国別対抗戦ラウンド 3: 日本代表 vs. アメリカ代表

Posted in Event Coverage on August 9, 2003

By Keita Mori

決勝ラウンドに勝ち進むためには、上位2チームに食い込まなければならない。そうなると、日本代表はここから先を2勝した上で...フィンランド、アメリカ、フランスの勝敗の行方を見守るしかないのだ。

-COUNTRY-: -Pts-
FINLAND: 124
USA: : 119
FRANCE: 113
JAPAN: : 109
ENGLAND: 106

 ちなみに、各ラウンドの勝者が得られるのは9ポイント。残り2ラウンドである。

Drafting

日本代表
A:大塚高太郎(白青)
B:藤田修(赤緑)
C:田中久也(黒緑)

アメリカ代表
A:Joshua Wagenner(黒赤)
B:Gabe Walls(青白)
C:Justin Gary(青緑タッチ赤)

ドラフトのキーポイントはいくつかあるわけだが、実際にマッチの結果に大きく影響した要素の一つに、いわゆる「蜘蛛」(飛行をブロックできる地上クリーチャー)の類がまったく出現しなかったことを挙げられる。たとえば、田中-Gary戦で互いに緑同士の地上戦線が膠着した場合、Garyのフライヤーの群れを田中は対処できないのである。2体の《皮を剥ぐ者/Skinthinner》の使いどころがまさに生命線となりそうなマッチアップ。

ちなみに、藤田(赤緑)-Walls(青白)戦でも「蜘蛛」不在がたしかに問題になる可能性はあったわけだが、あまりに藤田のデッキがオーバーパワーであることのほうが問題になりそうだった。

なぜなら、《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》と《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》を大塚の開封したパックと藤田自身のパックから連続して入手しており、最後の最後のスカージでも《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》をピック。かなりゴージャスな赤緑デッキを仕上げたのだ。

また、3体の《スカークの匪賊/Skirk Marauder》にはじまってクリーチャー基盤も除去も優秀なラインナップが揃っており、対するWallsのデッキは普通のクオリティだった。

大塚はというと、2体の《ダールのとげ刺し/Daru Stinger》を活用するか、航空戦力でのビートダウンに持ち込みたいところだったが、Wagennerが除去満載でクリーチャー基盤も優秀であることが気がかりだった。

日本代表の話を聞く限り、デッキパワー的には「藤田がダントツで、田中が普通、大塚のそれがやや不安要素を感じる」という仕上がりであるようだ。必勝要員となった藤田のマッチアップを見てみよう。

◆藤田修 vs. Gabe Walls

Game 1

 先行の藤田修は《山/Mountain》しかないハンドを見てテイクマリガン。今度はオールランドでテイクダブルマリガン。結局、5枚中《山/Mountain》が2枚というハンドをキープしてゲームをはじめることに。

 ともかくダブルマリガンながらも2ターン目に藤田は《ゴブリンの盗賊/Goblin Brigand》を展開できた。一方のWallsは《冷静なチャンピオン/Stoic Champion》を召喚してターンエンド。藤田は第3ターン目に裏返しで《スカークの匪賊/Skirk Marauder》を召喚し、Wallsはプロテクション緑の《沿岸の見張り/Coast Watcher》でそれに応じた。

ところで、4ターン目に藤田がそろえたマナベースは。そんなわけで、戦闘を終えてから2匹目の《変異/Morph》を場に送り出した。Wallsは《急降下爆撃兵/Dive Bomber》をプレイして2体のクリーチャーでアタックし、藤田はノーブロック。

 5ターン目も藤田は全軍突撃してから3枚目の《変異/Morph》を召喚。実はこれが「全部」《スカークの匪賊/Skirk Marauder》だったりするのだが、ハンドにクリーチャーがきれているらしいWallsは2番目に出てきた《変異/Morph》を《時間の亀裂/Temporal Fissure》でバウンスしてみたり。

