Posted in Event Coverage on October 30, 2004

By Wizards of the Coast

International man of leisure Keita Mori is on the scene at 2005 Pro Tour Columbus to make sure no story is left uncovered.

 

TABLE OF CONTENTS

  • Blog - 6:55 pm: 唯一の初日全勝は…親和(Affinity)に
    by Keita Mori
  • Blog - 5:39 pm: Round 6: 大礒 正嗣(広島) vs. Justin Gary(アメリカ)
    by Keita Mori
  • Blog - 4:22 pm: Round 5: 中村 聡(東京) vs. Frank Karsten(オランダ)
    by Keita Mori
  • Blog - 2:51 pm: Round 4: 藤田 剛史(大阪) vs. Osyp Lebedowicz(アメリカ)
    by Keita Mori
  • Blog - 1:08 pm: Round 2: 有田 隆一(東京) vs. Manuel Bevand(フランス)
    by Keita Mori
  • Blog - 11:33 am: Round 1 石田 格(東京) vs. Kamiel Cornelissen(オランダ)
    by Keita Mori

BLOG

プロツアーシアトルで優勝を果たしたチームVon DutchKamiel Cornelissenの《魔の魅惑/Aluren》デッキと、石田 格の現代版"The Rock"が対峙するフューチャーマッチ。

《魔の魅惑/Aluren》というのはテンペストに収録されたエンチャントメントで、コスト無しでプレイできるようになったクリーチャーたちでやりたい放題の悪さをするデッキだ。浅原 晃が二年前のプロツアー・ヒューストンで発表した《アカデミーの学長/Academy Rector》活用型が最近では一般的で、Kornelissenもこの手のバージョンであるようだ。もちろん、勝ち手段や細部の調整での時代的な違いはあるのだが、具体的にどんなことをするデッキであるかをわかっていただくために、2年前のレシピをご紹介しておこう。

当時の浅原のレシピでは《エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call》しかサーチ系スペルが投入されていないわけだが、最近では《生ける願い/Living Wish》によってサイドボードに仕込まれたスペルに、いわゆるシルバー・バレット戦術よろしくアクセスできるようになっているのが大きな違いであろう。

一方、"The Rock"というのは《強迫/Duress》や《陰謀団式療法/Cabal Therapy》などの黒いスペルで手札に干渉し、緑特有のマナ整備能力で自陣を整え、静かに《破滅的な行為/Pernicious Deed》によって盤面の脅威をシャットダウンするというエクステンデッドではおなじみの緑黒コントロールデッキだ。デザイナーのSol Malka(アメリカ)が(当時の主力であった)《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord》によってあわれな小さなクリーチャーたちをサクリファイスされていく様を見て、「(アメリカンプロレスWWEの)The Rockと、その引き立て役どもみたいだ!」と思ったのが命名の由来だとか。ちなみに、この薀蓄はBrian David-Marshallが語ってくれたものだ。

PT Houston 2002 Top 16 :Aluren

Download Arena Decklist

さあ、2005シーズンで最初のフューチャーマッチをご堪能あれ!

Game 1

先手Cornelissenがセット《森/Forest》から《極楽鳥/Birds of Paradise》とスタートすると、対して後手の石田も《森》から《極楽鳥》と鏡打ち。ここからCornelissenは第2ターンに青緑ペインランドの《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》を置いてから《花の壁/Wall of Blossoms》を召喚してキャントリップ。石田はここで《森》セットから《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》という展開を見せた。

両者がそのデッキの正体をあらわしたのは第3ターン。先手Cornelissenは《生ける願い/Living Wish》をプレイし、サイドボードのカードにアクセス。このとき彼が選択肢としていたカードが

・《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar
・《永遠の証人/Eternal Witness
・《金粉のドレイク/Gilded Drake
・《アカデミーの学長/Academy Rector
・《起源/Genesis
・《洞窟のハーピー/Cavern Harpy

といった内容。ライブラリーを掘り進むべくCornelissenはここで《ワタリガラスの使い魔》をハンドにいれた。

そして、ここまでの対戦相手の挙動から、石田は相手が《魔の魅惑/Aluren》デッキであることを確信。力強く第3ターン目に《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》を詠唱し、ノータイムでこの緑色のエンチャントメントを指定した。《魔の魅惑/Aluren》だ。これによってコンボのダイナモが4枚ともゲーム外へと取り除かれてしまい、流れは完全な石田ペースとなる。

さて、ここから石田は《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》や《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》によってマナを整備しながら、要所で《起源/Genesis》をも《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》。悠々と2体での《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》でビートダウンをはじめ、最終的にはX=10の《死の雲/Death Cloud》を《吸血の教示者/Vampiric Tutor》から炸裂させて鮮やかな勝利を掴み取った。

石田 格、先勝。

Game 2

第1ゲームは《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》から散々な目にあったCornelissen。今度は《極楽鳥》、《花の壁》という先ほど同様のスタートながらも、きっちり《陰謀団式療法/Cabal Therapy》で石田の《強迫/Duress》を叩き落し(的中)、即座にフラッシュバックで《吸血の教示者/Vampiric Tutor》をもディスカードさせるという完璧さだ。

