Day 1 Blog Archive

Posted in Event Coverage on October 29, 2005

By Keita Mori

TABLE OF CONTENTS

  • Blog - 9:59 pm: "スタンダードデッキ集 :Last Chance Qualifier Top 8 Decks"
    by Keita Mori
  • Blog - 9:43 pm: "Boros Deck Wins"
    by Keita Mori
  • Blog - 7:16 pm: "Round 7: 中村 修平(大阪) vs. Antonino De Rosa(アメリカ)"
    by Keita Mori
  • Blog - 6:36 pm: "Round 6: 有田 隆一(東京) vs. 高橋 優太(東京)"
    by Keita Mori
  • Blog - 4:19 pm: "After Round 4: Player of the Year Race Leaders"
    by Keita Mori
  • Blog - 2:31 pm: "Round 3: 浅原 晃(神奈川) vs. Nick West(イングランド)"
    by Keita Mori
  • Blog - 12:39 pm: "Round 2: 藤田 剛史(大阪) vs. 石田 格(東京)"
    by Keita Mori
  • Blog - 12:17 pm: "Dredge-a-Tog"
    by Keita Mori

BLOG


Geoffrey Siron(左)とAnton Jonssonが第1回戦でフューチャーマッチを闘った

第1回戦のフューチャーマッチに日本人は招待されなかったため、まずは大雑把にフィールドの状態を視察してみることにした。どうやら日本勢のデッキセレクトとして数が多かったのは、石田 格(東京)による"Dredge-a-Tog"と、鍛冶 友浩(埼玉)と斉藤 友晴(東京)の合作となった"Scepter-Chant"あたりのようだ。

"Scepter-Chant"は《等時の王笏/Isochron Scepter》に《オアリムの詠唱/Orim's Chant》をはじめとした強力なインスタント呪文を「刻印」することを目的とした既知のアーキタイプだ。ゆえに、デッキの詳細は本人登場まで割愛させていただくとして、ここではラヴニカ入り最新作である"Dredge-a-Tog"についてご紹介しよう。"Dredge-a-Tog"、そのまま日本語で言うなら「発掘サイカトグ」である。

まずは、以下のデッキリストをちょっとご一読いただきたい。

Craig Jones - Semifinalist Grand Prix-Bilbao Trial

Life From the Loam

残念ながらプロツアー・ロサンゼルス本戦のデッキリストは予選ラウンドの最中に公開できないため、Brian David-Marshallによる最新のコラムからデッキリストを拝借した。

さて、このグランプリ・ビルバオ=トライアルトーナメントでのベスト8入賞者であるCraig Jonesがプレイしていたデッキ、これこそがラヴニカのゴルガリギルドでフューチャーされた「発掘」メカニズムを活かした最新式《サイカトグ/Psychatog》デッキの一例である。ご参考あれ。

このたびのローテーション落ちによって《噴出/Gush》や《直観/Intuition》からの《蓄積した知識/Accumulated Knowledge》システムといった強力なドローカードを失った《サイカトグ/Psychatog》デッキは、その活路をタッチ緑での「発掘」に見出したというわけだった。単純に《壌土からの生命/Life from the Loam》とサイクリングランドのシナジーは強力無比で、これは「百聞は一見にしかず」としか言いようが無いほどに気持ち悪い動きと爆発力を見せる。《暗黒破/Darkblast》も(おそらく皆さんが一見して想像するよりも)実に良い動きをしてくれるのだ。

第1ラウンドのフューチャーマッチで登場したプロツアー・ロンドン王者のGeoffrey Siron(ベルギー)もこの"Dredge-a-Tog"をプレイしていて、最新式DomainデッキのAnton Jonsson(スウェーデン)を2連勝で打ち倒していた。

そして、ここで登場するSironのデッキは印象的なデザインで、「タッチ」と呼ぶには緑が非常に濃すぎるものだった。というか、これまでで言う「青緑マッドネス」デッキの動きを同梱した《サイカトグ/Psychatog》だったのだ。

