ラウンド 8: Christophe Haim vs. Pierre Malherbaud

Posted in Event Coverage on May 9, 2003

By Koichiro Maki

 Chicago 24位、Venice 27位とここ最近微妙に調子の良い Haim。昨年の大阪では Best 8 入りを果たしているゲンの良い日本で再び上位を目指す。対するは同国フランスで昨年ナショナルチャンプに輝いた Pierre 。Chicago では事故にでもあったのか松葉杖デュエリストだったのが印象的だ。

Game 1

 Haim が《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》、変異と召還し、Pierreも変異から《金切り声のノスリ/Screeching Buzzard》へと。Pierre はマリガンを感じさせない立ち上がり。

 ここで Haim の変異が攻撃。使用可能なマナは赤赤緑緑、それに加えて《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》だ。これを通しているようでは先が無いと感じたのか、Pierre はこれを二体でブロックする。これが仮に《乱打する岩角獣/Battering Craghorn》だったりするとナチュラルに劣勢な気もする。しかし、事態は想像を超えた。赤赤で表返ったそれは、なんと《焦熱の火猫/Blistering Firecat》! ダメージのおまけつきだ。
 しかも、墓地に落ちた《金切り声のノスリ/Screeching Buzzard》の効果で捨てた手札が《プラズマの連鎖/Chain of Plasma》。どんな手札やねん。

 Pierre は再び戦線の構築を始める。《根囲いの壁/Wall of Mulch》と《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》だ。だが増幅は無し。

 逆に Haim の勢いは増すばかり。《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》から二体の変異、更には《熱狂の猛禽/Frenetic Raptor》。

 残念な事にフランス語なので全く意味が解らないが、想像翻訳するとこんな感じ。

 Pierre 「おいおい、そりゃぶんまわりすぎだろぅ。しかも《熱狂の猛禽/Frenetic Raptor》かよ。《暴れまわるマーロドント/Berserk Murlodont》引いた俺に何しろっちゅうねん。 How Lucky!」

Haim 1 – Pierre 0

Game 2

Haim 先ほどの勢いを維持したままの Haim は《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》から開始し、2ターン目にはなんと《稲妻の裂け目/Lightning Rift》を! Pierre も思わずあきれ顔。

 Pierre が出した《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》はまたもや増幅無し。その職業は本当に喧嘩なのかどうかが疑わしいところである。これはあっけなく《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》のサイクリングで退場。損なのか得なのか微妙な取引だ。

 だが、Pierre にも元フランスチャンプの維持が有り技が有る。《稲妻の裂け目/Lightning Rift》を《ナントゥーコ自警団/Nantuko Vigilante》の能力でぶち破ると、《金切り声のノスリ/Screeching Buzzard》、変異と戦線を固める。しかし、Haim の陣営もかなりぶ厚い。《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse》、《幸運を祈る者/Wellwisher》、変異と並べまくる。ここに来て気付いたものの、Haim のデッキってダブル詩神かよ!

 《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse》が攻撃を行う。Pierre はこれを使い終わった《ナントゥーコ自警団/Nantuko Vigilante》でブロック。と Haim の変異が裏返り、《野生の守護人/Patron of the Wild》の力が詩神を救出する。更に力を増す《幸運を祈る者/Wellwisher》。早く場を整理しない事には、Haim のライフが幸せすぎになってしまう。

 更に Haim は《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》でがっちりと。Pirre も展開の打破目指して《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》を戦線に投入。なんとかドローを促進させようと試みる。が、肝心のビーストを引かず、せっかくの野人も幸せパワーを増すばかり。手札をはいて展開させようにも目の前には《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse》。なんかもう踏んだり蹴ったり嘆いたり。

 逆にHaim は好き放題のやり放題。適当に変異が殴り、再びそいつが《焦熱の火猫/Blistering Firecat》だったりしながら、気が付けばライフは 32。Pierre もようやく《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》を手にいれるが、現在のエルフは四体だ。

 しかし、ようやく《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》が力を見せる時が来た。Haim の手札は二枚とも変異無しのビースト。ここまで悩んでとっておいた Haim だが、ついに決断して《尾根の頂の猛禽/Ridgetop Raptor》を場に送る。

 《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》の力で《溶岩生まれの詩神/Lavaborn Muse》の神罰を回避しながら展開させたいところだが... Pierre の動きは何かしっくりこない。《エルフの戦士/Elvish Warrior》を召還し5マナを残してターンを返す。

 黒。5マナ。ということは...

 Haim が攻撃すると、Pierre がブロックし、変異が表返る。《野生の守護人/Patron of the Wild》! 《皮を剥ぐ者/Skinthinner》じゃないのかよ!

 だが、これも Haim が今引いていた《プラズマの連鎖/Chain of Plasma》によって未然に防がれてしまう。しかし、Pierre の抵抗は続く。ようやく活躍を始めた《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》の恩恵もあって、Haim のライフこそ減らせないものの、次々とブロッカーを配置していく。

気配り命 微妙な緊張感。少々の損は覚悟の上で強引に相打ちを取り続ける Pierre。ライフこそあるものの、少しずつ攻撃力を削がれていく Haim。そして、ついに盾は矛を跳ね返した。《皮を剥ぐ者/Skinthinner》が《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》を殺したところで Haim は攻撃手段を失ってしまう。

 しかし。だがしかし。Haim のライフはあまりに多すぎる。なにしろ、ここで Pierre の引いた攻撃手段が《エルフの騎手/Elven Riders》だ。ますます幸せ花盛り。遅すぎる二枚目の《皮を剥ぐ者/Skinthinner》がようやく《幸運を祈る者/Wellwisher》を殺したものの、既にライフは 70 を超え...

 Pierre の《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》は窮地を救ってくれたが、その代償に山札の枚数は減りすぎてしまった。全デッキの残り攻撃能力とライフを計算し、静かに Pierre は投了する。

 ゲーム後、Haim との談笑を終えた Pierre は筆者にこう語ってくれた。

 「そうそう、緑マナを残して裏向きの自警団を出した時だけど、手札には《活力の魔除け/Vitality Charm》があったんだよ。相手の無駄サイクリングを誘ったんだけどね。」

 負けた後も、レポート向けのネタを爽やかに提供してくれる好人物である。

Haim 2 – Pierre 0

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