かつての世界選手権決勝でミラーマッチを戦った二人が世界選手権の二日目最終戦でマッチアップされた。二人ともシーズンMVP(Player of the Year)受賞をめざしての世界選手権参戦であり、明日に繋ぐためにもここは負けられない戦いだった。
Maherが典型的な緑黒ビートダウンで、Finkelは赤白である。
Game 1
後手フィンケルは開幕ターンに《熟達の刃の精鋭/Deftblade Elite》召喚。先手Maherも負けじと2ターン目に《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》を展開するというテンポのいいたちあがりとなった。続いてMaherは《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》を、Finkelは裏向きで《石弾投擲兵/Gravel Slinger》をプレイ。
第4ターン。Maherは《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》と《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》でアタック。ここでFinkelは《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》を《変異/Morph》でブロック宣言。Maherは《原初の支援/Primal Boost》をサイクリングで使用して相打ちにとる。つまり、ここでエルフである《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》をつみこみつつサイクリングで1ドローというわけである。
フィンケルがドローゴーで返したため、Maherは5ターン目に《変異/Morph》と《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》を展開。タップアウトしたところを待ち構えていたFinkelが《乱射/Scattershot》で《変異/Morph》を除去。ちなみにこれは《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna》だった。
しかし、Maherの怒涛の攻めはまだまだ続く。《魂の収集家/Soul Collector》が場に現れ、《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》には《ドラゴンの影/Dragon Shadow》がエンチャントされるという有様だ。Finkelも《気高き院僧/Noble Templar》、《獅子面のタイタン、ジャレス/Jareth, Leonine Titan》とやや遅れて展開したが...やはりテンポアドバンテージで圧倒したMaherが緒戦をものにしたのだった。
Maher-1 Finkel-0
Game 2
2マナでストップしてしまったFinkelにMaherが襲い掛かる。《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》と《変異/Morph》が登場する。なんとかFinkelも4ターン目にはサイクリング経由で3マナ目を調達するが、5ターン目にも3マナ域から抜け出せず、サモン《変異/Morph》のみ。
《岩石樹の発動者/Stonewood Invoker》はその《変異/Morph》で相打ちにしたものの、またしても《変異/Morph》からで表がえった《魂の収集家/Soul Collector》がとまらない。Finkelも次なる《変異/Morph》を出して未来にかけたいところだが、Maherは《ゾンビの殺し屋/Zombie Cutthroat》に《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》とイケイケ路線続行の圧殺モード。
...結局、3マナ域のまま第7ターンを迎えたJon Finkelは投了するしかなかったのだった。
Final Results:Bob Maher-2 Jon Finkel-0