二年半ぶりのチーム・グランプリ

Posted in Event Coverage on January 6, 2005

By Keita Mori

グランプリ大阪:イベント案内

2004年度の日本代表チームマジックの暦も2005年を迎え、さっそく1月8日(土)から1月9日(日)にかけて、グランプリ大阪が開催されることになった。この大会は神河物語を使用したチーム戦フォーマットのイベントで、三人一組でのエントリーとなる団体戦だ。もちろん、マジック・ザ・ギャザリングというゲームは基本的に一対一での対戦を前提とした個人競技であるわけで、これは特殊な方式のイベントと言える。日本選手権での上位三名が世界選手権の四日目(個人戦終了後)に「ナショナルチーム(日本代表選手)」を組んで挑戦するのもこのフォーマットで、プロツアーの舞台でも毎年一度は使用されているものだ。

ちなみに、日本国内でこのフォーマットのグランプリが開催されるのは二年半ぶり、実に2002年5月のグランプリ名古屋以来となる。ずいぶんと久しぶりのチームイベントである。まずは今大会注目の存在となるであろうチームをいくつかご紹介しておこう。このグランプリへと実際に足を伸ばす皆さんも、ライヴ取材を観戦なさる皆さんも、彼らの動向には是非とも注目していただきたい。

Teams to Watch/注目のチーム

www.shop-fireball.com2
(石田 格、岡本 尋、池田 剛)

Pro Tour Seattle Team-Finalist, www.shop-fireball.com2日本でもっともこのフォーマットのドラフティングに通じているであろう男、石田 格が采配をふるうチームがこのwww.shop-fireball.com2だ。石田は百瀬 和之(東京)と安藤 玲二(東京)を率いたPanzer Hunterでマスターズ二大会連続準優勝という大偉業を成し遂げ、このフォーマットにおける日本の先駆けとなった。そんな石田が、国際舞台で共闘してきた岡本 尋(愛知)と池田 剛(福岡)をパートナーとしてwww.shop-fireball.com2を結成し、2004年のプロツアーシアトルで準優勝を果たしたというわけだ。そう、チーム・フォーマットにおける石田の実力が世界でも有数のものであることは再確認されたのだ。

もちろん、www.shop-fireball.com2は石田だけのチームというわけではない。岡本 尋は世界選手権ベルリン大会で準優勝を果たしている愛知の強豪で、ニックネームである「ラストエンペラー」というのは最後のアジア選手権を制したことによるものだ。池田 剛もホビーショップFireballを九州中心に
チェーン展開している人物で、プロツアー横浜で
ベスト4に入賞した
経験もある第一人者だ。つまり、プロツアーにおける個人戦績という点で見れば、岡本と池田のインディヴィジュアル・プレイヤーとしての力量が石田を引っ張っているという点もあるわけだ。

とにもかくにも、昨年のチームプロツアーで準優勝を果たしたばかりという「旬の」トリオが彼らであり、その準々決勝で彼らと戦ったS.A.I(射場本 正巳、有田 隆一、志村 一郎)がグランプリ大阪の参戦回避を明言しているだけに、www.shop-fireball.com2は堂々の大本命としてこのイベントへと挑むことになるだろう。

また、これは余談であり蛇足でもあるのだが、石田がマナバーン誌の第2号で披露しているチーム・フォーマットのイロハは実に興味深い内容であるため、ご一読をオススメしたい。

・PS2
(黒田 正城、森田 雅彦、森 勝洋)

team PS2 ,GP Nagoya 2002 and Masters Venice 2003 Champion2002年5月のグランプリ名古屋。当時使用されていたエクスパンションはオデッセイ2パックとトーメント1パックで、この大会の決勝ドラフトでPS2は3枚の《踏み荒らし/Overrun》を引き当てるという豪運ぶりを見せつけ、観客を驚かせた。結局、対戦チームであった大阪勢トリオのSSD(中村 修平、窪内 直樹、今井 公雄)はドラフト終了時点でのアドバンテージ格差を覆せず、PS2がこの大会のチャンピオンに輝いたわけだった。