対して、石田も引き当てた《陰謀団式療法/Cabal Therapy》から《魔の魅惑/Aluren》を指定するも、はずれ。それでも、《極楽鳥》を生贄にフラッシュバックでCornelissenのハンドに2枚あった《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar》を捨てさせて牽制する。

ここで、Kamiel Cornelissenは引き当てた《生ける願い/Living Wish》から《起源/Genesis》を調達。石田 格もドローしてきた《永遠の証人/Eternal Witness》から《吸血の教示者/Vampiric Tutor》を回収してみせるのだが、返すターンにCornelissenはここで都合3枚目となる《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar》をトップデッキして召喚。ライブラリーを掘った。

さて、珍しくアタッカーとして1/2《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar》と4/4《起源/Genesis》がビートダウンを始める中、石田は《吸血の教示者/Vampiric Tutor》から神河のカード、《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》をプレイしてCornelissenを驚かせる。そう、神河物語のドラゴンがエクステンデッドの"The Rock"に採用されたのだ!

そんなわけで、出てしまえば強いことに間違いない《夜の星、黒瘴》の存在感を活かして一気に勝利へと走りたい石田。しかしながらCornelisenは《魂の管理人/Soul Warden》、2体目の《起源/Genesis》とクリーチャーを展開しながら対抗し、とうとう《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》を引き当てた。そして、この2/1"Gating"クリーチャーによって手札へと戻った《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar》は、とうとうCornelissenに《魔の魅惑/Aluren》へのアクセスを許してしまう。

コンボを見届けるまでもなく、石田投了。

Kamiel Cornelissen 1-1

Game 3

さてさて。3ゲーム目にしてはじめての先手をもらった石田は、開幕ターンを《森/Forest》セットのみでターンエンド。対するCormelissenは《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》から《極楽鳥/Birds of Paradise》。石田は2ターン目に《沼/Swamp》から《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を展開し、一方のCornelisenはセット《へイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground》から《花の壁/Wall of Blossoms》を召喚で、石田はCornelissenのターンエンドに《桜族》をサクリファイスした。

Meloku, the Clouded Mirror

第1ゲームの勢いよ戻れ! 

と、いわんばかりに石田は先手3ターン目に《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》プレイから《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》。もちろん対象は《魔の魅惑/Aluren》で、これが3枚ゲーム外へと取り除かれた。もちろん、石田は「3枚だけしか残してないよね?」と相手に確認をとっており、Cornelissenはこれに微笑でこたえている。ともあれ、このときに

・《生ける願い/Living Wish
・《極楽鳥/Birds of Paradise
・《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror
・《真鍮の都/City of Brass
・《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar

という具合にハンドが公開されたのだった。

そんなわけで、Cornelissenは3ターン目に《真鍮の都》から《極楽鳥》。それを受けて石田はセットランドから《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》と《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》を連打し、マナベースとカードアドバンテージからのボードコントロール、という「The Rock」ならではの戦法への布石。対するCornelissenは《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》を第4ターンに召喚して上空ビートダウンの構えを見せた。

そして石田は《再誕のパターン/Pattern of Rebirth》を《桜族の長老》にエンチャント。これを見てCornelissenは1/1トークンを作って、それ一匹のみでアタック宣言。石田は《桜族》を生贄に捧げて《パターン》を起動し、さきほどの黒龍、《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》を場に光臨させてブロック宣言だ。

しかしながら、もはやサプライズカードではなくなっていた《夜の星、黒瘴》をCornelissenは《生ける願い/Living Wish》からの《金粉のドレイク/Gilded Drake》で悠々と奪取。石田がメインのダメージクロックと想定していたであろう黒龍は…とんだ裏切り者となってしまった。

それでも、石田は《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》を生贄にささげて、デッキを掘り進み、《永遠の証人/Eternal Witness》から《再誕のパターン/Pattern of Rebirth》を回収して次なる一手に備えた。しかし、Cornelissenは《直観/Intuition》を詠唱して2枚の《破滅的な行為/Pernicious Deed》と《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を指定。石田は泣く泣く《陰謀団式療法》が対戦相手のハンドに加わることを選択し、当然この黒魔法が石田の反撃の刃である緑色のエンチャントをディスカードさせる。その上でCornelissenは《生ける願い/Living Wish》から《起源/Genesis》を入手する、という具合に大きく流れを引き寄せた。

ただ、チャンプブロックを繰り返しながらも、石田は"The Rock"の主戦力である《破滅的な行為/Pernicious Deed》へのアクセスに成功。場を一掃して時間的な猶予を得ることに成功する。しかしながら墓地に送り込まれた《起源/Genesis》が確実にCornelissenの側に脅威となるカードを供給してくれるわけで、石田はじりじりと削られては《破滅的な行為/Pernicious Deed》で再度リセットボタン、という悪い流れを断ち切れない。

