新たなる王者の誕生を祝福しよう。
それも、ただの王者ではなく、マジック全体を支配するほどの王者の誕生を。
Gabriel Nassif(フランス)は、Kai Budde(ドイツ)がPlayer of The Yearが独占していた時代に、Player of the Yearを獲得し、新しい時代の到来を予感させた。
だが、人々を納得させるには、後一歩、実績が足りなかった。
その後も、世界選手権3回を含むプロツアートップ8入賞9回をはじめ様々な実績を重ねていった。それは、常人のレベルでは到達不可能な実績ばかりだ。
だが、それでも、まだ、足りないものがあったのだ。
この京都で、その最後の1ピースが埋められ、Nassifを完全なる王者としたのだ。
それは、個人プロツアータイトルである。
この京都の地で、個人タイトルを獲得したNassifは、まさしく王者としてすべてのプレイヤーに認められ、また、彼の使用した《火山の流弾》をメインに据えた5色コントロールは、青黒フェアリー一強と言われていたスタンダードシーンに、コンフラックスがたしかに一石を投じたことを証明して見せた。
しかし、この京都の地で名を残したのは、Nassifだけではない。
山本 明聖(和歌山)・棚橋 雅康(新潟)のふたりは、ともに初出場のプロツアーでありながら、トップ8に進出し、日本のマジックに、新しい時代が訪れようとしていることを予感させ、また、層の厚さを世界中のプレインズウォーカーたちの記憶に刻み込んだ。
まだまだ、隠れた強豪が、日本中にいるのだろう、そう思わせるだけの説得力が彼らにはあった。彼らには、さらなる実績を積むことで、この活躍がフロックではないことを、そして、Nassifに続く王者となってほしいと、心から思う。
続く日本のプレミアイベントは、4月にグランプリ神戸が予定されている。
まだ見ぬ日本中のプレインズウォーカーよ、伝説の地、神戸に集結しよう！
top 8 bracket
観戦記事
SUNDAY
- Photo Essay: 天才Craig写真館 in Kyoto日曜日編
by Craig Gibson / Keita Mori
- Final: Luis Scott-Vargas(アメリカ) vs. Gabriel Nassif(フランス)
by Daisuke Kawasaki
- Semifinal: Luis Scott-Vargas(アメリカ) vs. Brian Robinson(アメリカ)
by Daisuke Kawasaki
- Semifinal: 山本 明聖（和歌山） vs. Gabriel Nassif（フランス）
by Yukio Kozakai
- Quarterfinal: 山本 明聖(和歌山) vs. Jan Ruess(ドイツ)
by Daisuke Kawasaki
- Quarterfinal: 棚橋 雅康（新潟） vs. Luis Scott-Vargas（アメリカ）
by Yukio Kozakai
- Article: Standard Deck Breakdown ～日本勢の選択から見たスタンダード～
by Yukio Kozakai
- Deck Lists: Complete Day 2 Japanese Standard Decks
by Yukio Kozakai
- Article: 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング プロツアー京都トップ8編
by Daisuke Kawasaki
- Deck Lists: Vintage Tourney Winning “LSV” Deck
by Keita Mori
- Deck Lists: Top Standard Lists
by Event Coverage Staff
SATURDAY
- Feature: Top 8 Profiles
by Event Coverage Staff
- Deck Lists: Top 8 Standard
by Event Coverage Staff
- Photo Essay: 天才Craig写真館 in Kyoto土曜日編
by Craig Gibson / Keita Mori
- Round 14: 棚橋 雅康(新潟) vs. Eric Jones(アメリカ)
by Daisuke Kawasaki
- Round 14: 中村 肇(東京) vs. Adam Koska(チェコ)
by Daisuke Kawasaki
- Round 13: 山本 明聖(和歌山) vs. 藤本 太一(東京)
by Katsuhiro Mori
- Round 13: 中村 修平(大阪) vs. Brian Kowal(アメリカ)
by Daisuke Kawasaki
- Round 12: 中村 修平(大阪) vs. 藤本 太一(東京)
by Daisuke Kawasaki
- Round 11: 棚橋 雅康(新潟) vs. 三田村 和弥(千葉)
by Daisuke Kawasaki
- 2nd Draft Report: 三田村 和弥（千葉）
by Yukio Kozakai
- Round 10: Luis Scott-Vargas(アメリカ) vs. Mattias Anderson(スウェーデン)
by Katsuhiro Mori
- Draft Report: LSV→80
by Daisuke Kawasaki
- Round 9: 山本 明聖(和歌山) vs. 八十岡 翔太(東京)
by Daisuke Kawasaki
- Round 8: 森田 雅彦(大阪) vs. Joshua Ravitz(アメリカ)
by Daisuke Kawasaki
- Feature: プロツアー京都 スタンダード分析
by ビル・スターク(Bill Stark) / translated by Sugaya Akio
- Deck Lists: Friday Side Events Winning Decks – iPod Standard, Legacy Open, PTQ Honolulu
by Keita Mori
FRIDAY
- Round 7: 藤本 太一(東京) vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)
by Daisuke Kawasaki
- Photo Essay: 天才Craig写真館 in Kyoto観光編
by Craig Gibson / Keita Mori
- Round 6: 八十岡 翔太（東京）vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)
by Katsuhiro Mori
- Round 6: 黒田 正城(大阪) vs. 北山 雅也(神奈川)
by Daisuke Kawasaki
- Round 5: 八十岡 翔太(東京) VS Marcio Carvalho(ポルトガル)
by Daisuke Kawasaki
- Round 5: 栗原 伸豪(東京) vs. 森田 雅彦(大阪)
by Katsuhiro Mori
- Draft Report: 中野 圭貴(大阪)
by Daisuke Kawasaki
- Deck Tech: 新デッキブランド？
by Daisuke Kawasaki
- Round 4: 黒田 正城(大阪) vs. Antoine Ruel(フランス)
by Katsuhiro Mori
- Photo Essay: 天才Craig写真館 in Kyoto金曜日編
by Craig Gibson / Keita Mori
- Round 3: Marijn Lybaert(ベルギー) vs. Artur Cnotaski(ポルトガル)
by Daisuke Kawasaki
- Round 2: 中村 修平(大阪) vs. Andrew Vargas(アメリ)
by Katsuhiro Mori
- Round 2: Raphael Levy(フランス) vs. Ruud Warmenhoven(オランダ)
by Daisuke Kawasaki
- Round 1: 小室 修（東京） vs. 浅原 晃（神奈川）
by Katsuhiro Mori
- Article: 八十岡×川崎のスタンダードウォッチング PT京都直前編
by Daisuke Kawasaki
- Info: Fact Sheet
by Event Coverage Staff
ベスト8最終順位
| 1. Nassif, Gabriel | $40,000 |
| 2. Scott-Vargas, Luis | $20,000 |
| 3. Yamamoto, Akimasa | $15,000 |
| 4. Robinson, Brian | $13,000 |
| 5. Orsini Jones, Matteo | $11,000 |
| 6. Phillips, Cedric | $10,500 |
| 7. Ruess, Jan | $10,500 |
| 8. Tanahashi, Masayasu | $10,000 |