ラウンド 12:

Posted in Event Coverage on February 27, 2004

By 吉川 祐輔

意外にも今大会初のフィーチャーマッチとなる池田剛と、ドイツのDirk Baberowskiの対戦。どちらも日本・ドイツ双方を代表する名手であることは疑いないであろう。本大会では両者とも、いわゆる"Big Red"を使用している。
同系ならではの名勝負を期待しよう。

Game 1

ダイスロールにより池田先攻だが、《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》2枚、《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》ながら土地1枚の初手を悩んでマリガン。しかし、6枚になっても土地は1枚で変わらず、いきなり苦戦の予感である。
今大会のBig Redを象徴するように、マナソースを伸ばし合い《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》をプレイする両者。池田もダブルマリガンで苦しいながらに、なんとかついていっているという印象だ。

身代わり同士がお決まりの相討ちを行った後、Baberowskiの手札から現われたのは2枚目の《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》であり、池田のそれは《弧炎撒き/Arc-Slogger》であった。現在の盤面に与える影響は《弧炎撒き/Arc-Slogger》が遥かに勝るが、《雲上の座/Cloudpost》2枚を含む強靭なマナベースを擁するBaberowskiの《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》もかなり不気味である。Baberowskiはさらに3、4枚目の身代わりを追加し、池田もこれには苦笑。

だが、これで手札に余り気味だった《酸化/Oxidize》の使いどころもあるというもの。カード枚数的な損を承知で、身代わりを蹴散らし《弧炎撒き/Arc-Slogger》の道をこじ開けていく。ダブルマリガンで差ができている以上、一気に押し切るしかないとの読みだ。

そうは言っても、これだけ引いた上にマナベースが潤沢であればどうとでもなってしまうのも事実。まずはと《弧炎撒き/Arc-Slogger》を5点《火の玉/Fireball》で蹴散らし、最後の一矢とばかりに6点ダメージを受けてライフが6になるものの何とかなるという表情のBaberowski。

実際池田に逆転の道はほとんど残されていず、引いた《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》を置くのみ。《火の玉/Fireball》撃つことができれば逆転、という1手違いの状況を作ってはみるものの、大方の予想通りBaberowskiが放った12点の《火の玉/Fireball》が勝負を決めた。

Baberowski –0 池田 -1

Game 2

今回はどちらもマリガンなく静かな立ち上がり。第4ターンが《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》の鏡打ちというところまで同じ展開である。

第5ターン、その《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》で排除して先手を取っていく池田。続くBaberowskiの《弧炎撒き/Arc-Slogger》も《爆片破/Shrapnel Blast》で除去し、殴る道をこじ開けていく。

ならばとBaberowskiも2枚目の《弧炎撒き/Arc-Slogger》で応戦するが、これにも《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》をコストにした《爆片破/Shrapnel Blast》を打ち込む池田。末期の一撃が池田の《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》と池田自身を焼くものの、代わりに池田は多大な情報を得る。

続くターン、池田は何も破壊しない《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》をプレイする。少しでもダメージを与えることが肝心なのだ。かと思えば、Baberowskiも何もリムーヴしない《炉のドラゴン/Furnace Dragon》で応じる。

そこで池田は《発見の旅路/Journey of Discovery》を引く。場には6マナあるので双呪でプレイすることも可能だが、彼はあえてそうせず土地を普通に持ってきて置いて終了した。
Baberowskiにターンが渡り、残りライフ14点の池田に向けて9点《火の玉/Fireball》が飛ぶ。9+5=14、簡単な足し算だ。だがここで池田は数字を変えるマジックを。
「《分流/Shunt》。対象をあなたに」
そして返すターン、池田は自らの《火の玉/Fireball》でBaberowskiを焼き尽くした。

Baberowski曰く、「対戦した日本人は4人目だけど《分流/Shunt》は初めて食らったよ!」

Baberowski –1 池田 -1

Game 3

先手Baberowskiはすぐにキープするものの、池田は与えられた初手を即マリガン。6枚でのスタートとなる。
例によって《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》の応戦になるが、池田の《団結のタリスマン/Talisman of Unity》が先後を入れ替える。さらに池田は続くターンに《発見の旅路/Journey of Discovery》から《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》と繋ぎ、先手を奪っていく。

《弧炎撒き/Arc-Slogger》をプレイしたのはBaberowskiが早かったが、池田は《爆片破/Shrapnel Blast》でこれを焼却。《弧炎撒き/Arc-Slogger》は《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》とライブラリ10枚を道連れに。池田自身も《弧炎撒き/Arc-Slogger》を放つが、こちらはBaberowskiが5点《火の玉/Fireball》。一進一退の攻防が続く。

Baberowskiの《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》で池田の《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》は殴れず、かといってBaberowskiもなかなか前に出られない、とマナの伸ばし合いから大火力勝負の様相を呈してくる。

だが、池田は《発見の旅路/Journey of Discovery》《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》によってマナと手札を整え、Baberowskiの《炉のドラゴン/Furnace Dragon》には目もくれずに、《爆片破/Shrapnel Blast》彼自身のトレードマークである《火の玉/Fireball》2発で勝利を飾った。

Baberowski –1 池田 -2

Tsuyoshi Ikeda defeats Dirk Baberowski.

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