そして、そればかりでなく、このグランプリ名古屋に懸けられていた「マスターズ参戦権」を活用してヴェニスへと遠征した彼らは・・・なんとそこでも鮮やかにタイトル奪取をなしとげてしまった。そんなわけで、日本で最初に「世界のタイトル」を獲得したチームとして語り継がれる存在となっているのがPS2だ。

ご存知のとおり、黒田 正城(大阪)は2004年のプロツアー神戸で優勝を飾り、日本人初のプロツアーチャンピオンに輝いた男だ。森田 雅彦(大阪)も2004年のグランプリクアラルンプールで優勝を飾っているプレイヤーで、グランプリで決勝ラウンドに勝ち上がること通算11回という「ミスター・グランプリ」ぶりでも知られている。また、森 勝洋(東京)も2000-2001シーズンに日本人としてはじめて新人王(Rookie of the Year)に輝いたプレイヤーで、世界選手権トロント大会で10位入賞に輝いたタレントだ。

「大舞台での強さ」という得がたい武器をもつこのチームが目指すのは、もちろん日本のチーム・グランプリで連覇を果たすことだ。

・AA Beam
(浅原 晃、大礒 正嗣、上野 一樹)

Ranking NameRatingLocation
1Masashi Oiso2075Higashihiroshima-shi, HR , Japan
2Akira Asahara2052Sagamihara-shi, KG , Japan
3Terry Soh 2036Petaling Jaya, Malaysia

Akira Asahara with Hato-Beam a.k.a. “AA Beam” ご覧のとおり、12月29日付けのDCI Rankingのアジア総合(Composite)カテゴリーで首位を飾るのが大礒 正嗣(広島)で、二位が浅原 晃(神奈川)だ。大礒は昨年だけで見てもプロツアー2大会で決勝ラウンドに勝ち上がっているというプレイヤーで、通算で4回のプロツアーサンデーを経験しているという「日本のエース」だ。

そんな大礒のプロツアーキャリアの原点にあたるのが、広島勢でのトリオで結成したHato Beamとしてのチームプロツアー参戦で、その当時は桧垣 貴生(※現在は埼玉在住)の率いるチームの一員、というのが彼に対する客観的な評価だった。そして、その桧垣率いるチームの「もう一人」だった男、上野 一樹(広島)と大礒 正嗣は関東屈指の強豪である浅原 晃とのトリオを結成してプロツアーボストンに参戦し、見事に二日目に進出しての35位というフィニッシュを果たした。残念ながら上野の仕事の都合でプロツアー・シアトルにはこのチームでの参戦は果たせなかったが、どうやらこのグランプリ大阪に向けて再結成となったようだ。ちなみに、多忙を極める日々を送っているという上野はプロツアー・プレイヤーとしての第一線からは退いてしまっているわけだが、それでも、さりげなく第一回広島選手権でチャンピオンに輝いていたりする。決して錆付いてはいないはずだ。

一方で、Hato-Beamの二人とのチームの再結成を決めた「AA」こと浅原 晃も最高の形で2004年を締めくくったばかりだ。そう、彼は2003年に続いて2004年のThe Finalsに優勝、つまりは連覇を成し遂げた「構築王者」としての圧倒的な強さをアピールしたばかりである。そんな浅原と二人の広島勢の歯車が噛み合ったなら、AA Beamは決勝ラウンドで素晴らしいドラフティングを披露してくれることになるだろう。

蓋を開けてのお楽しみ

もちろん、ここで紹介した3チーム以外にも、魅力的なチームが多数参戦してくることになるはずだ。2004年の日本王者である藤田 剛史(大阪)は長年来の友人である藤田 修(京都)と東野 将幸(大阪)を相棒にしたチームを組むことになりそう、という話だし、「日本のご意見番」真木 孝一郎(東京)がプロツアーコロンバスで準優勝を果たしたばかりの中村 修平(大阪)とチームを組み、そこには日本選手権ベスト8経験者である現役高校生の熱田 直央(東京)が加わるという話だ。また、プロツアーベスト4チームであるS.A.Iは、射場本 正巳(東京)が参戦できないため、志村 一郎(茨城)と有田 隆一(東京)が別々にチームを作ってこのイベントに挑戦するという可能性も大きいとのこと。ほかにも、あっと驚くような組み合わせのトリオが私たちの前に出現するかもしれない。

