Coverage of 2008 Japan National Championship

Posted in Event Coverage on September 18, 2008

By Wizards of the Coast

世界中のゲーマーに愛されて15年。

「まさか、勝てるとは思いませんでしたよ」

と、大礒 正嗣(長野/広島)は笑みを浮かべながら語った。土曜日に犯してしまったあの致命的なミス。

だが、そのミスが大礒を生まれ変わらせた。いや、過去の姿を思い出させたと言うべきか。

長く現場から離れていたことが、勘を鈍らせるということは十分にあるだろう。しかし、ミスをミスとせずに、自分を目覚めさせるきっかけに大礒はすることができた。

そして、そこからの快進撃。その姿は、あの津村 健志(広島)をして、「今のイソさんとはマッチアップしたくない」と言わせるほどのものであった。

青と白という古典的な万能の色で構成されたコントロールデック。万能ゆえの難しさはあるものの、今の大礒が手にすれば、それは王者のマジックと呼ぶに相応しい。

今年の世界選手権の開催地は、アメリカ・メンフィス。

この15周年の節目の年に、本場アメリカで、大礒の、そして代表メンバーの活躍する姿を見ることができるだろう。

また、トップ8入賞者やサイドイベントのオープンスタンダードを制した秋山 貴志(千葉)のように、社会人として仕事を持ったプレイヤーの活躍が目立った大会であった。

そのほとんどのプレイヤーが、限られた時間でのマジックだからこそ、その中で全力で集中することの大切さを学ぶことができたと語っている。趣味としてマジックは続けていきたい、でも続ける以上は勝つ努力をしたいと。

プレイヤーの数だけマジックとのつきあい方がある。

あなたとマジックはどのような関係ですか?


top 8 bracket

Quaterfinals

Mihara Makihito

Takakuwa Akihiro

Senba Kouraou

Kurihara Shingou

Takahashi Yuuta

Oiso Masashi

Watanabe Yuuya

Yamamoto Shouhei

Semi-finals

Takakuwa Akihiro, 3-1

Kurihara Shingou, 3-2

Oiso Masashi, 3-0

Watanabe Yuuya, 3-1

Finals

Takakuwa Akihiro, 3-2

Oiso Masashi, 3-1

Champion

Masashi Oiso, 3-1

3rd Place Playoff

3rd Place Playoff

Watanabe Yuuya

Kurihara Shingou

3rd Place

Watanabe Yuuya, 3-0

EVENT COVERAGE

  • by Daisuke Kawasaki
    National Team Profile : 2008年日本代表
     
  • by Yukio Kozakai
    Finals : 高桑 祥広(神奈川) vs. 大礒 正嗣(長野)
     
  • by Takeshi Miyasaka
    Semifinals : 高桑 祥広(神奈川) vs. 栗原 伸豪(東京)
     
  • by Daisuke Kawasaki
    Semifinals : 渡辺 雄也(神奈川) vs. 大礒 正嗣(長野)
     
  • by Keita Mori
    PTQ Report : プロツアーベルリン予選 in 大桟橋ホール
     
  • by Atsushi Ito
    3位決定戦 : 渡辺 雄也(神奈川) vs. 栗原 伸豪(東京)
     
  • by Takeshi Miyasaka
    Quarterfinals : 仙波恒太郎(千葉) vs. 栗原伸豪(東京)
     
  • by Daisuke Kawasaki
    Quarterfinals : 渡辺 雄也(神奈川) vs. 山本 昇平(広島)
     
  • by Takeshi Miyasaka
    日本選手権人気カードトップ10
     
  • by Atsushi Ito
    Quarterfinals : 高橋 優太(東京) vs. 大礒 正嗣(長野)
     
  • by Yukio Kozakai
    Quarterfinals : 三原 槙仁(千葉) vs. 高桑 祥広(神奈川)
     
  • by Yukio Kozakai / Takeshi Miyasaka
    Standard Metagame Breakdown and Rogue Decks
     
  • by Event Coverage Staff
    The Top 8 Decks
     
  • by Event Coverage Staff
    Top 8 Player Profiles
     
  • by Event Coverage Staff
    Info: Day 2 Blog Archive
     
  • by Event Coverage Staff
    Info: Day 1 Blog Archive
     
  • by Event Coverage Staff
    Info: Fact Sheet

pairings, results, standings

Pairings

14 13 12 11 10 9 8

7 6 5 4 3 2 1

Results

14 13 12 11 10 9 8

7 6 5 4 3 2 1

Standings

14 13 12 11 10 9 8

7 6 5 4 3 2 1

The Top 8 Player Profile

by Event Coverage Staff
高桑 祥広/Akihiro Takakuwa

年齢:23
在住地:神奈川
職業:会社員

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴
玄人杯優勝! GP Top 8

そのほかのマジックでの業績:
Sexy Lobster RoM担当

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《吠えたける鉱山/Howling Mine

マジック以外に興味があること:
少しでも低マナを補充したいはずなのに、高橋はおかしくなってしまったのだろうか?