 藤田は6ターン目に《変異/Morph》の一匹おもてがえして、その《スカークの匪賊/Skirk Marauder》で《急降下爆撃兵/Dive Bomber》を除去してからアタック。ここで《ゴブリンの盗賊/Goblin Brigand》と《冷静なチャンピオン/Stoic Champion》が相打ちとなり、Wallsはブロッカーとして《変異/Morph》を自ターンに召喚した。

 藤田の5マナ目が揃ったのは7ターン目で、《アヴァラックス/Avarax》を召喚してターンを返す。Wallsは《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》を展開し、続くターンの藤田の《アヴァラックス/Avarax》アタック時に《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》+《沿岸の見張り/Coast Watcher》+《変異/Morph》でトリプルブロックを敢行。ダメージをスタックしてから《変異/Morph》を《ダールの奉納者/Daru Sanctifier》に変身させて、これ1体だけはなんとか護りきった。

 しかし、その1/4《ダールの奉納者/Daru Sanctifier》に続くブロッカーを引けなかったWallsは藤田が展開した2体の《変異/Morph》にチマチマとライフを削り取られ、最後は《スカークの匪賊/Skirk Marauder》2体を表がえしての本体狙撃にやられてしまうのだった。

藤田-1 Walls-0

Game 2

 藤田はここでまたしてもマリガン。Wallsは机をたたきながら大ハシャギ。
横にいるJustin Garyも「マリガンして初手3枚にしてくれたらいい勝負するんじゃない?」と卓内最強のレアデッキの藤田を皮肉りながらニヤニヤと笑っている。

 Wallsは《沿岸の見張り/Coast Watcher》に《ドラゴンの鱗/Dragon Scales》をエンチャントして第3ターンからダメージクロックとして機能させた。

藤田はこのクリーチャーを除去するために《変異/Morph》でアタックし、ブロックさせて戦闘ダメージをスタックしてから《スカークの匪賊/Skirk Marauder》に変身する...などの涙ぐましい努力を見せるも...《療養/Recuperate》でプリヴェントされてしまう。

藤田は《冠毛の岩角獣/Crested Craghorn》の「挑発」でもってようやっとこの2/3「セラ」アタッカーを除去してみせたが...墓地に落ちたのも束の間。《海辺のレインジャー/Shoreline Ranger》が召喚されたときに場に舞い戻り、なんとタップしない4/6フライヤーとなってしまうという有様であった。

藤田-1 Walls-1

◆一方その頃

 大塚高太郎は《骨を組む者/Boneknitter》と《アンデッドの戦長/Undead Warchief》にバックアップされたゾンビたちの猛攻を《風生まれの詩神/Windborn Muse》のパワーでなんとか支えていた。しかし、《陽光の突風/Solar Blast》によってこれが除去されてしまうと戦線は総崩れとなってしまうのだった。これが緒戦の大まかな流れだ。

 二戦目の大塚もやられたい放題で、《雲に届く騎兵部隊/Cloudreach Cavalry》が《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》に、《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》が《陽光の突風/Solar Blast》に...それぞれサイクリングで除去されてしまう立ち上がりが印象的だった。結局、おされ気味のまま《炎波の発動者/Flamewave Invoker》と8マナをそろえたWagennerを前に焼き殺されてしまう。

大塚-0 Wagenner-2

 さて、それでは田中-Gary戦はどうなっただろう?

 結局、地上を膠着状況に持ち込まれての航空戦力にダメージレース負け、というパターンで二戦とも田中久也は敗れてしまっている。特に一戦目は土地ばかりをドローしてしまったという不運もあったようだが、やはり「蜘蛛」不在という弱点が存在することは覆しようのない事実だった。

田中-0 Gary-2

 そんなわけで、Gabe Wallsは「時間の節約だし、やっても勝てないしね!」と笑顔で投了ということになった。

Final Results:アメリカ代表-2 日本代表-1

そうそう、アメリカだけでなくフィンランドもこのラウンドに勝利したので...最終戦は消化試合ということに決定した。

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