Finkel ここまで3 敗していてベスト 8 に残るためにはもうあとがない田代の前に立ちはだかるのは、ここまで2敗で勝ち抜いてきているあの Jon Finkel 。
田代のデッキは赤緑、Jon のデッキは青黒。デッキ相性的には赤緑が有利だが、ジョンのデッキに搭載されている《墓所スリヴァー/Crypt Sliver》+霧衣のコンボが決まれば勝負はどちらにころぶか分からない。
田代が 2ndドラフトに望みをつなげるか、あるいはJon がベスト 8 への弾みをつけるかという重要な勝負である。
Game 1
先手田代が《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf》を 2 ターン目に、つづいて 3 ターン目に変異を召喚し。対して Jon は 3 ターン目に《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》を召喚するところからゲーム開始。
田代は変異クリーチャーで攻撃した後にエルフを利用して《暴れまわるマーロドント/Berserk Murlodont》を召喚する。返すターンでJonは《上昇するエイヴン/Ascending Aven》を読んで、軸ずれの殴り合いが始まった。
田代が《樹を跳ねるロリアン/Treespring Lorian》を召喚するとJonは《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》とならべチャンプブロックしつつ先に田代のライフを削りきろうとする。
Tashiro ここで田代は小考した後にエルフ以外でアタックをする。Jonはアタッカーのうち《樹を跳ねるロリアン》を《萎縮した卑劣漢》でチャンプする。そして田代は変異を召喚して終了。
Jon はのこり 13 である田代のライフをあと 2 ターン以内に削りきるべく飛行戦力全員で攻撃を仕掛け残り6 まで追い詰め、チャンプブロッカーを2体並べた。が、次ターンの田代の攻撃でブロックし切れなかった変異《突進する石背獣/Charging Slateback》が表がえりこれによりJonのライフが1歩はやく尽きることとなった。
Tashiro 1-0
Game 2
今度は先手の Jon が高速展開を見せる。《萎縮した卑劣漢》→《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》(増幅は2)→《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》《ただれたゴブリン/Festering Goblin》と怒涛の展開。
田代はなんとか変異などを展開して相打ちをとって行くのだが、いかんせん《腐れざる喧嘩屋/》が止まらない。
Jonはさらに戦線に《上昇するエイヴン》などを加え、田代がやっとマナをそろえて召喚した《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》をも《残響の追跡者/Echo Tracer》でバウンスし一瞬にしてデュエルカウントを五分に戻した。
Finkel 1-1
Game 3
かなり先手有利な展開だった1,2戦目。だとすればこのデュエルは田代有利だが・・・。
そしてそれを示すかのように田代が《ワイアウッドのエルフ》→《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》と変異を召喚し高速でジョンのライフを削り始める。その間ジョンは《切り刻まれた軍勢》を呼ぶのみ。
田代は攻撃の手絶やさずに更に変異を召喚する。返すターンでジョンは《切り刻まれた軍勢/》アタックしつつ→《霧衣の夢幻》を召喚。
Round 11 Feature Match 田代はさらに戦線に変異を送り出しこのまま一気に決めようとするが、次ターンJonはついに《墓所スリヴァー》を《ただれたゴブリン/Festering Goblin》とあわせて場に送り出す。霧衣+再生コンボで田代のクリーチャーを完全に封殺したかに見えたが、田代はここで満を持して《無頓着の波/Wave of Indifference》をキャストし、全軍突撃。これによってJonの残りライフは4になり田代の手札には《プラズマの連鎖/Chain of Plasma》があるため事実上Jonのライフは1。田代的には削りきれる算段だったのだろう。
しかしそこは世界に名をはせるJon Finkel 。
あまりにうさんくさい《無頓着の波/Wave of Indifference》だったためここから先はネズミ一匹とおさない完璧なプレイでライフを守る。無茶なアタックを敢行する田代の場にはどんどん生物が減っていき、ついにはJonの軸ずれクリーチャーが攻撃を開始しはじめた。
最後には Jon は《大荒れの悪魔/Havoc Demon》までもが降臨し、田代のベスト 8 への希望を摘み取った。
Final Result:Jon Finkel 2-1