Golgari Grave-Troll

Sironの"Dredge-a-Tog"デッキは2ターン目の《野生の雑種犬/Wild Mongrel》からビートダウンをスタートさせるもので、墓地には《ワームの咆哮/Roar of the Wurm》も落とされるし、第1ターンの動きは《入念な研究/Careful Study》スタートであった。

さらに、Sironのデッキには複数の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》が投入されており、墓地を肥やしていく速度が《壌土からの生命/Life from the Loam》だけを使用しているものと比べて非常に早い。なんせ「発掘」コストが6枚である。

第1ラウンドのフィニッシュブローとなった一撃も実に印象的で、それは肥大化した《サイカトグ/Psychatog》ではなく、《豪腕/Brawn》を墓地に送り込んでトランプルを得た8/8の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》2体によるビートダウン。しかも、その《豪腕/Brawn》が眠っていたのはライブラリーの一番下だった、というおまけつきである。

何にせよ、"Dredge-a-Tog"というアーキタイプも、まだまだその完成形を模索しているところであるようだ。要チェックである。


Friday, October 28: 12:39 pm - "Round 2: 藤田 剛史(大阪) vs. 石田 格(東京)"

by Keita Mori
 

ボロス軍団を突撃させる藤田剛史

二人の十年選手、日本における東西両横綱が第2回戦のフューチャーマッチへと招待された。注目の対決である。

石田 格(東京)は先ほどの記事でご紹介した"Dredge-a-Tog"アーキタイプの日本における先駆けで、プロツアー名古屋チャンピオンである小室 修(東京)をはじめとした多くの仲間たちへとデッキテクをシェアしている。

他方、世界が認めた「デッキ構築の天才(=Resident Genius)」藤田 剛史(大阪)は独自路線で赤白を仕上げている。

「今風のRed Deck Wins、言うなれば"Boros Deck Wins"って感じやね」

というアグレッシブな、《ジャッカルの仔/Jackal Pup》亡き後を《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》と《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》に託したデッキでの参戦だ。

Game 1

先手の藤田 剛史が会心のドロー。開幕ターンにフェッチランド起動から赤白ギルドランド《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》を経由(もちろんペイライフ)しての《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》スタートから、第2ターンにも《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》と《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》の波状攻撃。

いきなり苦境に立たされてしまった後手の石田 格は、藤田の第3ターンの《稲妻のらせん/Lightning Helix》を《対抗呪文/Counterspell》し、続く4ターン目にX=1の《破滅的な行為/Pernicious Deed》で1マナ軍団を一掃し、なんとか踏みとどまる。

 

Blood Moon

しかし、藤田のロケットスタートと石田自身のギルドランドの使用によってあっという間に危険水域まで削り落とされていたライフは、続く《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》と《稲妻のらせん/Lightning Helix》に耐え切ることが出来なかった。

藤田 1-0 石田

Game 2

…"Dredge-a-Tog"の石田、ここで痛恨の先手ダブルマリガン。

そこへ"Boros Deck Wins"藤田は非常なるロケットスタートをふたたび。開幕ターンに《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》、そこに《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》と《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》が続く一方的な展開で、駄目押しの《血染めの月/Blood Moon》が妖しく輝く…

藤田 2-0 石田


Friday, October 28: 2:31 pm - "Round 3: 浅原 晃(神奈川) vs. Nick West(イングランド)"

by Keita Mori

浅原のバランスデッキはWestの《消えないこだま》に解体されてしまった…

第3回戦のフューチャーマッチには二人の構築プレイヤーが招待された。"Scepter Chant"デッキを一年前のエクステンデッド・プロツアー(コロンバス)で披露したイングランドのNick Westと、2大会連続でエクステンデッド・プロツアーでベスト16入賞を果たしたこともある神奈川の浅原 晃だ。