結局、驚くほどの強さを見せてくれた《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》にギャラリーが見とれている中で、石田 格は投了を余儀なくされてしまった。

Results:Kamiel Cornelissen 2-1


Friday, October 29: 1:08 pm - Round 2: 有田 隆一(東京) vs. Manuel Bevand(フランス)

by Keita Mori

世界選手権でベスト8に勝ち上がったことで一躍有名になったManuel Bevandに挑戦するのは「フューチャーマッチ負けなしやで!」と嬉しそうに語る有田 隆一。有田といえば"Japanese Legend"塚本 俊樹(東京)とThe Finals決勝で戦った大阪勢というイメージがある方もいらっしゃるかもしれないが、そんな彼も今や東京勢だ。有田は射場本 正巳(東京)と志村 一郎(茨城)を相棒にチームS.A.I.としてプロツアー・シアトルでベスト4に入賞し、今まさにプロツアー・シーンへと名前を売り出し始めたところである。

さて、このフューチャーマッチでは射場本デザインの「Loop Junktion」をプレイするのが有田、《煮えたぎる歌/Seething Song》や《金属モックス/Chrome Mox》からの高速《騙し討ち/Sneak Attack》デッキがBevandだ。

「Loop Junktion」というのは無限にループするコンボでライフを好きなだけ獲得し、そこから 《忍耐の試練/Test of Endurance》を決めたり緩やかに殴りきったりするデッキである。グランプリ・岡山で注目を集めたデッキタイプで、今回はメインが白緑2色、サイドボードでは青と黒のカードを《悟りの教示者/Enlightened Tutor》から持ってこれる構成にしたのだそうだ。ちなみに、「ジャンクション」の綴りが「Junktion」(Junctionではない)となっているのは、本来見向きもされないようなクズ(Junk)カードをいっぱい詰め込んであるから、だとか。

一方の《騙し討ち/Sneak Attack》は、ともかく高速展開した《騙し討ち/Sneak Attack》から《セラのアバター/Serra Avatar》や《共生のワーム/Symbiotic Wurm》が襲い掛かってくるという一発芸的な動きを見せるデッキ。これはウルザブロック時代から人気のアーキタイプで、これをBevandは現代向けにアレンジしてきたということだろう。

Game 1

先手マリガンの有田はセット《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》から《平地/Plains》をフェッチしてターンエンド。対してBevandは《鋭き砂岩/Sandstone Needle》をタップインというスタートだ。

2ターン目の有田は《森/Forest》を置いてから《ダールの降霊者/Daru Spiritualist》を召喚。一方のBevandは 《水晶鉱脈/Crystal Vein》を設置から《煮えたぎる歌/Seething Song》経由で《弧炎撒き/Arc-Slogger》! そう、2ターン目に《弧炎撒き/Arc-Slogger》だ!

しかし、有田は涼しい顔で3ターン目に《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》から《平地/Plains》をサーチし、そこからの《エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call》を経由して《コーの遊牧民/Nomads en-Kor》を召喚した。《コー》と《降霊者》が並び立ってしまうと、せっかく高速展開された《弧炎撒き/Arc-Slogger》も、アタック宣言することしか出来ないただのデカブツだ。

そんな中、悠々と有田は《コーの遊牧民/Nomads en-Kor》と《ダールの降霊者/Daru Spiritualist》との無限コンボからバイバックでの《価値ある理由/Worthy Cause》を炸裂。いわゆる無限ライフを獲得し、Bevand投了。

Game 2

さて、起死回生といきたい先手Bevandは《血清の粉末/Serum Powder》によって、いわゆる無傷のマリガンを実行。そう、エクステンデッドのプロツアーでまさかの一枚が明らかにされた瞬間だった。

そのBevandはセット《山/Mountain》のみで1ターン目をエンド。対して有田は《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》から《平地/Plains》をフェッチし、《コーの遊牧民/Nomads en-Kor》を召喚と順調。ここでBevandは《裏切り者の都/City of Traitors》設置のみでターンエンドとし、有田は2ターン目に《真鍮の都/City of Brass》をセットしてから《コー》でアタック宣言という流れだった。

しかし、事件は第3ターン目に起こった。Bevandはここで2枚の《金属モックス/Chrome Mox》を力強くプレイし、そこから突如あらわれたのが《騙し討ち/Sneak Attack》。即座にこのエンチャントは起動され、《セラのアバター/Serra Avatar》がブロッカーのいない無人の荒野を駆け抜けた。

有田「殴らんかったらよかったんか。…そんなん、しらんやん」

Game 3

しかしながら、ぼやく有田がここですばらしい展開を見せ付ける。

開幕こそテイクマリガンとなってしまい、《低木林地/Brushland》から《コーの遊牧民/Nomads en-Kor》。ただ、2ターン目には《星明りの聖域/Starlit Sanctum》セットからの《ダールの降霊者/Daru Spiritualist》と展開できたのだった。そう、2枚目のランドがクレリックを生贄にささげる能力をもった《星明りの聖域》だったために、すでに無限ライフの要素が第2ターンにして揃ってしまったのである。

