ラウンド 11: Phoenix Foundation vs. Attack Time

Posted in Event Coverage on September 28, 2002

By Keita Mori

The Last Feature Match of Saturday[Phoenix Foundation]
A:Dirk Babrowski
B:Kai Budde
C:Marco Blume

[Attack Time]
A:Daniel Mandel
B:Thomas Guevin
C:Peter Guevin

 初日最終戦を終えたとき、Phoenix Foundation は40 チーム 39 位というポジションにつけていた。奈落への瀬戸際、それこそ首の皮一枚というところで喘いでいたわけだったのだ。しかし4 ラウンドにわたるロチェスター・ドラフトを当然のように 4 連勝で飾った彼らは...今や決勝ラウンドをかけてのフューチャーマッチを戦うところである。

 ...その名の通り、彼らは不死鳥なのだろうか?

■Table C:
Marco Blume vs. Peter Guevin

 Aaron Forsythe によるドラフト考察記事をぜひとも一読していただきたい。

 なぜなら、まさしく Phoenix Foundation が行ったのがこの記事で取り上げられている最新の流行ともいうべきスタイルのドラフティングだからである。この C 卓でいえば、システムクリチャーを除去できない青緑に落ち着いた Peter Guevin に対して相性のよい赤白という色を Marco Blume が選択しているわけだ。ちなみに、B 卓の Budde は緑白を選んでいるわけだが、Thomas Guevin はこれに対応すべくして無理やりに赤白をドラフトしてしまい、やはり様々なほころびが生じてしまっている。そのほころびからこぼれでたカードを Dirk Babrowski らがきれいに吸収し、実に強力なデッキに仕上げたのである。

 まさしく王者のドラフトとでもいうべき堂々たるロチェスターであったものだ。

Phoenix Foundation are...Dirk Babrowski ,Kai Budde and Marco Blume(from Left)Game 1

 赤白という天敵ともいうべきカラーコンビネーションを選んできた Blume に対して、Peter Guevin はデッキをとことん「コンボデッキ」とすることで活路を見出そうとした。そう、長期戦に持ち込むことができたなら《激動/Upheaval》というプランを持っているのである。

 こうなると、制限時間以内に Blume が場を掌握してビートダウンを果たすことができるか、そしてそれを Peter がいかに凌ぐかという勝負になるわけだった。

 とにかくダメージレースで先行したい Blume。彼はPeter の《森を護る者/Sylvan Safekeeper》を《はじけるこん棒/Crackling Club》で即座に除去すると、《巡視犬/Patrol Hound》、《遊牧の民のおとり/Nomad Decoy》、《防衛魔道士の代言者/Shieldmage Advocate》とクリーチャーを展開していった。

 タッパーとヒーラーとで《巡視犬》は実質的にアンブロッカブルとなり、それなりのダメージを稼ぎ出してくれたものだった。しかし、Peter も《熊人間/Werebear》、《ドルイドの収穫者/Harvester Druid》、とマナベースを展開していき、タッパーを《麻痺の感触/Stupefying Touch》させた上で《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》をプレイする。もちろん Peter Guevin が削ったのは「自分の」ライブラリーであり、これによってスレッショルドを満たした《熊人間/Werebear》が巨大なブロッカーとして Blume にこれ以上の進撃を許さなくなった。

 ここで決め手となる後続や火力に恵まれなかった Marco Blume を待っていたのは...悪名高いあのコンボだった。

《激動/Upheaval》+《サイカトグ/Psychatog》!!!!

そう、Guevin がタッチしていた黒マナは...この一撃必殺のためでもあったのだ。

Peter Guevin 1-0
 
Game 2

 この頃、Thomas Guevin が観客を煽って「No Germany !!!」とシュプレヒコールが沸き起こった。Tom Guevin のキャラクターをご存知の方には場内の雰囲気をわかっていただけるかもしれないが、とにかく異様なムードがフューチャーマッチエリアを包み込んだ。そんなとき、どうやら Marco Blume は燃えるタチであるようだ。

 《幻影の遊牧の民/Phantom Nomad》⇒《くすぶり獣/Ember Beast》と続け、《遊牧の民》には《珊瑚の網/Coral Net》がエンチャントされてしまうものの、構わずディスカードを続けて猛進した。

 そして、《くすぶり獣》にはすぐさま《秘儀の教示/Arcane Teachings》がエンチャントされ...圧倒的な勢いのままに Blume はビートダウンを果たした。

 巨体を揺るがしながらレッドゾーンにカードをたたきつける彼には、まるで重戦車を思わせるかのような力強さがあった。

Marco Blume 1-1

Game 3

「...何かキャストしてみてよ Blume が Game 3 をはじめて間もなく、場内に物凄い歓声が、あるいは悲鳴があがった。Babrowski が圧倒的な勢いで Daniel Mandel を撃破して Foundation が王手をかけた直後、Kai Budde が額に一枚のカードを貼り付けたからだ。そう、あの Kai Budde がいわゆるインディアンマジックをしてみせたのである。

 なぜそのようなことを Budde がしたのかというと...その《堂々巡り/Circular Logic》によって Tomas Guevin が逆転する可能性はそれこそ万分の一ほどもなくなってしまうからだった。

 こうなると、強気だった Thomas Guevin も一転して萎れてしまい、こんな一言を。

「...あのさ、オレらタイブレイカー勝負になるかもしれないから...そっち(Marco Blume)投了してくれない?」

Final Result:Phoenix Foundation 2-1....Advanced to Sunday Competition !!!!

 強引に邦訳してしまうなら、彼らのチーム名は「不死鳥財団」ということになる。

 すでにプロツアーニューヨークとマスターズ大阪とで王冠を掴み取ってきている彼らであるわけだが...はたして、財団の口座残高はどこまで増えていくことになるのだろうか?

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