準々決勝: 森田雅彦 vs.山岸祐一

Posted in Event Coverage on August 23, 2003

By 能西圭一郎

 出場人数800人を超える大会となったGP横浜もついに3日目、準々決勝だ。

いままで輝かしい戦績をおさめてきたものの個人戦でのプレミアトーナメントの優勝経験はいまだにない森田だが今回は予選ラウンドを13連勝してのトップ8一番乗りを果たして、いつもよりさらに勢いに乗っている。

それに対するのはPT横浜にて19位という戦績をのこした石川県の雄、山岸祐一だ。

 森田のデッキは藤田剛史の調整した赤白のコントロールデッキ、山岸のデッキは自作の赤単のゴブリンデッキだ。前日にTOP8のデッキリストが全員に配布されているため互いのデッキの中身はよくわかっているこの勝負。試合前のコメントでは二人とも「自分の引きとの戦い」と同じコメントを残している。

 負けたら即終了の決勝トーナメント、果たして準決勝に勝ち進むのはどちらのプレイヤーであろうか。

Game 1

 先手山岸は初手に2マナ以下の生物がいないためしばし考えるものの、これをキープすることを選択。
対する森田は土地5枚+《賛美されし天使/Exalted Angel》《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》という重い手札を嫌ってマリガンを選択する。しかしこれが裏目に。マリガン後の手札には土地が1枚しかなく、再度マリガンを強いられ結局森田は手札5枚からの開始となった。

 山岸は3ターン目に《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》《つつき這い虫/Clickslither》と少々立ち上がりが鈍いものの、対する森田もなんとかランドをそろえようと必死にサイクリングを続けるのみでこれに対応できない。

 なんとか《銀騎士/Silver Knight》を4ターン目にだす森田だが、その返しの5ターン目に山岸はトップデックした《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》と《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》の能力を利用して連打で召還し全軍突進、一撃で勝負を決めた。

 ツボにはまったときのゴブリンデッキの威力を象徴するかのような一戦であった。

森田 0 - 1 山岸

Sideboard

森田
in
《ショック/Shock》×4
《翼の破片/Wing Shards》×3
out
《霊体の地滑り/Astral Slide》×4
《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath
《滅殺の命令/Decree of Annihilation》×2

山岸
in
《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》×4
《波停機/Stabilizer》×3
《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》×2
《刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing》×1
《山/Mountain》×1
out
《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》×4
《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》1
《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon》×2
《ショック/Shock》×4

Game 2

 今回はお互いにマリガン無しでスタート。

後手の山岸が《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》《波停機/Stabilizer》《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》と展開するものの森田が2ターン目に召還した《銀騎士/Silver Knight》の前に動くことが出来ない。

 お互いのライフが1点も減ることなく場にはお互い7枚ずつ土地が並び、そして森田の《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》が登場する。

これの返しで山岸は《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を召還して森田を威嚇する。そして返されたターンで森田は攻撃した後に《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》をキャストし場を一掃した。これによりライフは森田18山岸13となる。

 これの返しで山岸は《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》を2枚召還するものの。森田はこのうちの1体に対して《ショック/Shock》をキャストし、被害を1点に抑えつつ《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を回収する。

そして弾切れを起こしてしまった山岸に対して《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》《銀騎士/Silver Knight》《稲妻の裂け目/Lightning Rift》と連打し磐石の体制を築いて星を五分に戻した。

森田 1 - 1 山岸

Sideboard

森田
入れ替え無し

山岸
in 《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon》×3
out 《波停機/Stabilizer》×3

Game 3

 山岸は1本目と同じく少々重めの手札をキープする。後手の森田はマリガンを選択。

山岸が2ターン目に出した《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》に森田は《ショック/Shock》で対応する。

 その後山岸は《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》と場に出す。この間森田は《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》や《黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar》をサイクリングしながら
ゆったりマナベースを整えつつ《ショック/Shock》を《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》に撃ちこむ。

 手札に3枚の《つつき這い虫/Clickslither》をかかえつつも4マナ目を引けなかった山岸がここでようやく待望の山を引き《つつき這い虫/Clickslither》を毎ターン展開し始める。

 森田は一枚目の《つつき這い虫/Clickslither》にたいして《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》で、2体目に対しては《星の嵐/Starstorm》。

さらにつづいて登場した《ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon》と《つつき這い虫/Clickslither》をまとめて《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》で除去し、お次に続いて出てきた《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》は《ショック/Shock》で処理という風にきれいかたづけていく。

 そして森田が《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》の回収をはじめ、場に《稲妻の裂け目/Lightning Rift》を
出してそろそろコントロールしきったかというところで、...山岸は初手から大事に握っていた2枚目の《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》をキャストする。

 そしてこれが場に残る。

森田のライフは6、山岸のライフは18である。森田は後2ターン以内に山岸のライフを0にするか《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》を撃たなければならなくなってしまった。

 とりあえず森田はライフゲインできない《賛美されし天使/Exalted Angel》をキャストし先に山岸のライフを削りきる構えをとる。

そして《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》と森田の《稲妻の裂け目/Lightning Rift》により山岸のライフは14となる。この間手札が土地のみの山岸は行動することが出来ず只ターンを返すのみ。

 そして森田はアップキープに《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を回収しつつ《賛美されし天使/Exalted Angel》で攻撃を開始、これでライフは森田4山岸12。

 再び何もすることがなくターンを返す山岸、《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》によりライフは10となっている。そして森田のアップキープ、とりあえずライフを2に減らす森田。

ここで長考した後に森田はとんでもない勘違いをしてしまい削りきれないと思ってなんといきなり投了してしまった。

ここで森田がしなければいけなかった正解のプレイはこうだ

 森田の場には9マナ。まず《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を墓地から回収し、それを山岸にサイクリングで撃ち込み山岸のライフを8に。

そして《賛美されし天使/Exalted Angel》で攻撃し4ダメージを与えた後にエンド。山岸のアップキープに《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》が発動し、これによりお互いのライフが2となる。

そうなると自分のアップキープに《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》が発動したところにスタックをつんで《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》を回収、さらにスタックをつんで《稲妻の裂け目/Lightning Rift》を起動しつつサイクリングして山岸本体にうちこむ。

以上のような動きをすれば森田の勝利も十分にありえたのだが...投了してしまったものは仕方が無い。

まさに猿も木から落ちる、というプレイミスに付け込むことが出来た山岸が準決勝進出を決めた。

Final Result 森田 1 - 2 山岸

Morita Masahiko

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Yamagishi Yuichi

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