The Finalsを二連覇したことでも知られている浅原が今大会のために用意してきたのは、「ターボ・バランス」こと《平等化/Balancing Act》デッキ。これはインベイジョンで登場したタップインランド(生贄に捧げながら起動すると2マナ抽出できる)を多用して高速化し、《平等化/Balancing Act》でお互いの土地をまっさらにしてから、強大なる《土を食うもの/Terravore》を呼び出してゲームを決めるというデッキである。《燃え立つ願い/Burning Wish》からサイドボードの呪文へのアクセスも可能で、《平等化/Balancing Act》だけでなく《抹消/Obliterate》という究極のリセット呪文も搭載されており、まさしくリセットデッキと言うべき内容に仕上がっている。

一方のWestが使用しているデッキは、ラヴニカから登場したギルドランドが基本土地としての属性を持っていることを利用してインベイジョン・ブロックの「ドメイン」デッキを改良したもの。神河物語の《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が起用されていることもあり、"Domain Gifts"などと呼ばれているアーキタイプである。

ご参考までに、先ほどの"Dredge-a-Tog"の記事でも使わせてもらったBDMのコラムから"Domain Gift"デッキリストを引用させてもらおうか。

Stuart Wright - Winner Grand Prix-Bilbao Trial

さて、試合のほうはどうなったかというと、一戦目は浅原が《火+氷/Fire+Ice》を巧みに使いながら《平等化/Balancing Act》を決め、《土を食うもの/Terravore》で綺麗にビートダウンを果たした。

しかし、二戦目では浅原が《平等化/Balancing Act》こそ決められたものの、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》をライブラリーのトップへと逃がしたWestが驚異的なスピードで復興を果たして 《集団監禁/Collective Restraint》へと到達し、そこから逆転勝利。

1勝1敗で迎えた3戦目ではWestの手札破壊呪文が浅原をピンポイントに攻撃し、序盤に浅原のリセット呪文と《燃え立つ願い/Burning Wish》を根こそぎにしてしまった。そして、写真にあるように《消えないこだま/Haunting Echoes》によって浅原のデッキは解体されてしまい、《集団監禁/Collective Restraint》+《世界の荒廃/Global Ruin》のコンボもしっかり決められてしまった。

かくて、ゲームスコア2-1にて日英対決は大英帝国の勝利となっている。

West 2-1 浅原


Friday, October 28: 4:19 pm - "After Round 4: Player of the Year Race Leaders"

by Keita Mori
 

世界選手権を前に、いよいよ最終局面を迎えようとしている今年度のシーズンMVP争い。そのレースの主役たちの活躍ぶりを簡単にまとめてみよう。

Player of the Year Race 2005 Standings Top 10 as of 10/29:

First Last Country POY 2005 PC Level
Olivier Ruel France 59 6
Gadiel Szleifer United States 56 5
大礒 正嗣 日本/広島 56 5
津村 健志 日本/広島 55 5
小室 日本/東京 51 5
中村 修平 日本/大阪 49 5
藤田 剛史 日本/大阪 46 4
Geoffrey Siron Belgium 44 4
森田 雅彦 日本/大阪 42 4
Pierre Canali France 41 4

鍛冶 友浩斉藤 友晴が共同開発した"Scepter Chant"デッキを使用し、有田 隆一(PTコロンバス・ベスト8)はここまで無傷の4連勝という完璧な立ち上がり。その有田をコロンバスの準々決勝で破っているNick West(イングランド)は"Domain Gifts"デッキでの3-0-1。"Erayo Affinity"を選択したOlivier Ruel(フランス)もWestと同じ3-0-1という戦績だ。また、藤田 剛史による"Boros Deck Wins"も好調で、藤田自身と中村 修平(PTコロンバス準優勝)の二人が3-1ラインにいる。

最初の記事でご紹介したGeoffrey Siron(ベルギー)も"Golgari Madness"デッキでの3-1。これは《サイカトグ/Psychatog》デッキとマッドネスデッキのハイブリッドという意味合いのものだ。こちらでは《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》がある意味で主役とも言えるデザインだけに、いわゆる"Dredge-a-Tog"デッキとは明確に区別しようということになった。

