ラウンド 15:

Posted in Event Coverage on February 28, 2004

By 吉川 祐輔

「とうとう後がなくなった」とは本人の弁だが、土曜日に入り4敗と苦戦を強いられている黒田。だが、ここを勝てば大きく視界が広がってくるのもまた事実である。

対するCornelissenもギリギリの状況であることには変わりはない。二人の名手が、生き残りをかけてデッキに手をかける。黒田はいわゆる"Big Red"、Cornelissenは《霊気の薬瓶/Aether Vial》入りのAffinityである。

Game 1

ダイスロールで黒田先攻。マナソースとスペルのバランスの良い初手にまずは一安心。Cornelissenも慎重に時間を置いてからキープを宣言する。

ファーストアクションはCornelissenの《霊気の薬瓶/Aether Vial》だが、これは即座に《爆破/Detonate》し、活用を許さない。クリーチャーの出ないCornelissenに対し、続く第3ターンにも《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》を目ざとく《爆破/Detonate》して圧力をかけていく。

黒田が《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》をプレイした返しの第4ターンにようやく《マイアの処罰者/Myr Enforcer》をプレイするCornelissenだが、黒田も《弧炎撒き/Arc-Slogger》で対抗する。Cornelissenはなけなしの《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》をドローに変換せざるを得なくなるのだが、それでなんとか持ち直した格好。黒田は2枚目の《弧炎撒き/Arc-Slogger》を。

《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》を起動し、親和を稼いでから《マイアの処罰者/Myr Enforcer》2号機を展開。《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》による交換もちらつかせながら《マイアの処罰者/Myr Enforcer》での攻撃を試みるCornelissenだが、黒田は《弧炎撒き/Arc-Slogger》を失うことを避け《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》でチャンプブロック、新たなカードを得ることを選択する。

Cornelissenは《マイアの処罰者/Myr Enforcer》2号機に《頭蓋骨絞め/Skullclamp》をつけ、新たな戦力を得ながら耐える姿勢を見せる。だが黒田はこれを《弧炎撒き/Arc-Slogger》2回起動により強引に突破、2体で攻撃する。Cornelissenは片方を《電結の働き手/Arcbound Worker》でチャンプブロックし、ライフは11に。攻撃後さらに3枚目の《弧炎撒き/Arc-Slogger》を追加し、Cornelissenはちょっと驚きの表情を見せる。

返すターン、《頭蓋骨絞め/Skullclamp》を使いまわした貯金で《金属ガエル/Frogmite》《金属ガエル/Frogmite》《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》《エイトグ/Atog》と揃えた戦力を放出し、もう攻撃を通さない状態にしてみせるCornelissen。

ドローが《火の玉/Fireball》だった黒田は考える。手札には《減衰のマトリックス/Damping Matrix》、土地は7枚。《弧炎撒き/Arc-Slogger》は2回起動できる。Cornelissenのライフは11。《頭蓋骨絞め/Skullclamp》がある以上、今の攻撃は意味をなさない。黒田は考える。
そして決断は《弧炎撒き/Arc-Slogger》を2回起動、対象はCornelissen。残るライブラリは4枚、Cornelissenのライフは7に減少。

丁寧にリムーヴされたカードを確認し、ライブラリに残るカードを推測する黒田。Cornelissenはもはや攻撃せず、黒田のライブラリ切れをじっと待つ。
黒田のドローは《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》。即ち、基本地形に代わるカード。

次のターン、7点の《火の玉/Fireball》がCornelissenを焼いた。

「最後の《弧炎撒き/Arc-Slogger》で土地が全部落ちたら負けだった」

黒田は踏み込んだ。そして、成功した。

黒田 –1 Cornelissen -0

Game 2

先手Cornelissenは1マリガンを挟み6枚スタート、新たな手札にも少し不満の表情だ。黒田は7枚でキープ。

確かにその表情が示す通り、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》スタートで何もなしと今一つのCornelissen。第2ターンのクリーチャーも単独の《エイトグ/Atog》である。これに対し黒田は《大焼炉/Great Furnace》に対し《爆破/Detonate》を。

ちょっと困った感じのCornelissenだが、《頭蓋骨絞め/Skullclamp》を引き当て少し状況が改善される。と思われたが、黒田はこれを即座に《爆破/Detonate》。引かせない。

それでもCornelissenは《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》で攻撃しながら親和を稼ぐパターンで、2体の《金属ガエル/Frogmite》を展開し先んじようとする。

黒田も第4ターンの《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》で応じるが、続くターンのCornelissenの総攻撃(《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》、《エイトグ/Atog》、《金属ガエル/Frogmite》2体)に対しブロック宣言を悩む。ライフは16点残ってはいたが、《エイトグ/Atog》を選択して《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》は土地との交換になる。

続くターンに黒田は《弧炎撒き/Arc-Slogger》をプレイし、即座に能力を《金属ガエル/Frogmite》に起動、Cornelissenの攻勢を止めようとする。この起動で、スペル9枚が落ちたのが気がかりではあるところだ。この《弧炎撒き/Arc-Slogger》は即座に《エイトグ/Atog》のブロックに参加し、Cornelissenのリソースをはぎ取っていく。

ここから黒田は《残響する破滅/Echoing Ruin》を引いては撃ち、引いては撃ちで3連発。《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》のブロックも加えて《エイトグ/Atog》の餌をはぎ取り、Cornelissenのパーマネントはみるみる減少する。

ついには、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》のダブルブロックにより最後の土地2枚をサクリファイスさせ、Cornelissenに残るは《エイトグ/Atog》だけとなった。だが黒田の手札もまた、土地が残るのみ。息詰まるドローが始まった。

しかし、それも束の間。2ターンの後、黒田は《弧炎撒き/Arc-Slogger》をドローする。この状況で最強とも言えるドロー。勇躍プレイし、一気に天秤を引き寄せる。Cornelissenはただドローゴーを繰り返すのみ。

守りに回ることなく《弧炎撒き/Arc-Slogger》で攻める黒田。その意気が引き寄せたか、《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》によってとうとう《エイトグ/Atog》は退場。数ターンの後、Cornelissenは微笑みながら右手を差し出した。

黒田正城、ギリギリで踏みとどまる。

黒田 –2 Cornelissen -0

Masashiro Kuroda defeats Kamiel Cornelissen.

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