準々決勝: 森 勝洋(東京) vs. 中村 修平(大阪)

Posted in Event Coverage on December 3, 2005

By Yusuke Osaka

準々決勝を戦う森 勝洋

モリカツこと森 勝洋は念願のベスト8が決まった時に、喜びのあまり、涙を流した。

その後、モリカツは愛する女性にその事を報告すると、マジックを知らないその子もとても喜んでくれて、深夜1時という遅い時間帯であるにもかかわらず、二人で森の祝勝会をすることになった。当然、モリカツがいたのは横浜で、一方のその子が新宿にいたため、森はタクシーを飛ばすことになった。

タクシーの料金は2万円で、新宿に到着した森は、その子に電話をしてみたが、なぜか電話に出なかった。そして、新宿を探し歩き、2時間経った後に再会することができた。あちらも携帯の充電が切れてしまい、電話に出られなくてモリカツを探し回っていたようだ。

そして、運命の再会を果たした彼らは、二人だけの祝勝会をした。

森は愛する女性に「優勝する」と約束し、今日の舞台に臨んだ。

通常、決勝戦に向けての練習はチームメイトに森のデッキを回してもらい、その対戦の練習だけをするものだが、

中村 「世界選手権という3種類のレギュレーションを戦う大会であるため、各レギュレーションの準備は満足がいくほどできるものではない。例に漏れず、僕もスタンダードの調整は満足いくまではできませんでした。デッキ自体を理解できていないところがあるから、Gocco杯というスタンダードの大会に出場し、デッキの動きを理解する方法で決勝に備えた。」

きっちりとその大会で賞品のI-PODをゲットしてくる辺り、中村に技術と勢いがあるということを証明している。

異色の練習方法で決勝ラウンドに臨んだ、「中々に優秀」略して「ナカシュー」のパフォーマンスに期待感が募る。

互いに白緑《制圧の輝き/Glare of Subdual》を使用している同キャラ対戦だ。同じ情報源から作り上げたデッキなので、カードの選択や枚数もほとんど同じだ。同キャラは《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》ゲームになるので、そのへんにも注意しながら試合を見ていきたい。

森は試合開始前に「手力にかかっている」と一言。二人の技術は拮抗しているため、引いたカードの強さが勝敗を決める一番の要因になるという事だろう。

色とりどりのライトが彼らを照らし、準々決勝一本目が始まる

Game 1

ダイスロールに勝利した中村が先攻を選択。

中村が1マリガン。森も土地が《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》2枚しかない手札をマリガン。互いに6枚でゲームを始める。

2ターン目に《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》を出し合い、序盤から最高の展開はできないが、マリガン後であるだけに、マナが増えるのは喜ばしい事だ。3ターン目に森が《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》をキャストし、中村は4ターン目に《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を。

Congregation at Dawn

時間無制限の決勝ラウンドであるため、森はじっくりと考えた後に、《真髄の針/Pithing Needle》で《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を指定し、《夜明けの集会/Congregation at Dawn》で《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》と《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》の2枚をライブラリーの上に積み込んだ。

中村は《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》が攻撃するだけで、森にターンを返す。

森は勢いよく《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を出し、《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》でアタック。森のエンドステップに中村も《夜明けの集会/Congregation at Dawn》をキャストし、《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》2枚、《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》を山の上に。

ドローした《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をキャストし、《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》がレジェンドルールによって墓地に置かれる。墓地に落ちた効果で、森と中村のアンタップステップが飛ばされ、起きないターンは二人とも何もせず。

手札に《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》、《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》、《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》、《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》を持つ、相手の土地を確認した後に、森は2枚目の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をキャストした。

中村は《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を攻撃クリーチャーに指定し、ブロッククリーチャーを指定する前に《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》を魂力X=5で使用し、森の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を除去した上に《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》のダメージを通した。森のライフは10。

森の《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》が中村に攻撃を加え、次のアンタップができない中村に《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》を出してプレッシャーをかける。

アンタップできない中村は土地を出すのみで、《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》の能力が擬似《時間のねじれ/Time Warp》として機能した。

森は《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》と《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》で攻撃を加え、中村のライフも10になった。《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》の2体目と《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を並べて、中村にターンを渡す。

中村は先ほど手札に加えた《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を場に出す。

森は《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》2体、《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》、《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》で攻撃し、ブロッククリーチャー指定前に《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》をX=5で魂力し《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を除去した。

ライフ10の中村はどうブロックしても死んでしまうため、負けを認めた。

森 1-0 中村

「勝っちゃった、運ゲーを制した」

と森は上機嫌。

モリカツ・サイドボード:

-3《真髄の針/Pithing Needle
-1《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree
-1《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
-1《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder
-3《制圧の輝き/Glare of Subdual

+2《よりよい品物/Greater Good
+2《帰化/Naturalize
+1《種子生まれの詩神/Seedborn Muse
+1《神の怒り/Wrath of God
+1《木霊の手の内/Kodama's Reach
+2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star

中村・サイドボード:

-3《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder
-3《真髄の針/Pithing Needle
-1《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》、
-1《夜明けの集会/Congregation at Dawn
-1《梅澤の十手/Umezawa's Jitte

+3《よりよい品物/Greater Good
+1《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star
+2《帰化/Naturalize
+2《神の怒り/Wrath of God
+1《火花の結実/Seed Spark

準々決勝を戦う森 勝洋と中村 修平

Game 2

森の初手は、《森/Forest》、《寺院の庭/Temple Garden》、《夜明けの集会/Congregation at Dawn》、《ウッド・エルフ/Wood Elves》、《帰化/Naturalize》2枚、《よりよい品物/Greater Good》という内容で、土地を引けば綺麗に回る手札。

ナカシューがダブルマリガンしたのを見て、森は「流れがきてる」と筆者にしか聞こえない小さな声で囁いた。

ダブルマリガンながらも、1ターン目に《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》をキャストした中村。返す森も、決まっていた事かのように《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を引いてキャスト。

中村は2ターン目に《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》を出すが土地が1枚で止まってしまう。それを見た森はプレイが加速する。森は《ウッド・エルフ/Wood Elves》を出して《寺院の庭/Temple Garden》をタップイン。

中村は2枚目の土地を引けないが、ゲームを諦めず、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を出すが森は中村の《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》に帰化を打ちんだ上で《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》をキャストし、森が十手を使う権利を得た。

中村は《寺院の庭/Temple Garden》をアンタップインし、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》をキャストした。あからさまに2マナを残した中村に、森は一瞬《帰化/Naturalize》を考えるが、十手を《ウッド・エルフ/Wood Elves》に装備してアタック。中村の《寺院の庭/Temple Garden》アンタップインからの《帰化/Naturalize》を匂わせるプレイは、実はブラフで、カウンターを乗せた十手が、中村の貴重なマナクリーチャーを葬り去った。

5ターン目、中村のエンドステップに《夜明けの集会/Congregation at Dawn》をキャストすると中村はカードを片付け始めた。

森 2-0 中村

世界選手権は3本先取の方式なため、中村にもまだまだチャンスは残されている。

Yosei, the Morning Star

Game 3

先手の中村は《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》、《制圧の輝き/Glare of Subdual》と展開。

森は《極楽鳥/Birds of Paradise》、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》、《ウッド・エルフ/Wood Elves》とマナ加速をする所からゲームをスタートした。

5ターン目中村のエンドステップに《制圧の輝き/Glare of Subdual》に《帰化/Naturalize》を打った上で、テーブルに叩きつけるように《夜明けの集会/Congregation at Dawn》をプレイ。持ってきたカードは《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》3枚。

森は《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をキャストしてから《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》付きのウッド・エルフでアタック。《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》にブロックされ、ダメージをスタックに乗せた後に、《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》の効果によって《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》を生贄に捧げられ、十手にカウンターが乗らない。

中村も《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をキャストし、互いに静かな1ターンを過ごす。

《夜明けの集会/Congregation at Dawn》で大量の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を手に入れていた森は2体目の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》をキャストした。

中村は《神の怒り/Wrath of God》、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》をキャストしてターンを返す。森は中村の次ターンのアンタップを飛ばす事を確認した上で《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》をキャスト。

アンタップしない中村は何もできず、森が《北の樹の木霊/Kodama of the North Tree》でアタックし、3体目の《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を出す。諦め気味に微笑みを浮かべる中村。手札を覗き込んでみると《よりよい品物/Greater Good》3枚と《帰化/Naturalize》というかみ合わない手札。

準々決勝を中村 修平

森が2体で攻撃し、《よりよい品物/Greater Good》をキャストし、中村のアップキープに《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を生贄に捧げて中村の土地を5枚タップしようとすると、中村は敗北を悟り、右手を差し出した。

森 3-0 中村

同キャラ対戦で引いたもん勝ち的要素があるこの試合で、3勝0敗で勝利した森の勢いは何かを感じてしまう。

森は女の子との約束を破らない男であり、女と「優勝」の約束を結んだモリカツがそれを果たす事に期待がかかる。

優勝まであと2試合。

森 勝洋、準決勝進出!

Shuhei Nakamura

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Katsuhiro Mori

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