そんなわけで、3ターン目にして有田は200万点のライフを獲得(マジックでは「無限」という指定は出来ないためだ)。ただ、3戦目ということもあって、ここではBevandが投了しなかったために、《コー》軍団をならべてのビートダウンという形で数ターン先にゲームを終わらせることとなった。

有田「フューチャー連勝記録続いたで!」

Results:有田 隆一 2-1


Friday, October 29: 2:51 pm - Round 4: 藤田 剛史(大阪) vs. Osyp Lebedowicz(アメリカ)

by Keita Mori

今やプロツアー・サーキットの一大勢力として認知されるようになった日本勢。現在ではほとんどのプロツアーの決勝ラウンドに日本人が勝ち残れるようになったわけだが、重かった扉を最初に開いて見せた男がこの藤田 剛史だ。それにしても、実に多くのプレイヤーたちがこのゲームの表舞台から(一時的であるにせよ)姿を消していく中で、藤田 剛史石田 格らとともに第一線ですっと奮闘しつづけてきた。ここでは、そんな2004年度日本王者のフューチャーマッチを見てみよう。

対戦相手のLebedowiczは現在のアメリカ勢の中でもっとも大きな勢力といえるCMU-TOGITアライアンスの主要メンバーで、オンスロート・ブロック構築フォーマットではプロツアーチャンピオンに輝いたこともある強豪だ。

Game 1

赤単色のRDW(Red Deck Wins)に近いデッキを調整してきた藤田は先手でのスタート。《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》から《山/Mountain》をフェッチしての《モグの狂信者/Mogg Fanatic》召喚というたちあがりだ。対するLebedowiczは青黒赤の《サイカトグ/Psychatog》デッキで、《島/Island》から《渦まく知識/Brainstorm》。

ここで藤田は2ターン目に土地をセットできなかったものの、ハンドから《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を召喚。Lededowiczは2ターン目を《島/Island》プレイのみで終え、藤田のターンに《氷/Ice》で藤田の赤マナをタップアウトさせてキャントリップ。続く3ターン目にも土地を引けなかった藤田は、しかめ面でのアタック宣言のみのターンエンド。しかし、Lebedowiczも3枚目の土地が置けずにディスカードステップを迎えるというご愛嬌だ。

ただ、本当に深刻なマナ事故を起こしてしまったのは藤田のほうで、4ターン目も《山/Mountain》1枚のままのアタック宣言から《ジャッカルの仔/Jackal Pup》を召喚するというアクションしか起こせない。もちろん、この《ジャッカル》は当然のように《対抗呪文/Counterspell》で打ち消されてしまう。一方のOsyp Lebedowiczは「Wooooooooooooo!」と大きな歓声をあげながら《沼/Swamp》をセットして《サイカトグ/Psychatog》を召喚。かつてのスタンダードシーンを文字通りに制圧した異形の生物がプレイマットに睨みをきかせることとなった。

なんとか打開策を模索したい5ターン目、やはり、というか藤田はここでもマナソースを引けず、プレイグラウンドに《炎の印章/Seal of Fire》を放つのみ。アタックもできない。対するLebedowiczは《サイカトグ》でアタック宣言し、これが本体に通されると2体目の《サイカトグ》を召喚しつつ《シヴの浅瀬/Shivan Reef》をセットしてターンを返してきた。

6ターン目。藤田はここでも土地にアクセスできず、2枚目の《炎の印章》を置いてターンエンド。苦しい苦しい時間帯だ。対するLebedowczは1体の《サイカトグ》をアタッカーに指定し、悠々と《島/Island》をプレイ。こちらはマナ事故を完全に抜け出しているようだった。

Fling

第7ターンに藤田 剛史はようやっと2枚目の土地、《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》を引き当てて、そこから2枚の《炎の稲妻/Firebolt》を連続してLebedowiczの本体にめがけてプレイ。ライフレースはこれにて16対11という具合になり、その観点では藤田が押しているかたちとなった。場には《モグの狂信者/Mogg Fanatic》と《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》、さらには2枚の《炎の印章/Seal of Fire》が出ているわけだから、たしかにOsyp Lebedowiczもあまり余裕ある状況とは言えないわけである。

しかしがら、藤田のエンドステップに《嘘か真か/Fact or Fiction》を詠唱したOsyp Lebedowiczはここで2枚の目くらまし/Daze》を入手。返すターンのアタック宣言での《サイカトグ/Psychatog》を藤田がやむなくスルーすると、ここで墓地とハンドとを一気につぎ込んでこのエイトグを巨大化させ、《狡猾な願い/Cunning Wish》から《投げ飛ばし/Fling》!

この不意の一撃マナトラブルがすべてを物語るかのように、藤田 剛史はこの試合を落としてしまうのだった。

Results:Osyp Lebedowicz 2-1


Friday, October 29: 4:22 pm - Round 5: 中村 聡(東京) vs. Frank Karsten(オランダ)

by Keita Mori

業師、中村 聡がエクステンデッドの舞台に帰ってきた!