誰がチャンピオンになるでしょう:
高橋 優太

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
赤単ストーム 高橋 純也

アラーラの断片に何を期待していますか?:
《取り消し/Cancel》が復活

大礒 正嗣/Masashi Oiso

年齢:24
在住地:長野(広島)
職業:Sexy Lobsterコミュニティ観察担当

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴:
忘れた(世界選手権団体戦優勝、PT Top 8多数)

そのほかのマジックでの業績:
青パクト(《否定の契約/Pact of Negation》で敗北を選択。
《祖先の幻視/Ancestral Vision》を1ターン目に待機しない

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《小川跳ね》

マジック以外に興味があること:
楽な生活

誰がチャンピオンになるでしょう:
高橋 優太

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
ゆとりひばり ガブリエル ナシフとコガモ(津村 健志)と(北山)雅也くん

アラーラの断片に何を期待していますか?:
コンボデッキの復権

仙波 恒太郎/Koutaro Senba

年齢:27
在住地:千葉県柏市
職業:会社員

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴:特になし

そのほかのマジックでの業績:
都道府県選手権優勝 AKB杯全勝 LMC優勝 千葉ドラ優勝 邪悪魔法使い優勝

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《送還/Unsummon

マジック以外に興味があること:
ボウリング・ゴルフ・カラオケ

誰がチャンピオンになるでしょう:
三原さん(まっきー)

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
青黒フェアリー 飯塚 俊+石垣 涼士

アラーラの断片に何を期待していますか?:
《忘却の輪/Oblivion Ring

渡辺 雄也/Yuuya Watanabe

年齢:19
在住地:神奈川
職業:ミスターPWC

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴:
GP京都優勝、2006 The Finals 準優勝、 2007 The Finals ベスト8

そのほかのマジックでの業績:
2007 Rookie of The Year

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《思案/Ponder

マジック以外に興味があること:
マジック大好きです

誰がチャンピオンになるでしょう:
自分かあんちゃん(高橋 優太)

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
UWヒバリ 自分

アラーラの断片に何を期待していますか?:
面白いリミテッド環境

高橋 優太/Yuuta Takahashi

年齢:22
在住地:東京
職業:学生

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴:
GP静岡と神戸

そのほかのマジックでの業績:
大山祭りでガラクと大口・ホビステとオーガをよろしく

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《祖先の幻視/Ancestral Vision

マジック以外に興味があること:
Jazz・ピアノ

誰がチャンピオンになるでしょう:
自分

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
青黒フェアリー 自作

アラーラの断片に何を期待していますか?:
1マナの強いカード 3マナのインスタントのドロースペル

山本 昇平/Shohei Yamamoto

年齢:26
在住地:広島県
職業:会社員

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴:
日本選手権

そのほかのマジックでの業績:
世界選手権のチーム戦

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《憤怒の鍛治工/Rage Forger

マジック以外に興味があること:
小説

誰がチャンピオンになるでしょう:
僕以外の誰か

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
《根の壁/Wall of Roots》ヒバリ

アラーラの断片に何を期待していますか?:
楽しいリミテッド

三原 槙仁/Makihito Mihara

年齢:26
在住地:千葉
職業:会社員

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴:
2003・2004・2005日本選手権トップ8、2006世界選手権1位

そのほかのマジックでの業績:
LMCトップ8多数

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《大いなるガルガドン/Greater Gargadon

マジック以外に興味があること:
読書

誰がチャンピオンになるでしょう:
あんちゃん(高橋 優太)

