ラウンド 11:

Posted in Event Coverage on February 27, 2004

By 真木 孝一郎

藤田はこれでフィーチャーエリアへ四度目の登場。筆者が藤田のレポートを取り上げるのも同じく四度目。詳しくは三度目のレポートを読んで頂きたいが、縁起物なのでなんとかご勘弁を。

Game 1

先手の藤田は山を、後手の Ruel は《雲上の座/Cloudpost》からのスタート。互いに序盤の攻め手を持たないこの対決では、ゆっくりと時が流れる。

主導権を握ったのは Ruel。《団結のタリスマン/Talisman of Unity》から《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を二連打しマナベースを整えつつ状況を有利に事を進める。一方で藤田は淡々と山を並べながら、5 ターン目に待望の《弧炎撒き/Arc-Slogger》を。

9 マナが揃ってしまえば《歯と爪/Tooth and Nail》祭りが始まってしまう事は藤田も十分に理解している。藤田はターンが帰ると、まずは《爆破/Detonate》で Ruel の《団結のタリスマン/Talisman of Unity》を破壊。更に《弧炎撒き/Arc-Slogger》に二度ブレスを吐かせると Ruel の場で待ち構えていた二体の《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を焦がす。Ruel の手に二枚の手札を与えてしまう事になるが、覚悟を決めタイムリミット付きのアタックを始める。

火力が先か、天使の登場が先か。
 
Ruel も数ターン生き延びさえすれば自分の時間帯になる事を理解している。《刈り取りと種まき/Reap and Sow》で二枚目の《雲上の座/Cloudpost》を入手しながら、チャンプブロック用に《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》を召喚する。《弧炎撒き/Arc-Slogger》がその炎を使えば一瞬で舞台を引きずり降ろされるが、それは同時に藤田のライブラリーをも破壊していく。

知らない。知るか。知らんって。
 
既に覚悟を決めている藤田は、気にせず《弧炎撒き/Arc-Slogger》を起動。リムーブゾーンに更に 10 枚のカードが追加される。これでリムーブされたカードは合計 40 枚。その中には、三枚ずつ《火の玉/Fireball》と《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》《爆片破/Shrapnel Blast》が含まれていた。

《弧炎撒き/Arc-Slogger》の攻撃で Ruel のライフが残り 10 に。藤田は二体目の《弧炎撒き/Arc-Slogger》を追加する。もしこれで何もなければ…

無いわきゃ無い。
 
Ruel は《忘却石/Oblivion Stone》を設置すると、迷い無く起動を開始した。藤田も《弧炎撒き/Arc-Slogger》を起動。残り少ないライブラリーを更に酷使する。これで Ruel のライフは 8 になる。既に 7 枚の土地が並んでいる。最後の《火の玉/Fireball》を引ければ、残りは一気に。

一枚、二枚、三枚… 気合いを込めながらライブラリーを削っていく。八枚、九枚…
 
《火の玉/Fireball》ぽろり。
 
「え。」
 
思わずそりゃないよと声を出す藤田。一枚、たった一枚ずれていてくれれば次のドローが《火の玉/Fireball》だったのだが、こればっかりは後の祭り。更によく見ると四枚目の《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》までもが同時にライブラリーから消え去ってしまっている。ツキの見放されっぷりに天を仰ぐ藤田。
 
もはや何も残されていない藤田に、Ruel は《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》をもって介錯を。

藤田 0 - Ruel 1

Game 2

再び、山と《雲上の座/Cloudpost》からゲームがスタート。藤田が《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》を置くとこれには直ぐさま《酸化/Oxidize》が。Ruel は《森の占術/Sylvan Scrying》を使用し順調に二枚目の《雲上の座/Cloudpost》を入手する。

Leonin Abunas

四枚の山を揃えた藤田は《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》で更なる山を追加。これで《弧炎撒き/Arc-Slogger》の登場に必要な五枚のランドが揃った。

