ラウンド 17: Dave Humpherys vs. Zvi Mowshowitz

Posted in Event Coverage on August 16, 2002

By 森慶太

YMG's Mirror Match 3 日間 18 ラウンド。トライアスロンにもたとえられる過酷な三日間がもうすぐ終わろうとしている。失意に打ちひしがれながら途中棄権したプレイヤーの姿もちらほらとあらわれてきたという中で、トップ 8 入りのチャンスをかけて Your Move Games に所属する二人のプレイヤーのミラーマッチがフューチャーされた。

少し前のラウンドまでは余裕綽々といった感じで「クシシシシシシ...」といつもどおりの大笑いだった Zvi Mowshowitz。 ...だったわけだが、そろそろ尻に火がついてきたような感じだ。どうやら、噂のマレーシアチャンプにやられてしまって以来、どうにもいつものペースではなくなってしまったようだ。それにしても、インテリジェンスあふれる彼の著作と実際の当人のひととなりとのギャップにはいつもながら驚かされる。せっかくのドラゴンのトレーナー、フケまみれの上にヨレヨレではあんまりではないだろうか。日曜日のテレビマッチを迎える前に「風呂に入ってこい、それから着替えもね」などとお説教されるのも世界中で彼くらいのものだろう。

ともあれ、そんな奇人デッキデザイナーの前に立ちはだかるのは、「博士」こと Dave Humpherys。YMGきっての知性派で知られる彼もプロツアー・ニースでの「Gambit 騒動」では冷笑を浮かべた側の一人だったわけだが、今ではその Mowsowitz が同じドラゴンのシャツに袖を通しているのだから、世の中わからないものである。

スポットライトの下で、ドラゴンを背負った二人が戦う。デッキはともに青緑テンポだ。

Game 1

Wonder
 《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》、《熊人間/Werebear》と手をすすめる Dave Hunpherys だが、マナベースとして 2 枚の《ケンタウルスの庭園/Centaur Garden》と《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》を勘定しなければならないのがともかく痛いところだろう。Zvi の《野生の雑種犬/Wild Mongrel》が数発殴っただけなのに、気がつくとライフはたったの 7 という有様だ。

 Humpherys は《不可思議/Wonder》を召喚し、Zvi の《野生の雑種犬/Wild Mongrel》をバウンスしてからの《行き詰まり/Standstill》でしばし時間の流れをストップさせた。しかし、Zvi Mowshowitz も慌てず騒がず、ここでナチュラルなディスカードによって《不可思議/Wonder》を墓地へ送り込む。

 ジャッジメント参入によって青緑デッキが得た新兵器の代表格、それは間違いなく《不可思議/Wonder》だ。この怪物が墓地に送り込まれたことによって、Mowshowitz のクリーチャーは「すべて飛行を得る」。Humpherys にしてみれば、スレッショルドを果たしつつある Mowshowitz の 2 体の《熊人間/Werebear》が飛行をえてしてしまったら、それこそ大惨事になってしまうだろう。かくて、《行き詰まり/Standstill》環境下の我慢比べに音をあげてしまうのは仕掛けた張本人たる Dave Humpherys となってしまう。憮然とした表情で手札から 2 体目の《不可思議》を召喚して Humpherys はターンを終えた。

 現金なもので、好調な滑り出しゆえか Zvi 節もこのあたりから復活。やたらと、
 
 「...キシシシシシシ。キシシシシシシシシシ」

 基本的には無表情ながらも、心底嫌そうな顔をときどき見せる Humpherys 博士。
 
《野生の雑種犬/Wild Mongrel》、さらなる《熊人間/Werebear》を展開した Zvi が《霊気の噴出/AEther Burst》を連打してブロッカーである《不可思議/Wonder》を排除。

 「...クシシシシシ」

Zvi Mowshowitz leads 1-0

Game 2

New YMG member Zvi Mowshowitz 《入念な研究/Careful Study》で 2 枚の《不可思議/Wonder》を墓地に送りこむ先手 Zvi 。Hunpherys が《野生の雑種犬/Wild Mongrel》2 体に《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》と展開して対抗すると、Zvi も《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur》召喚で応じる。

 しかし、Humpherys はサイドボードカードである《クローサ流再利用/Krosan Reclamation》で Zvi の墓地に鎮座していた 2 体の《不可思議/Wonder》をライブラリーに送り返し、自軍の《雑種犬》の共鳴者能力の起動コストで《不可思議》をディスカードし、アタックを開始した。そう、これで Humpherys の軍団が一方的に制空権を掌握できるというわけだ。

さらに、今度は Zvi の側がペインランドである《ケンタウルスの庭園/Centaur Garden》に頼らざるを得ない状況でもあり、Humpherys がライフレースで大きく先行することとなった。

 結局、波乱は起こらず... Dr. Humpherys が航空戦力を巧みに操ってゲームスコアをタイに戻したのだった。

 Zvi 節、ストップ。

Dave Humperys 1-1

Game 3

YMG きっての知性派、Dave Humpherys Humpherys 、ここでエンジン全開。

 2 ターン目に《野生の雑種犬/Wild Mongrel》召喚というスタートに端を発し、3 ターン目に《留意/Mental Note》から《入念な研究/Careful Study》で、ディスカードが《不可思議/Wonder》と《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》マッドネス召喚。さらに、4 ターン目には《熊人間/Werebear》を 2 体追加。...もちろんスレッショルドは簡単に達成しているわけだ。

 対する Zvi...は、というと《熊人間》をひたすら出せるだけ。途中でチョコチョコ《霊気の噴出》なんかで Humpherys の手を遅らせてみようと努力したものの...圧殺されてしまったのだった。

 Zvi、自棄気味に「クシシシシ...」と爆笑

Final Results:Dave Humpherys wins 2-1

2002 Worlds (OBC): U/G Threshold

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