ラウンド 1: Phoenix Foundation vs. 2020

Posted in Event Coverage on September 12, 2003

By Keita Mori

-Phoenix Foundation(ドイツ)
A:Marco Blume
B:Kai Budde
C:Dirk Baberowski

-2020(カナダ)
A:Steven Wolfman
B:David Rood
C:Elijah Pollock

一年前のプロツアー・ボストンでの決勝カードがはやくも予選ラウンドの緒戦で実現し、当然のごとくフューチャーマッチに選ばれた。マスターズ・ヴェニスで日本のPanzer Hunters(石田格、安藤玲二、百瀬和之)に敗れてしまったことで「シングルエリミネーション無敗」という大記録は破られてしまったものの、やはりPhoenix Foundationはプロツアー2大会連続優勝という大記録を成し遂げた比類なき存在である。昨シーズンも当たり前のようにシーズンMVP(Player of the Year)を掻っ攫っていったKai Buddeがこのチームのエースであることに疑念の余地は無いが、BlumeもBabrowskiもあわせてツアー5勝というモンスタープレイヤーたちなのである。まさしく不動の大本命たる無敵の鳳凰財団を、2020ははたしてくいとめることができるだろうか?

「Foundationは初日落ちするか、優勝するかのどちらかに決まっている」

...少々大げさに聞こえるかもしれないが、これも決して暴言とは言えない。それだけPhoenix Foundationのドラフト・テクニックと勝負強さは抜きん出たものであり、同時に金曜日のフォーマットは大きく運に左右されるシールド戦なのである。チーム・ロチェスターにしても出現するカードの運という要素は否定できないかもしれないが、ドラフティングによって事態を好転させることは可能であり、少なくともシールドデッキほど絶対的に無慈悲ではないのだ。

すべてのチームに課せられたノルマは4勝2敗。つまり、緒戦ながら...このラウンドを落としてしまったチームは早くも崖っぷち間際という一戦である。
■Budde(赤緑) vs. Rood(青白) –Game 1

Roodはフューチャーマッチが苦手であるそうだ。どうも、スポットライトの下ではこっちが事故るか対戦相手が完璧なスーパードローを見せ付けるかという一方的な展開に陥ってしまうことが多いからだとか。そして、今回はその後者であるようだった。

2ターン目に《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf》、3ターン目に《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》...という抜群のスタートダッシュを見せ付けたKai Buddeは《クローサのむさぼり獣/Krosan Vorine》でRoodの《慧眼のエイヴン/Keeneye Aven》を討ち取った。

Roodも虎の子の《疾風衣の救済者/Gustcloak Savior》を展開して逆襲といきたいところだったが、ファッティを展開しつつ《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》によってハンドアドバンテージを獲得し続けたBuddeは《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》と《剛力のブルヴァックス/Titanic Bulvox》を召喚し、その巨大なサイズで場を蹂躙しはじめたのだ。

Roodが《砂の皮膚/Sandskin》を貼り付けた変異クリーチャーの正体が《野生の守護人/Patron of the Wild》であったあたりも象徴的な一戦だった。

Budde-1 Rood-0

■Blume(赤黒) vs. Wolfman(赤緑)-Game 1, 2, 3

なんというか、緒戦は非常に単純だった。赤黒のMarco Blumeよりも赤緑のSteve Wolfmanから展開されるクリーチャーのほうがとにかくサイズで勝っていたのだ。本当にあっという間の出来事だった。しかしながら、そんなMarcoも二戦目は《朽ちゆく猛禽/Putrid Raptor》の奮闘でなんとかダメージレース上では互角の戦いを展開し、返すターンのWolfmanの総攻撃では確実に負けてしまうという...一見するとやぶれかぶれなアタックを敢行し、そこで「博打敢行!」とばかりに《うつろう爆発/Erratic Explosion》によって残り4点のライフをなんとか削りきるという勝負師ぶりを見せ付けた。...サイズ勝負となったら勝ち目の無いBlumeにとっては、ここで大勝負といくしかなかったのだろう。そして、Blumeは賭けに勝ったのだ。

