◆生存競争
三勝狙います3rd Draftの考察記事でも触れた新人王タイトル Rookie of the Year をかけた争い。これがかなり高いレベルでのデッドヒートとなっているようだ。具体的には 11回戦終了時点の順位表を参照していただきたいが、Kremplesが9-2での暫定4位という位置につけており、一方の大礒も8-3の暫定17位という位置につけている。そう、それこそ決勝ラウンドでの直接対決までもがもはや夢物語ではなくなっているのだ。
ちなみに、ツアーで決勝ラウンド進出を果たした場合に得られるプロポイントは最低でも12ポイント。ベスト16圏内だと一律8ポイント。つまり、どちらか一方のみが決勝ラウンドに進出した場合、獲得できるプロポイントに最低4点の差がつくということになるのである。そして、現状ではKremplesが大礒に先んじているのである。
そんなこんなで、新人王を目指す大礒にとっては是非とも三戦全勝を期したいフォースドラフトになったといえるだろう。
◆Pod 3
◆1st Pack -Onslaught
卓につき、大きく深呼吸してから勝負師の顔になった大礒。誰もが決勝ラウンド進出に望みを賭けた三連勝を狙うポッドであるだけに、漂う空気も張りつめたもの。
大礒が最初に開封したパックには「緑で最高クラスのコモン」との呼び声も高い《うなるアンドラック/Snarling Undorak》が含まれていた。《定員過剰の墓地/Oversold Cemetery》、《虫つぶし/Swat》、《疑惑の冠/Crown of Suspicion》、《運命をかたどるエイヴン/Aven Fateshaper》、《霧衣の夢幻/Mistform Dreamer》といったカードを一枚一枚確認してから、大礒はこの《アンドラック》をピックした。
二手目のパックを渡された大礒は、まずは残されたカードのレアリティを確認し、上家のJon Sternがレアからスタートしていることを知った。残されたカードの中でピックに値するものは赤い《噛みつくスラッグ/Snapping Thragg》か白い《圧倒する防衛者/Daunting Defender》ないし《ダールの槍騎兵/Daru Lancer》といったあたりしかない。緑という色と組み合わせることも考えて、白いカードではなく赤いビーストである《スラッグ》をここで大礒はピック。三手目に流れてきたカードも《霧衣の壁/Mistform Wall》くらいしか見所の無い低カロリーなパックで...大礒はここで《ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald》をとることにした。四手目も《活力の魔除け/Vitality Charm》以外に選択肢らしい選択肢もなく、これを順当に選択したのだった。
そして、続く五手目のパックには《樹を跳ねるロリアン/Treespring Lorian》、《ゴブリンの監督官/Goblin Taskmaster》といったカードに紛れて《原初の支援/Primal Boost》が混ざっており、大礒はこの《巨大化/Giant Growth》スペルを迷わずゲット。どうやら大礒が緑を選択したことは正解だったようで、なんと六手目に《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》がまわってくるという展開になる。それどころか、一周してから戻ってきた九手目でも《ワイアウッドのエルフ/Wirewood Elf》を拾うことができるのだった。
赤いスペルが《熱病の魔除け/Fever Charm》くらいしか取れなかったものの、この一巡目で大礒は赤緑のエルフ・ビーストデッキを構築する上での確かな手ごたえを得ることができたようだった。
◆2nd Pack -Onslaught
祈るようにして、あるいは気合をいれてのことだろうか? 大礒が目を閉じたまま開封したセカンドパック初手。そして、...そこには彼が待望していた「色の噛み合うレア」が封入されていたのだった。《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》や《虫つぶし/Swat》といった他候補をよそに、大礒正嗣はその《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》から二順目をスタートさせた。
ここからも、大礒はデッキのマナカーブをとにかく低く抑えることを徹底し、テンポアドバンテージを重視したピックを続けることとなる。二手目でも《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》ではなく二枚目の《活力の魔除け/Vitality Charm》を、五手目でも《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》でなく《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》の二枚目をドラフトし...さらに六手目でも《エルフの騎手/Elven Riders》の回避能力でなく《エルフの戦士/Elvish Warrior》のテンポを選択した。
順調に流れてくるカードをピックし、大礒は直接除去スペルこそ薄いものの...確実なビートダウンデッキとしての礎を作り上げたと言ってしまってよさそうだ。四手目でとれた《ワイアウッドの野人/Wirewood Savage》の活躍にも期待したいところだろうか。
◆3rd Pack -Legion
ここまで順調にドラフトを進めてきた大礒は、3パック目の初手では《ゴブリンの乱伐者/Goblin Clearcutter》をドラフト。初手こそ大満足のピックではなかったかもしれないが、続く二手目で《スカークの匪賊/Skirk Marauder》、三手目で《森林守りのエルフ/Timberwatch Elf》とほしかったカードを確実に入手。
結局、四手目でも《スカークの先導/Skirk Outrider》をピックし、《暴れまわるマーロドント/Berserk Murlodont》と《クローサのむさぼり獣/Krosan Vorine》こそ取る機会に恵まれなかったものの、終始順調にピックを重ねていくことに成功した。
大礒:ようやく自分のパックからレアがでてくれました。ちょっと嬉しい(笑)
SBJ:なるほど、初手でレアは今大会はじめてですか。しかし、いままでもレアはなかったにしても、よく《火花鍛冶/Sparksmith》がとれていたそうですね。
大礒:そうですね、とれないってことでは確かにレアと一緒かも。たしかに《火花鍛冶》は特別。でも、今回はその《鍛冶》はいないけど三勝狙えるかもしれない。
SBJ:そうそう。ちなみにFinkelが英語版の記事で、《樹皮革のやっかいもの/Barkhide Mauler》よりも《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》の方が好きだ、と発言していたりするのですが...大礒さんはどうお思いになりますか?
大礒:《エルフの騎手/Elven Riders》でなく《エルフの戦士/Elvish Warrior》を優先するようなデッキを作ったつもりですので、少なくともビートダウンデッキでは《やっかいもの》の方がいいですね。サイクリングして嬉しいいような瞬間、というかそんな暇はないと思います。
SBJ:そのビートダウンデッキですが、かなりよく出来ているようですね。手ごたえはどうでしょうか?
大礒:三勝狙いますよ。
Masasi Ooiso
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