ラウンド 8: Ayumi Gundan vs (3×1)-1+1

Posted in Event Coverage on September 13, 2003

By 平林和哉 & Koichiro Maki

前ラウンドでエースデッキの東野は負けたものの、他の二人の奮闘で 1 敗に踏みとどまった Ayumi Gundan 。

Phoenix Foundation が無敗独走中でほぼトップ 4 が確実視されている中、その次を狙わんとする 1 敗ラインで Ayumi Gundan の名前が呼ばれることとなった。

そうしてフィーチャーエリアに招聘された Ayumi Gundan の前に立ち塞がるは Mike Long 率いる (3×1)-1+1 。

東野は 4 年前のプロツアーワシントン(初のチームイベント)で、後 2 勝から ID でのトップ 4 入りというところで Long に難癖をつけられて負けてしまった(手札を見せる前に《べラドンナの匂い/Scent of Nightshade》を墓地に置いてしまったため、X=0 の扱いを受けた)ということもあったらしい。

はたして東野のリベンジなるか。

-Ayumi Gundan
Player A 藤田修
Player B 東野将幸
Player C 長岡崇之

-(3×1)-1+1 (USA)
Player A Justin Schneider
Player B Michael Krzywicki
Player C Michael Long

ちなみに最近あまり見ない Long だが、このボストンの権利はチーム戦グランプリのトップ 4 入賞によるものだったりする。

カードプール的に東野は絶望で、 Ayumi Gundan 的には藤田と長岡の二人が必勝らしい。

藤田と Schneider のマッチアップは赤緑 vs 赤緑、長岡が黒赤で Long 青赤。

まずは赤緑対決のシート A から見ていこう。

-藤田 vs Schneider

Game 1

先攻《宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider》で軽快にスタートした藤田だが、 3 ターン目にプレイできるスペルが無く、 4 ターン目に《炭化/Carbonize》を引くチグハグの展開。

その《宝石の手の徘徊者》が Schneider の変異(《枝折りロリアン/Branchsnap Lorian》)と相討ち、《クローサのむさぼり獣/Krosan Vorine》を出すと《共生するエルフ/Symbiotic Elf》といまいち噛み合わない立ち上がりになってしまう。

だが続けて藤田《エルフの騎手/Elven Riders》 Schneider 《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》と展開し、藤田が《樹皮革のやっかいもの》に《狙いすましたなだれ/Pinpoint Avalanche》でも使おうかと考えたところで《忘れられた古霊/Forgotten Ancient》をトップデッキ!

さすがにこればかりはと、まずは《忘れられた古霊》から展開することに。

ターンが帰ってきたのはいいものの Schneider はこれを除去できず、わずかに変異を追加するのみにとどまる。

そのままの勢いで藤田はアップキープに《狙いすましたなだれ》を《樹皮革のやっかいもの》に叩きつけ、《野生の守護人/Patron of the Wild》でかわされながらも +1/+1 カウンターを《エルフの騎手》に乗せてクロックスピードを強化。

Schneider が苦し紛れに《ワイアウッドの守護者/Wirewood Guardian》を呼ぶと、またもアップキープに《炭化》が Schneider を焼き、《忘れられた古霊》の力で 7/7 にまで成長した《エルフの騎手》がちょうどライフを削りきった。

藤田 1-0 Schneider

Game 2

ファーストドローが《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf》とまたまたのっている藤田。

しかし 3 ターン目のアクションが《ゴブリンの盗賊/Goblin Brigand》で、《ワイアウッドのエルフ》に《乱射/Scattershot》を食らったところから雲行きが怪しくなってきてしまう。

実は藤田の手札に《活力の魔除け/Vitality Charm》があったのだが、藤田が一旦《ワイアウッドのエルフ》に手をかけたため、墓地に置こうとしたのに戻そうとしていると Schneider がアピール。

