Round 8

Posted in Event Coverage on February 28, 2009

By Daisuke Kawasaki

Round 8 : 森田 雅彦(大阪) vs. Joshua Ravitz(アメリカ)

森田 雅彦

見所盛りだくさんのプロツアー京都二日目。

二日目初戦となるこのラウンド8では、もちろん快進撃を続けるLSVことLuis Scott-Vargasがアリーナに招集されている。

しかし、ここでは、その隣で同じようにアリーナへと呼び出された一人の日本人プレイヤーに注目したい。

そのプレイヤーとは、森田 雅彦(大阪)。

日本屈指のグランプリトップ8回数で、準優勝回数で、そして生粋のマジックジャンキーとしてよく知られる森田。そのプレイへの安定感に定評ある森田だが、最近はプレミアイベントに参加する回数が目に見えて減ってきてしまっている。

というのも、マジックのプレイだけじゃなく、生活にも安定を求めた結果として、多忙な毎日を送っているからだという。

森田 「最近は、もう、週末にやるリミテッドくらいしかマジックやれてないですからね。すっかりリミテッド派に転向ですよ」

しかし、心は常にマジックジャンキー。

森田 「その週末のドラフトを心の糧に一週間がんばってますよ!」

そんな森田は、ドラフト前のインタビューでの希望通りに「賛美クリーチャーを揃えたナヤ」を構築。今後の3ラウンドにも十分に期待のできるスタートとなった。

森田の初戦の相手は、今話題のいわゆる「アメリカニューヨーク組」の一人であるJoshua Ravitz(アメリカ)。こちらも森田同様、タイトルには恵まれないものの、数々の戦歴で知られる強豪プレイヤーである。

白緑を軸に赤と青のカードを取りそろえたRavitzのデックが勝つのか、それとも、賛美祭りの森田が勝つのか。

Game 1

後手の森田は、マリガンからスタートするものの、2ターン目に《切り裂き隊の壊し屋/Rip-Clan Crasher》をキャストし即アタックと、盤面では先手をとる。

対して、Ravitzは《バントの全景/Bant Panorama》で土地をするものの、3ターン目にアクションは無し。というのも、Ravitzの手札の3マナのカードは《長毛のソクター/Woolly Thoctar》であり、Ravitzの場には赤マナ供給源がないのだ。

その間、森田は《ナヤのオベリスク/Obelisk of Naya》でマナ加速をしつつ、《切り裂き隊の壊し屋》でクロックを刻む。

手札の土地も3枚で尽きているRavitzは、少し力を込め気味にカードをドローすると、それが念願の4枚目の、しかもふたつ目の緑マナである《森》。

ここでやっと《野生のレオトー/Wild Leotau》によって地上を膠着させることに成功する。森田は《アクラサの従者/Akrasan Squire》《ヴィーアシーノの殺戮士/Viashino Slaughtermaster》と並べるものの、なかなか突破口を見いだせない。

なんとか《野生のレオトー》の頭上を森田の《天空の先達/Welkin Guide》が乗り越えていくと、Ravitzは《バントの魔除け/Bant Charm》でこれを退け、あいかわらず地上を膠着させようと画策する。なにせ、クリーチャーもプレイヤーもサイズではRavitzが勝っているのだ。

このRavitzの策は功を奏す。森田は十二分にマナを残しながら、なかなか突破口を見いだせない。その隙に、Ravitzは《エイヴンの先駆者/Aven Trailblazer》をキャストし、今度は自身が軸をずらしたクロックを用意する。

だが、森田は2体目の賛美クリーチャーとして《ロウクスのボディガード/Rhox Bodyguard》をキャストする。これで4/4となった《切り裂き隊の壊し屋》で《野生のレオトー》を相打ちにとると、続くターンには《ヴィーアシーノの殺戮士》でアタック。

この3/3二段攻撃という化け物を相手に、Ravitzは《エイヴンの先駆者》《野生のナカティル/Wild Nacatl》《ロウクスの瞑黙者/Rhox Meditant》の3体でブロックを宣言する。

しかし、森田の《圧倒する咆哮/Resounding Roar》が、これらを一方的になぎ払う。

赤マナを引けないまま、手札に赤い呪文が並んでいくRavitzは、《標のビヒモス/Beacon Behemoth》で時間を稼いだ上で8マナを揃え、《浄火の大天使/Empyrial Archangel》をキャストする。

森田がこの完全防御クリーチャーによるブロックを《アラーラの力/Might of Alara》で排除すると、Ravitzは次の手が無いことを森田に示した。

森田 1-0 Ravitz

Game 2

ジョシュア・ラビッツ

先ほどのゲームを、色マナ事故によって落としたRavitz。今度は、色マナの揃っていない初手を即時にマリガンする。

続く手も《平地》が3枚という色マナに不安残るものであったが《ナヤのオベリスク》があったことから、ゲームをスタートする。

Ravitzは3ターン目に《森》を引き当て《ナヤのオベリスク》をキャスト、さらに、《エルフの幻想家/Elvish Visionary》でのドローで《島》までドローし、色マナを揃えつつ、《エイヴンの先駆者》をキャストする。版図によって、タフネスは4。

さらに続くターンには《猛きセロドン/Bull Cerodon》までキャストという無駄のない展開だ。

しかし、ここに至るまでの間に、森田は《アクラサの従者》《天望の騎士/Knight of the Skyward Eye》《エイヴンの従者/Aven Squire》《ロウクスの突撃者/Rhox Charger》という、こちらも賛美デッキとしては屈指の無駄のない展開を繰り広げ、Ravitzのライフを削っている。

《サシーリウムの射手/Sacellum Archers》によって、守りを固める森田に対して、Ravitzは《天空の先達》でダメージをねじ込んでいく。

この能力で7/7というサイズになった《猛きセロドン》はさすがに《エイヴンの従者》でチャンプブロックした森田だったが、《エイヴンの従者》をおかわりし、《ロウクスの突撃者》でアタック。

この巨大アタッカーがやっとこさ《猛きセロドン》を退場させると、ずらりと並んだ賛美クリーチャーの総攻撃を守りきるだけのライフはRavitzには残されていなかった。

森田 2-0 Ravitz 

森田 「植物も水やりすぎると毒っすからね、そういうことかもしれないっすね」

逆に、水も肥料もぎりぎりまで絞って栽培したトマトはうまみが凝縮されるという。

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