ラウンド 2

Posted in Event Coverage on October 31, 2003

By Keita Mori

偉大なる一匹狼、Jon Finkel をその傘下に招き入れたことで戦前の話題を掻っ攫っていったのが Your Move Games 。その Your Move Games の総帥であり、「世界でもっともエクステンデッドに通じたプレイヤー」と評される Rob Dougherty が日本の「ラストエンペラー」岡本尋とマッチアップされ、フューチャーマッチとなった。

「Doughertyは(キャラクター的に)黒いだろう。いや、墓地のメカニズムを使うと断言してもいい」

こんな声がネット上では聞かれたものだが、実際に蓋をあけてみたところ、やはり Dougherty は黒く、そして墓地を使用した「Angry Hermit」の最新版をプレイしていたのだった。

対する岡本尋は彼を世界選手権準優勝へと導いてくれた「Gob-vantage」の現代版。双方とも《納墓/Entomb》と《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》を禁止カードに指定されてしまったことで一時は存続を危ぶまれたアーキタイプでもあるわけだが、Mirrodinの参入とともに形を変えて生存してみせたというわけである。

Game 1

緒戦は、これぞ「Gob-vantage」という素晴らしい強さを岡本が見せ付けることとなった。

岡本 尋 《山/Mountain》と《金属モックス/Chrome Mox》から《モグの狂信者/Mogg Fanatic》と《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》を開幕ターンに展開した岡本は、2ターン目に《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》を召喚し、《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》、《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》、2枚の《ゴブリンの略奪者/Goblin Raider》、《モグの狂信者/Mogg Fanatic》を積み込むという次第だ。

Doughertyも《隠遁ドルイド/Hermit Druid》をプレイしては見るものの、これは《古えの墳墓/Ancient Tomb》によって加速した岡本が《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》から召喚した《モグの狂信者/Mogg Fanatic》のバンザイアタックによって即座に除去。

こうなると、岡本にとっては第 4 ターンに詰め将棋を終えるだけとなる。

《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》と2体の《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》がプレイグラウンドに加えられ、Doughertyのライフはマイナス 3 となった。

岡本-1, Dougherty-0

Game 2

緒戦を落としてしまった Doughertyを尻目に、岡本は後手ながらまたしても開幕ターンに《金属モックス/Chrome Mox》経由で2体のゴブリンを展開するという上々の立ち上がり。好調を感じさせる。

Robert Dougherty …しかしながら、 Dougherty も《吸血の教示者/Vampiric Tutor》と《金属モックス/Chrome Mox》を用いて第2ターンと第3ターンに《仕組まれた疫病/Engineered Plague》を連続でプレイするという完璧さ。岡本はそれでも《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》によって活路を見出そうとするのだが、これも即座に《帰化/Naturalize》されてしまう。

結局、《俗世の教示者/Worldly Tutor》からチューターした《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》によってハンドの《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》をディスカードし、それを《死体発掘/Exhume》するという妖しげな YMG 殺法が炸裂。

星はイーブンとなった。

岡本-1, Dougherty-1

Game 3

先手となった岡本はまたしても《金属モックス/Chrome Mox》を含む初手からのスタートで、《古えの墳墓/Ancient Tomb》とあわせて開幕ターンに《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》を召喚するという立ち上がりとなった。もちろん、積み込むのは《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》である。

後手Dougherty、ここで祈るようにライブラリーに手をかける。「Therapy….. Therapy…..」と彼の呻き声がここまで聞こえてきそうだが…残念無念、《陰謀団式療法/Cabal Therapy》ではなかったのだった。ある意味で、このドローこそがこの3本目の一番のキーポイントであったかもしれない。

そして、岡本は2ターン目に《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》でなく一撃必殺の《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》をプレイすることとした。Doughertyはこれを《吸血の教示者/Vampiric Tutor》からの《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》によって撃破してみせるのだが、総帥の抵抗らしい抵抗はここまでとなってしまう。

岡本は3ターン目に《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》から22体のゴブリンをライブラリーのトップに呼び込み、その最上段を《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》とした。その《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》がもたらした《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》をサイクリングすることで《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》を葬り去り、続く5ターン目には《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》、《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》、《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon》を戦線に追加してゲームを淡々と終えた。

「ところで、あの(世界選手権で着ていた)虎のシャツどうしたの?」と問われた岡本。そして彼はいつもの静かな口調でこう答えた。

「…三日目に着るよ」

岡本-2, Dougherty-0

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