決勝: 森 勝洋(東京) vs. Frank Karsten(オランダ)

Posted in Event Coverage on December 4, 2005

By Yusuke Yoshikawa

伝説の戦いは、さわやかな握手から!

団体戦初優勝にわきかえったその直後、またひとりの男が、偉業に挑もうとしていた。
彼の名は森 勝洋(東京)

スーツで決めた彼の胸元には、先ほどとは違う何かがあった。それは、日本王者にして世界王者となった諸藤 拓馬(福岡)が身につけ続けていた勝利のアイテム、マフラーだった。

彼を含め、「モリカツ」を支えてくれる多くの人の思いを胸に、森はこの場にいる。

対するは、オランダのFrank Karsten(オランダ)。プロツアーでのTop 8は2005年名古屋での1度のみだが、この世界選手権前におけるプロポイント順位は14位、生涯獲得プロポイントは161とAnton Jonsson(スウェーデン)大礒 正嗣(広島)に比肩する強豪である。

名古屋はリミテッドであったが、今大会初日のスタンダードを6戦全勝で駆け抜けるなど、構築でも高いセンスを見せている。まさにマルチプレイヤーだ。日本勢との交流も多く、もちろん森とも気軽にコミュニケーションを取れる仲だ。

そんなKarstenと森には、エピソードがある。

森が9位に入り「Rookie of the Year」を決めた2001年、トロントでの世界選手権。このとき、森とスイスラウンド最終戦で戦った相手はまさにKarstenであったのである。このとき森は勝利して入賞を果たしているのだが、森が「ルーキー」と呼ばれていたころからの時間を考えると、Karstenの息の長い活躍が読み取れる。

今大会でのKarstenと森の対戦成績は1勝1敗。ドラフトで森が勝ち、エクステンデッドでKarstenが勝利している。

さあ、最後の最後、最高の舞台で、雌雄を決しようか。

Game 1

《真髄の針/Pithing Needle》《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》《火花の結実/Seed Spark》とスペルは充実ながら、《森/Forest》《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》と不安の残る土地にマリガンを選択。このときライブラリから1枚引いてみると《低木林地/Brushland》で、森は思わず天を仰いだ。

新たな初手は《寺院の庭/Temple Garden》《低木林地》《梅澤の十手》《ウッド・エルフ/Wood Elves》《夜明けの集会/Congregation at Dawn》《火花の結実》の6枚で、これをキープ。
Karstenもマリガンを宣言し、手札のビハインドなくゲームが始まることとなった。

ハイタッチをして、ゲームスタート!

Karstenが《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》、森が《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》と、神河世界を代表する神器から戦いの幕が開く。

森は第3ターンに《ウッド・エルフ》から都合3枚目の《寺院の庭》をフェッチしてくるが、続けて、思わず出たばかりの《ウッド・エルフ》をレッドゾーンに送り込んでしまう。ジャッジにたしなめられ、これには森も苦笑。さしものモリカツも、この舞台では緊張してしまうのか。

《遥か見/Farseek》で《湿った墓/Watery Grave》をフェッチし準備を整えるKarstenに、森は今度こそ《ウッド・エルフ》で攻撃。もちろん、《梅澤の十手》は装備済みだ。

この攻撃をする際、森の手つきはいつになく速かった。いつになく、というより、以前知られていたような速いプレイングだった、というべきか。それはかつての森が出てきているのか、それとも緊張によるものなのか。

Karstenが5マナ全てを残してターンを返すと、森のドローは《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》。《梅澤の十手》の全力パンプ攻撃ののち、これを出すかと思われたが、森はそのまま終了宣言。

Goryo's Vengeance

この終了フェイズ、Karstenは《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》起動(ライブラリを見る)にスタックしての《けちな贈り物/Gifts Ungiven》をプレイしてきた。

《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》《よりよい品物/Greater Good》《喚起/Recollect》《回収/Reclaim》を示すKarsten。まず森にひとつの選択肢が訪れる。

森は指を折ってみたり、ライフのメモに目を落としてみたりして考慮に沈んだ後、《喚起》《よりよい品物》をKarstenの手札へ、《明けの星、陽星》《回収》を墓地へと送った。Karstenは続くターン、土地をプレイした後に《陽星》を手札からプレイする。

森は手札の《夜明けの集会》を見ながら可能性を探ってみるが、とりあえず《ウッド・エルフ》での攻撃を選択。《梅澤の十手》のカウンターを2個全部使い、《陽星》との相打ちをとる。当然、森は《陽星》の効果でフルタップに。

Karstenはこれまた当然とばかりに、《よりよい品物》をプレイグラウンドへ。アンタップを禁じられた森ができることは、何もない。

続くターンにKarstenが《木霊の手の内/Kodama's Reach》に連繋の《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》を示すと、これを見て森は少し驚いた顔をした後、投了となった。
戦前に語られた相性の悪さが、ここで出てしまったか。

