ラウンド 13: Kai Budde vs. Gabriel Nassif

Posted in Event Coverage on August 8, 2003

By Koichiro Maki

 マスターズ最後の舞台となった横浜では、オリジナル風味のエンチャントレスデッキを使用し準優勝している Nassif。先のヨーロッパ選手権でも白黒の命令デッキを作成し見事 Top 8 に入賞している。
 Kai は、説明いいっすね。

Game 1

 気鋭のデッキビルダー Nassif が今回選択したのは、なんと黒単ウイニーだ。まずは《呪われた巻物/Cursed Scroll》をセットし、2 ターン目には《仕組まれた疫病/Engineered Plague》をコストに払った《暴露/Unmask》から《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》を召還する。

 これにより Kai の手札からは《再活性/Reanimate》 がこぼれ落ちる。そう Kai が選んだのはこれまでドイツ勢がエクステンド環境で使用し続けてきた青黒のリアニメイトだ。

 Nassif が二体目の《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》を召還したところで Kai が動き出す。ターン終了時に《納墓/Entomb》を使用し、落としたのは、《のたうつウンパス/Thrashing Wumpus》。それがすぐさま《死体発掘/Exhume》で出現すると、二体並んだ《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》を一気にその呪われた爪で蹂躙する。

 こうなると Nassif は苦しい。元々のクリーチャーサイズの線が細く、更には唯一手札に残った太いクリーチャーは《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》。とても出せる状況では無い。なんとか《呪われた巻物/Cursed Scroll》で《不可思議/Wonder》を殺し《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator》での攻撃を行う。

 しかし、場をコントロールしている Kai も苦しい。序盤のダメージと己のウンバスが吐き出す毒ガス、そして何よりも Nassif が最初に設置した《呪われた巻物/Cursed Scroll》が毎ターン体に突き刺さる。Kai のライフはみるみるうちに減少し。

 ついに 4。
 
 これまで順調に土地を引き続けてきただが、無駄な《暴露/Unmask》 を引いてしまう。ここで少し悩んだ Nassif だが既に出してもデメリットは無いと《ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator》を発進。

 返しのターンで Kai がこれを《金粉のドレイク/Gilded Drake》 したものの、ウンバスの毒で殺そうにも死して再度姿を現す《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator》が鉄壁のディフェンス。二度殺そうものならまず己が死んでしまう。

 動くに動けぬ Kai に巻物が最後の一撃を。
 
Nassif -1, Kai -0

Game 2

 マリガンした Kai が《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を使用する。宣言は《強迫/Duress》。しかし、明かされた手札は Kai にとって最悪ともいえるものだった。

 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend
 
 捨てるわ墓地掃除するわ。リアニにとって最悪のハンドだ。更に今度は Nassif が宣言する番だ。だが指定してカードは Kai の手札には無く、見えたものは

 《吸血の教示者/Vampiric Tutor》《渦巻く知識/Brainstorm》《新緑の魔力/Verdant Force》島
 
 そして、ここから Kai がトップギア。《渦巻く知識/Brainstorm》によって入手した《入念な研究/Careful Study》を墓地に送る。手札に残るは《吸血の教示者/Vampiric Tutor》、立っているマナは黒マナ。これでは Nassif の手に《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》があろうとも、その能力発動前に《新緑の魔力/Verdant Force》が登場してしまう。どうする Nassif !

 仕方無く Nassif は《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》を使用し、とりあえず《吸血の教示者/Vampiric Tutor》でも使ってもらおうか。しかし何故か Kai はレスポンスを行わない。という事は...

 そう、Kai の手には《吸血の教示者/Vampiric Tutor》の他に《死体発掘/Exhume》までもが秘められていたのだ。前ターンの確認には無かったというのに。

 顔をしかめながら《死体発掘/Exhume》を《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》に隠す Nassif 。せめて 2 点のライフぐらいは支払ってくれよと。そのままその悪鬼を《陰謀団式療法/Cabal Therapy》フラッシュバックに捧げ、戻ったばかりの《死体発掘/Exhume》を墓地に。Kai は《吸血の教示者/Vampiric Tutor》を使用し、次のターンですぐさま《新緑の魔力/Verdant Force》を呼び覚ます。

 迎えた Nassif のアップキープ。
 
 Kai 「じゃトークンを」
 Nassif 「ちょっと待って。それにスタックして...」
 
 《悪魔の布告/Diabolic Edict》!
 
 今度は Kai が驚く番だ。さっきそんなの無かったよ! 《新緑の魔力/Verdant Force》はその力を発揮しきれぬままたった一匹のトークンを残して再び墓場へと戻っていく。

Withered Wretch
 しかし一度で駄目なら二度やるまでだ。Nassif が抱えたままの《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》は《悪魔の布告/Diabolic Edict》を使用したために未だ場に出ていない。Kai の墓地には《陰謀団式療法/Cabal Therapy》、場にはトークン。出現前に手札から落としてしまえば、発掘呪文一枚で再開可能だ。

 Kai は予定通りそう動いた。

 Nassif がカードを引く。にやり。その手に握られていたのは...
 
 先ほど墓地に落とされたばかりの《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》!
 
 完璧なタイミングで完璧なカードを。Gabriel Nassif がトップ 8 に向けて力強く発進した。

Final Results:Gabriel Nassif -2, Kai Budde -0

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