Posted in Event Coverage on December 12, 2008

By Wizards of the Coast

ベン・ルービン/Ben Rubin 15歳の少年が、デイブ・プライスに敗れたとはいえプロツアー初出場で準優勝の栄冠を勝ち取ったということはマジック界を震撼させた。その少年こそベン・ルービン、後に「マジック界きっての思考家」と呼ばれ、「マスターズ・シリーズを2度制した男」、「プロツアーでトップ8に4度名を連ねた男」となる。彼が行なってきた無数の駆け引きの中でももっとも有名なものは、初めてのプロツアーでランディ・ビューラーとトップ8進出を賭けた一戦において行なわれた。
受賞: 2008
出身: アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ
初出場: 1998年~1999年 プロツアー・ロサンゼルス
通算プロポイント:279


昨年、ベン・ルービンは殿堂入り間違いなしと言われながらも、惜しくも殿堂入りを逃していた。ベンは10年前、まだ15歳の少年だった時に、プロツアー・ロサンゼルスの決勝まで勝ち残ってデイブ・プライスに肉薄する勢いを見せ、その年の世界選手権でもまた準優勝に輝いた。ルービンがトップ8に進出した回数は4回。一度も優勝こそないものの、4回とも準決勝進出は果たしており、多くのプレイヤーにとって当たりたくない相手と呼ばれ続けていた。また、彼は誰あろうジョン・フィンケルのマスターズ・シリーズ制覇を2度に渡って阻んだ男でもある。グランプリのトップ8は6回、うち2回優勝。その中でも鮮烈だったのは、決勝戦の開始時の手札に土地が1枚もない状態でマリガンせず、キープを選んだことだろう。

 フィンケルが対戦相手に座っているわけでもないのに、ルービンは殿堂入りのキップを手にできるかどうか恐れていた。

「去年受賞を逃してから、僕なりに分析したんだけれど、去年に比べて今年の方が投票してもらうのは難しいんじゃないかと。そう簡単に殿堂入りはできないんじゃないかと思ったんだ。でも、僕がマジックに注ぎ込んできた時間、集中力、感情、創造力、そしてそこから得た成功を考えると、殿堂入りしてリング(とカードもね)をもらうことはそう難しいことだとは思わないよ」

「やっぱりいいよね。やめられないよ」ルービンはメンフィスでプレイする予定があり、これからも時間が許すなら大会に参加しようと思っているという。

「1年間この世界に戻ってきて、それからまたちょっと離れたんだ。マジックをやりすぎだと思ってね。余暇をもっとうまく使えるように、時々だけ戻ってくるつもりだったし、今もそう思ってるよ」

 1998年のプロツアー・ロサンゼルスで見せた、キャリアの素晴らしい出だしについてはどうですか?

ベン・ルービンの軌跡

プロツアー::
ロサンゼルス1997~1998:準優勝(ブロック構築)
世界選手権1998:準優勝
ロンドン1999~2000:4位(ブースター・ドラフト)
New ニューヨーク1999~2000:3位(ブロック構築)

グランプリ:
オークランド2003~2004:6位(ブースター・ドラフト)
アナハイム2003:優勝(エクステンデッド)
ボストン2003:5位(ブースター・ドラフト)
ヒューストン2002:4位(エクステンデッド)
コロンブス2001:3位(チーム戦)
ピッツバーグ2000:優勝(チーム戦)

マスターズ:
バルセロナ2001:優勝(ブロック構築)
シカゴ2000:優勝(ブースター・ドラフト)
ニューヨーク2000:トップ8(エクステンデッド)

「グランプリ・サンフランシスコのスイス式最後の2戦、カゼイ・マッカレルとライアン・ヒューラーに連敗しちゃってトップ8に入れなかったんだけど、その後プロツアー予選を勝ち抜いたのさ。成績を残せるとは思ってなかったけど、ワクワクはしてたよ」
「結果としては、僕のマジック史上最高のプレイができたと思う。完璧なデッキでもなかったし、完璧なプレイでもなかったけれど、準優勝できたんだから。偶然だけど、プロツアー・ロサンゼルスの会場だったクイーンマリー号を設計したサー・スティーブン・ピゴットは僕の曾祖父なんだよ。決勝の相手を待っている間、15歳の僕が、クイーンマリー号で心を休められたことは最高の思い出さ」

 ルービンのグランプリ・アナハイムでの優勝は、ネイサン・サーンダーズのレッド・デック・ウィンを相手に、彼お手製のダンプ・トラックで戦った決勝戦、先攻で手札に土地がない状態でスタートするという勇敢な選択によって勝ち取ったものだ。その選択が、彼のデッキ構築と意思決定の能力を物語っている。

