準々決勝: 永見 陽一(埼玉) vs.
宮島 淳一(新潟)

Posted in Event Coverage on June 22, 2012

By Wizards of the Coast

 2日目を通し16回戦もの戦いを勝ち抜いた8名のプレイヤー。トップ8を目指す戦いは終わり、これから1523人の頂点を目指す戦いが始まる。

 《出産の殻》という現環境でもメジャーなデッキタイプに、より多くのギミックを搭載した永見。そして、良く知られたデッキタイプではあるものの、モダンではマイナーなデッキに位置する白黒トークンを選択した宮島。

QF_nagami_VS_miyajima.jpg

 トップ4に与えられるプロツアーへの切符を賭けた、そして、モダンというフォーマットの大きな可能性を感じる両者の戦いをお送りしよう。

ゲーム1

 スイスラウンドで2位であった宮島が先攻を選択し、お互いにマリガン無くゲームスタート。  宮島が《湿地の干潟》から《神無き祭殿》をアンタップインで置き、《思考囲い》へ繋げるのがファーストアクション。  そこで公開された永見の手札は、

 宮島はこの中から1枚でコンボを揃えることが可能な《出産の殻》を捨てさせる。多くのギミックが詰め込まれている永見のデッキだが、それらにアクセスするためのキーカードは《出産の殻》と《召喚の調べ》。これらのカードをうまく引き込めるか、それらを手札破壊などの要素で妨害できるかは勝敗を決める要素と言える。

 そして、永見は《極楽鳥》。宮島は《無形の美徳》を戦場に出し、それぞれが目指す勝利の形へ向けてマナとクロックを加速させる。

 さらに、永見は《臓物の予見者》、《鏡割りのキキジキ》と展開し一直線にコンボ達成へと向かい、宮島は《未練ある魂》を使いダメージによる勝利を目指す。

宮島 淳一

 どちらが早いか、この段階で相手にコンボ達成の時間制限を突きつけているのは宮島だ。永見のライフは14。《鏡割りのキキジキ》、《臓物の予見者》と揃っており、コンボ達成には後1枚とリーチの状態ではあるが、《未練ある魂》から生まれた4体のトークンの攻撃で2ターン後には確実にライフが0になってしまう。手札には土地しかないため、《臓物の予見者》の効果によって、犠牲を払ってでもライブラリーを掘り進まなくてはいけない局面だ。

 とりあえず永見は、《鏡割りのキキジキ》の能力を《極楽鳥》を使い、トークンをブロックしながら《臓物の予見者》で生け贄に捧げ、占術1によってライブラリーのトップを確認して、掘り進んでい…いや、すぐトップへと戻した。

 そう、トップへと。

 この局面で考えられる論理的な解答はただ1つ。除去を持たない宮島は何となく悟ったように《潮の虚ろの漕ぎ手》を戦場に出すも、永見の3枚の手札は全て土地。

 そして、次のターン、ライブラリーのトップという聖地に置かれた《召喚の調べ》が「無限」ダメージを宮島へと与えたのだった。

永見 1-0 宮島

 永見のサイドボード

IN

+3《忌むべき者のかがり火》 +2《自然の要求

OUT

-1《鏡割りのキキジキ》 -1《呪文滑り》 -1《目覚ましヒバリ》 -1《ファイレクシアの変形者》 -1《爆破基地

 宮島のサイドボード

IN

+2《墓掘りの檻》 +2《四肢切断》 +2《エイヴンの思考検閲者

OUT

-2《オーリオックのチャンピオン》 -4《急報

 永見は《忌むべき者のかがり火》を加えて、コンボ達成と同時に、相手のクリーチャーを壊滅させて殴り切るプランを追加。

 宮島は《出産の殻》デッキに効果覿面の《墓掘りの檻》と除去を追加した。

ゲーム2

 第2ゲームも先攻の宮島はキープ。後手の永見はダブルマリガンでスタート。

 第1ゲームと同じく、宮島の《思考囲い》がファーストアクション。違うところは、永見の手札が5枚しか無いという点だろう。

永見 「5枚にしてはいい手札なんだけど。」

 と言いながら公開した手札は、

 確かにコンボパーツである《臓物の予見者》、《シルヴォクののけ者、メリーラ》が揃っている。が、宮島はここから《オルゾフの司教》を捨てさせることを選択する。

 その後に引いた《召喚の調べ》も、《潮の虚ろの漕ぎ手》によって奪われ、永見は《臓物の予見者》と《シルヴォクののけ者、メリーラ》と展開はするものの、ダブルマリガンに手札破壊を重ねられたことで、既に手札は1枚。

 しかし、仮に永見が《台所の嫌がらせ屋》を引いて、無事戦場に着地すると「無限ライフ」という状況だ。が、宮島は第1ターンに、コンボパーツでは無い《オルゾフの司教》を《思考囲い》で捨てさせている。そうならないことも選べたということだ。

 これを考えると、宮島の手札には多くの除去が隠れているのは想像に難くない。

 と思っている間に永見の《シルヴォクののけ者、メリーラ》は《四肢切断》され、《幽体の行列》のトークンが永見のライフを速やかに0にしたのだった。

永見 1-1 宮島

ゲーム3

永見 陽一

 このマッチ初めての先攻となる永見。1マリガンとなってしまうが、マリガンした手札をキープ。

 永見は1ターン目、《臓物の予見者》。宮島は《風立ての高地》で《墓掘りの檻》を隠してエンドと先ほどとは違いゆっくりとした立ち上がりでスタート。

 しかし、永見が《極楽鳥》を展開した後に、宮島が放ったのは《盲信的迫害》。これによって、2体のクリーチャーを失った永見は《永遠の証人》から、《極楽鳥》を回収して、盤面の再構築を目指さざるを得ない。その隙に、《未練ある魂》でクロックを強化する宮島。

 さらにフラッシュバックによって攻めを強化する…かに思えたが、4ターン目に宮島が取った選択は、トークン2体と《変わり谷》でアタックしてから、《風立ての高地》を起動しての《墓掘りの檻》の設置。  これによって、自身の《未練ある魂》もフラッシュバックできなくなってしまうが、最悪のケースを考慮して相手のコンボを封じる選択をした宮島。

 手なりでは強気に攻める局面に思えるが、コンボデッキに対して隙を見せないというこの姿勢がベストな結果を生む。  返しのターンで永見がトップデッキしたのは《出産の殻》。《墓掘りの檻》によって完全に置物と化してしまったこのカードを恨めしそうに見る永見。

 永見は割るカードが手に無い以上、《ガヴォニーの居住区》での殴り合いに持ち込むしかない。クリーチャーを強化しつつ、ダメージレースを敢行する。  クリーチャー戦ならば有利に戦えるはずの宮島も《未練ある魂》をフラッシュバックできないことで戦力を追加できず、永見の《極楽鳥》を除去しながら、緊張感のあるタイトなレースを展開する。

 そして、永見のライフが4、宮島のライフが7。

 《清浄の名誉》によって強化された、宮島の2/2トークンは2体。

 次のターンに何らかの解答が必要な永見は《臓物の予見者》で《根の壁》を生け贄に捧げつつ、ライブラリーをチェックしていく。

 ここでも、最良の解答は勝利を呼び込む奇跡である《忌むべき者のかがり火》だ。しかし、永見が見つけたのは《修復の天使》。

 掘り進むかここで止めるか。

 そして、予選ラウンドで幾度と無く彼を助けたであろう、天使に全てを賭けた永見であったが、宮島の《流刑への道》がその望みを断ち切ったのだった。

 宮島Win

永見 1-2 宮島


By 浅原 晃

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