準々決勝:

Posted in Event Coverage on February 28, 2004

By 平林和哉

プロツアーヴェネチアで藤田剛史に次いで 2 年越しのプロツアートップ 8 を鹿島彰浩が成し遂げて早一年。横浜、世界選手権、ニューオーリンズ、アムステルダム、惜しくもチーム戦ではまだとはいえ、日曜日のフィールドで日本人の姿は当たり前のように見ることになった。

そして一年を経てこの神戸の地で未だ見ぬ個人戦プロツアーのタイトルを賭けて戦うのは黒田正城。まあ彼自身のプロフィールはもう語りつくされているから必要は無いだろう。

対する Raffaele Lo Moro はグレイビーというわけでも無いので聞き覚えの無い名前かもしれないが、実は Kai Budde が優勝した 1999 年の世界選手権でトップ 8 に入っている。そう日本で開催されたプロツアーイベントで結果を残したことがあるわけだ。内心「日本ゴッド!」なんて思っていたりするのかも。ともあれ今回の Lo Moro は凄かった。初日を 7-1 で折り返した後は、 5 連勝で早々とトップ 8 を確定させてスタンディングの首位を独走。 15 ラウンドで志岐和政に、そして次のラウンドにも負けてしまったためポールポジションとまではいかなかったものの、危なげなく ID で決勝進出を決めている。

さてデッキ相性だが、彼らは共に赤単を使用している。 Lo Moro のものはメインに《炉のドラゴン/Furnace Dragon》を投入した対親和を重視したタイプだが、黒田は親和ではない上にバーンタイプ。《手綱取り/Grab the Reins》という厄介なカードが含まれているとはいえ、基本的には黒田有利といったところか。《弧炎撒き/Arc-Slogger》絡みの攻防だけが気懸かりではある・・・・とか勝手に思っていたところ別にそうでも無いとか。 Lo Moro 自身も黒田が有利なのは認めるところだそうで、確かに Lo Moro にはバーンに対する回答が無い。

Game 1

フィーチャーエリアのマットの柔らかさに謎に悪戦苦闘しながらも(ダイスを右に左にこぼして思わず二人で失笑してみたり)黒田の先攻で幕を開ける。

黒田はコントロール対決では確実なアドバンテージを稼ぎ出せる《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を 2 枚持ちながらも《山/Mountain》 1 枚のためマリガン。そこで Lo Moro は時間の節約とばかり、黒田のマリガンを終える前に自ら手札をライブラリーに戻し、マリガン対決のスタートとなった。

次なる手札は互いに切り札となる《弧炎撒き》を持つ手札。ただし黒田のそれは土地 3 枚であり、 Lo Moro は 2 枚。ただ《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》のサイクリングを繰り返す Lo Moro の土地は止まらず、 Lo Moro は初手に無かった《真面目な身代わり》を引き当て一歩リード。《弧炎撒き》を巡る攻防、そして《火の玉/Fireball》の威力、ととかくこの対決ではマナが重要である。実際マナブーストの関係無い展開だったとすると、先手の黒田が《弧炎撒き》をダイレクトに出したならば Lo Moro の対処手段は非常に限られたはずだ。

しかし黒田はその懸念された 5 枚目の土地をぎりぎりトップデッキ。 Lo Moro が《真面目な身代わり》を出したことにより《火の玉》が間に合う状況になってしまったということもあり、一瞬躊躇したものの力強く《弧炎撒き》を自らのフィールドに送り込む。

だが Lo Moro は 6 枚目となる土地を引けず、《弧炎撒き》を除去できなかったため《弧炎撒き》を合わせ打つことに。確かに《弧炎撒き》が簡単に除去されるのは間違い無いだろうが、だからといってバーンの多い黒田に対して手を止めるわけにもいかないからだ。その《弧炎撒き》は黒田の《とげの稲妻/Barbed Lightning》と《弧炎撒き》の放つ光で一蹴され、続けて《真面目な身代わり》もついでに除去して《弧炎撒き》をレッドゾーンに。

そして Lo Moro が《真面目な身代わり》のドロー、通常のドローと進めながら 6 枚目の土地を置くものの、出したのは《真面目な身代わり》・・・・《火の玉》は持っていない!黒田は《爆破/Detonate》でさらなる追加ダメージを期するも《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》でかわされるのだが、それでも《弧炎撒き》が突撃して Lo Moro のライフは早くも 12 となる。

ここで Lo Moro はやっとのことで《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》を展開しつつ双呪の《手綱取り》で黒田の《弧炎撒き》を退場させ、今度はこちらの番だとばかりに《弧炎撒き》を。

しかし既にゲームは終わっていたのだ。

エンドに《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》 12→8

続けて《爆片破/Shrapnel Blast》 8→3

そして最後にはお約束の《火の玉》が。 3→0

Lo Moro 0-1 黒田

・Sideboarding
-Lo Moro
out
3《炉のドラゴン/Furnace Dragon
4《残響する破滅/Echoing Ruin
in
1《隠れ石/Stalking Stones
4《粉砕/Shatter
1《手綱取り》
1《爆破/Detonate
 