 自分のキャリアを思い返して、ルービンは1人のプレイヤーの名を挙げた。「ダン・クレッグは長年にわたる仲良しというわけじゃないけれど、彼こそが僕を競技マジックの世界に引き込んでくれた人だね。僕が彼を突然抜き去って、仲が悪くなってしまったんだけど、でもそれってつまり彼がどれだけ僕に教えてくれたか、そしてどれだけマジック世界の扉を開いてくれたか、あと、若かったかってことの証明だよね」

By Format

Format W L D BYE Matches Win %
Limited 197 123 18 36 374 58.28%
Constructed 252 164 32 31 479 56.25%
Total 449 287 50 67 853 57.12%

By Event Type

Event W L D BYE Matches Win %
Worlds 87 56 7 0 364 56.82%
Pro Tour 204 135 20 5 201 57.00%
Nationals 31 15 1 0 47 65.96%
Masters 12 4 0 0 16 75.00%
Grand Prix 117 69 19 62 267 57.07%
Total 449 287 50 67 853 57.12%


More statistics coming soon

  • 15歳にして、初出場のプロツアー・ロサンゼルスでリビングデス・デッキを駆りデイブ・プライスとの決勝に挑むという鮮烈なデビューを飾る
RECORD VS. HALL OF FAME W L D
Jon Finkel350
Darwin Kastle100
Tommi Hovi100
Alan Comer010
Olle Råde000
Bob Maher420
Dave Humpherys420
Raphaël Lévy110
Gary Wise410
Rob Dougherty420
Kai Budde210
Zvi Mowshowitz200
Tsuyoshi Fujita020
Nicolai Herzog010
Randy Buehler200
Dirk Baberowski100
Jelger Wiegersma220
Mike Turian110
Olivier Ruel210
Career Total 34 22 0

  • そのイベントの決勝に至る前に、スイスラウンド最終戦で当時の新人賞だったランディ・ビューラーを駆け引きで破っている

  • 同シーズンのプロツアーでもう一度準優勝に輝いているが、それは世界選手権であった。スライ・デッキを使い、準々決勝で先に2本取られながらもそこから3連勝、スコット・ジョーンズを破っている

  • プロツアーきっての思考家として世界中から敬意を集めている

  • マスターズ・シリーズを2回制覇した唯一のプレイヤーである。ジョン・フィンケルを、1回は決勝で、もう1回は準々決勝でそれぞれ破っている

  • ルービンは、同年の間にシカゴのリミテッドと、バルセロナのブロック構築(デッキはドメイン)と両方の形式でマスターズ・シリーズを制覇している

  • プロツアー・ヒューストンの初日最終戦でカイ・ブッディと当たり、IDを拒否して最強のプレイヤーをたたき出すことを選んだことはもはや伝説である

  • グランプリで6回トップ8入り。グランプリ・ピッツバーグはウィリアム・ヤンセンとケーシー・マッカレルと組んで、またグランプリ・アナハイムは個人戦で、優勝している

  • グランプリ・アナハイムの最終戦で、完璧にメタゲームを読んで自ら組み上げたダンプ・トラック・デッキを使い、土地のない初手をキープ。

  • プロツアー・ジュネーブに向かうフライトがキャンセルになったにも関わらず、タクシーで600キロメートル走り、パスポートを持たないドライバーを説き伏せて国境を越えさせ、第1ドラフトに間に合うように現われた

 彼のプロツアーのキャリアの中でも特筆すべきデッキを以下に挙げる。

Ben Rubin - Tradewind Survival

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Ben Rubin - Domain

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Ben Rubin - Dump Truck

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Ben Rubin - Super-Gro

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Ben Rubin - Green-white Rebels

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Ben Rubin - Sligh

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Ben Rubin - Dancing Gnomes

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Photo Gallery

ベン・ルービンは史上唯一のマスターズ・シリーズ2勝プレイヤーである。

プロツアーによくある光景。スーパーマン・シャツを着てフューチャー・マッチ・エリアにいるベン・ルービン。

ルービンは2000年のマジック・インビテーショナルでも決勝に臨み、ジョン・フィンケルに敗れた。マスターズ・シリーズでは逆にフィンケルを2回倒している。

ルービンが飛行機のキャンセルにもめげずにタクシーに乗って国境を越えてプロツアー・ジュネーブに現われたことはプロツアーの伝説となっている。

15歳の神童は、プロツアーで成長し、今や鋭い目つきのベテランになった。

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