中村「フューチャーマッチに呼んでもらえるくらいの成績で進んでるのは久々だなぁ」

こんな風に苦笑する中村だが、彼は日本のマジック界の黎明期を知る古豪であり、おそらく日本人としては初めてDCIに禁止カードを制定させる要因を作った人物だ。そう、《嵐の大釜/Storm Cauldron》と恐ろしいシナジーをみせつけた《Fastbond》をタイプ1.5環境での禁止カードに追いやったのは、彼の"Storm Drain"デッキだったのだ。

そんな中村 聡の最近のエクステンデッド・デッキでは、グランプリ岡山でのCrush Weaverが実に印象的なわけだが、今回は「それに比べると普通のデッキ。でも、会場には私だけかな(笑)」という内容だとか。

はたして、《魔の魅惑/Aluren》デッキのKarsten相手に、中村はどのような試合を見せてくれるだろうか。

Game 1

先手Frank Karstenが《へイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground》セットで開幕ターンを終えると、中村 聡は《森/Forest》から《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》。Karstenは2ターン目にも《へイヴンウッドの古戦場》を設置しつつ《極楽鳥/Birds of Paradise》を展開し、対する中村は《島/Island》を置いてから《花の壁/Wall of Blossoms》、《極楽鳥》と続けた。

さて、ここで先手Karstenが3ターン目に《島》を置いてから《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を詠唱すると、ここでの最初のカード指定こそはずしてしまったものの、中村のデッキの正体が判明した。…中村のハンドは、4枚の土地と《対立/Opposition》だったのだ!

すぐさま、Frank Karstenは《極楽鳥》を生贄にフラッシュバックで《陰謀団式療法》をプレイし、中村の手札にあった《対立/Opposition》を叩き落した。苦笑しながら中村は《樹上の村/Treetop Village》を横向きにプレイマットへと置き、《エルフ》でアタック。

4ターン目にFrank Karstenはトップデッキしてきたキーカード、《魔の魅惑/Aluren》をプレイしてターンを返した。実はKarstenはコンボをはじめるためのクリーチャー・パーツを何も持っていないのだが、クリーチャーをインスタントのタイミングで、しかもコストを支払わずにプレイできるようになる《魔の魅惑/Aluren》を出しておけば、万が一(トップデッキされて)《対立/Opposition》ロックを決められても対抗できるだろう、というわけだ。

Aluren

ここでターンを渡された中村は、土地をプレイしただけですぐにエンド宣言。Karstenも土地を場に置いただけで続くターンを渡すことになる。すると、そこで中村がX=3の《天才のひらめき/Stroke of Genius》を唱えて手札を補充。《魔の魅惑/Aluren》の恩恵で、そのままKarstenのエンドステップに《ぶどう棚/Vine Trellis》と《花の壁/Wall of Blossoms》をプレイしたのだった。そして、迎える自ターンに、クリーチャー化させた3/3の《樹上の村/Treetop Village》と1/1《エルフ》でKarstenに4点のダメージを与える中村。

続くターン、Karstenは静かに3枚目の《へイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground》をセットしたのみでターンエンド。中村も、前のターンと同様にして4点のダメージをあたえただけでターンを返す。

さて、7ターン目を迎えてKarstenはようやっとそれらしいアクションを起こす。《真鍮の都/City of Brass》を置いてから《渦まく知識/Brainstorm》で手札を補充・整理したのだ。しかし、そのKarstenのターンのエンドステップに中村は《ウッド・エルフ/Wood Elves》をインスタントのタイミングでプレイ。これによってダメージクロックは4点から5点に格上げされ、Frak Karstenは残りライフ5点という窮地に立たされることになってしまった。

しかしながら、Karstenは《汚染された三角州/Polluted Delta》をプレイしてデッキをよくシャッフルした上で《渦まく知識/Brainstorm》をプレイ。ここで《生ける願い/Living Wish》と《直観/Intuition》に出会えたためにアクションを起こした。

《生ける願い》で《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》を調達し、これを即座にプレイ。その上で手札から《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》がプレイされ、"Gating"能力によって自分自身をバウンスしながらも、《ハーピー》は「ビーストが場に出た」ことによる《ワイアウッドの野人》のトリガーを引いて、Karsten自身に新鮮な1枚のドローをもたらすことになる。Karstenはこのサイクルを繰り返しはじめた。

つまるところ、ライブラリーのカードを好きなだけドローすることができるという《魔の魅惑/Aluren》のコンボがスタートしまったわけで…中村 聡はここで投了を宣言した。

Frank Karsten 1-0

Game 2

なんとか星を取り戻したい先手の中村。ここでは《森》から《極楽鳥》召喚という合格点の立ち上がりを迎えてターンを渡すことになった。対するKarstenは《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》を設置したのみで、それを受けて中村も2ターン目は《樹上の村/Treetop Village》を置くだけにとどまる。すると、そのエンドステップにKarstenは《渦まく知識/Brainstorm》をプレイし、自ターンには《汚染された三角州/Polluted Delta》で《島/Island》をフェッチしてから《生ける願い/Living Wish》をプレイ。ハンドには《永遠の証人/Eternal Witness》を加えたのだった。