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
Lark(ヒバリ) 自分

アラーラの断片に何を期待していますか?:
おもしろいリミテッド

栗原 伸豪/Shingou Kurihara

年齢:25
在住地:東京
職業:Level 8 Magic Player

マジックの大きなイベントでのベスト8入賞歴:
GP3回 PT1回(チーム戦なら+2回)日本選手権1回

そのほかのマジックでの業績:
特になし

今週末のMVPカードを1枚選んでください:
《突撃の地鳴り/Seismic Assault

マジック以外に興味があること:
コードギアスカフェ

誰がチャンピオンになるでしょう:
高桑

今回プレイしているスタンダードデッキとデザイナー:
青赤アサルト白鳥

アラーラの断片に何を期待していますか?:
タカラトミーの浅原通信のカードレビューに期待します。


The Top 8 Decks

by Event Coverage Staff

Mihara Makihito

Download Arena Decklist

Takahashi Yuta

Download Arena Decklist
Sorcery (4)
4 Ancestral Vision
Instant (8)
4 Cryptic Command 4 Rune Snag
Artifact (2)
2 Loxodon Warhammer
Enchantment (4)
4 Bitterblossom
Tribal instant (3)
3 Nameless Inversion
60 Cards

Watanabe Yuya

Download Arena Decklist

Senba Koutaro

Download Arena Decklist

Kurihara Shingou

Download Arena Decklist

Yamamoto Shohei

Download Arena Decklist

Oiso Masashi

Download Arena Decklist

Takakuwa Akihiro

Download Arena Decklist


Standard Metagame Breakdown and Rogue Decks

by Yukio Kozakai / Takeshi Miyasaka

※デッキリストは日曜日になってから追記されました。

35 ヒバリ/Reveillark
22 フェアリー/Faerie
21 赤単ビートダウン/Mono Red Beatdown
14 マーフォーク/Merfolk
12 エルフ/Elf
10 白単ビートダウン/Mono White Beatdown
8 スワンアサルト/Swan Assault
5 トースト系/Quik’n Toast
5 黒赤トークン/Black Red Token
4 緑単ビートダウン/Mono Green Beatdown
4 ブリンク/Momentary Blink
4 ストーム/Storm
3 黒緑ビッグマナ/Black Green Mana Ramp
3 黒緑手札破壊/Black Green Hand Destruction
2 青白コントロール/Blue White Control
1 黒青コントロール/Black Blue Control
1 黒緑ビートダウン/Black Green Beatdown
1 黒単ビートダウン/Mono Black Beatdown
1 赤白ランデス/Red White Land Destruction

Tier 1: ヒバリ/Reveillark

安定性、デッキパワー共に環境トップクラスのアーキタイプだったが、フェアリーに対しての不利が叫ばれていた。ところが、そのフェアリーがイーブンタイド導入後に隆盛してきた赤単に対抗するシフトを敷き始めたことも追い風となり、今大会では最大勢力となった。

一口にヒバリと言ってもその中身は多種多様。マナベースの安定を重視した純正青白ヒバリを始め、《大いなるガルガドン/Greater Gargadon》を加えて、《熟考漂い/Mulldrifter》《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》などを《影武者/Body Double》《目覚ましヒバリ/Reveillark》でループする無限コンボを内蔵した形もある。ちなみに、多かったのはこちらの無限コンボ型の方で、19名のプレイヤーが採用している。

また、マナブーストの部分に《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》《精神石/Mind Stone》ではなく「ブロックできるマナベース」として《根の壁/Wall of Roots》を採用しているバージョンもある。安定の青白を取るか、トップデッキで勝てる可能性のある無限型を取るか。プレイヤー間での議論は尽きない。

Watanabe Yuya

Download Arena Decklist

Tier 1: フェアリー/Faerie

先月行われたグランプリ神戸で優勝を果たした高橋 優太(東京)が使用していたのがフェアリーだったのは記憶に新しい。スタンダードでも、その構成パーツの根幹はブロック構築のそれと大差ない。それに、ローウィン・シャドームーアブロック以外のカードを組み込めるわけだから、間違いなく強さは保証されている。

とにかくデッキが軽く作られており、相手のターンに動くことの出来るカードばかりで構成されているのが一般的で、そのスキは限りなく少ない。序盤に《苦花/Bitterblossom》を置ければ、あとは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》がほぼ確定カウンターと化し、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》が攻防一体の仕事を果たす。

赤単に対しての相性の悪さが指摘されるが、先ほど名前の挙がった高橋は、環境に合わせて常にフェアリーを進化させてきており、赤単を克服したフェアリーの構築に成功したと宣言している。そうなるとほぼ全てのデッキに対して戦えるデッキになる可能性もある。

