ラウンド 1

Posted in Event Coverage on October 31, 2003

By Keita Mori

大礒 正嗣世界でもっとも有名な兄弟プレイヤーといえば…かつてはアメリカのO’Hamoney-Shwartz兄弟であり、今現在ではフランスのRuel兄弟ということになるだろう。このRuel兄弟はともにMagic Invitationalにも出場を果たしており、ツアー決勝日の大舞台も経験しているという稀有なプレイヤーである。

対する日本の大礒正嗣もルーキーシーズンにプロツアー準優勝を果たすという素晴らしい活躍を見せ付けた国際的なプレイヤーであり、昨年度の新人王にも輝いている逸材だ。

かくて、ここニューオーリンズで日仏Tinkerミラーマッチが繰りひろげられることとなった。

Game 1

ダイスロールに勝利した Ruel は開幕ターンにセット《裏切り者の都/City of Traitors》から《厳かなモノリス/Grim Monolith》をプレイし、そのモノリスの供給するマナから《通電式キー/Voltaic Key》に繫げるというアグレッシブな仕掛けで開戦の口火を切った。

対する大礒はこれがミラーマッチであることを踏まえ、最初のランドを《古えの墳墓/Ancient Tomb》にするか《島/Island》にするかを熟考。Ruel は「セット《平地/Plains》、終了です! これがいいな(笑)」と大礒の長考を茶化してみたり。結局大礒は《島/Island》をプレイしてターンを返す。

Ruelの第2ターンは《裏切り者の都/City of Traitors》から2枚目の《厳かなモノリス/Grim Monolith》をプレイし、お役ごめんとなった《裏切り者の都/City of Traitors》を尻目に《島/Island》をセットするというもの。対して大礒はまたしても《島/Island》をプレイするのみ。そして、早くもマナの展開量で大きくアドバンテージをとりつつある Ruel は大礒の 2 ターン目終了時にX=6 (全開)で《天才のひらめき/Stroke of Genius》をプレイしてハンドを補充。大礒は盤面とハンドの両面で大きく水をあけられてしまうかたちとなった。

Ruel は 3 ターン目に《金属細工師/Metalworker》と《虚空の杯/Chalice of the Void》をX=0でプレイ。大礒もここで《古えの墳墓/Ancient Tomb》からの 4 マナで《スランの発電機/Thran Dynamo》を展開し、そこからの 3 マナで《からみつく鉄線/Tangle Wire》を設置して Ruel を牽制した。

ここまで圧倒的優勢だった Ruel もこの《からみつく鉄線/Tangle Wire》によって第 4 ターンを実質スキップされてしまうこととなり、ここで大礒は一気に反転大攻勢となった。

Mindslaver
そう、大礒正嗣は第 4 ターン目にカウンターを 3 つに減らした《からみつく鉄線/Tangle Wire》をコストに《修繕/Tinker》をプレイ。ここでライブラリーから《精神隷属器/Mindslaver》を選び出してきて即座に起動を宣言した。

「大礒は次のRuelのターンのコントロールを得る」

この《精神隷属器/Mindslaver》のシンプルなテクストの意味するところはとてもとても大きなものだった。

大礒は Ruel のハンドが 3 枚の《スランの発電機/Thran Dynamo》、《天才のひらめき/Stroke of Genius》、《古えの墳墓/Ancient Tomb》、《からみつく鉄線/Tangle Wire》、《激動/Upheaval》という内容で構成されていることを知り、Ruel が必死に築き上げたマナベースからX=15という巨大な《天才のひらめき/Stroke of Genius》をプレイしたのである。もちろん、対象は大礒。

そして、Ruel の第 5 ターン目をコントロールした大礒は、続けて大礒自身の第 5 ターン目を迎えることとなる。これこそまさしくやりたい放題というやつだった。

まず、二枚の《通電式キー/Voltaic Key》をプレイして《スランの発電機/Thran Dynamo》から《マスティコア/Masticore》を召喚し、Ruelの《金属細工師/Metalworker》をその特殊能力で撃ち殺した。その上で《裏切り者の都/City of Traitors》をセットして《厳かなモノリス/Grim Monolith》をプレイし、《ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor》をX=6でプレイし、早くもプレイグランドに6/6のトークンクリーチャーを送り出した。そう、《マスティコア/Masticore》とあわせて堂々たる 2 ターン・クロックというわけである。

Ruel も《通電式キー/Voltaic Key》から《厳かなモノリス/Grim Monolith》をアンタップして《スランの発電機/Thran Dynamo》を展開して望みをつなごうとしたのだが…結局、大礒正嗣がプレイした 2 枚目の《精神隷属器/Mindslaver》を前にして投了を宣言することとなった。

わずか 6 ターンという短い時間ながら、実に濃密な攻防であったといえるだろう。《精神隷属器》おそるべし。

大礒-1 Ruel-0

Game 2

Antoine Ruelサイドボードを終え、Ruelは二度目の先攻スタートということとなった。

Ruel は《島/Island》をプレイするだけで最初の 2 ターンを終え、大礒正嗣は《島/Island》、《リシャーダの港/Rishadan Port》と順にセットランド。3 ターン目に大礒が《裏切り者の都/City of Traitors》から展開した《厳かなモノリス/Grim Monolith》を Ruel は《無効/Annul》で退けてみせた。

しかしながら、《通電式キー/Voltaic Key》と《スランの発電機/Thran Dynamo》から Ruel がプレイした《精神隷属器/Mindslaver》を大礒正嗣が《もみ消し/Stifle》によって打ち消し、一方の大礒が《金属細工師/Metalworker》からの10マナであっさりと《精神隷属器/Mindslaver》を通し、これによってリソースをズタズタにされてしまった Ruel は敗色濃厚となった。

そう、《マイアの保育器/Myr Incubator》によって Ruel の勝ち手段は軒並み失われてしまい…あわれな1/1トークンたちは《マスティコア/Masticore》によって蹂躙されていったのである。

かくて、昨季新人王の大礒が幸先よく緒戦を白星で飾った。

大礒-2 Ruel-0

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