こうなると流れはBlumeのもの。3本目では、3ターン目に変異でプレイした《沈黙の死霊/Silent Specter》が最速パターンで5ターン目に表がえり...脅威のアドバンテージをもたらすこととなった。

Wolfmanもトップデッキした《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》を召喚して「ここからが勝負だ!」と言わんばかりに気勢を上げたが...Marcoはちらりと手札のカードを見せつける。それは《残酷な蘇生/Cruel Revival》だった。

Blume-2 Wolfman-1
Phoenix Foundation-1 2020-0

■Baberowski(白青) vs. Pollock(赤黒)-Game 1

青白の兵士-鳥デッキを操るDirk Baberowskiと赤黒のElijha Pollockの一戦は、この第一ラウンドでもっとも長い戦いとなった。どのくらい長かったかと言うと、この一本目が終わったとき、Blume-Wolfman戦もBudde-Rood戦もともに3本目の真っ只中であったというほどである。

後手ながらPollockは開幕ターンに《屍肉喰らい/Carrion Feeder》、2ターン目に《ただれたゴブリン/Festering Goblin》というすばらしいたちあがりを見せていたわけだが、一方のBaberowskiも2ターン目の《栄光の探求者/Glory Seeker》、3ターン目の《盲信の審問官/Zealous Inquisitor》、4ターン目に裏返して《詐欺の壁/Wall of Deceit》召喚...と非常に強固な防御網をすみやかに築き上げたのだった。

中盤にいたって《霧衣の金切り魔/Mistform Shrieker》を展開できたBaberowskiは《草原の十字軍/Grassland Crusader》のサポートもあって一方的なダメージクロックをつくりあげることとなる。しかし、攻め手を欠いていたにせよPollockはひたすら無駄カードを《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》のサイクリングを媒介して新鮮なドローと交換し続けてきたわけであり、これも間も無く《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》をコントロールした上での《脅しつけ/Threaten》という手段によって除去されてしまう。

Pollockがとにかくサイクリングし続けたのは、彼のデッキに隠れ潜んでいる二枚の爆弾カードを調達するためだった。しかし、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》も《沈黙の死霊/Silent Specter》も、《間に合わせの鎧/Improvised Armor》をまとった《疾風衣の侵略者/Gustcloak Harrier》という確固たるダメージクロックをBaberowskiが先に確立してしまってからの降臨となり...状況の好転には寄与できなかった。

Baberowski-1 Pollock-0

Budde(赤緑) vs. Rood(青白) –Game 3

Blumeの勝利によってPhoenix Foundation側が大手をかけたこととなり、Roodにとって負けられない一戦ということになった。

2ターン目に《カタパルト兵団/Catapult Squad》、3ターン目に《疾風衣の侵略者/Gustcloak Harrier》、4ターン目に変異のクリーチャーと展開できたRoodだったが、《カタパルト兵団/Catapult Squad》を《火花のしぶき/Spark Spray》によって除去されてしまったことが崩壊への蟻の一穴となってしまう。

Buddeがそれまでに展開していたのは2体の変異クリーチャーで、それは《毒噴きブラッカス/Venomspout Brackus》と《野生の守護人/Patron of the Wild》だった。そこに《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf》と《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》が加わるに及んで、German Juggernautはとうとう本格侵攻を開始した。

Roodがブロッカーとして指定した《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》をまとった変異クリーチャーは戦闘中に本性をあらわした《毒噴きブラッカス/Venomspout Brackus》に討ち取られ、《海辺のレインジャー/Shoreline Ranger》が再度この《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》を装着したのだが、今度はそのブラッカスが《活力の魔除け/Vitality Charm》のバックアップをうけ...このレインジャーをも失ってしまうこととなった。

かくて、巨大な《毒噴きブラッカス/Venomspout Brackus》が無敵の鳳凰たちに開幕戦の白星を献上することとなったのだ。

Budde-2 Rood-1

Final Result:Phoenix Foundation-2, 2020-0

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