ラウンド 14: 大礒正嗣 vs. Jon Stern

Posted in Event Coverage on May 10, 2003

By 真木孝一郎

 僅かに残された蜘蛛の糸。3rd Draft 終了時既に三敗を喫していた大礒。Top 8 に残るためには最終ドラフトを三連勝しなければならなかった。しかし、抜群の赤緑デッキを作り上げた大礒は一つ一つ着実に勝利を重ね、この試合に勝利すれば...という所まで辿り着いたのだ。

 既に池田が Top 8 入りを決めている。はたして、二人目なるか。

Game 1

 ここ数マッチ流れの良い展開を続ける大礒は《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》から。この伝令は《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》の先触れ。死んで良し、死ななくて良しの素晴らしいクリーチャーだ。
 対する Jon は白黒デッキ。まずはオーソドックスに変異からの立ち上がり。

 大礒は一度《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》での攻撃を止め、《スカークの先導/Skirk Outrider》へと繋げる。次にはビーストを出すぜ! という意志表示だ。それを解っているからこそ、Jon も慎重に対抗策と作戦プランを考える。

 変異での攻撃。大礒はこれを予定通りに《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》で受けると、手札に《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》を加える。大礒の場には変異と《スカークの先導/Skirk Outrider》。Stern の場には今攻撃を行った変異と、加えられた《陰謀団の執政官/Cabal Archon》。

《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》の召還によりサイズを増した《スカークの先導/Skirk Outrider》が Jon を襲う。だが、Jon も《不快な助祭/Vile Deacon》を出し、クレリック軍団を増強していく。

 《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》と《スカークの先導/Skirk Outrider》の攻撃により、Jon のライフは 7 へと。だが、《陰謀団の執政官/Cabal Archon》の存在により、Jon のライフはまだ致死圏へは達していない。

 大礒は《エルフの戦士/Elvish Warrior》《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》と戦力を追加。全体除去無しには辛い展開だが、Jon に手はあるのか。大礒の二枚に対して、Jon の手札は五枚。何か一掃する手さえあれば。

 《不快な助祭/Vile Deacon》が攻撃し、大礒のライフを 16 へ。《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》には《虫つぶし/Swat》を使用し事前に厄介の芽を摘む。

 だが、大礒はためらわずに全軍突撃。《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》、《スカークの先導/Skirk Outrider》、《エルフの戦士/Elvish Warrior》、変異。

 これを受ける Jon の場には、変異と《陰謀団の執政官/Cabal Archon》。残されたマナは黒黒。Jon はその二体で《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》をブロックする。

 ここで大礒が変異を使用する。《野生の守護人/Patron of the Wild》の能力で《スカークの先導/Skirk Outrider》を増強し、一気に10ダメージを。何が手札にあるにせよ、ライフを残さねばならない Jon 。《不快な助祭/Vile Deacon》、《陰謀団の執政官/Cabal Archon》を生け贄に捧げ、なんとかライフを 1 残す。

 残ったものの、改めて引いたカードと場を確認し、静かにカードを片づけ次の勝負に向かう。

Oiso 1 – Jon 0

Game 2

 あと一本!
 気合いのかかる一戦。フィーチャーマッチの観客席にはそれを心配そうに見守る日本勢の姿が。いや、ちょっと笑顔が。

 大礒は必死の祈りを捧げてから初手を確認する。

 「I'll keep.」

 淡々とJon が初手受領の宣言を出すが、大礒の初手には土地が一枚のみ。マリガンを宣言する。

 2 ターン目、少し悩んだ大礒だったが、《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》を場に送る。Jon は再び変異から。

 伝令が一殴りした後、大礒は変異を。ここにJon の変異が攻撃を行う。本体に通すと、これがなんと《憑依された死者/Haunted Cadaver》。マリガンでただでさえ少ない大礒の手札が更に減らされてしまう。手札に残せるカードは僅か一枚。
 悩みに悩んだ末、大礒は《ゴブリンの乱伐者/Goblin Clearcutter》を残す事に。

 だが、ツキはまだ大礒に。必須となる4マナ目をすかさず引き当て、《ゴブリンの乱伐者/Goblin Clearcutter》を場に送る。

 こうなると、《憑依された死者/Haunted Cadaver》を使用した Jon も苦しい。カードアドバンテージ的には圧倒的だが、場のパーマネントの差が厳しい。展開されない手札は意味をなさない。

 Jon は必死のキャッチアップにかかる。《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》を出すと、これに《畏敬の冠/Crown of Awe》をつけ四点のクロックとし、更に《羽ばたく戦士/Wingbeat Warrior》を追加する。大礒は目先のライフにこだわらず、変異を秘めたままにし殴り続けていたが、Jon が《陰謀団の執政官/Cabal Archon》変異と出したところで、辛抱たまらず《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》に向けて《スカークの匪賊/Skirk Marauder》の炎を飛ばす。なにしろ、次殴られると死ぬ。《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》の攻撃を許していたために、大礒のライフも8 まで減ってしまっていたのである。

 大礒の攻撃をブロックしながら、《陰謀団の執政官/Cabal Archon》が能力を発動し、大礒のライフを 6 へ。未だ Jon の《羽ばたく戦士/Wingbeat Warrior》は健在であり、追加次第ではという展開だが...

 Jon の援軍が訪れない。《羽ばたく戦士/Wingbeat Warrior》で大礒のライフを 4 まで減らしたものの、次に大礒が攻撃を行い、《野生の守護人/Patron of the Wild》が野生の力を爆発させると、

 「Good Game.」

 そう、大礒は池田に続き二人目の Top 8 入りを果たしたのだ!

 余談。

 さて、一方 Rookie of the Year 二位につけていた Craig 。最終戦を引き分けしても Top 8 入りの目は十分ということで、ID をして結果を待っていたわけだが...

 大礒の勝利によって、Top 8 から滑り落ちる結果に。大礒は自身の勝利によって Rookie of the Year レースをもほぼ確定させたのだ!
 だが、試合後。大礒の勝利を讃え、握手を交しにCraig が訪れた事も付け加えておく。

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