動き出したい中村の3ターン目のアクションは、《樹上の村/Treetop Village》をクリーチャー化してのアタックのみ。対するKarsten、《汚染された三角州》から、今度は《沼》をフェッチで《破滅的な行為/Pernicious Deed》をプレイし、盤面に緊張をもたらす。

ここで中村 聡は第4ターンに《錯乱した隠遁者/Deranged Hermit》を召喚し、いつものようにお菓子のミニチュアをリス・トークンとして4つ並べた。ここでKarstenは《陰謀団式療法》をプレイし、《錯乱した隠遁者》を指定。公開された中村のハンドが《対立/Opposition》と《生ける願い/Living Wish》の2枚だったため、Karstenは《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar》を召喚してライブラリーを掘り進み、その《使い魔》をコストにフラッシュバックで《陰謀団式療法》を使用した。もちろん、《対立/Opposition》を叩き落すために。

ともあれ、前述のアクションでタップアウトしてしまったKarstenに対して、中村は《錯乱した隠遁者/Deranged Hermit》のエコー・コストを支払うことを選択。ここでアタック宣言を行い、リス・トークンたちがX=0で起動された《破滅的な行為/Pernicious Deed》によってなぎ払われた。中村から見れば、《破滅的な行為/Pernicious Deed》を使わせた、といったところだ。

しかしながら、Frank Karstenはなんと2枚目の《破滅的な行為/Pernicious Deed》をトップデッキするという勝負強さを見せる。この《行為》を設置してから《へイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground》をセットし、ペインランドからので《極楽鳥/Birds of Paradise》を場に展開した。

なんとか動きを見せたい中村は、3/3に起動した《樹上の村/Treetop Village》と1/1の《錯乱した隠遁者》でアタック宣言。これによってライフレースは6対20という状況になるが、Karstenは《渦まく知識/Brainstorm》から《生ける願い/Living Wish》をキャストし、そこから調達した《アカデミーの学長/Academy Rector》をプレイするという具合だ。まさしくコンボへのカウントダウンがはじまったかの様な印象が漂いはじめる。

Opposition

しかし、なんとか一矢報いたい中村もここで《生ける願い/Living Wish》から《金粉のドレイク/Gilded Drake》をチューター。これでKarstenの《アカデミーの学長》を奪い取る(交換する)というプレイを実現させた。その上で、中村は《樹上の村/Treetop Village》のみでアタック宣言。Karstenの側に押し付けられた3/3の《金粉のドレイク》はここでの相打ち要員となった。

さて、ライフを守りつつコンボに入りたいKarstenは《永遠の証人/Eternal Witness》を召喚し、回収した《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar》もすぐさまプレイ。さらに《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》を召喚して《ワタリガラス》を手札に戻し、ライフ5という状態で祈るように中村へとターンを渡した。

勝負どころの中村なのだが、・・・どうもマナソースばかりが吸い付くように手札に重なってしまうようだ。できた事といえば、1/2《学長》と1/1《隠遁者》でアタック宣言が出来たくらいだ。《ハーピー》が《学長》を、《証人》が《隠遁者》をブロックし、《ハーピー》はダメージスタック後にKarstenのハンドへと戻っていく。

ここで中村とKarstenはジャッジを呼んで、この場合の《アカデミーの学長/Academy Rector》の処理について質問したが、「どちらも(サーチしてくる)能力をプレイできない」といったむねの説明がなされる。それを受けて、中村は苦笑しながら《ウッド・エルフ/Wood Elves》をプレイしてターンエンド。

Karstenは先ほどバウンスした《ワタリガラスの使い魔/Raven Familiar》を再度召喚して、それを《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》によって再度ハンドに戻す。その上で地上にも《花の壁/Wall of Blossoms》を配備し、ターンを渡した。・・・中村がなんらかの手段でKarstenを殺せない限り、次のターンに死のサイクルははじまるだろう。

そして、中村 聡の最後のドロー。
・・・無念にも、これもマナソースだった。

そんなわけで、Karstenは《ワタリガラスの使い魔》でさぐりあてた《魔の魅惑/Aluren》をプレイし、さらに《ワタリガラス》と《ハーピー》のコンボを数回繰り返してライブラリーを掘り進みはじめ、とうとう《生ける願い/Living Wish》へとたどり着いた。

もちろん、ここでFrank Karstenは《生ける願い》で《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》をチューターすることを宣言するわけで、こうなると中村は右手をさしだすほかなかった。

