ラウンド 7:

Posted in Event Coverage on February 27, 2004

By 吉川 祐輔

David Humpherys, Nicolas Labarre。ともに世界選手権でTop 8経験を持つなど20世紀から活躍を続け、どちらかというと構築を得意とするアメリカとフランスの古豪である。彼らが今大会で選択したのは、大本命と目されていた黒赤の《電結/Arcbound》クリーチャーを中心に据えた親和デッキである。
速攻デッキとはいえ考えるべきことが多く、特にミラーマッチでは難しい場面も多く発生する。彼らの腕の見せ所だ。

Game 1

ダイスロールでLabarre先攻。第1ターンはお互い《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》から《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》の立ち上がりで、Labarre苦笑い。

第2ターンにLabarreが《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を出した返し、Dr.Humphは早くも考慮に沈む。答えは土地を置き《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》を出した上での《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》起動。Labarreは《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》をサクリファイスすることでこれに応える。残す土地は《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》である。Dr.Humphは《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》から《金属ガエル/Frogmite》を展開して終了。

3/3の《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》と《金属ガエル/Frogmite》が1度すれ違った後、Labarreはアーティファクト土地3枚から《マイアの処罰者/Myr Enforcer》を、Humphは《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を2体、それぞれ展開する。

《マイアの処罰者/Myr Enforcer》の返し、Humphはさらに《電結の働き手/Arcbound Worker》と《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》3体目(!)を展開した上で、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》2体と《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》で攻撃を宣言。手札は空である。

Labarreはこれに対し、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》の一方を3/3《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》と《マイアの処罰者/Myr Enforcer》でダブルブロック。ここでもHumphは少考。1枚ずつ、慎重にアーティファクトをブロックされた方の《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》の餌とし、《金属ガエル/Frogmite》以外のパーマネントを食わせた上で戦闘ダメージがスタックに乗る前にそのカウンターを全て《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》に移動する。

これにより《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》は8/10という類まれなるモンスターに変形し、Labarreに襲い掛かる。Labarreのライフは9に減少。

Humphがほぼ全てのリソースを使い切っている以上、この《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》に対処できればLabarreの勝ちは動かないのだが、メインデッキにはそう対処手段があるわけでもない。もちろん、Humphもそれを読み切った上での行動である。
《マイアの処罰者/Myr Enforcer》の攻撃は全てチャンプブロックされ、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》によるチャンプブロックも1ターンしか持たず、Labarre投了。

Humpherys –1 Labarre -0

Game 2

執拗に残り時間を確認するHumph。まだ40分あるが、やはりこのマッチアップの難解さと自分の考慮時間を把握した上での行動だろう。

先攻Labarreが一度マリガンし、6枚でのスタート。Humphは7枚である。

Labarreの《頭蓋骨絞め/Skullclamp》発進に対し《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》でプレッシャーを与える序盤になる。手札には《炉のドラゴン/Furnace Dragon》が見えている。できるだけプレッシャーを与え、親和のネタとして取っておく作戦だ。

《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》で攻めていこうとするLabarreだが、Humphの展開した2体の《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》が邪魔でなかなか思いきったアタックに行けない。そして、Humphの手札に潜む《炉のドラゴン/Furnace Dragon》の匂いを感じ取ったか、Humphのアップキープに《大焼炉/Great Furnace》に向けて《粉砕/Shatter》を放つLabarre。このターン、アーティファクト土地を置ければ《炉のドラゴン/Furnace Dragon》をプレイできたHumphだが、ここはじっと我慢と《大焼炉/Great Furnace》を墓地に置く。

しかしこれとて有効な対策となったわけでもなく、《頭蓋骨絞め/Skullclamp》で引き増してはみるLabarreだが、Humphは続くターンにあっさり3枚目の《大焼炉/Great Furnace》を出し、ちょうどのマナで《炉のドラゴン/Furnace Dragon》を降臨させる。

《空僻地/Glimmervoid》こそ《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》をクリーチャー化させ守ったLabarreだが、パーマネントリソースの差は否めない。そのまま、《炉のドラゴン/Furnace Dragon》で攻撃を続けていくHumph。勝負は決まったかに見えた。

しかし、ここから粘るLabarre。《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》3連続セットから《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》で巻き返し、さらにはそのカウンターを《マイアの処罰者/Myr Enforcer》に載せて《炉のドラゴン/Furnace Dragon》と同等のクロックを形成する。こうなると、あとから《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》と《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》を出したLabarreの方が強い。結局Humphの《炉のドラゴン/Furnace Dragon》は手を止めざるを得なくなり、5/5《マイアの処罰者/Myr Enforcer》と相討ちに。

結局リソースを回復しきれなかったHumphは、2本目を落とした。

Humpherys –1 Labarre -1

Game 3

対処的なカードばかりを含む初手でスタートしたHumph。Labarreが第1ターンにプレイした《大焼炉/Great Furnace》と《電結の働き手/Arcbound Worker》をそれぞれ《粉砕/Shatter》《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》で除去し、自分の形に持っていこうとする。Labarreの後続《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》も2枚目の《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》で対処するが、肝心のクリーチャーを引けず攻勢に出られない。折角2枚引いた《頭蓋骨絞め/Skullclamp》もこれでは飾りである。

Labarreの出す脅威を4枚引きの《粉砕/Shatter》で除去していくHumphであるが、2枚目の《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》に徐々に蝕まれていく。Labarreの方も出すもの出すものことごとく除去されているのでなかなか決めに出ることができない。

とは言ってもいつかは引くもので、Humphのライフが10になった後、ようやくHumphの場にこのゲーム初のクリーチャー《電結の働き手/Arcbound Worker》が現われる。早速とこれを絞めて、ドローに変換していくHunph。《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》への回答となる《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》も引けて一安心。

Labarreも《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》と《電結の働き手/Arcbound Worker》を展開はするものの、もうHumphの怒涛の軍勢を乗り越えることはできないと思われた。

しかし制限時間も過ぎようとするころ、Humphが《頭蓋骨絞め/Skullclamp》を使い回して展開してフルタップになったその瞬間、Labarreがトップデッキしたのは…3枚目の《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》!

Labarreのコントロール下にアーティファクトは7枚。Humphのライフは8。しかし、Labarreが電結2体で攻撃を宣言すると、アーティファクトクリーチャーでブロックせざるを得ないHumphは、最後の1点を削りきられてしまうのだった。

Labarreは《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》をプレイした瞬間に投了を勧めるような目をしたのだが、Dr.Humphは負けるときも慎重だった。

Hmpherys –1 Labarre -2

Nicolas Labarre defeats Dave Humpherys.

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