ラウンド 10: Courtney's Boys vs. 2020

Posted in Event Coverage on September 28, 2002

By 真木孝一郎

[Courtney's Boys] Gary Wise,Neil Reeves,Maher Robert[Courtney's Boys]
A:Gary Wise
B:Neil Reeves
C:Maher Robert

[2020]
A:Wolfman Steven
B:Rood David
C:Pollock,Elijah

 Potato Nation で一昨年のチームプロツアーを制覇した Gary Wise だが、チームメイト Scott Johns の休戦により、新たなチームを編成。それが、半年の資格停止期間を終えた Maher Robert と Neil Reeves 。Maher Robert と聞くとピンとこない読者も多いと
いうか、筆者も一瞬だれだか解らなかったんですが、なにやら Robert を愛称で呼ぶと Bob になるのがこちらの常識だそうです。かつて、独特の Oath デッキを使用しプロツアー優勝経験もある Maher ですが、結婚し奥さんも得ちゃったりしたために、後ろについていた Jr の文字も抜け、色々と一皮向けた感じ。

 一方の 2020 。こちらは今年のカナダ選手権ベスト 8 に入り北米グランプリでも成功を続けている Rood David を中心に、プロツアー経験者の Wolfman Steven 、Pollock,Elijah によって結成されたチーム。団体戦は常にフレッシュな選手をシーンに送り出す登竜門的な大会。現在二位という見事な成績のこのチーム、各選手は今後活躍してくれそうです。

■Table A
Gary Wise vs Wolfman Steven

Game 1

 後手の Gary がマリガン。
 Wolfman は《不実な人狼/Treacherous Werewolf(JU)》を召還したものの、ターン 4 は殴っただけでの終了。Gary もようやくこのターンに《薄暗がりを漂うもの/Gloomdrifter(TO)》という緩やかな展開。

 それもそのはず、Wolfman は手札を貯めて狙っていたわけで。三枚の手札を捨て《最後の儀式/Last Rites(OD)》が Gary へと。だが、問題はこの捨てられた三枚。一枚は沼、これは問題無し。だが、他の二枚が

 《もぎとり/Mutilate(TO)》と《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon(JU)》!

 ここまでされたら Gary もちょっと満足なんじゃないかと思ったりしますが、土地以外の全てのカードを捨てられた本人にはちょっと違う感想があるかもしれません。

 その Gary 、捨てられたカードと、新たに引いた土地を見ながら考えます。ひょっとして今のうちに相打ちを行うべきなのだろうかと。しかし、手札が全て土地の自分と比べ相手はまだ残した手札を隠し持っているわけで、さすがにそれはあり得ないと。

 二点の殴り合い。そして、ついに満を持して隠されたカード《囁く影/Whispering Shade(OD)》が場に。

 除去能力に優れる Gary のデッキだが、今回はデッキが全く本人の期待に応えない。なんとか《幼年期の怪物/Childhood Horror(OD)》を引いたものの、スレッショルドに全く届く気配が無いこの状況では、ダメージレースで大きく負け越してしまう。

 少しでも時間を。人狼を怪物で相打ちに。だが、その間も沼の中からマナを注ぎ込まれた巨大な影が Gary を襲う。追加召還された《蛮族ののけ者/Barbarian Outcast(TO)》こそ《毒の臭い/Toxic Stench(JU)》を使用し、漂うもので打破したものの、ごりごりとライフを失う Gary 。

 この時点で Wolfman 12、Gary 5。

 何か。何か無いのか。必死に焦りと戦う Gary が力を込めてカードを引く、そのカードは...。

 再び沼を這う影。沼から出たエナジーが注ぎ込まれていく。
 一つ。二つ。三つ。四つと。

 Gary もマナを。五つのマナを練り出すと、ようやく引き当てた《やつれ/Waste Away(TO)》をその影に。ついに葬ることに成功する。場に残ったのは、闇夜に浮かぶ 2/2 の飛行生物が一体のみ。ゲームの流れは変わるのだろうか。

 引きの加速した Gary は期待の一枚《不実な吸血鬼/Treacherous Vampire(JU)》を。このまま何事も無ければ、2 - 6 - 6 と三ターン後には勝利の鐘が。

 だが、Wolfman もここで《臓器をすり砕く者/Organ Grinder(TO)》を。一進一退。ぎりぎりの天秤はどちらに傾くか。

 二体の飛行生物が Wolfman に襲いかかる。そしてターンが移る。

 ぎしりぎしり。三枚の墓地が Gary のライフが 2 へと。そして。

 《癇しゃく/Fiery Temper(TO)》
 
 Gary Wise 0 - Wolfman Steven 1

[2020] Wolfman Steven ,Rood David,Pollock,Elijah A■Table C
Gary Wise vs Wolfman Steven

Game 2

 Wolfman が《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend(TO)》を召還し、キキと鳴く小鬼は Gary から 《松脂岩の壁/Pitchstone Wall(TO)》を奪い去る。だが Gary も先ほどは無かったはずの悪鬼を今引きで召還し、《苦痛をもたらす者/Painbringer(OD)》を抜き取る。

 互いに悪鬼が睨み合う間に、Wolfman が先ほどの功労者、すり砕く物を召還。Gary も《蛮族の狂人/Barbarian Lunatic(OD)》を合わせるが、これには癇しゃくが。Wolfman は続けてドラゴンを場に。

 Gary の幼年期の影、《魂の災い魔/Soul Scourge(TO)》と戦力を増強する。

 互いに接触を嫌い完全無欠の殴り合いが展開。5 点 vs 5 点。
 Wolfman 12 Gary 7。

 ここで Wolfman は《死を食うもの/Mortivore(OD)》を。そのサイズは現在のところ僅か 1/1 。だが、ライフレースで遅れを取っている Gary は相打ちによる膠着を選択せねばならない。Gary の顔に厳しい表情が。

 再び、毒の臭いを使用し、未だ成長期を迎えないドラゴンを葬りさることに成功したものの、鬼籍に入る断末魔を聞き、勢いをます異物有り。他に手段が無かった Gary はこの戦闘で悪鬼を失い、Wolfman の陣営には苦痛をもたらす者までが。

 除去は、何か除去は無いのか。
 ある。あるにはあるが。

 手札の《恐ろしい死/Ghastly Demise(OD)》を寂しく見ながら、Gary は闇の軍勢に屈した。

 Gary Wise 0 - Wolfman Steven 2

■盤外戦

 C 卓で勝利を収めた 2020 だが、A 卓では逆に Courtney's Boys の Maher Robert がゲームを連取。チームの命運は B 卓の二人に委ねられる。

 委ねられたはずだったのだが。

 他卓の状況が彼等の運命を変えた。引き分けからの決勝進出という道を見出し、ここでの決着を良しとせず、最終日での決着を選択する。

Final Result:Intentional Draw

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