Results:Frank Karsten 2-0 中村 聡


Friday, October 29: 5:39 pm - Round 6: 大礒 正嗣(広島) vs. Justin Gary(アメリカ)

by Keita Mori

かつて、エクステンデッドというフォーマットを思うがままに支配していたYour Move Gamesの若大将、プロツアーヒューストンでは《ドルイドの誓い/Oath of Druids》デッキで王座を掴み取ったこともあるJustin Garyが「リアニメイト」デッキでフューチャーマッチエリアに招待された。見たところ、グランプリ岡山で石田 格がプレイしていたときのレシピが原型といえそうな内容だ

そんなGaryを迎え撃つのが、日本人ながら三度の決勝ラウンド進出経験をもつ広島の強豪、大礒 正嗣だ。大礒がプレイするのは青黒の《精神の願望/Mind's Desire》デッキで、最近は意外な文才でも注目を集めている森 勝洋のベースデザインを共同で調整したものだとか。そう、日本が誇るRookie of the Yearのタッグのプロデュースだ。

Game 1

ダイスロールに勝利して、先手をとれた大礒は《島/Island》を置いて静かにターンエンド。一方のJustin Garyは《沼/Swamp》から《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》を召喚。Garyのエンドステップに大礒は《渦まく知識/Brainstorm》を唱え、やはり、2ターン目メインステップはセット《島》だけで終えている。

さて、速度が命の墓地活用コンボであるJustin Garyは、ここで《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をプレイして《対抗呪文/Counterspell》を指定。

・《綿密な分析/Deep Analysis
・《沼/Swamp
・《商人の巻物/Merchant Scroll
・《直観/Intuition
・《渦まく知識/Brainstorm
・《溢れかえる岸辺/Flooded Strand

という手札がここで大礒から公開され、Garyはここで《インプ》での1点アタック。さらにセット《真鍮の都/City of Brass》から《渦まく知識/Brainstorm》でハンドを整えてターンを返した。一方の大礒はというと、メインフェイズにセット《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》というパーミッションライクな挙動だ。

これをうけて、Justin Garyはとりあえず《インプ》でアタック宣言。戦闘後に2枚の《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》を《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》でディスカードしてから、御役御免となる《インプ》をコストに、フラッシュバックで《陰謀団式療法/Cabal Therapy》。大礒がここにレスポンスで《渦まく知識/Brainstorm》をプレイしたため、Justin はここでのカード指名にかなりの時間をかける。結局、ここでもカウンターをあぶりだすことをJustinは選択し、カード指定ははずれ。公開されたハンドは以下のような内容となった。

・《直観/Intuition
・《綿密な分析/Deep Analysis》*2
・《渦まく知識/Brainstorm
・《狡猾な願い/Cunning Wish
・《沼/Swamp

安全確認をすませた彼は、ここで《再活性/Reanimate》を詠唱し、墓地の《幻影のニショーバ/Phantom Nishoba》を釣り上げて見せたのだった。

しかしながら、大礒は4ターン目に涼しい顔で《商人の巻物/Merchant Scroll》をプレイし、ここで悠々と《断絶/Snap》を手札に。ギャラリーのあるフューチャーマッチということもあってか、もうGaryは大きな声で笑い出してしまった。これを見たGaryは即座に《吸血の教示者/Vampiric Tutor》をプレイ。ならば、と大礒はターンを渡す前にこの《断絶》で《幻影のニショーバ》をバウンスしてしまうのだった。

Justin Garyはここで《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をプレイし、ここでまた、大礒からはスタックでの《渦まく知識/Brainstorm》があったのだが、今度は素直に指定された《直観/Intuition》が墓地へ直行することに。ただ、そうはいっても一発芸を台無しにされてしまった「リアニメイト」の方はもはや息も絶え絶えだ。

大礒 正嗣は冷静に《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》を戦線に送り出し、ビートダウンをスタート。ときおりJustinのエンドステップに《狡猾な願い/Cunning Wish》から《棺の追放/Coffin Purge》をもってくる、といった具合で確実に歩を進めていったのだった。

そうなると、「リアニメイト」の側はもう投了するしかない。

大礒 1-0

Game 2

さて、なんとか挽回したいJustin Garyは先手開幕ターンに《沼/Swamp》から《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》。2ターン目のアップキープには《吸血の教示者/Vampiric Tutor》を使用してパーツを整え、鮮やかに《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を《再活性/Reanimate》で釣り上げて《インプ》とともにアタックさせた。

しかし。ここでもつきささる《断絶/Snap》。

一気に安全圏へと脱出してしまった大礒は、《直観/Intuition》からの《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》というエクステンデッドの王道アドバンテージから、《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》を展開。さらに《商人の巻物/Merchant Scroll》から4枚目の《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》にアクセス、とやりたい放題になってしまったのだった。

大礒「リアニとロックにかなり余裕で勝てるので、このデッキにしました。モリカツさんと津村が今回これで出てますね。まあ、直前に出来たデッキにしては悪くないんじゃないすかね」

Results:大礒 正嗣 2-0


Friday, October 29: 6:55 pm - 唯一の初日全勝は…親和(Affinity)に

by Keita Mori

7回戦を終えて全勝のプレイヤーはたったの二人。先ほどの6回戦フューチャーマッチでも紹介した日本の大礒 正嗣と、フランスからやってきたプロツアー初参加のPierre Canaliだ。《頭蓋骨絞め/Skullclamp》無しでも、やはり親和デッキの爆発力は特筆ものだったということだろう。

