「The Big Deck」。すなわち、《機知の戦い/Battle of Wits》をマジも大マジで世界選手権のエクステンデッドに持ち込んできたのがHueyことJensenだ。ちなみに彼は実際にこのアーキタイプでグランプリのベスト8に進出したりもしているわけで、どうやらそういうキャラがたっている模様。かくて堂々の251枚デッキである。
対するJustin Garyは今季のエクステンデッド・プロツアーであるヒューストンを《認識を食うもの/Cognivore》搭載型《ドルイドの誓い/Oath of Druids》デッキで優勝しているプレイヤーである。ヒューストンのトップ3を総舐めにしたYMGは、どうやらベルリンには改良型リアニメイターを持ち込んできたようだ。
Game 1
先手Garyは《強迫/Duress》で《機知の戦い/Battle of Wits》を叩き落すというスタート。第2ターンには《納墓/Entomb》で《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を墓地に送り込み、3ターン目に早速《再活性/Reanimate》してのビートダウンに繋げたのだった。
しかし、Jensenも《炭色のダイアモンド/Charcoal Diamond》でマナを加速し、致命傷となる前に《直観/Intuition》からの《悪魔の布告/Diabolic Edict》で事なきを得る。
この応酬の直後、ハンドに《死体発掘/Exhume》をかかえているGaryは再度リアニメイトする前に安全確認しようと《吸血の教示者/Vampiric Tutor》で《強迫/Duress》をライブラリーに。
Jensenもこの《吸血の教示者/Vampiric Tutor》に対応するかたちで《狡猾な願い/Cunning Wish》。サイドボードから調達した《死体焼却/Cremate》で墓地の《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》をリムーブした。苦笑いのJustin Garyは積み込んだ《強迫/Duress》でJensenの《集中/Concentrate》をディスカードさせてターンを返す。
そして、続く7ターン目にHueyのトップデッキが炸裂したのだった。
ドロー、《燃え立つ願い/Burning Wish》。
もちろんここでサイドボードからもってくるのは《回想/Recall》で、墓地の《機知の戦い/Battle of Wits》と《集中/Concentrate》を回収することとなった。
Justin Gary:ライブラリー何枚残ってる?
William Jensen:メインデッキ251枚で、今こんだけカードつかってるから...最低220枚はあるね。
Jensen-1 Gary-0
Game 2
《悪魔の布告/Diabolic Edict》でビートダウンを阻害されてしまったのも記憶に鮮明な中、Justin Garyは今度は開幕ターン《新緑の魔力/Verdant Force》を《納墓/Entomb》し、第2ターンに早速《死体発掘/Exhume》。第3ターンには《冥界のスピリット/Nether Spirit》をも戦線に加え、Justin Garyは鮮やかに星を取り戻した。
Gary-1 Jensen-1
Game 3
オープニングハンドに《陰謀団式療法/Cabal Therapy》のあったJustin Gary。今度は開幕ターンの《納墓/Entomb》で《共生のワーム/Symbiotic Wurm》を埋め込む。2ターン目に早速これを《再活性/Reanimate》し、とりあえず《狡猾な願い/Cunning Wish》を指定しながら安全確認。《機知の戦い/Battle of Wits》やそれを直接チューターしてくる類のカードがないことを確認したものの、とりあえず《吸収/Absorb》が見えたのでこれをフラッシュバック時に指定してディスカードさせた。
攻勢のGaryは、Jensenが第4ターンにタップアウトしつつ《集中/Concentrate》をプレイしたところをX=3の《最後の儀式/Last Rites》で直撃。《嘘か真か/Fact or Fiction》、《吸収/Absorb》、《悪魔の布告/Diabolic Edict》がここで叩き落されてしまい、Jensenは投了を宣言したのだった。
Final Results:Gary-2 Jensen-1