準決勝:

Posted in Event Coverage on February 28, 2004

By 平林和哉

3 連続で構築プロツアーのトップ 8 に残り、構築戦での実績を確かなものにした Gabriel Nassif 。同じヨーロッパに Kai Budde という怪物がいるものの、彼に次ぐプレイヤーとして Nassif を推す声は多い。かつては構築戦と言えば YMG だったわけだが、ちょうどプロツアーヴェネチアから Nassif の活躍が始まったわけで、これもまた一つの境目ということなのだろう。

そして 2 代目 Mr.Oath と呼ばれた Wiegersma は最大勢力だった親和の最後の生き残り。そう Wiegersma が負けるとすると親和は決勝に進むことも出来ないことになる。いくら対策してもきりが無いと嘆かれた親和だが、蓋を開けてみれば 1/4 まで減ってしまった。

対コントロールに勝る "Tweleve Post" は、やはり速度面で親和に対しては辛そうなイメージがあるわけだが、はたして Nassif はニューオーリンズで手にすることの出来なかったタイトルを手にすることが出来るだろうか?

Game 1

ダイスロールにより先攻を得た Nassif がセット《森/Forest》でスタート。 Wiegersma が《教議会の座席/Seat of the Synod》から《霊気の薬瓶/Aether Vial》を投入し、一瞬どちらか悩むものの Nassif は《霊気の薬瓶》を《酸化/Oxidize》。先手の優位を動かせない。そのまま《森の占術/Sylvan Scrying》から《忘却石/Oblivion Stone》を置く切り出しで序盤はかなりリードする(《森の占術》は《雲上の座/Cloudpost》を持ってくる)。

しかし Wiegersma は 2 ターン目こそ《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》から《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》と動きが少ないものの、第 3 ターンは怒涛の大攻勢。

セット《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》、《ちらつき蛾の生息地》をアクティベートした上で《物読み/Thoughtcast》、《電結の働き手/Arcbound Worker》、 2 枚の《金属ガエル/Frogmite》、《マイアの処罰者/Myr Enforcer》!小考の後、このターンの攻撃は《ダークスティールの城塞》を生贄に捧げての《電結の荒廃者》アタックで 2 ダメージに留めるが、《忘却石》が起動する前にゲームを決めてしまう構えを見せた。

Nassif は《森の占術》で持ってきた《雲上の座》を置く暇もなく《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》を出すことしか出来ない。一応何も無ければ次ターンが来るはずではあったが、そこで Wiegersma は《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》をトップデッキ。 Wiegersma が手札に残していたカードは《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》だったのだ。

後手 4 ターンキル!

Nassif 0-1 Wiegersma

Game 2

開始は再び Wiegersma の《霊気の薬瓶》を《酸化》する立ち上がり。しかし今度は Nassif がサイドボードから投入した《虚空の杯/Chalice of the Void》をすぐさま X=1 で場に送り、 Wiegersma の行動は大きく制約を受けてしまう。

サイドボードも含めてアーティファクト破壊を持たない Wiegersma はこれに対して正攻法で戦うしか選択肢が無く、 Nassif が《森の占術》から《雲上の座》、《忘却石》、 2 体の《テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen》と展開していくのを見ていることしかできない。

手札には《霊気の薬瓶》が 2 枚、《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》が 2 枚と完全に《虚空の杯》にコントロールされてしまっている展開で、何とか出した《マイアの処罰者》も《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》で壊されると一方的な場になってしまった。そのまま《隠れ石/Stalking Stones》をアクティベートして一気に攻め寄せると Wiegersma のライフは 1 となり、 Nassif はダメ押しとなる《ちらつき蛾の生息地》をセット。 Wiegersma が引いた 1 マナ以外のスペルは《マイアの処罰者》だけだった・・・・

Nassif 1-1 Wiegersma

Game 3

さっきから Wiegersma はちっとも《頭蓋骨絞め/Skullclamp》を引かないがなかなかに悪くない手札をキープ。一方の Nassif は散々悩んでから手札をキープする。

