ラウンド 9:

Posted in Event Coverage on February 27, 2004

By 真木 孝一郎

フランス人同士の同郷対決。今回フランス勢の多くは Nassif のデザインが基本型となった緑単色の《歯と爪/Tooth and Nail》デッキを使用しているが、同じくマニア気味のデッキメッカーとして知られる Labbare は親和デッキを選択している。国は違えど、調整チームは異なっていたのかもしれない。日本のように。

彼らは現在共に六勝二敗。

Game 1

初手を確認するや、軽やかに口笛を吹きながらマリガンを選択する Labbare。その彼が二度目の手札に満足すると、今度は Nassif が仕方ないなという感じにマリガン返し。同じように二度目をキープする。

Nicolas は《電結の働き手/Arcbound Worker》から、《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》と軽やかに展開。《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》をキャストしたところで、Nassiif は一瞬 Labbare に制止の声をかける。これは勿論レスポンスで《酸化/Oxidize》を使用するかどうか考えさせてという事だ。Nassif は考慮の後にこれを許可する。

Nicolas はデッキの肝となる《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》《頭蓋骨絞め/Skullclamp》こそ引かないものの、順調に展開を続ける。3 ターン目には《金属ガエル/Frogmite》を召喚しながら、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》を含めて三体での攻撃。Nassif は《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》に《酸化/Oxidize》を使用する。電結を除去してもこの局面では他にカウンターが移るだけであり、全く意味が無いからだ。

Nassif も遅ればせながら《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を召喚しブロッカーの用意を狙うが、これには直ぐさま《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》が。アドバンテージこそ獲得するものの、ライフは着実に失われていく。

だが、Labarre もここにきて息切れ気味。Nassif が二体目の《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》で《金属ガエル/Frogmite》と相打ちを行い更なるカードを得たのと対照的に、現在残る攻撃可能パーマネントは、序盤に召喚した二匹の電結軍団のみ。

しかし、カードが多いからといって突如全知全能になれるわけでも無い。双呪の《刈り取りと種まき/Reap and Sow》で二枚目の《雲上の座/Cloudpost》を入手しマナには随分と余裕のある Nassif だが、直接的な打開手段が見あたらない。仕方無しに一度《精神隷属器/Mindslaver》を使用し、対抗策を相手の手札に委ねてみるが、そこにあったのは引いたカードを合わせても土地土地電結。

じゃぁマナでもタップしといて。ちょっと寂しげに自分のターンに戻る Nassif 。だがこの 1 ターンはとてつもなく大きなものとなった。Nassif がここで引いたカードこそ、彼がデザインしたデッキの必殺兵器。そう《歯と爪/Tooth and Nail》だったのだ。

《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》《白金の天使/Platinum Angel
 
突如 Labarre の前に立ちはだかる二つの巨大生物。しかもその片割れたるや何が起ころうとも Nassif を不敗将軍に変えてしまう最高の天使である。これで Labarre は何かしら対抗策を引き当てねばならなくなった。

勿論 Nassif も自分の命運が全て天使次第なのは承知。速やかに相手を殺すべく攻撃速度をトップギアに。土地の中に埋もれていた《隠れ石/Stalking Stones》に活を入れつつ、《森の占術/Sylvan Scrying》で次の《隠れ石/Stalking Stones》を用意する。Labbare も電結生物を召喚し 1 ターンの時を稼ぐに成功したかに見えたが…

《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》を見せながら、Nassif は「ごめんね。」とでも言うかのように静かな微笑みを浮かべた。

Nassif 1 - Labarre 0

Game 2

再び口笛と共にマリガンする Labarre。彼なりの幸運を呼ぶおまじないなのだろうか。よく見ると卓上にはトトロの小物入れが彼の側に置かれており、そこからダイスやカウンターがこぼれている。と、ここでシャッフルが終わった。Labarre はその手札を見ると。

トゥットトゥットゥットゥ~
 
二度目のマリガンを初めてしまった。苦笑する以外無い Nassif 。そして三度手札を確認するが

トゥットトゥットゥットゥ~
 
頑張れトトロ…。
 
だが、先に動いたのはその Labarre 。2 ターン目には《金属ガエル/Frogmite》の召喚に成功するが、これには直ぐさま《酸化/Oxidize》が。何しろ相手はトリプルマリガン。一対一の対応を続けていれば、それだけで勝利が可能だ。

ただでさえ少ない Nicolas の手札を Nassif は《虚空の杯/Chalice of the Void》を設置し制限にかかる。乗せられたカウンターは一つ。だが、Labarre は対抗策を持っていた。それもかなりいい部類の。

《解体作業/Dismantle》だ。予想もしない角度で《虚空の杯/Chalice of the Void》に載せられていたカウンターが《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》へと移る。思わず Nassif も苦笑。

しかし、Nassif は落ち着いていた。ゆっくりとマナを貯めると、ただでさえ少ない Labarre のリソースを《刈り取りと種まき/Reap and Sow》で奪い取りながら自らは《雲上の座/Cloudpost》を増やしていく。マナさえ揃えば、そうあの呪文だ。

双呪の《歯と爪/Tooth and Nail》が《レオニンの高僧/Leonin Abunas》と《白金の天使/Platinum Angel》を Nassif にもたらす。これだけでも十分にゲームエンド級だが、更に次のターン二枚目の《歯と爪/Tooth and Nail》が使われると

《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》二体。
パリパリーン。
 
やっぱ、無理です。
 
Nassif 2 - Labarre 0

Latest Event Coverage Articles

December 4, 2021

Innistrad Championship Top 8 Decklists by, Adam Styborski

The Innistrad Championship has its Top 8 players! Congratulations to Christian Hauck, Toru Saito, Yuuki Ichikawa, Zachary Kiihne, Simon Görtzen, Yuta Takahashi, Riku Kumagai, and Yo Akaik...

Learn More

November 29, 2021

Historic at the Innistrad Championship by, Mani Davoudi

Throughout the last competitive season, we watched as Standard and Historic took the spotlight, being featured throughout the League Weekends and Championships. The formats evolved with e...

Learn More

Articles

Articles

Event Coverage Archive

Consult the archives for more articles!

See All