森 –0 Karsten –1

森のサイドボーディング:

+2《よりよい品物/Greater Good
+2《帰化/Naturalize
+1《種子生まれの詩神/Seedborn Muse
+1《木霊の手の内/Kodama's Reach
+2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star
+3《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker

-1《夜明けの集会/Congregation at Dawn
-3《制圧の輝き/Glare of Subdual
-1《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree
-1《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder
-2《火花の結実/Seed Spark
-1《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
-2《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage

森 勝洋

Game 2

《寺院の庭/Temple Garden》《低木林地/Brushland》《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》《真髄の針/Pithing Needle》《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》《ウッド・エルフ/Wood Elves》の初手を即座にキープ。Karstenも7枚で。

《寺院の庭》から第2ターンに《真髄の針/Pithing Needle》を早々と置き、これの宣言は《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》。《セレズニアの聖域》をプレイして終了とする。Karstenの場にはまだ何もない。

ならばというわけではなかろうが、Karstenは《木霊の手の内/Kodama's Reach》でマナベースを拡張する。森も《ウッド・エルフ》で《寺院の庭》をフェッチ。

動きのないKarstenに、森は5マナから《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》、6マナから《陽星》と脅威を連打。《陽星》を目にして、Karstenと森はともども苦笑。このターンの終了時に、Karstenは《けちな贈り物/Gifts Ungiven》をプレイしてきた。

その選択カードを待っている間、森は待ちきれなくなったのか、「足がしびれた」とよく知られる立てひざポーズをとった。硬さが見られた彼だが、ここから「らしさ」が見られるだろうか。

Karstenから《神の怒り/Wrath of God》《花の神/Hana Kami》《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》に《陽星》を提示される。当然とばかりに、まずは《神の怒り》から墓地に置くと、Karstenは「悔しい」とでも言いたげなジェスチャー。いや、選ぶの俺だから、という感じのジェスチャーで返す森。一瞬和やかな空気が流れる。

しかしそれも束の間のこと。森はまた厳しい表情でカード選択に戻る。結局、《陽星》《影麻呂》が手札へ、残りが墓地へということになった。

Karstenはまずは目の前の脅威に対処すべく、《影麻呂》プレイから即起動。このあおりで、《陽星》でKarstenはしばしノーガードに。

森はここで《種子生まれの詩神》をプレイ、Karstenが起こせず《森/Forest》を置くだけの終了フェイズに、《夜明けの集会/Congregation at Dawn》をプレイして《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》《陽星》《陽星》を提示。この順番でライブラリに積む。

そして自分のターン、「トップデック!」と言いながら《放粉痢》をドロー、Karsten微笑。《放粉痢》をプレイして、《種子生まれの詩神》とともに自分だけ起きる陣形を完成させた。《種子生まれの詩神》が攻撃してKarstenのライフは10。

Karstenは機をうかがってエンド。森は《陽星》をプレイし、何かあることを用心したのか攻撃せずにターンを返す。

Karstenが3マナを使えるようになり、自分のターンの終了時に《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》で先ほど使った《影麻呂》を場に出してきた。もちろん、《沼/Swamp》は唯一アンタップで残っている。

森は考えながらも《種子生まれの詩神》《放粉痢》《陽星》で攻撃、注文どおり流されて森は都合もう1ターンを得た。森はさらに《陽星》を出し終了とする。

アンタップステップのないKarstenは《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》プレイから《師範の占い独楽》を出すのみ。

続く森のターン、《陽星》の攻撃でKarstenのライフは5に。盤面だけを見れば次のターンには片がつく。しかし、それで終わらない怖さがあるのがKarstenのデッキなのだ。

森は《よりよい品物》をプレイしてターンを返した。そしてKarstenのアップキープに《よりよい品物》へ《陽星》を捧げ、Karstenにさらなる足止めを迫る。

Karstenはタップされようとする土地からを出して、ドロー前にを使って《師範の占い独楽》を起動。ようやく森が《よりよい品物》の解決に入ると…引いてきた5枚の中に、4枚目となる《陽星》がいた!

