ラウンド 1: Matt Place vs. Craig Krempels

Posted in Event Coverage on August 6, 2003

By Keita Mori

Matt Place新旧対決という言葉のお手本のようなマッチアップが実現し、世界選手権の緒戦で特設会場へと招待された。

Matt Placeといえばかつてのプロツアー・マインツ王者であり、マジックというゲームを支配していた「強いアメリカ」時代の生き証人のようなプレイヤーである。ちなみに、圧倒的な強さでプロツアー・マインツを優勝したPlaceはその後忽然とプロ・マジックの世界に姿を見せなくなったのだそうだ。Placeはスライをセレクトしており、それは一部のファンやライターを大いに喜ばせた。

「...おいおいおい! Matt Place がスライ? こりゃ役者が違うぜ」

そうとも、彼らが思いを馳せずいられないのは...あの「Dead Guy Red」なのだ。

一方、今季の新人王レースで大礒に次ぐ暫定二位につけているのがこの Craig Krempelsで、彼は躍進著しい新興のチームTOGITの若手である。

つまり、アメリカ黄金時代の代名詞でもあったDead GuyのエースとBudde時代になってから興ったTOGITのホープが向かいあったということになるわけだ。

...果たして、古き良きアメリカは帰ってくるのだろうか?

Game 1

最新のレッドゾーン・プレイマットの使い方をMark Rosewaterに教わりながらKrempelsのデッキをシャッフルするPlace。彼は先行マリガンスタートを余儀なくされ、しかも第3ターンの《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》までパーマネントを展開できないという悲惨なたちあがりを迎えることとなってしまう。

一方、《エルフェイムの宮殿/Elfhame Palace》からスタートしたKrempelsは悠々と《新たな信仰/Renewed Faith》をサイクリングしつつ、第4ターンにPlaceの《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》と《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》を《神の怒り/Wrath of God》で文字通りに一掃。第5ターン目には《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake》がさっそく登場し、《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》を展開した上での《つつき這い虫/Clickslither》召喚から再度ビートダウン路線を立て直そうというPlaceを2枚目の《神の怒り/Wrath of God》で鎮圧してみせた。

Craig Krempels駄目押しとばかりにKrempelsは第7ターンに表向きで《賛美されし天使/Exalted Angel》を召喚しつつ、《強制/Compulsion》をエンチャント。...さすがのMatt Placeもここで投了をみとめることとなった。

やはり老兵は若い力に太刀打ちできないのだろうか...。

Krempels-1 Place-0

Game 2

緒戦はらしくない事故り気味のスタートとなってしまったものの、二戦目のMatt Placeのオープニングハンドは文句のつけようのない内容だった。《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》から《山/Mountain》をフェッチして《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》召喚。対するKrempelsは《クローサの境界/Krosan Verge》を横置きして「Go」。

Placeは第2ターンに《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》をプレイしつつ《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》で2度目のアタックを敢行してターンエンド。一方のKrempelsもセット《森/Forest》だけでターンを返す。

Placeの第3ターンは《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》と《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》でのアタックから2体の《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》を展開という内容。Krempelsはタップインランドである《エルフェイムの宮殿/Elfhame Palace》をセットしただけでターンエンド。

そろそろ《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》が手のつけられないサイズに育ってしまっているために、Krempelsは表裏(フラッシュバック)での《一瞬の平和/Moment's Peace》でなんとか2枚目の白マナを引き当てるまでの時間を稼ごうとしたのだが...結局これは成就しなかった。Placeは《一瞬の平和/Moment's Peace》されている間にも淡々と2発の《火山の鎚/Volcanic Hammer》を打ち込み、対戦相手のライフを次なる総攻撃で削りきれるところまで引き落として...そのときを待つ。

最後のターン、Craig Krempelsは《綿密な分析/Deep Analysis》を自分にむけてキャスト。これによってライブラリートップの2枚を確認し、投了を宣言したのだった。彼のハンドには3枚の《神の怒り/Wrath of God》がむなしく佇んでいたわけだが、このあたりがペインランドを失った三色デッキの悲哀といったところだろうか。

いまや、2WWというマナコストは3色デッキにはこんなにも高いハードルなのだ...

Place -1 Krempels-1

Game 3

天下分け目の3戦目。どうやら、このときのMatt PlaceはあのDead GuyのPlaceにもどっていたようだった。

Matt Placeは第2、3ターンに《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を連続展開して淡々と攻撃を加えつつ...本体に《火山の鎚/Volcanic Hammer》。Krempelsも《新たな信仰/Renewed Faith》をサイクリングしてから第5ターンの《神の怒り/Wrath of God》でワンテンポ遅れながらも盤面を一掃。

Krempels vs. Placeしかし、そのタップアウトを狙い済ましたかのようなタイミングで...Placeは効果覿面の一枚、《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》を《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》とともにプレイすることに成功した。

この《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》というのはある程度のライフゲインをあてにしているWakeデッキにとってはかなりの痛手といえるものだった。というか、《神の怒り/Wrath of God》で盤面を一掃した上で手札の《賛美されし天使/Exalted Angel》によってライフを安全圏まで押し上げてやろうというKrempelsの目論見は崩れ去ってしまったのである。

本来は勝利の女神となるはずだった《賛美されし天使/Exalted Angel》は《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》の助力を得た《つつき這い虫/Clickslither》に対するチャンプブロッカーに過ぎなくなってしまい、次なる《焦熱の火猫/Blistering Firecat》こそ《懲罰/Chastise》で葬ったものの...確固たるダメージクロックとして機能し続けた《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》と《つつき這い虫/Clickslither》とによってライフはあっという間に氷点下にまで落ち込んでしまうこととなった。

...かくて、古き良き時代の英雄が新旧対決で力強い勝利をおさめた。

Final Results:Matt Place-2 Craig Krempels-1

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