ジャッジも墓地に置くよう指示したため、藤田は《ワイアウッドのエルフ》を失うことになってしまった。

実際はこの《ワイアウッドのエルフ》が大勢に影響を与えたとは思いがたいのだが、ここからの展開は Schneider の独壇場と言ってもいい。

まずは《クローサのむさぼり獣》が変異を襲いつつ《活力の魔除け》で再生。

《樹皮革のやっかいもの》を藤田が《枝折りロリアン》でブロックすると、そこには《野生の守護人》が。

さらに《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》を追加し、藤田が《にらむローガン/Glowering Rogon》で対抗すると、ここでも再び《野生の守護人》・・・・

おまけに藤田が《狙いすましたなだれ》で構えれば《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》をトップデッキと、常に Schneider がリードする形で 2 本目は終わった。

藤田 1-1 Schneider

この間東野は Krzywicki が序盤事故ったにも関わらず、追いつかれてのライブラリーアウトで敗北。

Game 3

1 本目が藤田の《忘れられた古霊》が支配したのなら、 2 本目は Schneider の強化スペルがゲームを決めたといってもいい。

そして運命の 3 本目、藤田の最初のドローは《火花鍛冶/Sparksmith》。

Schneider の変異を《ゴブリンの盗賊》をプレイした上で《火花鍛冶》で撃ち殺すと、 Schneider の土地は 3 枚で止まってしまう・・・・

藤田も実は《山》が 3 枚のマナベースだったりするのだが、何も無かったかのように 4 ターン目には《クローサのむさぼり獣》が登場。

《火花鍛冶》こそ《乱射》で除去されてしまったものの、 6 ターン目にきちんと 6 マナ目を引き、このターン展開した《野生の守護人》で《クローサのむさぼり獣》を強化する。

しかし 4 マナ目を引いた Schneider が《共生するエルフ》を出すと、やや息切れ気味の藤田は嫌な感じだったのだが。

それも藤田がとどめとなる《剛力のブルヴァックス/Titanic Bulvox》を引くまでのことだった。

藤田 2-1 Schneider

Ayumi Gundan 1-0 (3×1)-1+1

ではここから長岡 vs Long を真木孝一郎に伝えてもらうことにしよう。

-長岡 vs Long

Game 1

 先手を取った長岡の《ゴブリンの裏切り者/Goblin Turncoat》は直ぐさま《ショック/Shock》によって昇天する。長岡、Long は共に変異を追加。

 互いの変異が殴りあい、互いのライフが 18 へ。長岡は《死を刻む僧院長/Deathmark Prelate》を追加する。

 Long が《不毛化/Lay Waste》で長岡側にあったただ一枚の山を破壊。これで長岡に残されたのは沼三枚だ。

 変異が激突。

 沼三枚。この状況で考え得る最悪の事態が Long を襲った。長岡は変異を表返す。

 《魂の収集家/Soul Collector》!

 幸いにも Long の変異はひ弱な《開戦のラッパ吹き/Warbreak Trumpeter》だったが、この演出によって生じた場の差は余りにも圧倒的。

 Long は抵抗を止め、情報収集に努めた。

Nagaoka Takayuki -1, Mike Long -0

Game 2

 後手の長岡がまず《ただれたゴブリン/Festering Goblin》から、Long は変異からの開始。Long が変異で攻撃すると、これは長岡が選び抜いてから召還した変異でブロック。何事も無く両者倒れる。

 ここから Long の場には《岩乗り/Rock Jockey》が、長岡の場には《墓所スリヴァー/Crypt Sliver》が登場。しばしの増強・除去・相打ちフェイズに突入するかに思えたが、Long の変化球が火を噴いた。

 沼二枚、山一枚と事後り気味だった長岡を、一気に崖から突き落とす《不毛化》が
炸裂する。これが実に効いた。効いてしまった。

 満を持して《岩乗り》が攻撃。長岡は違和感を感じたのか《墓所スリヴァー》を残し、《ゴブリンの裏切り者》と《ただれたゴブリン》でブロック。Long は無念気味に《ゴブリンの裏切り者》に《陽光の突風/Solar Blast》のサイクリング効果を叩き込むが、《ゴブリンの裏切り者》は《ただれたゴブリン》を生け贄に再生を行い、特に何事も起こらず。

