Semifinal

Posted in Event Coverage on March 1, 2009

By Daisuke Kawasaki

Luis Scott-Vargas(アメリカ) vs. Brian Robinson(アメリカ)

本日掲載された、スタンダードウォッチング:トップ8編で、八十岡 翔太(東京)に、決勝ラウンドのマッチアップの予想をしてもらった。

そこでは、デックリストから予想されうる、平均的なマジックが行われた場合の結果の予想であった。

では、現実の世界で、現実のプレイヤーが、実際にプレイした場合はどう予想されるのだろうか。

八十岡に、ついでのように聞いてみた。

八十岡 「そんなの、決まってるでしょ、決勝がLSVとナシフで、ギリギリでナシフが勝つんじゃないの」

断言された。

八十岡 「あのふたりだけ、世界が違いすぎる」

その、ふたりの世界に紛れはないのだろうか。

八十岡 「うーん...強いて言えば、4色デッキかな...普通のマジックなら、絶対準々決勝で負けるけど、普通のマジックじゃなければ...」

Game 1

八十岡の予想は、こうだった。

八十岡 「この4色デッキ、まわるとは思えないけど、もしもまわったら、相性とかそういう問題じゃないゲームになると思うよ」

Robinsonは1ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》をキャストすると、2ターン目には《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》をキャスト、さらに3ターン目に《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》をキャストし、実質7/7二段攻撃となった《包囲の搭、ドラン》がLSVにアタックすると、一回しか攻撃していないのに、LSVのライフは早くも5。

LSVが《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》をキャストしても、それは1ターンのブロッカーにしかならない。

自身のキャストした《苦花/Bitterblossom》は、たしかに毎ターンブロッカーを供給してくれるのだが、《包囲の搭、ドラン》も《数多のラフィーク》も通せない以上、《極楽鳥》と《貴族の教主》がドンドンライフを削っていく。

いや、ドンドンというほどのライフはないのだが。

Robinson 1-0 LSV

Game 2

そして、さらに八十岡は予想を続ける。

八十岡 「でも、LSVは特別だから。あのプレイングスキルで、あれだけ引きが強いってひどいもんだよ」

2ターン目に《苦花》からスタートしたLSV。手札に控える《幽体の行列》が次のターンの出番を待ち構えている。

しかし、1ターン目に《極楽鳥/Birds of Paradise》からスタートしたRobinsonは、2ターン目に土地はとまってしまうものの、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》をキャストし、《幽体の行列》を紙切れにする。

さらに、Robinsonは《苦花》キラーとして期待される《散弾の射手/Scattershot Archer》をキャストし、今度は《苦花》を紙切れに...できるのは相手が普通のプレイヤーの時である。

LSVは全然違う世界のプレイヤーだ。

そんな1マナクリーチャーなど、意にも介さず、《栄光の頌歌/Glorious Anthem》を張ると、Robinsonがなんとか延命すべくキャストした《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》を《恐怖/Terror》で紙切れにしたのだった。

Robinson 1-1 LSV

Game 3

Robinsonも、並のレベルのプレイヤーじゃない。

八十岡 「うーん、このデッキでトップ8入賞できるんだから、すごい引きが強いかもね」

たしかにすごい。

1ターン目に《極楽鳥》から《包囲の搭、ドラン》《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》といういわゆるブン回りを見せつける。

相手が並のレベルのプレイヤーだったら、この時点で心が折れているだろう。短気なら投了しているだろう。

しかし、繰り返すが、LSVは全然違う世界のプレイヤーだ。

《萎れ葉のしもべ》がキャストされると、《包囲の搭、ドラン》へと《流刑への道/Path to Exile》をキャスト。

これによって、実質1ターン稼いだLSVは、《台所の嫌がらせ屋》でさらに時間を稼ぐ。

《苦花》《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》と連続して展開し、じわじわと優位を取り返していく。

自身の優位を守りきろう、とRobinsonは《萎れ葉のしもべ》の2枚目をキャストし、怪獣軍団を作り上げる。

そして、《萎れ葉のしもべ》でアタック。だが、LSVは、このアタックを《雲山羊のレインジャー》とキスキントークンでブロックした後に、《雲山羊のレインジャー》の能力起動と冷静に対処する。

しかしまだ、Robinsonの後続は止まらない。《ロウクスの戦修道士》をキャストし、攻撃する。

この攻撃を《台所の嫌がらせ屋》と《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》、キスキントークンでブロックし、討ち取ると、LSVは、ライフ差が15対21で逆転したのをいいことに、トークンでアタックをし続ける。

《雲山羊のレインジャー》が追加され、これが殴りはじめると、《極楽鳥》でのチャンプブロック程度では対処できるものではなかった。

Robinson 1-2 LSV

Game 4

初戦でRobinsonがLSVを打ち破った時は、あわや大金星かと思われたが、終わってみれば、完全にLSVのゾーンだった。

Game 4は、マジックのように見えたが、まったく別のゲームであった。

それぐらいに、LSVは全然違う世界のプレイヤーだ。

《貴族の教主》《包囲の搭、ドラン》《萎れ葉のしもべ》といったブン回り風の動きをみせたが、LSVの世界では、この程度のブン回り、ちょっとした軽いジョークのようなものだ。

LSVが《幽体の行列》をキャストすると、Robinsonは《散弾の射手》をキャスト。マジックでは優秀な《苦花》対策だが、LSVの世界では、「《従者/Squire》がまたタイムシフトしてきたのかよー」程度のつまらないネタである。

LSVは《栄光の頌歌》をキャストする。

この3体のトークンがアタックし、秘匿されていた《神の怒り》がLSVの世界にようこそと挨拶すると、Robinsonは、そのままマジックも、マジック風のゲームすらさせてもらえなかった。

Robinson 1-3 LSV

ゲーム終了後に、多くのプレイヤーがRobinsonのデュエルを見て、こう語った。

「あんだけ、毎回ちゃんとブン回るんだったら、誰だってドラン系のデッキ使うよね」

誰だって使うくらいにブン回ったドランが勝てないのは、きっと、それがマジックじゃなかったからなのだろう。

それぐらいに信じられない光景だった。

予定通りに決勝戦にたどり着いたLSV。そして、Gabriel Nassif。

この別次元のふたりは、どんな世界を我々にみせてくれるのだろうか。

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