コロンバス王者のPierre Canali(フランス)は"Crazy Pedro"と会場内で呼ばれるようになった独特の四色デッキでここまで2-2。フィラデルフィア王者のGadiel Szleifer(アメリカ)もゴブリンデッキでの2-2。そして、大礒 正嗣も《平等化/Balancing Act》デッキでここまでを2-2という戦績である。


Friday, October 28: 6:36 pm - "Round 6: 有田 隆一(東京) vs. 高橋 優太(東京)"

by Keita Mori

有田と高橋による全勝同士のミラーマッチ

登山で言うなら五合目にも達していない段階。そんなところで勝ち負けを論じるのは性急に過ぎるかもしれないが、それにしたって、これはちょっとしたニュースである。

何と、ここまで5連勝の日本人が3人いて、彼らは同じデッキをシェアしている仲間同士なのである。

これを勝ち組と呼びたくなってしまうのは…人情ではないだろうか?

そんな注目株、日本勢のここまでの勝ち頭が青白赤の"Scepter Chant"デッキだ。これは何度か記事の中ですでにご紹介したものだが、鍛冶 友浩(埼玉)と斉藤 友晴(東京)の調整したバージョンの《等時の王笏/Isochron Scepter》+《オアリムの詠唱/Orim's Chant》で、実によく練りこまれた印象のデッキである。

製作者の鍛冶が昨夜語ってくれたこのデッキの一番の特徴は、いわゆる「ウィッシュボード」を最小限度におさえてある点だそうだ。

「ウィッシュボード」とは、各種の「願い」によってメインボードからアクセスするために、サイドボードにそれ専用のカードを仕込むこと。そうなると、少しでも使えるかもしれないカードというのは何でもかんでもこの「ウィッシュボード」用にサイドボードへ忍ばせておきたくなってしまうものだが、その優柔不断は通常のサイドボード用のカード枠を圧迫してしまうことに繋がる。そのため、鍛冶と斉藤は「ウィッシュボード」をギリギリまで切り詰めたそうだ。

鍛冶 「普通のサイドボードをして、たとえば《賛美されし天使/Exalted Angel》とかの枠を取るなり増やすなりして、あきらかに相性のかわるマッチアップに備えるべきだと考えたからです」

さてさて。

このデッキで5連勝してきているプレイヤーは、デザイナーとしてクレジットされている斉藤 友晴に、プロツアー・コロンバスでベスト8入賞した有田 隆一、そしてここで有田と第6回戦を戦っている高橋 優太である。

Brain Freeze

私が試合の現場へとやってきたときは既に第2ゲームの中~終盤で、高橋と有田はともに《火+氷/Fire+Ice》を刻印した《等時の王笏/Isochron Scepter》をコントロールしていて、マナも潤沢であった。

そして、高橋のターンの終了ステップに有田は《嘘か真か/Fact or Fiction》をプレイして手札を肥やし、そこから双方が《狡猾な願い/Cunning Wish》をプレイしあうかたちとなった。有田はここで《思考停止/Brain Freeze》を、高橋は《オアリムの詠唱/Orim's Chant》を手にいれている。

続く有田のターン、高橋はアップキープに自身の《王笏》で有田の《王笏》をタップし、有田はこれを受け容れて第1メインへと突入した。

有田は《オアリムの詠唱/Orim's Chant》から動き出し、高橋もまた《オアリムの詠唱》をスタックにつむ。有田はその高橋の《詠唱》に対して《禁制/Prohibit》をプレイし、高橋も《対抗呪文/Counterspell》で応じる。そして、有田はそれをさらに《対抗呪文》で打ち消した。

かくて、高橋 優太のガードをこじあけて、たっぷりのストームとともに有田 隆一は2枚のカードをプレイ。その2枚はもちろん、

《思考停止/Brain Freeze》!

