ラウンド 8: 森 勝洋 vs. 津村 健志

Posted in Event Coverage on September 2, 2005

By Keita Mori

森 勝洋

■第2ドラフト4番卓

Seat 1: 藤田 修  (プロツアー準優勝経験者)
Seat 2: Oliver Oks (プロツアー常連)
Seat 3: 藤田 憲一 (GP台北とGP東京で優勝。日本選手権10大会連続参加)
Seat 4: 大澤 拓也 (GP新潟、GP香港でベスト8入賞)
Seat 5: 斉藤 友晴 (プロツアーベスト4入賞経験者)
Seat 6: 津村 健志 (プロツアー準優勝経験者)
Seat 7: 廣澤 遊太 (GP札幌ベスト8入賞)
Seat 8: 森 勝洋  (マスターズ優勝経験者、2001シーズン新人王)

まごうごとなき、今大会の最強卓。

ドラフトの詳細については川崎 大輔の記事に一任するとして、ここでは極上の組み合わせのマッチアップをお伝えしよう。

デッきについておさらいすると、青黒の飛行ビートダウン+手札破壊というストラテジーのデッキが森 勝洋。

他方、緑黒というカラーコンビネーションに落ち着いた津村 健志は、1マナ域2体、2マナ域6体という徹底したマナカーブのデザインから、《生命の咆哮の思念/Shinen of Life's Roar》やコンバットトリックを活かしたいデッキに仕上がっている。

Kenji Tsumura

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グランプリ新潟ではまったく同じ"Godo's Gift"デッキをプレイして仲良くベスト8入賞を果たしている(森 勝洋はこのイベントで初タイトル)二人だけに、試合前はにこやかな談笑。しかし、彼らの戦闘モードへの切り替えもまた早い。

Game 1

緒戦は、ちょっとした構築戦のような様相だった。

すなわち、ソルトレイクシティから連戦ということになった津村 健志が《緊急時/Time of Need》から《死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo's Caretaker》を召喚。この《死零》によって津村は《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を延々と循環させはじめるのである。

お互いのターンに1枚ずつ基本土地をサーチし続け、みるみる6マナが8マナ、10マナ、12マナ。

さすがに、どんどんデッキを圧縮していく津村 健志のドローは濃密。まもなくレベル6プロプレイヤーという世界レベルの実力を存分に魅せつけてくれた緒戦となった。

死零、なんせ3手目にとってますからね。

と照れ笑いの津村。

津村 健志 1-0 森 勝洋

若いヤツは勢いがちがいますよねぇ、とボヤく森。たしかに緒戦の津村はすごかった。

でも、ご心配なく。2戦目の森もしっかりと我々に魅せてくれる。

Game 2

2ターン目の《大水招き/Floodbringer》、3ターン目の《空民の雨刻み/Soratami Rainshaper》、と航空戦力から先行させることを選んだ先手の森(青黒)。一方、後手の津村(緑黒)は1ターン目に《確約の神主/Promised Kannushi》、2ターン目に《灰色肌のずべら/Ashen-Skin Zubera》、3ターン目に《竹沼の嫌われ者/Takenuma Bleeder》という美しいマナカーブ曲線で対抗する。

しかし、森は4ターン目の《鼠の浪人/Nezumi Ronin》、5ターン目の《空麻呂の末裔/Descendant of Soramaro》を地上の壁として送りこむ。

もちろん、地上を固めての航空ビートダウンという青いお家芸を熟知している津村だけに、《崩老卑の囁き/Horobi's Whisper》によってマナの寝ている瞬間の《雨刻み》を狙い撃ち。それでも森は《空民の雲乗り/Soratami Cloudskater》を展開し、こつこつと空からのダメージを重ね、小技として、《大水招き/Floodbringer》が津村サイドのたった1枚だけの《森/Forest》をタップ。津村の手札の《鱗の大男/Scaled Hulk》をなかなか展開させないという好プレイだった。

そんな中、なんとか7ターン目に《鱗の大男》展開にこぎつける津村。しかし、森は《影麻呂の手中/Kagemaro's Clutch》で《竹沼の嫌われ者/Takenuma Bleeder》を除去しつつ、《涙の神/Teardrop Kami》や《日夜の苦役/Toils of Night and Day》を巧みに使って「アタックできる場」を維持。

かくて、老獪にガードをこじあけて小さなパンチを積み重ね、森は対戦相手からテクニカル=ノックアウト勝利をあげることになる。

津村 健志 1-1 森 勝洋

Game 3

森のプレイの巧みさはこの第3ゲームでも輝きを見せる。

1ターン目《確約の神主/Promised Kannushi
2ターン目《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》(即座にランドをサーチ)
3ターン目《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller

というロケットスタートの先手津村(緑黒)に対して、森(青黒)が展開できたノン・ランドの最初のパーマネントは《ゆらめく玻璃凧/Shimmering Glasskite》と、いわゆる遅い出足。そこへ、津村 健志はまったく迷いを見せずに1/1神主と2/4春呼びでのアタック宣言を行ったのだった。

すると、ここまでのゲームが実にすばやい展開と手さばきで演出されてきたのが嘘であるかのように、森はこの攻撃宣言に対するブロックをじっくりと考えこんだ。

津村 健志

自分のハンド、相手のハンドの枚数、ドラフトで流したカード、デュエルで登場したカード。おそらく、様々な要素をシミュレートしていたのだろう。かつての森の電光石火の印象と照らし合わせると、異様に感じられるほどの長さだった。

そして、3分近い静寂の時間を経て、森は2/3玻璃凧で2/4春呼びをブロック宣言。津村はインスタントメントたる《蛇の皮/Serpent Skin》を使用し、この戦闘に一方的な勝利をおさめることになる。

そして、それは「予定通り」だった。

森は、返すターンに《影麻呂の手中/Kagemaro's Clutch》によって《蛇の皮/Serpent Skin》ごと《桜族の春呼び/Sakura-Tribe Springcaller》を除去。一転して大空に《冥府の麒麟/Infernal Kirin》を、地上には《呪われた浪人/Cursed Ronin》と《空麻呂の末裔/Descendant of Soramaro》を解き放ち、地上を完全制圧しての航空爆撃という必勝パターンへとつなげた。

なるほど、強かった。

津村 健志 1-2 森 勝洋

Katsuhiro Mori

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