Round 8

大礒 正嗣(Mind Desire) vs. Pierre Canali(Affinity)

ダイスロールに勝利したCanaliは緒戦の先手をとることができた。彼は《教議会の座席/Seat of the Synod》から《霊気の薬瓶/Aether Vial》という立ち上がりを見せ、2ターン目に《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》セットからの《物読み/Thoughtcast》詠唱。対する大礒も、第2ターンに《金属モックス/Chrome Mox》に《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》を刻印して3マナ域に到達、と悪くない動きだ。

しかしながら、大礒のターン終了時に《霊気の薬瓶》から悪名高い《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》が登場。返すメインステップには《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》セットから《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》、《金属ガエル/Frogmite》と召喚した上で《信奉者》がアタック宣言。

このエンドステップに大礒は《狡猾な願い/Cunning Wish》から《再建/Rebuild》を入手し、続くターンをセット《地底の大河/Underground River》で3ターン目を終了。ここで《薬瓶》からは2匹目の《荒廃者》があらわれる。

第4ターンにCanaliは《彩色の宝球/Chromatic Sphere》をプレイしてキャントリップし(大礒ルーズ1ライフ)、白マナに変換と宣言。目標としていた《翻弄する魔道士/Meddling Mage》はここでは引けなかったようで、マナバーンをしながらのアタック宣言となる。ここで4/4にした《荒廃者》、2/2《カエル》、1/1《信奉者》がアタックして7点のダメージ。これによってライフレースは19(Canali)対9(大礒)となり、大礒はターン終了ステップに《再建/Rebuild》をプレイした。ここでCanaliは《囁きの大霊堂》を《荒廃者》に食わせて大礒のライフを8にする。

とりあえず盤面に静寂を取り戻した大礒は《地底の大河/Underground River》設置から《金属モックス/Chrome Mox》に《狡猾な願い/Cunning Wish》を刻印。さらに《商人の巻物/Merchant Scroll》から《直観/Intuition》をサーチしてくるという第4ターンを送った。

Meddling Mage

Pierre Canaliは《教議会の座席/Seat of the Synod》セットからただちに《電結の荒廃者》を召喚。しかし、ここでアタックにむかった《大霊堂の信奉者》にはフリースペルの《送還/Unsummon》、《断絶/Snap》がキャストされる。さらに大礒は《直観/Intuition》からの《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》を詠唱。続く自ターンメインステップには3枚ドローの《蓄積した知識》から《渦まく知識》をプレイし、手札にあまり気味の土地2枚をライブラリーのトップに戻した。その上で、フェッチランドの《汚染された三角州/Polluted Delta》を置き、《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》をプレイ。一気にゲームの流れを掌握しにかかるアクションだ。

…しかし、大礒には第6ターン目がまわってこなかった。

Canaliは《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》から《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》を再度召喚し、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》を起動した上で《金属ガエル/Frogmite》プレイ。ここでアーティファクトを3枚生贄に捧げ、《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を4/4クリーチャーに。《大霊堂の信奉者》の能力によって大礒のライフは残り5となっており、4/4《荒廃者》と1/1《ちらつき蛾の生息地》のアタックによってライフレースは文字通り終演となった。

Pierre Canali 1-0

Game 2

第2ゲームの立ち上がり、開幕ターンに《金属モックス》からの《サファイアの大メダル》設置、とすばらしい展開でスタートさせた大礒。しかしながら、《真鍮の都/City of Brass》から《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》スタートのCanaliが、2ターン目に《翻弄する魔道士/Meddling Mage》で《断絶/Snap》を禁止するという好プレイ。

もちろん、先手をとっている大礒は、スタックでの《直観/Intuition》から《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》を3枚指定、そのまま3枚ドローの《蓄積した知識》を詠唱というレスポンスを見せたわけだが、ともかく、この段階で2枚抱えている《断絶/Snap》が死に札となってしまったのだった。それにしても、ダメージレースを狂わせる上でのキーカードとして期待していた《断絶/Snap》が禁止されてしまったのは、文字通り計算外の要素だった。言われてみれば、《霊気の薬瓶/Aether Vial》から《翻弄する魔道士/Meddling Mage》が出てくるところなど、たしかに想像しただけで冷や汗ものかもしれない。

結局、なんとか《直観/Intuition》から《狡猾な願い/Cunning Wish》をチューターし、そこからの《残響する真実/Echoing Truth》で《翻弄する魔道士/Meddling Mage》をバウンスした大礒は、第7ターンに見切り発車で《精神の願望/Mind's Desire》をコンボ始動。しかしながら、X=8となる2発目の《精神の願望》で7枚の土地がめくれてしまい、夢やぶれる。

かくて、《精神の願望》を破って、親和がプロツアー・コロンバスで唯一の全勝デッキとなった。

Results:Pierre Canali 2-0

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