有田 2-0 高橋

実にあざやかなフィニッシュブローだった。


Friday, October 28: 7:16 pm - "Round 7: 中村 修平(大阪) vs. Antonino De Rosa(アメリカ)"

by Keita Mori
 

直前の直前までデッキの選択に迷っていたという中村 修平(大阪)だが、しっかりと5勝1敗という堅実なラインで初日第7ラウンドを闘うことになった。

巨漢のDe Rosaと対戦する中村 修平

とにかく迷ったという中村がこのプロツアーでプレイしているのは、藤田 剛史(大阪)謹製の最新デッキ"Boros Deck Wins"。これは赤白の優良カードを詰めこんだ、古き良き日の"Pro Tour Junk"をどことなく想起させてくれるデザインである。

勇敢なライオンと猟犬たちからはじまるマナカーブの中、とあるデッキに対する完璧なソリューション足りうるレジェンドクリーチャーが2マナ域にしっかり投入されているあたり、さすがは「デッキ構築の天才(=Resident Genius)」。そして、迷いに迷って藤田のデッキへと辿り着いた中村の嗅覚もまた、ワールドクラスと言っていいだろう。

ちなみに、藤田のパートナーとして知られている森田 雅彦(大阪)は"Boros Deck Wins"を使っておらず、このプロツアーではTerry Soh(マレーシア)と共同開発した「親和」デッキで戦っている。そして、森田のデッキをシェアされた"GO ANAN"こと阿南 剛(アメリカ遊学中の大阪勢)がこの7回戦を終えて6勝1敗という素晴らしい成績となっているが、それはまた別の物語である。

ともかく、ここで中村と対するのは、最近に来て勝負師としての才能を開花させた2005年度全米王者、巨漢のAntonino De Rosaだ。De Rosaは全米選手権とグランプリ・ソルトレイクシティで立て続けの連続優勝を果たし、まさに「時の人」となったアメリカの強豪である。陽気なラテン系そのものである彼は…数年前まで南米某国の国籍だったが、今はアメリカに帰化しているのだった。

試合のほうはどのような具合かというと、第1ゲームでは親和力爆発となってしまい、勢いで勝るDe Rosaが快勝。しかし、中村は苦しみながらも第2ゲームを粘り、巨大なサイズへと膨れ上がった《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》へと《解呪/Disenchant》を撃ちこみ、De Rosaがそこですべての+1/+1カウンターを《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》へと移そうとしたところへ、狙い済ました《稲妻のらせん/Lightning Helix》を決めた。

Kataki, War's Wage

そして運命の第3ゲーム。

後手De Rosaは、《物読み/Thoughtcast》経由であるにも関わらず、第3ターン目に手札をすべて使い切るというブンまわりを見せ、4体の《金属ガエル/Frogmite》と《マイアの処罰者/Myr Enforcer》をコントロールしているという圧倒的な場を作り上げることに成功した。

しかし、

ここで先手の中村が1体のレジェンドクリーチャーを展開したことによって、状況は一変してしまった。

中村:《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》!

De Rosa:(次のドローを見てから)…投了!

中村 2-1 De Rosa

まさしく、「親和」キラー


Friday, October 28: 9:43 pm - "Boros Deck Wins"

by Keita Mori

世界中の友人から快挙を祝福された'Resident Genius'藤田

・2004プロツアー神戸(ミラディン・ブロック構築)優勝。
・2004日本選手権(スタンダード)優勝。
・2004プロツアーコロンバス(エクステンデッド)準優勝。
・2005マジック・インビテーショナル(スタンダードほか)準優勝。
・2005プロツアーフィラデルフィア(神河ブロック構築)9位入賞。

ここ一年あまり、それも選手権、プロツアー級に絞っても、これだけの成績をあげている名伯楽がいる。昨年度日本王者にして"Resident Genius(デッキ構築の天才)"、藤田 剛史(大阪)だ。

そんな藤田の作り出したデッキは当然のように今大会も結果を残しつつあり、「やはり構築は藤田なのか」という空気感を会場に漂わせているところだ。

・藤田 剛史:7勝1敗
・中村 修平:7勝1敗

二人の使用者を揃って7勝1敗ラインへと送り込んだ"Boros Deck Wins"のパフォーマンスは会場中の注目を集めている。さらに、ここが藤田の非凡なところなのだが、トーナメントの最中であるにもかかわらず、その赤白デッキの中味を海外の友人たちにも惜しげもなく披露しているのだ。

