
ラウンド 10 。
2 敗ラインで対決するのは、前回のプロツアーで準優勝を飾った藤田と、今上り調子のチーム"Original Slackers"(プロツアー。ボストン準優勝)の一員である Cornobori 。
互いにデッキはこの会場では「Big Red」などと呼ばれるタイプであるが、藤田修の使用するのは藤田剛史のコミュニティーから生まれた、通称「GO ANAN DECK」である。
このデッキは初日全勝の黒田正城も使用しているもので、強さお墨付きの物である事も記しておこう。
Game 1
ダイスロールに勝利した藤田、先程の試合の敗北のイメージを振り払う勢いで試合に臨むが、残念ながら 3 回のマリガンを選択せざるをえない事態に。
長いシャッフル等を終え、始まる 1 本目。
Cornobori が後手 2 ターン目に出した《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》を軽く《爆破/Detonate》してみせるが、流石に 3 枚少ない初手から出来る行動はこれが精一杯。
さて、一方のCornobori は微妙に土地が 1 ターン止まったが、落ち着いてもう 1 枚のタリスマンを場へ出し、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》、《弧炎撒き/Arc-Slogger》を順に場へと放つ。
この Cornobori の出した《真面目な身代わり》を、藤田は《火の玉/Fireball》で除去。
勿論《弧炎撒き》も対処しなければならない対象の一つであるが、現状でこれを手出しする方法が見つからない。
この勢いを殺すものかと Cornobori 。
優勢の場を磐石な物とするべく、《炉のドラゴン/Furnace Dragon》を藤田の《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》を巻き込みつつ、場へ。
少ない大切なマナも減り、抵抗する手段を無くした藤田は投了。
藤田 0 - 1 Cornobori
Game 2
気を取り直して 2 本目。
再び先手の藤田は《耽溺のタリスマン》からマナを伸ばしつつ、《溶鉄の雨/Molten Rain》で Cornobori の《雲上の座/Cloudpost》を破壊。その流れを維持しつつ、藤田は《弧炎撒き》まで一気に場へと放った。
だが、それは Cornobori がこっそり用意していた《彩色の宝球/Chromatic Sphere》が黒マナを生み出し、なんと《恐怖/Terror》が藤田の《弧炎撒き》へと飛んできた!
Cornobori としても、マナ差と場をリードされた状態での自身を救う最良の 1 手を打てた事となる。
その幸運が流れを呼んだか、そのまま《真面目な身代わり》でマナを取り戻し、藤田が更なる《弧炎撒き》を呼ぶと、それを《映し身人形/Duplicant》で除去。流れを自分の物とした Cornobiri 。
藤田側の視点へ。

勝利のカギの一片となる《弧炎撒き》を 2 体除去され、劣勢に追い込まれる事となる。
とりあえずは《残響する破滅/Echoing Ruin》でコピーされた《映し身人形》を破壊しお茶を濁すが、 Cornobori 自身も本物の《弧炎撒き》を用意。
Cornobori は《弧炎撒き》のアタックから能力を起動し、続くターンの《火の玉》が藤田のライフを 0 とした。
Final Result : 藤田 0 - 2 Cornobori