 Long は《海辺のレインジャー/Shoreline Ranger》を召還する。

 なんとかマナが復活してきた長岡も《死を刻む僧院長》で復活を狙う。Long が《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》を召還するも、まずはゾンビを食べた僧院長の念仏がこれを一喝。続けて《海辺のレインジャー》も...と行きたい所だが、Long はここで《凍結/Frozen Solid》をトップデック。僧院長は永久の黙想に突入する。

 ならばと長岡は1ゲームでの殊勲者《魂の収集家》を表で召還。互いの 3/4 が睨み合いしばしの猶予が。その隙に長岡は《長引く死/Lingering Death》を《海辺のレインジャー》に贈与し、隙あらば《魂の収集家》で奪うぜという構え。しかし、そうは問屋が。Long は《まごつき/Discombobulate》でこれを阻害すると共にライブラリーの未来を調べる。

 そこにあったのは《火炎流/Torrent of Fire》。唯一の防波堤であった《魂の収集家》は己自身の魂をコレクションの最後に加え舞台を降りる。《海辺のレインジャー》が僅かに残った長岡のライフを削る。

 残されたターンに解決策は存在しなかった。

Nagaoka Takayuki -1, Mike Long -1

Game 3

 《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》は Long の《陽光の突風》サイクリングで。長岡はすぐに《墓所スリヴァー》と《ゴブリンの裏切り者》を。

 だが、Long も《岩乗り》でがっちりモード。

 ここから互いの軍勢増強モード。Long は《尾根の頂の猛禽/Ridgetop Raptor》《秘密調査員/Covert Operative》を、長岡も《ゴブリンの乱伐者/Goblin Clearcutter》を召還。

 続けて長岡の除去モードだ。《つきまとう寒け/Chill Haunting》で《尾根の頂の猛禽》を駆除し、《秘密調査員》と併せた 3 ストームの《乱射》で《秘密調査員》を墓地に誘う。

 しかし、これは少しもったいなかった。《つきまとう寒け》を使わずともクロックとなる《秘密調査員》は《乱射》で除去できていた場面。《つきまとう寒け》をその後 Long が召還するかもしれない巨大飛行生物対策にとっておければ、この後の展開も変わったかもしれないのだが。

 Long が《皇帝ヘルカイト/Imperial Hellkite》を召還。長岡の手札に除去は無い。
 カードを引くと、なんとそれが《長引く死》。なんとかその攻撃を一発に止める。しかし、Long はすぐさま《運命をかたどるエイヴン》を召還。長岡にはこの対処手段が全く無い。

 更にエイブンは《流れ込む知識/Rush of Knowledge》を Long にもたらした。一気に七枚ものカードが Long の手札に流れ込む。こうなってしまっては厳しい。Long のデッキには《まごつき》《分散の盾/Dispersal Shield》といった行動阻害カードが複数投入されており。マナもふんだんに残ってしまっている。

 長岡も手札に余った《虫つぶし/Swat》をメインになってからサイクリングするものの...

 手遅れ。

Nagaoka Takayuki -1, Mike Long -2

Ayumi Gundan 1-1 (3×1)-1+1

藤田が何とか一勝をもぎ取ったものの、長岡が Long に屈して 1-1 。

ましてやデッキ的に完全に不利が分かっている東野が一本落としており、おまけに残り時間もわずかとなってはまず無理だろう・・・・とチームメイトも去ってしまった最中、東野はある秘策を持っていた。

一本目をマナ事故からライブラリーアウトでひっくり返し、東野のデッキに大したものが入っていないと油断した Krzywicki を襲ったのは。

Brain Freeze

《思考停止/Brain Freeze》!

ストーム 3 の通常あり得ないスペルが Ayumi Gundan に値千金の引き分けをもたらすことになった。

Final Result:Ayumi Gundan 1-1-1 (3×1)-1+1

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