準々決勝:

Posted in Event Coverage on February 28, 2004

By 松井 健治

プロツアーの日曜日。
この栄光の 3 日目に出場する事の出来た Peset と Fiori 。

Peset に関しては昨日の記事でお伝えした通りであり、彼はいわゆる"今一歩"で止まってしまっていたプレイヤーであった。フランス選手権ベスト8、25回ものプロツアー予選決勝進出、グランプリでも3度の初日突破。それでもこの神戸まで、彼には一度もツアーを体験するチャンスはこなかったのだ。しかし、それも今や過去のこと。今回、とうとう彼は悲願であったプロツアー初参加を果たし、そのままベスト 8 まで駆け上がってきてしまったのだ。

対する Fiori もPTQ を見事突破し、この席に着いている。

この 2 人のデッキだが、互いにヴァージョンは違えど、ともにBig Red と呼ばれるデッキタイプ。今回のプロツアーでの勝ち組といえるだろう。

ともに初の大舞台で、更なる高みに上るのはどちらだろうか。

Game 1

先手は Fiori 。

Peset に対して特に効果をなさない《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》を出してはキャントリップでドローに変え、ゲームを進める。

彼は後手でダブルマリガンのスタートと言う事もあり、マナが十分と言えない状態だった。なんとか出した《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》を Fiori が《爆破/Detonate》によって墓地へ。Peset はただでさえ少ないマナを奪われてしまい、そこへ追い込むように Fiori 《弧炎撒き/Arc-Slogger》がライフを削って行く。

ブロッカーとして、マナ供給源として、なんとか 4 マナ揃えた Pesetだが、これを更なる《爆破》によって除去され、残る彼のライフは 8 まで減った。

このままではどうにもならず、Peset は今自分の出来る事の全てとして、2 回の《煮えたぎる歌/Seething Song》を通して、《炉のドラゴン/Furnace Dragon》をキャスト。

これでひとまずは目の前の《弧炎撒き》を止める事が出来る。が、そこへ Fiori がアクションをみせる。

Peset のターンエンドに《弧炎撒き》の能力を起動。
そのままメインに移り、再び《弧炎撒き》の能力を 2 回起動。そこからとどめの《火の玉/Fireball》によってライフを 0 まで削り落とした。

Peset 0 - 1 Fiori

Game 2

先手が Peset に移り、後手 2 ターン目の Fiori が放つ《炎歩スリス/Slith Firewalker》に驚きつつも、こちらも 2 ターン目に《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》から、 3 ターン目に《煮えたぎる歌》経由で《弧炎撒き》を場へ。

今回のベスト 8 において Peset のデッキが有利な点、それは正にこの《暗黒の儀式/Dark Ritual》的な瞬発力による迅速な制圧だ。

先手の利と、この最速で呼ばれる《弧炎撒き》はそのまま Peset の勢いとなり、まずは《炎歩スリス》を《弧炎撒き》の能力で除去して攻撃。
返すターンに Fiori は《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を出すが、それも《弧炎撒き》によって除去され攻撃。

そのターンエンドに《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》を打ち、メインで更にもう 1 枚の《溶鉱炉の脈動》。更に《爆片破/Shrapnel Blast》を Fiori に打ち込み、2 本目を Peset は勝利でかざった。

Peset 1 - 1 Fiori

Game 3

さて、この勝負における先手の利は非常に良く解ったが、それを象徴するかのような戦いが 3 本目でも行われた。

3 ターン目に Fiori の《溶鉄の雨/Molten Rain》が Peset の山に突き刺さり、次ターンに Fiori が《大焼炉/Great Furnace》を置けば、それを Peset は《爆破》した上に、もう一枚の土地を更に《溶鉄の雨》と、徹底したマナ拘束を開始。

呆れ顔の Peset だが、なんとか引いたもう一枚の《大焼炉》も《粉砕/Shatter》され、 Fiori の余ったマナから《炎歩スリス》が走ってきた。

Peset は 3 本目のサイドボードで《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》をメインに戻して《炎歩スリス》対策としたが、これが 3/3 にまで膨れ上がった所で、投了を宣言。

Peset 1 - 2 Fiori

Game 4

また先手の利を Peset が見せつけるのかと思ったが、そこへ Fiori の執拗なマナ拘束が再び始まる。

山→《大焼炉》のセットから 2 ターン目に《衝動のタリスマン》を出したが、後手 2 ターン目の Fiori がその《大焼炉》を《爆破》し、続けて《大焼炉》を Peset が置くと、またもやこれを《爆破》される。