Nassif が《雲上の座》を置いて 3 本目が開始。一方の Wiegersma は《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》《電結の荒廃者》とつなげるも、 Nassif は再び《虚空の杯》を( X=1 )。この《虚空の杯》には不思議な魔力があるのか、 Wiegersma は吸い寄せられるように《電結の働き手》《大霊堂の信奉者》と引いてしまう。

しかし Nassif も楽ではない。対抗策を引いていないのか《虚空の杯》を X=0 で置くと《忘却石》をセットすることしか出来ないのだ。しかしながら Wiegersma はそれどころではなく、ただひたすらに殴るだけで Nassif のライフは 5 のまま完全にストップ。それも《忘却石》で場をリセットされた挙句、肝心の《虚空の杯》はばっちり運命カウンターで守られてしまっているのだ。

こうなるとゲームの大勢はほとんど Nassif のもの。 《ヴィリジアンのシャーマン》が《囁きの大霊堂》を割り、《大焼炉/Great Furnace》しか無くなった Wiegersma が覚悟を決めて《空僻地/Glimmervoid》をセットするとこれまた《ヴィリジアンのシャーマン》。 Wiegersma のパーマネントが無くなってしまう。

それでも Wiegersma は《囁きの大霊堂》をトップデッキするのだが、三度《ヴィリジアンのシャーマン》!

結局のところ 1 マナのカードが封じられては Wiegersma に逆転の目は無い。そもそもが《爆片破/Shrapnel Blast》の入っていない Wiegersma の親和では《大霊堂の信奉者》に頼らなくてはライフを削りきることは困難だからだ。

その後も土地を引き続けてはみたものの、あっさり《白金の天使/Platinum Angel》まで追加されてゲームは終了した。

Nassif 2-1 Wiegersma

Game 4

つくづく《頭蓋骨絞め》に縁の無い Wiegersma だが、今度は《霊気の薬瓶》が無事に場に残るスタート。そこでは《電結の荒廃者》しか援軍がいなかったのだが、 3 ターン目に《物読み》を使うと世界が変わる。

2 枚目の《霊気の薬瓶》、《電結の働き手》《金属ガエル》《マイアの処罰者》と一本目を髣髴とさせる展開。しかし残った 1 枚の手札は《空僻地》な上に、 Nassif の《テル=ジラードに選ばれし者》を突破できない。おまけに続く《ヴィリジアンのシャーマン》が《電結の荒廃者》を狙うに至ってはかなり息切れ必至になってしまった。

ここで Wiegersma がとった行動は、《電結の荒廃者》がモンキー効果で破壊されるのに対応して、《電結の働き手》を食べて《マイアの処罰者》にカウンターを乗せ、続けて新しいほうの《霊気の薬瓶》も食べて《金属ガエル》を育てて 5/5 2 体に未来を委ねる。何しろ次のドローもただの土地。《テル=ジラードに選ばれし者》を突破できない以上ゲームにならないからだ。

しかし Nassif はその突撃を《ヴィリジアンのシャーマン》のチャンプブロックを経て切り抜けると、続けて 2 体目の《テル=ジラードに選ばれし者》を。何とかしなければならない。それは分かっているのだがどうやっても Wiegersma のドローが好転することは無いようで、 Nassif が《刈り取りと種まき/Reap and Sow》で《雲上の座》を増やし、《虚空の杯》を X= 1 で置いて《忘却石》、続けて必殺の《歯と爪/Tooth and Nail》双呪のタイミングでも何のアクションを起こすこともできない・・・・まあさすがに例え Budde でも土地 3 枚と《電結の働き手》のドローではどうしようもないというものだ。

首を振る Wiegersma を前にして Nassif が《歯と爪》で持ってきたのは 2 体の《ヴィリジアンのシャーマン》で、《金属ガエル》《マイアの処罰者》を薙ぎ払って《テル=ジラードに選ばれし者》が突撃。ここでようやく Wiegersma が《物読み》を引くものの場が好転するわけも無く。

さらには Nassif がダメ押しの《歯と爪》 2 枚目!《レオニンの高僧/Leonin Abunas》《白金の天使》がニューオーリンズに続いての決勝進出を決めることになった。

Nassif 3-1 Wiegersma

Final Result:Nassif defeats Wiegersma,advances to Final.

Jelger Wiegersma

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Nassif Gabriel

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