だが、それも一瞬。Ruel は二枚揃った《雲上の座/Cloudpost》の力を利用し《刈り取りと種まき/Reap and Sow》を双呪で使用する。たった今《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》が一生懸命に運んできたばかりの山は直ぐさま墓地へと置かれ、代わりに三枚目の《雲上の座/Cloudpost》が Ruel の場に登場する。早くも Ruel のマナ生産能力は 11 マナ。

藤田は気を取り直し 5 マナ目をセットし直すが、待望していた《弧炎撒き/Arc-Slogger》は手札に無くすんなりとターンが終わる。それを尻目に Ruel は《森の占術/Sylvan Scrying》で《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》を場に。だが、ふんだんに土地がある状況で使用しなかった以上、少なくとも《歯と爪/Tooth and Nail》は手札に存在しない。

ここからは引き勝負。と思いきや、一枚のアーティファクトが話の流れを変えた。Ruel は《精神隷属器/Mindslaver》を設置すると《雲上の座/Cloudpost》から溢れ出るマナを利用し一気に起動を開始した。

藤田は堪らず《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》と《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》をコストに使用した《爆片破/Shrapnel Blast》を Ruel に叩き込む。Ruel 8。

藤田のだが、藤田は操れない謎のターンが開始される。先に《爆片破/Shrapnel Blast》を使うために《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を使用してしまった。ここで変なカードを引いていなければよいのだが…

《炉のドラゴン/Furnace Dragon》二枚、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》、《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge

捲れたカードを見てほっと息を吐く藤田。《炉のドラゴン/Furnace Dragon》を召喚可能なマナは無く、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》は召喚されるわけが無く、僅かに《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》が自分に使われるだけだ。

だが、ほっとしたのは Ruel も同じ。《炉のドラゴン/Furnace Dragon》の登場には 3 マナ足りず、しばらくの間彼を脅かす物は存在しない、はず。そこで一気に勝負を決めるべく《白金の天使/Platinum Angel》と《忘却石/Oblivion Stone》を連打する。マナアーティファクトで藤田が《炉のドラゴン/Furnace Dragon》の用意をするようなら、それを破壊すればよいからだ。

ここで藤田に密かな難問が。引いたカードは《残響する破滅/Echoing Ruin》である。
 
おそらく頭の中で展開された考えはこのようなものだろう。
 
目の前には《白金の天使/Platinum Angel》。だが、手札には二枚の《炉のドラゴン/Furnace Dragon》が今かと出番を待ち構えており、マナを加速するための《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》もある。わざわざカードを使わずとも、数ターンの後には必殺のドラゴンが処理してくれるだろう。もし、土地の引きが悪いようならば、その時はカードで処理すればいいじゃないか。

藤田は、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》で土地を増強するとターンを終了した。そして、予想を大きく覆す事態が発生する。《団結のタリスマン/Talisman of Unity》が出現するとそこから白マナが生み出される。

白マナ!? 藤田の表情が凍った。そう、Ruel のデッキに入っている白いカードはただ一つ。そしてそのただ一枚のカードは、先ほどのプランを大きく覆してしまうからだ。

《レオニンの高僧/Leonin Abunas》!
 
手札に残した《残響する破滅/Echoing Ruin》は、僅か数秒で決め手からゴミ屑に大暴落だ。これで藤田は、《レオニンの高僧/Leonin Abunas》を殺した上で《白金の天使/Platinum Angel》を除去するか、もしくは手札に二枚所持している《炉のドラゴン/Furnace Dragon》で《白金の天使/Platinum Angel》を場から取り除く以外に勝ちが無くなってしまった。

ハードルは高い。藤田はじっくりと考えてから《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》で攻撃を行い、山を置いて終了する。

Ruel は二体で攻撃。藤田は《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》で《白金の天使/Platinum Angel》をチャンプブロック。ライフを 4 に減らす。これでもう天使の攻撃を通せなくなってしまった。だが、もし次のターンに《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》を引けるなら、ついに《炉のドラゴン/Furnace Dragon》が登場する。そうなれば《白金の天使/Platinum Angel》ともアディオスだ。

だが、引いたカードは《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》だった。確かに打てる。確かに Ruel のライフは 0 以下になる。

けれど、天使は変わらず飛んでいた。

藤田 0 - Ruel 2

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