-黒田
out
4《爆破》
4《減衰のマトリックス/Damping Matrix
in
4《残響する破滅》
4《溶鉄の雨/Molten Rain

Game 2

黒田は再びマリガンからスタート。しかしマリガン後の手札も土地が 2 枚だけしか無く、おまけにその土地につながる《真面目な身代わり》があるわけでもない。しかしダブルマリガンするわけにもいかずこれをキープ。

Lo Moro の《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》を黒田が《残響する破滅》する立ち上がり。そこで Lo Moro が苦しそうに 3 枚の土地で「 Go 」。しかし黒田も苦しい。《山》《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》と並べたところでぎりぎり 3 枚目となる《ダークスティールの城塞》を引くものの、やはりここで土地がストップ。せめて《溶鉄の雨》が使えればと願うも、残念ながらが出ない。 Lo Moro も《黄鉄の呪文爆弾》をサイクリングするも土地を引けず。せめてこの直後に黒田が《山》を引けていれば楽な展開になっていたのだが。

先に土地にたどり着いたのは Lo Moro だった。 Lo Moro は黒田の危惧するとおりに 4 枚の土地をタップして意気揚々と《真面目な身代わり》をフィールドにドロップ。これによってマナベースに大きく差が出てしまい、未だ土地を引けない黒田が《真面目な身代わり》に《静電気の稲妻》を使うことしか出来ないのとは対照的に、 Lo Moro は 2 体目の《真面目な身代わり》。これまた致し方あるまいと《火の玉》で除去した黒田の前に姿を現したのは 3 枚目の《真面目な身代わり》・・・・

ここで黒田もやっとのことで《山》を引いて《真面目な身代わり》を出すのだが、果たして今からでも追いつくことができるのだろうか。

ここから十分なマナを得た両者が動き出す。

Lo Moro-黒田の《真面目な身代わり》に《爆破》、後《真面目な身代わり》でアタック(Lo Moro 20-14 黒田)

黒田-《真面目な身代わり》に《静電気の稲妻》、《溶鉄の雨》を《隠れ石/Stalking Stones》に(Lo Moro 18-14 黒田)

Lo Moro-ここで土地が止まる。《静電気の稲妻》をディスカード。

黒田-ここでも特にすることがなくターンを終え、Lo Moro が《隠れ石》をアクティベートする。

Lo Moro-《隠れ石》でのアタックには黒田が双呪での《とげの稲妻》で対応。 Lo Moro は《手綱取り》で《隠れ石》を投げるものの、本体へのダメージは避けられない(Lo Moro 15-11黒田)

黒田- X=6 の《火の玉》を Lo Moro に( Lo Moro 9-11 黒田)

Lo Moro-既に十分量の火力があることを感じ取りつつも《火の玉》を撃ち返す( Lo Moro 9-4 黒田)

もちろん Lo Moro に次のターンは来なかった。黒田は 7 枚の土地から《火の玉》と《爆片破》を立て続けに Lo Moro に叩き込み、手札の《弧炎撒き》を余らせたまま準決勝へ王手。

Lo Moro 0-2 黒田

両者共にサイドボードの変更は無し。

Game 3

静かに土地を並べ続けるこの対決にはありがちなスタート。しかし黒田は赤赤を揃えることが出来ず(どのみち《溶鉄の雨》は持っていないが 2 枚の《溶鉱炉の脈動》がある)、 Lo Moro は再び《真面目な身代わり》で先攻する。

黒田は《静電気の稲妻》でこれに応じ、タップアウトしている隙にと 2 枚の《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》でダメージを稼ぎにいくものの、未だ赤マナを引けずに並んだ土地は《山》、 2 枚ずつの《ちらつき蛾の生息地》と《ダークスティールの城塞》。これでは手札の《溶鉱炉の脈動》が泣いているというものだ。

ここで Lo Moro は土地の追加が無かったものの力強く《弧炎撒き》を場に送り込み、黒田は《とげの稲妻》《静電気の稲妻》《火の玉》を持ちながらも《ちらつき蛾の生息地》で殴り返すことしか出来ない。おまけに Lo Moro は再度の《真面目な身代わり》。 2 ゲーム目を思い出すかのような展開になってきてしまった。おまけに今度は赤マナに不足するという最悪の展開だ。

だが黒田は諦めない。現在のライフを見て《とげの稲妻》を Lo Moro 本体に叩き込み、次のドローで《山》を引くと《火の玉》を Lo Moro の《弧炎撒き》に。《弧炎撒き》が最後の雄叫びを上げ、黒田に 2 度の輝きを放つ。これでライフトータルが Lo Moro 14 で、黒田は 10 。

黒田はひたすら《山》を引けない。しかし Lo Moro も決して楽では無いようでほとんど動きを見せないのだ。 Lo Moro が覚悟を決めて《火の玉》を撃ち込んで来たときにはさすがダメかと思ったものの(これでライフが 3 )、黒田が数少ない赤マナから《溶鉱炉の脈動》を 2 周させる間にも全く動きは無し。

そして黒田が全力の《火の玉》を Lo Moro に撃ち込んだ瞬間、黒田の準決勝進出が決まった。

Lo Moro 0-3 黒田

Final Result: Kuroda defeats Lo Moro,advances to Semifinal.

Raffaele Lo Moro

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Kuroda Masashiro

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