だが、ここで Fiori の手札が《弧炎撒き》、《手綱取り/Grab the Reins》、山が * 2 枚。マナ拘束に関係するカードが弾切れで、その隙に Peset は 4 マナを貯めて場に《真面目な身代わり》を放つ。

ここまで来るとマナがある程度安定してしまうので、Fiori の作戦は一見失敗にも見えたが、彼の手に残ったカードたちが、ゲームの後半戦に素晴らしい役割を果たした。

とりあえずは Peset の《真面目な身代わり》に殴りつづけられる Fiori 。

甘んじてビートダウンを受けつつも、Peset が《弧炎撒き》を場に追加すれば、《火の玉》 5 点でこれを除去。続く《真面目な身代わり》は、《手綱取り》の双呪で対応し、 Fiori がドローしつつ除去もはたしてしまうというシナジー。

それでも追加の《弧炎撒き》を Peset が召喚するが、こちらももう一枚と、《手綱取り》の双呪でPeset の《弧炎撒き》が自身へと飛んでくる。

そんなこんなで策は封じられてしまった Peset は頭を抱えこみ、Fiori の場に登場した《弧炎撒き》を憂鬱げに眺めることに。ここでジャッジから紙とペンを借り、ライフなどの計算を Peset は必死に始める。そして、考えがまとまってからFiori にターンを譲る。

そのターンエンドに、Fiori は《弧炎撒き》の能力を 3 回起動し、Peset のライフを 14 から 8 へ。そのままターンは戻り、Fiori が攻撃して、 Peset の残りライフが 4 。

そして流れるように《火の玉》を Peset に打ち込もうとすると、ここで Peset が待ったと宣言。

この時点での Fiori のライフは 12 。
この Fiori の行動を読んだ Peset はあらかじめ用意していた考えを行動に移す。

まずこの 4 点の《火の玉》を《分流/Shunt》で Fiori に跳ね返すのをスタックに積み、解決前に《溶鉱炉の脈動》を打ち込んでライフチェックを入れてバイバック。

これで一気に Fiori のライフは 4 まで落ち込み、なす術を失った Fiori はターンを移し、マナが回復した Peset は手札に戻った《溶鉱炉の脈動》を再び Fiori に撃って、窮地から生還したのだった。

Peset 2 - 2 Fiori

Game 5

見事な逆転劇を決めて見せた Peset 。

だが、今回の先手は Fiori 。厳しいマナ拘束の悪夢が蘇るが、なんとFioriは何も引けていないのだった。Peset は 3 ターン目に《煮えたぎる歌》を打ち、そのマナで《弧炎撒き》を場に放つ。

先程の負け方もあり、荒れる Fiori 。

出来る事といえば、《炎歩スリス》を走らせてみることくらいだが、これはあっさり《静電気の稲妻》で墓地へ送られる。対照的に軽快に攻撃をする Peset 。

Fiori が出す《真面目な身代わり》も《弧炎撒き》で除去しながら突き進み、Fiori のライフが 8 になった所で、《弧炎撒き》の能力を 2 回起動して 4 点を与え、最後に《爆片破》を叩き付ける。

かくて、念願の初出場を果たしたばかりのフランス人が準決勝の席を一つ確保した。

Final Result : Peset 3 - 2 Fiori

Alexandre Peset

Download Arena Decklist

Stefano Fiori

Download Arena Decklist
Sorcery (16)
4 Echoing Ruin 4 Detonate 4 Molten Rain 4 Fireball
Instant (4)
4 Electrostatic Bolt
Artifact (4)
4 Pyrite Spellbomb
Land (24)
3 Stalking Stones 21 Mountain
Other (4)
4 Arc Slogger
60 Cards
Sideboard (15)
1 Mountain 3 Firebreak 4 Grab the Reins 4 Shatter 3 Damping Matrix

Latest Event Coverage Articles

December 4, 2021

Innistrad Championship Top 8 Decklists by, Adam Styborski

The Innistrad Championship has its Top 8 players! Congratulations to Christian Hauck, Toru Saito, Yuuki Ichikawa, Zachary Kiihne, Simon Görtzen, Yuta Takahashi, Riku Kumagai, and Yo Akaik...

Learn More

November 29, 2021

Historic at the Innistrad Championship by, Mani Davoudi

Throughout the last competitive season, we watched as Standard and Historic took the spotlight, being featured throughout the League Weekends and Championships. The formats evolved with e...

Learn More

Articles

Articles

Event Coverage Archive

Consult the archives for more articles!

See All