ラウンド 7: Kai Budde vs. Ben Rubin

Posted in Event Coverage on November 8, 2002

By Keita Mori

 ちょっと考えてみていただきたいことが。

 プロツアーの初日最終戦、貴方のここまでの成績は4勝2敗。ちなみに、13 point が二日目進出のラインだ。そして、貴方の対戦相手はKai Buddeで、そのBuddeが貴方に「IDしとくかい?」と持ちかけてきた。

 さあ、あなたなら?

 ・・・おそらく、多くのプレイヤーが差し伸べられた右手をつかんでしまうのではないだろうか。やはり、二日目に進まないことにはMoney Finishもクソもないのだから。

しかし、漢Rubinはそんなハンパな真似はしない。

 そう、Ben Rubinはここで黙々でデッキをシャッフルし続けた。Kai Buddeは再度IDの意思を確認するが、BenはBuddeと目をあわそうともしないのだ。そう、帝王の厚意というか申し出をここで完全にシカトというプレイングである。

つまり・・・

 4-2-1などというセコい成績で生き延びたところで、結局は決勝ラウンド進出という大目標に向かっては後退してしまうではないか! オレは日曜に残りたいんだよ! 

 ということだろう。

Reanimater 対《サイカトグ/Psychatog》というマッチアップ的な相性も当然考慮の上だろうが、それにてしもなかなかできることではない。

Game 1

 Rubinの闘志は明らかに彼の戦闘能力を向上させていた。冴え渡るプレイ、そして、何よりも剛運で知られる帝王さえも圧倒する凄まじいドローを見せつけることになる。

 そのRubinの立ち上がりはBuddeの《納墓/Entomb》と《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》を《魔力の乱れ/Force Spike》によって一蹴するという完璧なものだった。

・・・しかし、対峙しているのはBuddeである。

 帝王は《Exhume》でさらなるカウンターをあぶりだし、その上で《強迫/Duress》をRubinへと叩き込む。もちろん、これが通らない道理が無い。

 かくて、強引にガードをこじあけての強打をBen Rubinに叩き込む。《入念な研究/Careful Study》からの《再活性/Reanimate》で《マローの魔術師ムルタニ/Multani, Maro-Sorcerer》をプレイし、一気に生意気な反逆者を制圧しにかかったのだ。

 しかし、Ben Rubinは慌てない。そう、《悪魔の布告/Diabolic Edict》をトップデッキすればいいだけのことなのだ。あのBuddeに喧嘩を売ったわけだから、トップデッキ合戦で負けるわけにはいかないのだ。

 そして、Ben Rubinがおもむろにタップしたのは。ハンドからはBuddeが確認したときにはなかった《悪魔の布告/Diabolic Edict》が公開された。そう、Rubinはちゃんと必要牌をノータイムでドローできている。

 しかし、敵はBudde。

そう、《サイカトグ/Psychatog》をプレイした返すターンには、何故か《マローの魔術師ムルタニ/Multani, Maro-Sorcerer》がプレイグラウンドに戻ってきているのである。つまり、彼は2枚目の《Exhume》をライブラリーからプレイしたというわけだ。

 ただ、それでも《ムルタニ》のサイズは・・・たった・の5/5でしかなく、《サイカトグ/Psychatog》のアタックはとりあえず本体へと通されることとなった。

 すると、ここぞとばかりにBen Rubinはかなりアグレッシヴなプレイ。

《噴出/Gush》に繋がることを前提とした《嘘か真か/Fact or Fiction》をキャストし・・・そしてライブラリーからは本当にその《噴出/Gush》をめくってみせたのである。

 つまり、一撃必殺。

Ben Rubin 1-0

Game 2

 こうなると、Buddeも崖っぷち。目の色が変わった。
 
 開幕ターンに《強迫/Duress》。

ここでRubinのハンドを念入りに確認し、《魔力の乱れ/Force Spike》、《強迫/Duress》、2枚の《マナ漏出/Mana Leak》という候補の中から1枚の《マナ漏出/Mana Leak》を叩き落した。

 そして、返すターン。Ben Rubinは長考に長考を重ねた。つまり、

①:《沼/Swamp》⇒《強迫/Duress
②:《島/Island》⇒《魔力の乱れ/Force Spike

 という二択で、どちらをとるべきかを悩んでいたのである。

相手はBudde、ワンミス即死というのは当たり前と思ったほうがいい。ジャッジによっては注意をあたえてもおかしくないくらいに時計の針は進んだが、ここでくだらないイチャモンをつけるようなBuddeではない。そう、第1ターンのセットランドがこのゲームのハイライトとなるかもしれないのだ。

 そして・・・何分たっただろうか。結局、Rubinが選んだのは②。セット《島/Island》でターンを返す。

 ここでBuddeは《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》をプレイ。つまり、《魔力の乱れ/Force Spike》を使わせたということだ。

 そして、Buddeも承知の通りBen Rubinの《強迫/Duress》がKai Buddeのハンドを裸にする。すると、そこには2枚の《死体発掘/Exhume》が隠されていた。ここで1枚がディスカードさせられ、残る1枚は当然《マナ漏出/Mana Leak》をあぶりだすということになった。

 しかし、くどいようだが彼はKai Buddeなのある。

彼はここで2枚目の《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》を引き当て、Ben Rubinを完全に丸裸にした。そして、数ターン後には《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》を展開することとなったのだった。

 無慈悲なるこの《知恵の蛇/Ophidian》はKai Buddeに《マローの魔術師ムルタニ/Multani, Maro-Sorcerer》と《再活性/Reanimate》をもたらし、それは《入念な研究/Careful Study》によって具現化した。もっとも、現段階では《ムルタニ》も3/3というサイズで致死級というわけではない。

 そして、これに対してRubinはトップデッキした《サイカトグ/Psychatog》を場に展開した。

しかし、Kai Buddeは《納墓/Entomb》で《不可思議/Wonder》を墓地に叩き込み、《ムルタニ》と《浸透者》をレッドゾーンに送り込んだ。そう、ダメージクロックは航空戦力となったのだ。

そして、2体の《悪鬼》のいずれかがチャンプブロックして・・・次なるアタックで決着はつくはずだ。

 ・・・《悪魔の布告/Diabolic Edict》でも何でもどうぞ。

 あきらかにあのKai Buddeは勝利を確信した。"You Go"というときに・・・あの、Bostonでインディアン・マジックをしてみせたときのような笑顔が思わずこぼれる。

 しかし、Ben Rubinのライブラリートップには「あってはならない一枚」が眠っていた。そう、《仕組まれた疫病/Engineered Plague》だったのだ。

 ・・・かくて《サイカトグ/Psychatog》一閃。それは、帝王がまさかの初日落ちを喫した瞬間だった。

Final Result:Ben Rubin 2-0 Kai Budde

勝ったと思うな。思えば負けよ。

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