準決勝: Phoenix Foundation vs. Slay Pillage Gerard

Posted in Event Coverage on September 29, 2002

By 真木孝一郎

[Slay Pillage Gerard] Fabiano Gerard, McCord Scott, Sonne Jonathan[Phoenix Foundation]
A:Dirk Baberowski
B:Kai Budde
C:Marco Blume

[Slay Pillage Gerard]
A:Sonne, Jonathan
B:Fabiano, Gerard
C:McCord, Scott

 Slay Pillage Gerard 、チームの原型となったのは、昨年ニューヨークで行われた団体戦でベスト 8 している Slay Pillage Massacre 。オリジナルメンバーである Eric Ziegler の代わりに Fabiano, Gerard を起用し Slay Pillage Gerrard と名前を変えて参戦、見事最終日に駒を進めている。
 今回の団体戦では

 A: 黒赤
 B: 青緑
 C: 白赤

 というパターンのドラフト形態が好成績を収めているが、Slay Pillage Gerard のドラフトは正にそのパターン。中でも、C 席を務める McCord, Scott は、その筋では「赤白の達人」と呼ばれ恐れられるぐらいの人物だ。A 席を担当する Sonne, Jonnathan は二年連続で州別選手権の王者。新たなメンバーである Fabiano,Gerard はマスターズ出場経歴もあるプロツアーの常連。

 一方、団体戦といえばこのチーム。Phoenix Foundation。昨年の PT New York 、大阪でのマスターズ優勝 と結成以来、無敵艦隊ぶりを発揮し続けるチーム戦の最高峰。最終日に残ったことで、今までは Car Acrobat Team だけが達成していた団体戦二連続最終日進出の記録をも達成し、残るは世界初の二連覇だけ。

 その中心に座るは、言わずと知れた世界の皇帝、German Juggernaut こと Kai Budde。Kai だけでいえば、先の世界選手権で国別団体戦の王者にも輝いており、団体戦というフォーマットでは天下無敵の向う傷、背には舞い散る桜吹雪が目に入らないかという八面六臂の大活躍。思わず良く解らない表現で表してしまうぐらいの傑出振りだ。
 その脇を固めるのは、リミテッド Pro Tour で個人優勝経験の持ち主、Dirk Baberowski、そして愛すべき巨漢 Marco Blume。

 決勝進出を賭けた戦いが今始まる。

■Table A
Dirk Baberowski vs. Sonne Jonathan

Game 1

[Phoenix Foundation]Dirk Baberowski,Marco Blume,Kai Budde 通常は黒赤対決となる A 席だが、今回はドラフト中の微妙なメタ合戦が行われた結果、Sonne が黒緑を、Dirk が黒赤白という面白い趣向。

 Sonne の《熊人間/Werebear(OD)》を《毒の臭い/Toxic Stench(JU)》で除去した Dirk だが、《不実な人狼/Treacherous Werewolf(JU)》、《薄汚いネズミ人間/Dirty Wererat(OD)》、《不実な吸血鬼/Treacherous Vampire(JU)》と畳み掛けられて若干のピンチ。

 《陰謀団の拷問者/Cabal Torturer(TO)》から《パーディック山の協力者/Pardic Collaborator(TO)》と地上での膠着状態を作りあげることには成功したものの、空飛ぶ 4/4 の要塞が彼を苦しめる。

 先ほど墓地に落ちた熊を貪りながら、吸血鬼が Dirk を襲う。拷問者が軽減するも、この攻撃で Dirk 13。

 悩む Dirk 、出すべきか出さざるべきか。あまりにも強大な能力を持つ生物、その能力ゆえ、投入時期を誤れば、死。30 秒ほどの考慮。結果が出た。

 Dirk が《顔なしの解体者/Faceless Butcher(TO)》を召還する。

 賭けは成功。未だ多くの手札を抱えていた Sonne だが、吸血鬼を異次元に隠した憎き生物を対処する手段が無い。

 奇妙な緊張状態がしばしの間続く。Dirk が協力者で攻撃を行い、Sonne は鼠人間でそれを受ける。一枚ずつ墓地に捨てられていく Sonne の手札。

 Sonne のキャストした《無垢の血/Innocent Blood(OD)》に人狼と拷問者が姿を消す。そして状況に変化が。《よろめく大群/Shambling Swarm(TO)》の登場だ。仮に死ぬなら死ぬで相手の顔無しを葬れる傑物。

 今度は Dirk が耐える番。この攻撃を Dirk の鼠人間が受ける。

 一見膠着した環境の中、静かに土地が並んでいく。そして、ついに状況に変化が。

 鼠の再生によって捨てられた一枚のカード。あまりにも自然に捨てられたのだが、そのカードの価値はこの状況では卑怯に異常。

 《不浄/Filth(JU)》!