Karstenは残したマナで《魂無き蘇生/Soulless Revival》から《陽星》を拾うのだが、アンタップが飛ばされることが決まっている上に、森の4枚目《陽星》まで出てきては、最後の攻撃にカードを片付けるしかなかった。

森は決勝での初勝利に、やっと、という感じの伸びをした。ここからだ。

森 –1 Karsten -1

森はここからサイドボーディングなし。

オランダのカーステン

Game 3

先攻Karstenはマリガンなし、森も《寺院の庭/Temple Garden》《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》《低木林地/Brushland》《真髄の針/Pithing Needle》《ウッド・エルフ/Wood Elves》《よりよい品物/Greater Good》《木霊の手の内/Kodama's Reach》の初手をキープ。

Karstenの《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》に、森は《真髄の針》でこれの起動を禁止する立ち上がり。もちろん《師範の占い独楽》はライブラリへ退避している。

動きを封じられたKarstenは《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse》《湿った墓/Watery Grave》に《沼/Swamp》と、いまひとつ冴えない土地の並び。

森も動きこそ早くないが、《ウッド・エルフ》《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》(これは《最後の喘ぎ/Last Gasp》で対処される)と出して、《梅澤の十手》プレイ・装備・攻撃、《ウッド・エルフ》2体目と《木霊の手の内》、となかなかアドバンテージな展開。一方のKarstenは4枚目の土地も《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》と冴えない。

《十手》つきで2回の攻撃をした《ウッド・エルフ》がいる状態で、森は《よりよい品物》をプレイ。《十手》により9/9まで育てた《ウッド・エルフ》を捧げ、この9枚のドローの中には《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》2枚に《夜明けの集会/Congregation at Dawn》が!

都合4枚の《陽星》を抱え、手つきにそれは出さないものの、どこかしら自信を感じさせる森は、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》をプレイしてターンを返す。

を払えるKarstenは森の終了フェイズに《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を…打たない。打てない。

ようやく《森/Forest》をプレイできたKarstenは…「間に合った」といいつつも、実は何一つ間に合っていることはなく。森は豪華な手札を使わないまま、相手の投了を受けることになった。

栄光まで、あと1勝。

森 –2 Karsten -1

ここで、なにやらジャッジ側に動きがある。

どうやら、Game 2で行われたプレイについて、ルール上の誤りがあったとのことで、ゲームの進行を止め、対応について協議が行われることとなった。

該当部分の文章を再掲しよう。

Karstenはまずは目の前の脅威に対処すべく、《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》プレイから即起動。《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》でKarstenはしばしノーガードに。

森はここで《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》をプレイ、Karstenが起こせず《森/Forest》を置くだけの終了フェイズに《夜明けの集会/Congregation at Dawn》をプレイして~

まず、前提として、「Karstenの次のアンタップステップは飛ばされる状態」であること、そして《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》の能力が、「他のプレイヤーのアンタップステップに発生する能力」がある。

つまり、この文章で表されたタイミングでは、森のパーマネントは、土地も含めてアンタップしないことになる。

この時点で森の土地は6枚。土地がアンタップしなければ、《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》を出した上で《夜明けの集会/Congregation at Dawn》を相手のターンにプレイすることはできないのだ。

ルール的には間違いであるものの、両者に間違ったという意識がなかったこと、もちろん故意性がなかったことが確認されて、最終的には「プレイミス-中度」ということで森に警告が与えられ、その後の結果はそのまま適用されることとなった。

中断時間が長引いた。"Crazy match." とKarstenはつぶやく。
すると森が言う。「Crazyなんかじゃないよ。」

俺らがこれからいい試合にするのだから。
そう続くように思えた。

森 勝洋

Game 4

勝負のかかったこのゲーム、森は良い初手を得たいところだが、土地が《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》のみではマリガンするしかない。

次に得た6枚も土地5枚と《よりよい品物/Greater Good》では…と思ったが、森もこれ以上マリガンをすることなく、これをキープした。

Karstenは《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》スタートから《遥か見/Farseek》。森の第1ドローは《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》で、まあこんなものか、という程度。

森が何もできないでいるのを尻目に、Karstenは森の第3ターン終了時に《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》の伝説軍団を提示、森は《陽星》《墨目》を手札へ、残りを墓地へ。

Karstenは《師範の占い独楽》を回し、明日への準備をして《草むした墓/Overgrown Tomb》をプレイするのみ。森が1枚目の《ロクソドンの教主》を出すと、返しでまずはと《陽星》が降臨。

ここで森も《陽星》を引き込んでくるのだが、ご存知のとおり、ルール上「後出しは分が悪い」(相手が先にアンタップできる)。そしてそもそも5マナしかないのでは、《よりよい品物》プレイするのみの森。Karstenはもちろん、《陽星》攻撃後に伝説第2弾《墨目》だ。
森は悩みながらも、というよりは割り切ったような表情で、《ロクソドンの教主》攻撃後2枚目をプレイとして、ダメージレースの形をつくる。

Karstenも慎重になっている。ドロー前に《独楽》を使用したのち、どうするか迷いながらも《陽星》《墨目》2体で攻撃することを宣言した。このとき、《ロクソドンの教主》の効果で森のライフは23、Karstenは19だ。