Takahashi Yuta

Download Arena Decklist
Sorcery (4)
4 Ancestral Vision
Instant (8)
4 Cryptic Command 4 Rune Snag
Artifact (2)
2 Loxodon Warhammer
Enchantment (4)
4 Bitterblossom
Tribal instant (3)
3 Nameless Inversion
60 Cards

赤単ビートダウン/Mono Red Beatdown

序盤から《運命の大立者/Figure of Destiny》《血騎士/Blood Knight》などの優秀なクリーチャーで攻め立て、火力でサポートする古くからあるアーキタイプだ。赤単自体はシャドームーア発売当初から《復讐の亜神/Demigod of Revenge》をフィーチャーしたデッキが存在し、そこそこの成績を残していたのだが、イーブンタイドで《運命の大立者》を得たことでその地位を確立した。

火力も《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》を介して抜群の除去性能を誇る《雪崩し/Skred》が採用され、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》など、赤単にとって厄介な存在をわずか1マナで焼き払える高性能さが魅力だ。

赤ゆえに対策された時の脆さは持ち合わせるが、今の赤はその上から叩き潰せるだけのパワーがある。

Saito Tomoharu

Download Arena Decklist

マーフォーク/Merfolk

環境の2大巨頭、ヒバリとフェアリーが《島/Island》を置くデッキであることに目をつけ、《アトランティスの王/Lord of Atlantis》《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》などでマーフォーク軍団を強化しつつ島を渡り、あとはカウンターで守るというクロックパーミッションがこのマーフォークデッキだ。

赤には滅法弱いけれども爆発力が物凄いのが特長で、殴り合いに持ち込むとエルフを食うことも珍しくはない。《メロウの騎兵》を使ったタップアンタップのトリックと、《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》によって《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》《誘惑蒔き/Sower of Temptation》《賢人の消火/Sage’s Dousing》のコストまで軽減される柔軟な展開が出来る上、ただ殴る、除去する、だけの動きではないビートダウンであることで、玄人好みされるデッキでもある。

Sugaya Hironobu

Download Arena Decklist

エルフ/Elf

黒緑エルフ。現環境のビートダウンの代名詞だったが、最近はメタゲームのスミに追いやられているイメージが強かった。

デッキパワーと爆発力はかなりのレベルなのだが、流行のヒバリを始め、モーニングタイド後には、相性が良いと言われたフェアリーにも勝ち負けがおぼつかなくなり、次第にその数は少なくなっていった。

ところが、最近はメインボードの《思考囲い/Thoughtseize》から崩して一気にクロックを刻むタイプや、《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》を投入して《苦花/Bitterblossom》のトークン群を駆け抜けたりと、姿形を少しずつ変えて生き残ってきた。安定性がある上に赤にも対抗しやすいデッキなので、評価は少し改める必要がありそうだ。

Nakamura Shuhei

Download Arena Decklist

白単ビートダウン/Mono White Beatdown

Breakdownの流れを追っていくと、いかにローウィン・シャドームーアブロック構築の影響が大きいかがわかる。

白単では大きく分けて2種類のタイプが存在したが、そのうちの1つが、限定構築でも活躍しているキスキンである。1ターン目からロケットスタートが可能なアーキタイプであり、さらに白単色でありながら《損ない/Unmake》というデメリットのないインスタントの確定除去を得たのは大きい。

また、大阪勢は藤田 剛史(大阪)がデザインした白単を採用しており、《サルタリーの僧侶/Soltari Priest》《聖なる後光の騎士/Knight of the Holy Nimbus》といった、時のらせん時代のエースが久々に戦場を駆け巡っている。

Fujita Tsuyoshi

Download Arena Decklist

スワンアサルト/Swan Assault

《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll》を使用したコンボデッキということで、ひとくくりにさせて頂いた。《ブリン・アーゴルの白鳥》に向けて《突撃の地鳴り/Seismic Assault》で土地を投げてドローし続け、手札があふれ返った頃合で今度は対戦相手にその火種を向けるというシンプルな作りだ。ここから《突撃の地鳴り》を抜いた赤青バーンの形を取ったタイプもある。

日本での人気は一息だった印象だが、各国の国別選手権でスワンアサルトは結果を残し、再び日本のメタゲームに食い込んできた。

Kurihara Shingou

Download Arena Decklist