ともあれ、チーム・グランプリの楽しみ方の一つが「どのような人間模様のチームが出てくるか」を見ることであることは疑いない。是非とも、今週末に行われる二年半ぶりのチーム・リミテッドを皆さんにお楽しみいただきたいものだ。

充実のサイドイベント

また、チームを組むことが出来なかった皆さんにも参加していただくことが可能な併催サイドイベントも多数用意されている。詳細はイベント案内を御覧いただきたいが、ここでその概要を紹介して本稿を締めくくらせていただこう。私個人としても、アーティストのDave Dorman氏に《追放するものドロマー/Dromar, the Banisher》と《火の玉/Fireball》にサインをいれてもらうことを楽しみにしていたりする。

・プロツアー・アトランタ予選トーナメント
開催日:1 月 9 日(日)
参加料金:¥ 7,500/チーム
フォーマット:3人チームによる限定戦(シールドデッキ+ロチェスター・ドラフト)
受付:7 日(土)17:00 からグランプリ本戦終了まで。受付は先着順。
賞品:トーナメント終了時の優勝チームは、プロツアー・アトランタへの招待権利を獲得。そして、優勝チームには $1500 のトラベルマネーが与えられる。また、副賞として神河物語のブースターパックが、優勝チームには 96 パック、準優勝チームには 48 パック、3-4 位それぞれには 18 パックが与えられる。

・2005 新春トーナメント
開催日:1 月 9 日(日)
参加料金:¥1,000
フォーマット:スタンダード構築戦
受付:午前の部 9 日 09:00 から 09:30、午後の部 12:00 から 12:30 まで。
賞品:それぞれの優勝者には、神河物語のブースターパックが 36 パック、準優勝者には 20 パック、3-4 位のプレイヤーにはそれぞれ 12 パック、5-8 位のプレイヤーにはそれぞれ 6 パック。さらに、上位入賞者には大阪の名産物が与えられる。

・関西ジュニアオープン
開催日:11 月 21 日(日)
参加料金:¥500
フォーマット:スタンダード構築戦
受付:9 日(日)09:00 から 09:30 まで。
注:ジュニアトーナメントに参加できるのは、小中学生のみです。
賞品:優勝者にはジュニア大会限定の《凄腕の暗殺者》の特性プレミアムカードと神河物語ブースターパック 36 パック、準優勝者には 18 パック、3-8 位それぞれには 6 パック。そして、参加者全員にジュニア大会限定の《炎歩スリス》の特性プレミアカードをプレゼント。

・2005 新春ヴィンテージトーナメント
開催日:1 月 9 日(日)
参加料金:¥1,000
フォーマット:ヴィンテージ
受付:9 日 12:30〜13:00
賞品:優勝者にはクロニクルの日本語版を36パック。また上位入賞者には副賞として、それぞれ1〜2位には《吸血の教示者/Vampiric Tutor》、《直観/Intuition》、《天才のひらめき/Stroke of Genius》、《稲妻/Lightning Bolt》のプレミアカード。3〜4位には《直観/Intuition》、《天才のひらめき/Stroke of Genius》、《稲妻/Lightning Bolt》のプレミアカードを、5〜8位には《天才のひらめき/Stroke of Genius》、《稲妻/Lightning Bolt》のプレミアカードが与えられる。

当日受付 8 人トーナメント
スタンダード、エクステンデッド: ¥ 500
ブースタードラフト: ¥ 1,000
シールドデッキ: ¥ 2,000
これは参加希望者が集まり次第、何度でも開催されることになります。

・アーティスト・サイン会
Dave Dorman

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