 既に Dirk の前には七枚の沼があり、協力者のパンプ能力をもってすれば、僅か 2 ターンの攻撃で Sonne は全生命を失ってしまう。

 何か対抗手段は? Sonne は《豪腕/Brawn(JU)》を召還しただけでターンを終了。そこに尋常ならざるサイズに膨れあがった協力者が沼を駆け抜ける。Sonne 10。

 次ターン、ブラフ気味に全軍アタックをかけた Sonne だったが。
 ブラフはブラフ。

 Dirk Baberowski 1 - Sonne Jonathan 0

■Table B
Kai Budde vs. Fabiano Gerard

Game 3

 1-1 で迎えた三本目。A 席では勝たねばならない Sonne が猛烈に事故ってしまい、Dirk Baberowski が僅か数ターンで勝利を決めている。中央では McCord が 一本を先取しているものの、まずはこの一戦を取らねばチームの敗北が確定してしまう SPF。

 立ち上がり、両者共に《熊人間/Werebear(OD)》から。だが、先手の McCord は秒で《麻痺の感触/Stupefying Touch(TO)》を Kai のそれに装着。続けて《思考を食うもの/Thought Eater(OD)》を。

 マナが出ないなら殴れと。Kai はこの熊に《シートンの願望/Seton's Desire(OD)》を更に重ね、とっとと戦線へ送り出す。

 しばし戦力増強フェイズ。Kai が《クローサの射手/Krosan Archer(OD)》《凶暴象/Rabid Elephant(OD)》、Fabiano は《虚無魔道士の代言者/Nullmage Advocate(JU)》を。

 射手にはすぐに《ぼんやり/Lost in Thought(JU)》し、Kai が地で Fabiano が空で攻撃を続ける。だが、いかんせんサイズが。援軍なりクロックをずらす何かなりが欲しい Fabiano 。だが、デッキの反応は鈍く、引いたカードは土地土地土地。

 《幻影の虎/Phantom Tiger(JU)》の返しで、ようやく《クローサの報復者/Krosan Avenger(OD)》を引いた Fabiano だが、止めどなく減り続けるライフを救う術が何か必要だ。

 待望のカードがついに Fabiano の手元に。Kai のアニマルハウスが攻撃をかけると、猛獣の群れが瞬時に動きを止める。

 《一瞬の平和/Moment's Peace(OD)》

 あくまで暫定。だがフラッシュバックを含めた 2 ターンは Fabiano に僅かながら勝機を。返しの攻撃により、Kai のライフは 5 まで減少する。序盤からこつこつと殴り続けた飛行生物の攻撃が渋く効いている。更にフラッシュバック用の 3 マナを残しながら、《エイヴンの風読み/Aven Windreader(OD)》を追加で召還。

 これで飛行生物の合計ダメージが 5 点。Kai のライフも 5 点。Kai の対空生物は、ぼんやりが付けられた射手ただ一体。Kai の墓地は未だ一枚。だが、射手の背後には、「まだっすか。自分まだなんすか」と焦り猛る《ドルイドの抒情詩人/Druid Lyrist(OD)》の姿が。

 となると焦点は、Fabiano がその射手を一端盤面から排除するバウンスを引き当てるか、何らかの増強スペルを引けるか。Kai は瞬時にそれを理解した。墓地に落ちている 一瞬の平和を見ながら、相手の引き次第という局面に珍しく苦渋の表情を浮かべる。

 Kai が攻撃し、再び獣達が沈静化する。Fabiano の防御策が尽き果てる。

 引けるのか。その一枚のカードが持つ重要性に、観客からも歓声が飛ぶ。

 「引け、引いちまえ!」

 静かにアンタップを行い、山札のトップから一枚のカードを慎重に手元に置く。緊張の一瞬。心で鳴り響くはドラムロールか祭囃子か。息を飲んだ Fabiano はゆっくりと恐る恐るカードを目にする。Kai も祈るようにそれを見守る。互いのチームメイトは必死に祈りの念を送る。

 そのカードは...

 《森/Forest》

 初日の最終戦、二日目進出さえ危ぶまれた昨年の覇者 Phoenix Foundation。
 二日目を奇跡の五連勝で最終日に夢を繋げたドイツの勇者達。

 前人未踏の団体戦連覇へ向け、進出。

Final Result:Phoenix Foundation 2-0 Slay Pillage Gerard

Jonathan Sonne, Seat A

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Gerard Fabiano, Seat B

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Dirk Baberowski, Seat A

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Kai Budde, Seat B

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Marco Blume, Seat C

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