森は少し考えて《墨目》を出したばかりの《ロクソドンの教主》でブロック、戦闘ダメージをスタックした後《よりよい品物》に捧げた。このドローで《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》《極楽鳥/Birds of Paradise》《真髄の針/Pithing Needle》と引き込むが、あまり根本的な策にはなっていない。

森はここで捨てるカードをかなり悩み、Karstenの手札を何度か確認したりしつつ、《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》2枚に《真髄の針/Pithing Needle》を捨てることにした。手札のカードは《陽星》《種子生まれの詩神》《極楽鳥》《低木林地/Brushland》である。

帰ってきたターンに森は《ロクソドンの教主》で攻撃、《種子生まれの詩神》《極楽鳥》を並べて終了を宣言。ここでKarstenは2枚目の《けちな贈り物》で《陽星》《花の神/Hana Kami》《魂無き蘇生/Soulless Revival》《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》と持ってくる。森は指と手で状況を考えながら、手札へは《陽星》《魂無き蘇生》をKarstenに渡す。

Karstenのターン、まずは《種子生まれの詩神》の効果で森のパーマネントがアンタップ、「今度は大丈夫だね」とふたり笑う。伝説コンビの攻撃に、《ロクソドンの教主》が《墨目》を、《極楽鳥》が《陽星》を身を挺してブロックし、《ロクソドンの教主》は例によって《よりよい品物》へ。ここで《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》2枚と《帰化/Naturalize》を引き、土地2枚と《帰化》を捨てる。

ここでKarstenは《陽星》の2枚目をプレイ、森はこれを受け入れ、続くアンタップステップを2つ失う。《種子生まれの詩神》がいるので効果は薄いとはいえ、森の次のターンの行動を制限して押し切るプランなのだ。もちろん森は何もできず。

Karstenのアンタップステップに、森のものを含む全てのパーマネントがアンタップし、Karstenはメインで今ゲーム3枚目となる《けちな贈り物》。ここで提示されたのは《陽星》《化膿/Putrefy》《死の否定/Death Denied》に《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse》だ。森は《死の溜まる地、死蔵》《死の否定》を手札へ。

Karstenは《墨目》で攻撃し、森はこれをブロックすることなく通す。伝説の忍者の効果により、《ロクソドンの教主》がKarstenの配下として墓地から蘇った。

続く森のターン。《ウッド・エルフ》での《森/Forest》フェッチを経て、《寺院の庭/Temple Garden》にペイ2ライフは力強く、プレイ《陽星》。これにKarstenの対応はなく、場に出た《陽星》は、森の考慮を経てそのまま《よりよい品物》へ。Karstenの5枚残っていた土地のうち《平地/Plains》以外と、《ロクソドンの教主》をタップさせる。Karstenは残したマナで《死の否定/Death Denied》で《陽星》2枚を戻し、森は《種子生まれの詩神》で攻撃して長いターンを終える。

次のターンには双方のパーマネントはアンタップせず、Karstenも何をすることもなくターンを返す。

ここからは、森のためだけにある時間だった。

待望のアンタップを迎えると、アップキープにプレイ《夜明けの集会/Congregation at Dawn》。3枚の《陽星》を提示し、出ている《種子生まれの詩神》《ウッド・エルフ》で攻撃しながら、《陽星》が《よりよい品物》でKarstenを縛る光の縄になる。

そしてゲームを終わらせる、《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》へ。

森の手で《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》が踊る。

いつの間に、こんな場になったのだろう。

見ている誰もが一度はあきらめたこのゲームは、既にモリカツの手中にあった。

Karstenは満面の笑みを浮かべ、
友を称える握手を求めた――

――時はさかのぼり1999年。
この地で世界選手権が開催されたとき、どれだけの人が
「日本人の世界王者が誕生する」
などと思ったことだろう。

ましてや、当時、一介の高校生であった森 勝洋がそれを成し遂げるなどと。

――それが今、目の前で現実になったのだ!
 
森 –3 Karsten -1

452

栄光を手にした森のもとに、ここまでの練習をともにした無二の盟友・"Player of the Year"津村 健志と、大礒 正嗣志村 一郎が駆け寄る。諸藤 拓馬も、あの満面の笑みで彼らを見つめている。

ひとしきり喜びを分かち合ったかと思えば…彼らは先ほどのゲームについて、Karstenを交えて議論を始めている。「表彰式だよ」と声をかけられるまで、彼らは話に熱中していた。
この貪欲さが、この勝利を生み出した原動力なのかもしれない。

彼らのようなプレイヤーがいる限り、マジック:ザ・ギャザリングは最高のゲームであり続けることだろう。

この週末、ここ横浜の地で5人のチャンピオンが誕生した。

新時代の夜が明ける。
明けの空に輝くは、5つの陽星だ!

おめでとう、モリカツ。
Congratulations to the 2005 World Champion, Katsuhiro Mori!

Frank Karsten

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Katsuhiro Mori

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