準々決勝: 藤田剛史 vs 岡本尋

Posted in Event Coverage on October 13, 2002

By 真木孝一郎

単色倶楽部発売されたばかりの新セット、オンスロートを使用し行われた世界初のグランプリ。その記念すべき決勝ドラフトには日本を代表する二人のプロプレイヤーの姿が。プロツアー大阪で準優勝という輝かしい成績を誇る藤田剛史。ラストエンペラーの異名を持つ最後のアジア選手権の覇者、岡本尋。

その二人が決勝ドラフトで作成したデッキがなんとななんと。

緑単と黒単。

…なんで単?

Game 1

記念すべき単色対決は、先手を取った岡本の《ただれたゴブリン/Festering Goblin (ON)》から。藤田が《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers (ON)》と続く。

 藤田があからさまに相打ち希望アタックを慣行。岡本は手札に《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk (ON)》を抱えながら、この提案を飲み、相打ちにサインを。

鞘虫、《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage (ON)》と今度は 2/2 が睨み合う。しばし考えてから、今度は逆に岡本が相打ち希望攻撃。手札には鞘虫の餌となる生物が居た。居たのだが、それは《卑劣なアヌーリッド/Wretched Anurid (ON)》。そうビーストだ。ただでさえ手札に土地が濃い岡本。出来るならリソースの差を作られる前に野人を。鞘虫とならそう悪く無い取引でしょと。

だが、藤田は冷静にこの攻撃を通す。ライフこそ失ったもののアヌーリッドが藤田に新たなカードを。

藤田が《うなるアンドラック/Snarling Undorak (ON)》を召還。藤田が手札を一枚引けば、岡本はライフを失う。それぞれが支配する生物がもたらす環境の差はあまりに大きい。

岡本は《腐敗を導く者/Shepherd of Rot (ON)》を召還し、鞘虫で攻撃する。これをアンドラックと《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald (ON)》がブロック。岡本はあまりにも痛いアヌーリッドと導く者の魂を鞘虫に注ぎ込む。

一見、場では岡本が押しているように見えるが、資源の差は歴然。岡本がたった二枚の手札しか無いのに対して、藤田の手札はなんと六枚。

岡本は残り僅かな手札から、一枚の呪文を。一瞬時が止まる。

「本体、二点。」

そう、岡本が唱えたのは《吸魂/Syphon Soul (ON)》。

「何それ。やる気あんの、怒るでほんま。」

と、あまりにも状況を変えない岡本のスペルに苦笑する藤田。これを受けた岡本の顔にも苦笑いが。

野人パワー。そのまま資源の差は埋まらず。

藤田 1 - 岡本 0

Game 2

Turn 2、Turn 3 と岡本がアヌーリッドを連続召還。いきなり並ぶ二体の 3/3 。藤田が初戦の大功労者である野人を召還するが、それにはすぐさま《虫つぶし/Swat (ON)》を。二度の攻撃で藤田のライフを 11 まで減らす。デメリットも大きいが、さすが 3/3 というところ。だがニ体並べば、その痛さは尋常では無い。

藤田が《共生するエルフ/Symbiotic Elf (ON)》を召還すると、悶えまくる岡本。3/3 で殴れば一方的に勝てる。勝てるが二体産まれりゃ痛さも二倍。

「なんだこれ、腹立ってきた」

思わず呟く。だからといって、殴らずには何も解決しないわけで。複雑な気持ちで攻撃する岡本。片方が本体に通り、藤田のライフ を 8 に。だが登場した二体のトークンにより、全く殴られていないにも関わらず、岡本のライフは 11。

返しのターン、《毒吐きゴルナ/Spitting Gourna (ON)》が登場すると、岡本 9。

殴る。とにかく殴る。頼むから早く死んでくれと殴る岡本。ゴルナにブロックされ、なんとか獅子身中の虫を一体殺すことに成功する。同時に、《疑惑の冠/Crown of Suspicion (ON)》でゴルナを仕留める。余ったマナで、ようやく引き当てた後続のモーフを召還。

ターンが返ってくると、五枚の沼をタップする。裏返っていた生物の正体は…

《沈黙の死霊/Silent Specter (ON)》

「レアずるいわ!」

藤田 1 - 岡本 1

Game 3

で迎えた面白デュエル最終決戦。泣いても笑っても単色対決はこれが最後。なにしろ、単色デッキはこの二つしか無いし。もったいないなぁ。

 再び岡本がアヌーリッドを、藤田は野人を。

 この野人が、岡本の手札にある後続部隊を鋭く牽制。なにしろ、密かに岡本のデッキはビースト満載。しょうがない。意を決した岡本はえいやとアヌーリッド二号を。藤田は一体のモーフを召還しターンを終了。

 二体のアヌーリッドが攻撃すると、藤田は二体で片方を迎撃する。野人が場を去る。

 手札に恵まれぬ岡本がそのままターンを終了すると、藤田は《エルフの騎手/Elven Riders (ON)》を召還。その返しで岡本もようやく《金切り声のノスリ/Screeching Buzzard (ON)》を。

騎手がアヌーリッドをすり抜け、岡本を襲う。戦闘解決後、藤田が召還した生物がゲームの鍵を握った。《共生する獣/Symbiotic Beast (ON)》。死ねば四体のトークン。そして岡本の場にアヌーリッドが。

この時点で藤田 11、岡本 10。

岡本のプランが大きく狂った。五枚目の土地を引き、ある生物を召還すればゲームは決定的なものになるはずだったのだが…。

失意の岡本が《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin (ON)》を召還する。これにより、岡本のライフが 9。そして、藤田がその誕生を阻止するべく二体の生物を生け贄に捧げる。その内の一体が、先に召還していた共生する獣。生を終えた獣の躯が、わらわらと四体の虫に転生していく。アヌーリッドが雄叫びをあげる。

岡本のライフが理不尽に 5 へと。

再び騎手が駆ける、岡本 2。

「じゃんじゃんじゃかじゃん」

藤田は鼻歌と共にエルフを一体、二体。
岡本のライフは悲しみと共に 1、0。

藤田 2 - 岡本 1

もしくは

緑 2 - 黒 1

Tsuyoshi Fujita

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