国別対抗戦ラウンド 2: 日本代表 vs. フィンランド代表

Posted in Event Coverage on August 9, 2003

By Koichiro Maki

 「メモったピックを流したりしないよね?」

 試合開始前、まじめな顔でフィンランド勢に質問された。かなりピリピリしたムードだが、それも現在の順位を考えれば納得がいく。先の試合で第三位のブラジルに勝利した日本は9点を追加し、現在単独三位。逆にフィンランドはアメリカとの頂上決戦を引き分けてしまい、日本との点差も 12 点から 6 点へと縮まってしまっている。
 つまり、今の日本はまじで警戒されているのだ。ちょっとここで現在のランキングをみてみよう。

 1. フィンランド: 115
 2. アメリカ: 110
 3. 日本: 109

 三人一組の国別対抗戦では勝利した側のチームに一挙 9 点が追加される。つまり、この試合で日本が勝利すれば、フィンランドを 3 点差でまくり、更にアメリカが負けたりした日には一挙にトップに踊り出てしまうのだ。

 そのドラフトはフィンランドの先手で始まった。このドラフトではチームドラフト特有の色嵌め狙いの変更や、相手の同様を誘うカット気味のブラフピックは余り登場せず、最初から最後まで比較的おちついた内容にまとまった。

日本代表
A:大塚高太郎: 白青
B:藤田修: : 赤黒
C:田中久也: 赤緑

フィンランド代表
A:Tomi Walamies: 赤緑
B:Tuomo Nieminen: 白赤
C:Arho Toikka: 黒青

 《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful》や《賛美されし天使/Exalted Angel》といった爆弾カードもほとんど出現せず、各対戦はかなり均衡したものになると予想される。その中で見所といえば、

 Arho の《生命を破滅させるもの/Bane of the Living》 vs. 田中の《鉤爪の統率者/Caller of the Claw

 このマッチを中心にその対決内容をお届けしよう。

■ 田中久也 vs Arho Torikka

Game 1

 先手を取った Arho は《ただれたゴブリン/Festering Goblin》から。
 ここから互いに変異を召還しあうが、田中のそれは《スカークの匪賊/Skirk Marauder》であり、Arho の《冥府の世話人/Infernal Caretaker》が大役を果たす前に退場願う。

 しかし、Arho が召還した《刃の翼の虜/Bladewing's Thrall》と《ただれたゴブリン/Festering Goblin》の組み合わせが田中の攻撃を許さない。

 Arho は《気まぐれなトビ/Mercurial Kite》を召還し、更なる圧力をかける。

 だが、ここから田中は巻き返す。《激情の共感者/Fierce Empath》《クローサの家畜商人/Krosan Drover》に銜えて《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》を展開し、必要だった対空ビースト《針撃ちゴルナ/Needleshot Gourna》を入手すると共にアドバンテージ大発生機構を作りあげる。

 だが、Arho もこれをすかさず理解し、《ただれたゴブリン/Festering Goblin》でエンジンの肝であった《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》を許さじと《ただれたゴブリン/Festering Goblin》が突進をかける。

 ライフを減らすわけにはいかない田中は、これを《尾根の頂の猛禽/Ridgetop Raptor》でブロックし殺した。殺してしまった。死したゴブリンの呪いによって、《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》が殺されてしまう。

 何気ないシーンだが、ここに失敗が。田中はここで《ただれたゴブリン/Festering Goblin》を殺してはならなかった。既にシステムエルフと《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》が場にでているのだから、何かしらのエルフでブロックだけ行い、スタック前に《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》の能力で戻すのが正解だろう。特に《激情の共感者/Fierce Empath》を使えば、ブロック出来るだけでなく次のファッティもサーチ可能だ。手札にある《鉤爪の統率者/Caller of the Claw》を考えても、ゴブリンと虫を共に生かしておかねばならなかったのだ。

 しかし、思うようにカードを引けない Arho は次々と畳み掛けるような田中の圧力を前にじわじわと押されていく。ように見えた。

 そこに罠が。田中が約半数の軍勢で攻撃を仕掛け、Arho のライフが大きく減る。田中がいける!と感触を得始めたその時だ。

 《締めつける綱/Choking Tethers

 残した防御ラインの全てが、魂を抜かれ木偶の坊と化す。そして Arho の全軍勢が...

Arho -1, 田中 -0

 ここで横の大塚が一本目を。

大塚 -1, Tomi -0

Game 2

 チームの為にも一気に負ける事は許されない田中だが、痛恨のダブルマリガンが彼を襲う。

 って書いてる間に死んだ。

Arho -2, 田中 -0

 泣きっ面に蜂気味に、横の藤修から「ごめん。ミスった」の声が。

Tuomo -1, 藤田 -0

 既に田中の負けが確定しており、チームが勝利するためには、大塚が勝利した上で藤田が 2ゲームを取り返さなければならなくなってしまった。

 では、大将である大塚のゲームを。

 Tomi の場には変異、《うなるアンドラック/Snarling Undorak》、大塚の場には《アフェットのルーン術士/Aphetto Runecaster》と《秘密調査員/Covert Operative》。ライフゲームでは Tomi が先行している。

 大塚の手には《銀騎士/Silver Knight》《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》《レイヴンギルドの信徒/Raven Guild Initiate》戻す と平地が二枚。ここからゲームは複雑なものになるかと思われた。

 が、ここで大塚が決定的なミスを。

 まずは平地を置き土地を島と平地に分けて揃える。考えをまとめた後に二体で攻撃。ダメージ解決後、《銀騎士/Silver Knight》と1/4を召還し、土地を置いて《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》を。

 あれ。

 隊長、土地が二度ほど。大塚、もったいないゲームロスを。

大塚 -1, Tomi -0

Game 3

 《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》を装着した《沿岸の見張り/Coast Watcher》が序盤から激しく Tomi を攻め立てる。しかし Tomi も《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf》から《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》を高速召還。

 しかし大塚の場にはプロテクション緑をもった《沿岸の見張り/Coast Watcher》が立ちっぱ。これで先ほどのミスを取り戻せるか...

 藤田「ミスったぁ」

 Tuomo と Tomi は喜びのハイタッチ。日本は残り二戦全てを勝たねばならなくなった。

Final Results:Finland -2, Japan -1

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