準々決勝: Abraham Snepvangers vs. Nicolai Herzog

Posted in Event Coverage on January 19, 2003

By 藤田剛史

◆Pod

 

Eugene Harvey
William Jensen Jon Finkel
★Nicolai Herzog ★Abraham Snepvangers
Fabio Reinhardt Kai Budde
Dustin Stern

ドラフトジャンキー、という個人的にはマネドラともNicolai Herzogと"Budde Hunter"でおなじみの地味―――――な顔立ちAbraham Snepvangersの対決、お互いクリーチャー除去ゼロの力押し対決は果たしてどちらに軍配が上がるのか?

と言うよりどちらがレアを引くのだろうか?

Game 1

ダイスロールに勝ったNicolaiが先攻で始まったこのゲーム、まずAbrahamのマリガンからスタート。

Nicolaiが順調に《エルフの戦士/Elvish Warrior》、《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》と召喚したのに対し、Abrahamは森しか引かずランドは緑単状態、しかも手札は白青とかみ合わないドローを繰り返している。

ただ、その白青の中に《賛美されし天使/Exalted Angel》と《水銀のドラゴン/Quicksilver Dragon》がいるのでこの後のランドの引き次第では圧倒的逆転が望めなくもない。とりあえずシングルマナの《水銀のドラゴン》を《変異/Morph》召喚してエンド。

次のターンも引いたランドは森なので仕方なく《賛美されし天使》をまた《変異/Morph》で召喚。一方のNicolaiはさらに追撃として《エルフの騎手/Elven Riders》を召喚し、《変異/Morph》しかコントロールしてないAbrahamは一気に苦しくなった。

前のターン《天然の城塞/Crude Rampart》を引き込んでいたAbrahamだったが《平地/Plains》を引けない。仕方なく《間に合わせの鎧/Improvised Armor》をメインフェイズにサイクリング、このドローが1手遅い《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》...。何かうまく噛み合わない。

次のターンの《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》のアタックを仕方なくブロックすると勿論追加の《エルフの騎手/Elven Riders》がNicolaiの陣容に追加され、ますますAbrahamには苦しい場になった。ちなみにこの時点でライフは11。

しかし流石にトップ8だけあってAbrahamも次のターンこれしかないという《平地/Plains》をトップデッキすることに成功。これで《天然の城塞/Crude Rampart》を出せば少なくとも次のターンは《エルフの騎手》が止まり、さらに次のターン《クローサの大牙獣》をサイクリングして《平地》をゲット。《賛美されし天使》を表返して、と逆転へのプランを筆者の脳内で勝手に考えていたところ...

「《栄光の探求者/Glory Seeker》、Go」

え?

なんで??

次のターン《賛美されし天使》表返してもこのNicolaiのアタックで残りライフが3になっちゃうから...次のターン天使をアタックに行くしかなくなって苦しいと思うんだけどなぁ。

...と思ったらNicolaiが唱えたのは《戦慄の葬送歌/Dirge of Dread》。考えるまでもなく終わってました。

Herzog 1-0

Game 2

1本目を落としたAbrahamが今度は先攻。しかしやっぱり先に動いたのはNicolaiの方で2ターン目《エルフの戦士》を召喚。経験上2ターン目に《エルフの戦士》を召喚できるときはかなりノってる時なのだが、予想どおり3ターン目《変異/Morph》、4ターン目《共生するエルフ/Symbiotic Elf》、5ターン目《エルフの騎手》とぶんぶん!

一方のAbrahamは《真珠槍の急使/Pearlspear Courier》、《天然の城塞》、《正義の理由/Righteous Cause》とがっちり態勢で対抗。ただ、次ターン《ワイアウッドの誇り/Wirewood Pride》がミエミエの《共生するエルフ》のアタックをなぜか《天然の城塞》でブロック・・・。勿論《ワイアウッドの誇り》でこの《天然の城塞》は突破され、毎ターン《エルフの騎手》の攻撃にさらされる事になってしまう。勝手な推測だけど《エルフの騎手》が壁にブロックされるのを忘れてるのでは...?という疑惑のプレイ。

...とかなんとか思っていたら、Nicolaiが次に唱えたのは《クローサの拳カマール/"Kamahl, Fist of Krosa"

