Jordan Berkowitz は Pro Tour Venice で独特なビーストデッキを使用し三位に入賞した新鋭。その時に付いたあだ名が日本人キラー。まだ若いながらも口に楊枝を加えては妙に威圧感のある顔でたんたんとデュエルをこなす姿が印象的だ。
GP 京都では、これに肖った浅原が同じように楊枝を銜え優勝している。
今年のラッキーアイテム:楊枝
Game 1
まずは Bradley が《入念な研究/Careful Study》から《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》を。だが、続けた《野生の雑種犬/Wild Mongrel》は Jordan の《魔力の乱れ/Force Spike》によって着地失敗。
Jordan が使用するデッキは白青の《独房監禁/Solitary Confinement》デッキ。デッキタイプの限られた今大会では異色のデッキである。
Bradley はここから《波止場の用心棒/Waterfront Bouncer》を連続で出すが、クリーチャーはエンジンとして使用する《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》以外に存在しない Jordan のデッキ相手では単なる貧弱小僧。せっかく Jordan が事故っているものの、そこにつけいる事が出来ない。
しかし、ちっちゃくてもそこには五分の魂。継続は力なりとこつこつ殴ったパンチがじわじわとボディに入り、気付けば Jordan は瀕死の状況。
Jordan 、覚悟完了。
《独房監禁/Solitary Confinement》をキャスト。
...
と。
Bradley が投了。
え。
どうやらカウンターも無く割れもしないらしい。
変なゲームは Jordan の勝利に終わる。
Jordan -1, Bradley -0
Game 2
マリガンした Bradley は《入念な研究/Careful Study》を使用するが、特に嬉しい効果が無い。その様子を見て Jordan が一言。
Jordan 「ひょっとして、フィーチャーマッチは初めて?」
Bradley「うん。」
意味ありげな笑いを浮かべる Jordan 。やはり佇まいがただ者じゃ無い。
序盤は Bradley が出した《アクアミーバ/Aquamoeba》がこつこつと殴る展開。そこに加わったアクセントは、Jordan がキャストした《直観/Intuition》。Bradley はこれに反応して《尊大なワーム/Arrogant Wurm》を。
《直観/Intuition》が解決され、Jordan は三枚の《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》を。これが設置されてターンが返る。
二体の攻撃。解決。そして Jordan は二度目の《直観/Intuition》を。これが通り《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》が Jordan の手に入る。
次のダメージこそが致命傷、ではいざ。助けて、どらえも~ん。
「どーくーぼーかんきーん。」
またもカウンターの無かったBradleyは、一応《荒れ狂う夢/Turbulent Dreams》を一発。
Jordan 「カウンター」
Bradley 投了。はや!
Jordan 「Good match。」
Jordan の言葉に心は無い事だけが解ったマッチ。
Final Results:Jordan Berkowitz -2, Bradley Barclay -0