ラウンド 10: William Jensen vs. Robert Dougherty

Posted in Event Coverage on August 7, 2003

By Koichiro Maki

 YMG 総帥 であるDougherty。その構築能力は世界中で認められており、昨年行われた Pro Tour Houston での YMG Top 3 独占は未だ語りぐさの一つ。しかし、この対戦はリミテッド。そして対戦する William は世界屈指のリミテッダーと評される男なのだ。
 構築 vs リミテッド。勝敗はいかに。

Game 1

 先手の William は変異を召還するとふぅと一息。しかしその返しで Dougherty は変異すら召還しない。William は更に一体の変異を追加し「タスカー?」と確認しながら終了を宣言。

 ずばり。Dougherty は《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》をサイクリングで使用し 2 枚のカードを入手する。展開で言えば先手をいっているのは William だが、実はこっそりと四枚目の土地がセットできていなかったりもする。

 Dougherty はここで初めてのクリーチャー《忘れられた古霊/Forgotten Ancient》を召還する。しかし、これにはすぐさま《長引く死/Lingering Death》が+1/+1トークンと共に装着される。

 Dougherty は変異を召還し、2/5 に膨れた《忘れられた古霊/Forgotten Ancient》で攻撃。しかしこの木霊は次なるアップキープを迎えぬままターンエンドにご臨終。

 土地は止まったが、William の攻勢は止まらない。Dougherty の変異がブロックするとそれはスカージ最強コモンとも評される《ゾンビの殺し屋/Zombie Cutthroat》。更に《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》が追加され一気に Dougherty の本丸を狙う。

 全く効果的な対処を行う事が出来ない Dougherty。適当に地面クリーチャーを並べたものの、William の変異が表返ると《霧衣のウミツバメ/Mistform Seaswift》...

 だから緑は嫌いさ。
 
William -1, Dougherty -0

Game 2

 先手となったDougherty だが、3 ターン目に召還したのは、今引いたばかりの《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》。取り替えさねばならない試合だが、展開がぴりっとしない。逆にドローも好調な Wiiliam は《虚ろの死霊/Hollow Specter》を召還する。

 互いに 2 点のダメージを交換するが、何故か一枚減る Dougherty の手札。同じ 2 点でも痛みの質が違う。二人はここで互いに変異を追加。《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》は William の変異と相打つ。

 さて William の攻撃ターン。しかし、Dougherty の前には一体の変異がアンタップ状態で待ち構えたまま。そして残されたマナは 5 マナ。もうあからさまに漂う《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna》の香り。勿論ここはブラフの可能性も捨てきれない。そこで William は冷静に飛行生物を追加する。もし仮にこれがブラフなら、これ以上は無駄だよと。

 しかし、そんな事は無く。変異はゴルナに。これにより一気にゲームは膠着する。
 
 Dougherty の陣営には更なる対空兵器《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》、変異x3、《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》《炎波の発動者/Flamewave Invoker》と並び、William の側にも《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》x 2、《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》、3/3ゾンビ、変異と並ぶ。

 しかし膠着さえすれば緑の時代。
 
 二体並んだ対空ビーストの前に William の航空部隊は何一つする事が出来ない。接触さえ出来るのならばサイズが勝負を決めるわけでサイズだけなら緑にお任せだ。

 満を持して行われる Dougherty の攻撃。William は《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》と《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》でブロックするが...

 表になるとそれは《剛力のブルヴァックス/Titanic Bulvox》。ついでに《促成の突然変異/Accelerated Mutation》。んと。

 15/12 らしいんですが、何か。

 緑。結構いいね。

William -1, Dougherty -1

Game 3

 構図は明確になった。飛行が止まるか否か。
 
 後手のはずだった Dougherty は《エルフの開拓者/Elvish Pioneer》からマニアックに先手後手を入れ替える。William は静かに《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》を召還。だが、ここで Dougherty は地味に《嘲るエルフ/Taunting Elf》を。あんまりブーストしたマナが活用されてはいないが、緑ならこの先できっと役立つはずだ。William は変異を。
 
 Dougherty は 4 枚の土地をオープンにしたまま終了。ここでようやく島を引き当てた William は、ちょっと匂うがとりあえず二体で攻撃をしかける。Dougherty は《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》を《エルフの開拓者/Elvish Pioneer》でブロックする。ダメージスタック後、やはりDougherty が動く。《宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider》をサイクリングし、ラブリーな《エルフの開拓者/Elvish Pioneer》を救出すると共に新たなカードを。

 William は寂しく第二の《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》と《沿岸の見張り/Coast Watcher》を追加。
 
 しかし、流れは Dougherty へと傾いていく。《梢を這うもの/Canopy Crawler》を召還し少し悩んでから二体のビーストを見せる。William は次のターンで攻撃せずにこれを迎え撃つ体勢。プロ緑を持った《沿岸の見張り/Coast Watcher》さえ生き残れば、まだまだ戦線の維持は可能だ。

 しかし、Dougherty がそうはさせてはくれない。《冠毛の岩角獣/Crested Craghorn》を召還すると《梢を這うもの/Canopy Crawler》をバックアップに構え《沿岸の見張り/Coast Watcher》へと突入していく。梢には二つのカウンターが載っている。William は最低でももう一体をブロックに当てねばこれを除去出来ないわけだ。

 しかしそこは流石リミテッド巧者の William だ。スタック後に、変異の正体が明らかとなる。プロテクションビーストを持った《激浪の生物学者/Riptide Biologist》だ。このトレードは一対一に終わる。

 けれどもプロ緑のお守りが失われてしまったのは非常に大きい。Dougherty の側には《梢を這うもの/Canopy Crawler》と《嘲るエルフ/Taunting Elf》という解りやすい除去タッグが結成済み。更に手札にあるかもしれないトリックまでを考えると、何かしらの直接除去無しには戦況を打開出来そうに無い。

 仕方なく William は変化球。地上生物をブロック出来ない《上昇するエイヴン/Ascending Aven》を召還し、強引にダメージレースを試みる。更に《虚ろの死霊/Hollow Specter》を召還し、地上をチャンプブロックで支えながらなんとか。

 させては貰えなかった。ここで Dougherty は更なる対空必殺兵器を使用する。《ワイアウッドのかぎ爪/Claws of Wirewood》だ。吹き荒れる嵐に William 最後の頼みの綱も千切れてしまう。

 最後を託した《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》が語った運命は。
 
 死。

Final Results:Robert Dougherty -2, William Jensen 1

 だから時代は緑だってば。いやまじで。

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