除去のないAbrahamのデッキ、あっさり蹂躙されてしまいました。

Herzog 2-0

Game3

いよいよ後がなくなったAbrahamは気合を入れて初手をオープン。すると今回は素晴らしいハンドで、初手からランドは3色揃っていてしかも《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf》経由で《水銀のドラゴン》と高速展開できそうな手札。ただ、のりにのってるNicolaiだけに油断ならぬとキープを宣言すると「マリガン」「マリガン」と今度はNicolaiがダブルマリガン。

さすがにこのハンドでダブルマリガンされると負ける訳もなく。

《ワイアウッドのエルフ》《変異/Morph》《水銀のドラゴン》表返し。
さらにドロー《賛美されし天使》。

と3本目はあっさりAbrahamの勝利に終わった。

Snepvangers 1-2

Game4

どうもAbrahamにも勢いが戻ってきたようでこの4本目はますますひどい事になってしまう。

初手の土地5枚《クローサの巨像/Krosan Colossus》《天然の城塞》をキープすると...2ターン目に《賛美されし天使》をドロー、5ターン目に《水銀のドラゴン》をドロー、その時点で土地は《平地/Plains》2枚《森/Forest》2枚《島/Island》1枚・・・。

緑単のNicolaiに一体何をしろと?

まさにレアパワーここにありといった感じの展開でAbrahamが2対2のタイに戻した。しかしAbrahamが勝つデュエルはすぐ終わってくれるので...私個人としては楽チンでいいですな。

Snepvangers 2-2

Game 5

果たして5本目はどちらのレアが火を吹くか? クリーチャー除去手段をお互い持たないこの対決は、まさに爆弾レア満載のこのブロックを象徴した対決と言える気がする。

先攻のNicolaiはここ2本に続いて回りが悪いのか...2ターン続けて何もせずエンド。一方のAbrahamは早速1ターン目のドローが《水銀のドラゴン》と絶好調。3ターン目に何とかNicolaiが《幸運を祈る者/Wellwisher》を呼ぶとAbrahamは《水銀のドラゴン》を《変異/Morph》で召喚、後は《島》か《クローサの大牙獣》を引けば勝てる状態になった。

さて5ターン目も《クローサの大牙獣》をサイクリングと動きの悪いNicolai。何でこんな手札でキープしたんだろ? ...と思っていると6ターン目に《クローサの拳カマール》を召喚、圧倒的に有利な場にいたAbrahamの顔色が一気に変わる。これから先Nicolaiにエルフを引かれるたび《幸運を祈る者》の回復能力が上がっていくことを思うと、たった1体のクリーチャーでAbrahamは不利な立場に追いやられてしまったと言える。

そして、島を引けないAbrahamは《共生する獣/Symbiotic Beast》や《正義の理由》を張って防御しながら攻撃を継続使用と頑張っては見るものの次のターンNicolaiがトップデックしたのが《嘲るエルフ/Taunting Elf》!!

おそらくこの場面で最悪のクリーチャーの登場で場は一変。

もはやAbrahamは全軍攻撃しか選択肢が無くなってしまったように見える。たとえ攻撃しなくても《嘲るエルフ》と《クローサの拳カマール》のコンボで場のクリーチャーが一掃されてしまうからだ。しばしの長考の後Abrahamも全軍突撃を敢行、トップデック連打にかける事にした。

しかし《変異/Morph》状態の《水銀のドラゴン》を失った時点でこのゲームは事実上終わってしまった。Abrahamのすべてのクリーチャーは召喚したターン中に《嘲るエルフ》+《クローサの拳カマール》コンボでことごとく除去されてしまううえに...《幸運を祈る者》がNicolaiに少しずつライフを与えてくれるのだ。

もはやAbrahamに勝ち目がなくなってしまったのである。

あのとき全軍突撃にしか見えなかった場。実は全軍突撃がもっとも下策で、たとえこちらの場が一掃されても《嘲るエルフ》を相打ちに取っておいてからトップデックを期待するしかなかった。

結局それに気付けなかったAbrahamは数ターン後《正義の理由》2枚で身を守りながら何の期待もないつまらない数ターンを過ごし、エルフたちに蹂躙されてしまった。

1回戦のレア対決は去年のプロツアーを支配し、さらにクローサの森で修行を積んだ《クローサの拳カマール》がまたも制する事になった。

Final Result:Nicolai Herzog Wins 3-2

PT Chicago Top Eight Draft: Green-Blue-White

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PT Chicago Top Eight Draft: Green-Black

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