準決勝: 大塚 高太郎(神奈川) vs. Uri Peleg(イスラエル)

Posted in Event Coverage on December 31, 1969

By By Shuhei Nakamura

大塚: UBマネキン
ユーリ(Uri): GBWドラン

準々決勝を見事に制した大塚高太郎、次なる対戦相手となるのはユーリ・ペレグ(Uri Peleg)。スイスがチーム戦の台風の目であったとするならば、個人戦ラウンドでの一番のサプライズであったイスラエル選抜チームのメンバーである。

それにしても今年の世界選手権ではこれまでマジックの先進国と言われてきた国々以外からのプレイヤーの活躍が目立っている。第三世代ならぬ第三世界の躍進なのか、それとも更に進んで、かつての日本のように新たな勢力の台頭なのだろうか。いずれにしてもここまで生き残っている強者はアメリカ、フランス、そして日本。頂点に立つ為には乗り越えなければならない壁がある。

一方で大塚 高太郎。彼の方もただ一人残った日の丸を背負っているわけではあるが、勝たなければならない理由はまだある。

現在の彼のプロポイントは33点。
セミファイナリストに与えられるプロポイントは16点、ファイナリストに与えられるプロポイントは20点。そして、プロレベル最高位のレベル6になる為に必要なポイント数は50点。
つまりこの試合如何によって彼の来期のレベルが確定する事になる重要な一戦なのだ。

新たなマジック先進国の胎動となるのだろうか。それとも今期最後の、8人目のレベル6誕生となるか。ウーリにとって、大塚にとっての運命のマッチが今始まる。

Game 1

2個でのハイロールでユーリ8、大塚9で大塚が先攻。

大塚は土地6枚、《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator》の手札を長考した末キープ、ユーリは1マリガン。

序盤、淡々と土地を置く大塚に対してユーリは《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、次のターンには《樹上の村/Treetop Village》を置いてから《思考囲い/Thoughtseize》で大塚のただ一枚のスペル、影魔道師を叩き落すスタート。

返すターンでトップデッキされた大塚の影魔道師2体目を《眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending》して《オーランのバイパー/Ohran Viper》に続けたあたりユーリのペースかと思われたが大塚の巻き返しも強烈だ。バイパーには《叫び大口/Shriekmaw》で対処し続く《不敬の命令/Profane Command》(-修正、バイパーをリアニメイト)には《滅び/Damnation》で一掃。

続くターンにユーリが繰り出したのは《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》。

しかしここで小さなミスが、

直前のターンでユーリが全開の《不敬の命令/Profane Command》をした際、大塚の場にあった《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を忘れていたのだ。

このミスのおかげで《宝石鉱山/Gemstone Mine》のカウンターを無駄遣いしてしまったおかげで場に唯一の白マナ源が枯渇してしまった。

そしてそれを見逃す大塚でもない。ドランには《謎めいた命令/Cryptic Command》(バウンス、ドロー)でお帰りいただいてドローした《時代寄生機/Epochrasite》で場を固めに入る。

白マナが無いユーリは《極楽鳥/Birds of Paradise》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》とプレイしてパス。

大塚は土地を置いて《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》を起動してアタック後、《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》をプレイして手札を使い切った。後はアドバンテージ戦なら負けない自分のデッキを信じてカードを手繰り寄せるのみ。

そしてそれにデッキの方も答えた、

次のターンに《叫び大口/Shriekmaw》をトップデッキし《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を葬るとドランの方もブロックさせてから《ロノムの口/Mouth of Ronom》を使い排除に成功。
だがユーリも負けていない。

すぐさま続くドラン2号をプレイし、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をプレイ。トークンを産み出しつづけることによって序々に膠着を深めていく、大塚も新たな《叫び大口/Shriekmaw》などで対抗するが遂には《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》のカウンターを使いきり、新たな《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をプレイ。

更に土地を2つアンタップして《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイして、次のターンには総攻撃をかけるぞ、と大塚に迫る。運命の大塚のドローは、

《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate

大塚の畏怖軍団を一体で受け止めていたドランが場を離れ、ユーリの戦線は崩壊。
激戦の一本目は大塚が制した。

大塚 1-0 ユーリ

サイドボーディング

大塚
IN
+2 《滅び/Damnation
+2 《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
+3 《名も無き転置/Nameless Inversion
+2 《説得/Persuasion
+2 《真髄の針/Pithing Needle
+4 《思考囲い/Thoughtseize

OUT
-4 《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator
-4 《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate
-4 《時代寄生機/Epochrasite
-2 《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin
-1 《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer

ユーリ
IN
+2 《雲打ち/Cloudthresher
+2 《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf
+1 《忘却の輪/Oblivion Ring
+3 《裂け目掃き/Riftsweeper
+2 《鋸刃の矢/Serrated Arrows
+2 《呆然/Stupor

OUT
-1 《叫び大口/Shriekmaw
-1 《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
-2 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
-4 《オーランのバイパー/Ohran Viper
-4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf

Game 2

ユーリが《極楽鳥/Birds of Paradise》から《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》の理想的な展開。大塚も2ターン目に《叫び大口/Shriekmaw》を想起でプレイして《極楽鳥/Birds of Paradise》を除去するのだが先手、後手でのこの差は果てしなく大きい。

更なる不幸が大塚に続いてしまう。土地が3枚でストップしたのだ。

そんな大塚を嘲笑うかのようにプレイされたのは《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》に《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》。

なんとか《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》と《名も無き転置/Nameless Inversion》でドランを討ち取るが、《不敬の命令/Profane Command》でリアニメイトされ万事休す。

大塚 1-1 ユーリ

Game 3

2本目を終了し、その情報からお互いがサイドボードの再検討に入る。

大塚
IN
+4 《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate
+1 《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer

OUT
-3 《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot
-2 《思考囲い/Thoughtseize

ユーリ
無し

先攻を取った大塚が1マリガン。ユーリの第一ターンにプレイされた《極楽鳥/Birds of Paradise》を大塚が《叫び大口/Shriekmaw》想起で除去するやりとりがあった後にユーリからプレイされたのは《思考囲い/Thoughtseize》。

これによって公開された大塚の手札は《滅び/Damnation》と土地3枚。続いて現れたのはまたしても《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》。そして《呆然/Stupor

起死回生の《熟考漂い/Mulldrifter》もドランとそれに続く《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》の解答は見つからなかった。

大塚 1-2 ユーリ

Game 4

間もなくもう一つの準決勝、パトリック・チャピンvsガブリエル・ナシフが終了する為、4本目以降をテレビマッチにしたいという要請が運営からあり、現在5本目が進行中のチャピンvs.ナシフ戦が終わるまでの小休止が取られる事となった。これが、後が無くなってしまった大塚にとって変わり目となるだろうか

大塚はキープ、ユーリは1マリガン。

立ち上がりの《極楽鳥/Birds of Paradise》を大塚が《名も無き転置/Nameless Inversion》で除去する立ち上がり。さらに大塚は《精神石/Mind Stone》を展開し、《真髄の針/Pithing Needle》で《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》の使用を禁止する。

ここで現れるのは《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》。

大塚の表情が曇る。《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》を起動してアタックするのみ。

返す刀でユーリが放つは《呆然/Stupor》。3本目の繰り返しとなってしまうのか、いや、まだ終われない。

ターン終了時の《精神石/Mind Stone》をドローに変換し《滅び/Damnation》まで辿り着く。
大塚には余力は残されていないが・・・

ユーリも後続をプレイできない!
大塚の《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》を《名も無き転置/Nameless Inversion》で葬るのが精一杯。やはりマリガンしているのが確実に効いている。

何度かのドローゴーと手札破壊の応酬の末、有効なカードを先に引き当てたのは大塚。

《熟考漂い/Mulldrifter》を引き当て、《思考囲い/Thoughtseize》でユーリの手札にある《忘却の輪/Oblivion Ring》を叩き落す。

しかし、ユーリも負けてはいない、《呆然/Stupor》で《熟考漂い/Mulldrifter》の補充分を叩き落して《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf》をトップデッキ。
...が大塚の場には《ロノムの口/Mouth of Ronom》がある為、これだけでは解決にならない。

大塚は敢えてエンドに《ロノムの口/Mouth of Ronom》を使う事を避けた。
自分のターンになんらかの有効カード、《説得/Persuasion》等を引くこと可能性を考慮してのことだ。

引いてきたのは《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》。
これに手札にあった《思考囲い/Thoughtseize》をプレイして《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf》を墓地送りに

大塚の場にある2体の飛行クリーチャーがユーリにダメージを刻んでいく4点、8点。
そして駄目押しとなる《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》がプレイされる。
残念ながらマナが足りなく、このターンには装備できなかったが次のターン、戦槌を装着して勝利を確信したその時だった。

同じく、ユーリも確信していたのだ。必ずや次のターン、大塚が戦槌を装着して無防備になる筈だと。

ブロック宣言前に《雲打ち/Cloudthresher》がプレイされ、大塚のライフは9点。
2点+7点。

差し出された手の反対側には《説得/Persuasion》が握られていた。

大塚 1-3 ユーリ

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