んでいた。

その中村が、この京都の地で、トップ8進出を賭けて、最後のマッチを戦おうとしている。

対戦相手は、Adam Koska(チェコ)。使用デックは、赤白GAPPO。

中村のデックは、赤白GAPPOに勝利するべく選択された白単キスキン。

果たして、中村が、再び京都でのトロフィーをPWCに持ち帰る、その第一歩を踏み出すのか、それとも、世界の壁の厚さを思い知らされるのか。

Game 1

1ターン目に中村は《風立ての高地/Windbrisk Heights》をセット、Adamは2体の《モグの狂信者/Mogg Fanatic》を並べていく。

中村は《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》《皺だらけの主/Wizened Cenn》とならべ、プレッシャーをかけていく。

だが、対戦相手は《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をキャスト。そして《メドウグレインの騎士》を《稲妻のらせん/Lightning Helix》する。

《皺だらけの主》を《モグの狂信者》の生け贄へと捧げクロックを失った中村の前に登場した《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》は中村へと、プロツアートップ8の壁の高さを感じさせる。

しかし、中村も負けてはいない。《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》をキャストすることで《風立ての高地》の発動条件を満たす。

だが《風立ての高地》そのものが《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》で破壊されてしまってはどうにもならない。

続くターンには《幽体の行列/Spectral Procession》をキャストし、パーマネントの数では圧倒する中村。さらに2枚目の《雲山羊のレインジャー》を追加すると《栄光の頌歌》を設置しAdamへと数の暴力で襲いかかる。

だが、そこは粘りに定評のある赤白GAPPO。《復讐のアジャニ》がAdamにライフを提供し続け、《運命の大立者/Figure of Destiny》が8/8までふくれあがってしまうと、中村は土地を片付けた。

Adam 1-0 中村

Game 2

中村はダブルマリガンの末に《平地》が2枚に《変わり谷/Mutavault》《幽体の行列》《雲山羊のレインジャー》という手札をキープする。Adamもマリガン。

第1ターンから中村は白マナの引きにかけるか、それとも《変わり谷》でのアタックを優先するかという選択を突きつけられ、結局前者を選択する。

中村のファーストドローが《ひなびた小村/Rustic Clachan》であり、賭けに勝った形となった。3ターン目には《幽体の行列》をキャストする。

対して、Adamは2枚の《風立ての高地》を含めて土地を並べつづけ《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》を場に送り出す。

この2枚の《風立ての高地》が起動できる状態になってしまうと、もともとアドバンテージ差のある中村としては、非常に厳しい状態となってしまうのが明らかだ。中村も、対抗するかのごとく、1枚の《風立ての高地》をセットする。

だが、Adamは《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》をキャストし、易々とその条件をクリアしてしまう。

しかし、ここで中村の秘匿していたカードが、まさかの《神の怒り/Wrath of God》。

なんとかアドバンテージ差を取り返した中村だったのだが、Adamも、《炎族の先触れ/Flamekin Harbinger》をキャストし、ライブラリーのトップに《目覚ましヒバリ》を仕込み、さらに《復讐のアジャニ》。

中村は、この《炎族の先触れ》に対して《流刑への道/Path to Exile》をキャストする。Adamはこれを通した上で、ライブラリーから基本地形をサーチすることを選択しない。

《幽体の行列》をキャストし、ターンを返す中村。想起でキャストされる《目覚ましヒバリ》へなすすべがないのだ。

戻ってくる《包囲攻撃の司令官》と《白蘭の騎士》。土地を引いた中村は《幽体の行列》のトークンを《復讐のアジャニ》へとアタックし、忠誠カウンターを減らし、さらに《雲山羊のレインジャー》をキャストする。

Adamの《復讐のアジャニ》はその身を犠牲に《雲山羊のレインジャー》を打ち落とす。

その生み出したキスキントークンたちは《包囲攻撃の司令官》の産んだゴブリントークンをブロックしていくが、それぞれが2マナの《ショック/Shock》となって、中村のスピリットトークンを打ち落としていく。

そして、ついにAdamの《風立ての高地》から2枚目の《復讐のアジャニ》が登場してしまう。

中村は《幽体の行列》《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》とキャストして、ターン終了。

《メドウグレインの騎士》は《復讐のアジャニ》によって除去され、スピリットトークン3体は《包囲攻撃の司令官》本体と交換される。

だが、ここでの中村のトップデックが《運命の大立者》。《変わり谷》で《復讐のアジャニ》の忠誠カウンターをなくすと、Adamのターンエンドには4/4とする。

引き続いて中村のトップが強い。今度は《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》。これをキャストすることで《白蘭の騎士》を完全にシャットアウトする。場が完全にひっくり返る。

しかし、Adamは《神の怒り》をキャストする。これでお互いがトップデック合戦となった。

中村のライブラリートップは、土地。《変わり谷》でアタックする。

Adamのライブラリートップは《包囲攻撃の司令官》。

Adam 2-0 中村

ゲーム終了後に、渡辺が中村に声をかける。

渡辺 「なんで、《炎族の先触れ》に《流刑への道》うってんだよ!《包囲攻撃の司令官》に打つしかないでしょ!」

中村 「手札が悪すぎたから、基本地形サーチしてくれないかって...」

渡辺 「プロツアーだぞ!草の根じゃないんだぞ!」

中村 「でも、ラウンド4では探してくれたよ」

渡辺 「...」

中村のプレイが正しかったかどうかは筆者にはわからない。

だが、渡辺の言う所の「草の根ではなくプロツアー」で、トップ8入賞直前まで進んだことだけは、疑いようのない事実なのである。

Latest Event Coverage Articles

Grand Prix Santiago 2017

Final Standings by, Wizards of the Coast

Finish Player Name Match Points Pro Points Prize Money 1 Sasso, Mauro [AR] 37 8 $10,000 2 Grzegorz, Kowalski [PL] 38 6 $5,000 3 Vega, Daniel [...

Learn More

Grand Prix Montreal 2017

Final Standings by, Wizards of the Coast

Finish Player Name Match Points Pro Points Prize Money 1 Jones, Kevin [US] 39 8 $10,000 2 Dean, Paul [CA] 40 6 $5,000 3 Aubin, Maxime [CA] ...

Learn More

Articles

Articles

Event Coverage Archive

Consult the archives for more articles!

See All

We use cookies on this site to enhance your user experience. By clicking any link on this page or by clicking Yes, you are giving your consent for us to set cookies. (Learn more about cookies)

No, I want to find out more