準決勝: Courtney's Boys vs. 2020

Posted in Event Coverage on September 29, 2002

By Keita Mori

Courtney's Boys[Courtney's Boys]
A:Gary Wise
B:Neil Reeves
C:Robert Maher

[2020]
A:Steven Wolfman
B:David Rood
C:Elijah Pollock

 
 土曜日の10ラウンドには Intentional Draw を選択し、ライトアップされたステージの再開を誓いあった両者。そして、最終 11 ラウンドをそれぞれ勝利と ID とで見事に切りぬけた彼らは...本当に準決勝の舞台で再会することができたのだった。

 さあ、今度こそ決着をつけようじゃないか。

■Table A:
Gary Wise vs. Steven Wolfman

 典型的な赤緑をドラフトした Gary Wise に対して、Steven Wolfman は黒白というカラーコンビネンションを選択した。

赤いスペルに除去を頼りきっている Wise にとってはタフネスのやたらと大きい白いクリーチャーは厄介な存在だし、フライヤーへの耐性がほとんどないためにメインボードから 2 枚投入された《精霊の石塚/Spirit Cairn》も効果的であるからだ。Wise にも序盤に主導権を握ってそのままビートダウンという勝ち筋が見えているわけだが...戦前の評としては「やや苦戦が予想される」というのが大勢をしめた。

Game 1

 2 体の《土喰い豚/Petravark》を連続して召喚することで Wolfman に不足しがちな白マナを攻撃するというたちあがりを見せた Wise。ここでファッティを続けることで一気にゲームを掌握してしまいところだったのだが、後続のダメージソースが続かない。

 そうこうするうちに《顔なしの解体者/Faceless Butcher》が《土喰い豚/Petravark》を除去し、Wolfman は白マナを取り返すこととなる。そして、《狂気の力/Strength of Lunacy》のエンチャントされた《訓練されたプロングホーン/Trained Pronghorn》+《精霊の石塚/Spirit Cairn》というコンボ・エンジンを作り出されてしまうのだった。

 そう、これは《プロングホーン》がブロッカーとしてダメージを吸収しつつ、1/1 Flying のスプリット・トークンを手札一枚と白マナとで無限に作り出されるというシナジーである。少なくとも、あまった手札をトークンに変換しつつスレッショルドを促進できるというわけで、結局はこれが Wise にとっての致命傷となった。

Game 2

 最近は個人戦でも好調を維持している Wise は、今大会を地元イングランドの友人である John Ormerod たちとの仲良しチームではなく「勝つための」チームで出場することを選んだわけである。二度目の栄光まであと一歩というところまで登りつめたのだから...ここで負けることは許されないという思いはかなり強かったはずだ。彼は安藤玲二ばりの自分ビンタを頬に叩き込み、気合を入れて二本目に臨むのだった。

 そして、Wise の決意はよい意味で実りそうであった。
 《ドングリの収穫/Acorn Harvest》で合計 4 枚のリス・トークンを生み出し、そのうちの一体には《シートンの願望/Seton's Desire》を纏わせての攻撃を繰り返し、ライフレースで大きくリードすることができたからだ。
 
 《囁く影/Whispering Shade》は《癇しゃく/Fiery Temper》、《薄暮のインプ/Dusk Imp》には《大音響攻撃/Sonic Seizure》。Wolfman のブロッカーも火力で確実に排除し、Wise は勝利へ向かって着実に前進を続けた。

 ...しかし、傾きかけた天秤はたった一枚のトップデックだけで大きく均衡へと向かってしまう。そう、またしても《顔なしの解体者/Faceless Butcher》だ。

 そして、そこからは中盤以降のアタッカーとしてはイマイチのクリーチャーとランドばかりを引き続ける展開となってしまった Wise を尻目に...着々と Wolfman は防御網を完成さえ、ついには《精霊の石塚/Spirit Cairn》でトークンを量産しはじめることとなった。

 結局、2 枚の《精霊の石塚/Spirit Cairn》をメインデッキへと投入した 2020 の作戦は、ものの見事に的中したわけだった。

2020 leads 1-0

■Table:B
Neil Reeves vs. David Rood

ダークホース、2020 はっきり言って、2020 というチームはダークホースそのものだ。そんな中にあって、カナダ選手権 Top 8 入賞という戦歴を誇っている David Rood はエース格と考えてさしつかえないだろう。《栄光/Glory》が印象的な素晴らしい青白デッキをドラフトした Rood にとって、このマッチアップは必勝を課されたものだった。しかしながら、テクニカルな青黒を縦横無尽にあやつる Reeves を前に苦戦を強いられ、スコアカウントは 1-1 となっていた。

Game 3

 生まれてはじめてのテレビジョンマッチを前に、Rood は幾分緊張気味であるようだ。しかし、そのほどよいテンションは素晴らしいドローへと昇華されることとなり、観衆を大いに驚かされた。

 《空翼のエイヴン/Skywing Aven》によって戦端を開いたのが先攻の Rood で、Reevesはドロー加速機である《セファリッドの物あさり/Cephalid Looter》からスタートする。Rood の《ハイドロモルフの守護者/Hydromorph Guardian》は即座に《臓器をすり砕く者/Organ Grinder》との相打ちという結果に終わるのだが、続く《セファリッドの貴族/Cephalid Aristocrat》が思わぬダメージソースとして活躍してくれることになる。

 《物あさり》を起動して《囁く影/Whispering Shade》、《石灰石のゴーレム/Limestone Golem》と地上の守りを堅固にしていった Reeves だったわけだが、Rood の掌握した制空権にはまさしく指一本たりとも触れることができなかった。

 《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》までが航空戦力に加わってしまうにおよんで、Reeves は手札に温存していた...というか《避難/Shelter》のにおいを感じてなかなか打てずじまいという状態だった《病的な飢え/Morbid Hunger》をプレイせざるを得なくなった。

準決勝 Courtney's Boys vs. 2020 ...そして、これはやはり《避難/Shelter》されてしまう。
 さらに、ここでキャントリップの1 ドローをめくった David Rood はここで「YES!!!」と雄叫びをあげた。そう、とどめとなる一枚へとアクセスするキーがライブラリーのトップに眠っていたのだ。

 David Rood はプレイグラウンドにたたきつけるかのようにして《狡猾な願い/Cunning Wish》をキャストし、ここで彼はサイドボードから《踏み外し/Lead Astray》を調達した。

 《囁く影/Whispering Shade》がアタックに参加してタップアウトしていたため...そう、Neil Reeves の陣営にはちょうど 2 体しかブロッカー候補が残されていなかったのだ。

Final Result:2020 wins 2-0 ...Advanced to Finals

昨年度、やはりほとんど無名だったフランスのチームが決勝ラウンドに勝ち進んだことで大きな話題をよんだ。そして、彼ら Les Plus Class の面々はいまやシングルプレイヤーとしてもシーンで立派に通用する強豪へと成長している。それを思えば、このプロツアー・ボストンは新しいスタープレイヤーの登場した大会として記憶されることになるのかもしれない。とにもかくにも、栄光のプロツアーチャンピオンまであと一勝。泣いても笑ってもあと一つだ。

一世一代の大舞台で待ち受けている相手は...ディフェンディング・チャンピオン、Phoenix Foundation である。

Steven Wolfman, Seat A

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David Rood, Seat B

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Elijah Pollock, Seat C

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Gary Wise, Seat A

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Neil Reeves, Seat B

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Bob Maher, Seat C

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