初日8回戦を終えて友人たちと談笑している藤田に取材を申し入れたところ、

「隠すところまったくないから、何でも書いてええよ」

と実に穏やかな笑顔で応えてくれた。

――初日全勝おめでとうございます。

藤田:ありがとう。いやいや、今回は環境のほうからオレにあわせてくれた気がするな(笑)

――たしかに、ともかく懐かしい感じのデッキですよね。Olle Radeの"PT Junk"を思い出しましたよ。メタカードもメインボードですしね。

藤田:まあ、基本的にはちょっと前まで"Red Deck Wins"がやっていたことをそのまま赤白にしてやっているだけだからね。1ターン目と2ターン目にクリーチャー、3ターン目と4ターン目はランデス(土地破壊)…みたいな。それこそポンザっすよ。《ジャッカルの仔/Jackal Pup》おらんけど《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》みたいな(笑)

――今回は調整に出遅れたという話をお聞きしていましたが、実に堂々たるパフォーマンスですよね。ナカシュウさんとあわせて。

藤田:正直、ぜんぜん調整は出来てないと思うけど、過去の蓄積が活きた感じやろうね。明らかにデッキパワーで「親和」だけは頭一つ抜けているから、メインにあった《かまどの神/Hearth Kami》が《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》になって、っていう感じでメタマルさん(※藤田いわくのガンメタデッキのこと)っぽくなって、結果、正解やったかもね。

――今日は何回「親和」とマッチアップされましたか?

藤田:「親和」2回、3色の"The Rock"3回、"Dredge-a-Tog"が1回、「ゴブリン」が2回やね。1敗は「ゴブリン」。

――石田 格さんとフューチャーマッチであたったのが《サイカトグ/Psychatog》でしたよね。だいたいのところ、メタゲームは読みどおりですか?

藤田:ある程度は。でも、印象として「ゴブリン」と"The Rock"はデッキパワーが弱いから、もうちょっと数が減ると思ったンやけど、意外なほどおったねえ。まあ、正直「ゴブリン」はこっちとしてはマッチアップきついですね。

――それにしても、今回はあけっぴろげ過ぎるほどデッキそのものを皆に披露してらっしゃいますよね? 大胆だなぁ。

藤田:もう隠すとこないしね。メインに《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》は3です! 2枚は引きたくないカードだから、4枚目を抜いて《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》にしてます!

――第1ターンにフェッチランドからギルドランドをもってきてペイ3ライフスタートですから、気持ちよく撃てそうなときもありそうですね。

藤田:実のところ、今日の勝因は《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》をまったく引かんかったことだったような気がしてならないという…(笑) まあ、フェッチランドは10枚やからフェッチからデュアランという痛いスタートは多いね。そんな感じかな。以上!

――お疲れのところをありがとうございました。明日も是非頑張ってください。

藤田:ありがとう。ただ、これってコロンバスのパターンのおそれもあるから気をつけないと(笑)

――ナカシュウさんが準優勝、藤田さんは残念ながらタイブレイカー落ちして9位でしたね…

藤田:それそれ。ほんまにそのオチはもうご勘弁やね!


Friday, October 28: 9:59 pm - "スタンダードデッキ集 :Last Chance Qualifier Top 8 Decks"

by Keita Mori
 

《機知の戦い/Battle of Wits》デッキが入賞した兼ね合いでお届けするのが遅れてしまいましたが、木曜の晩に行われた直前最終予選(Last Chance Qualifier)でベスト8に勝ち上がったスタンダードのデッキ集をお届けします。

プロツアー・ロサンゼルスはエクステンデッドで行われていますが、それはそれとして、是非ともご参考ください。

Dallin Atkinson - Qualified - BUG Aggro

 

Patrick Sullivan - Qualified - Red Deck Wins and Wins and Wins

 

David Ochoa - Qualified - Blue-black Jushi

 

Eric Froehlich - Qualified - Battle of Wits

 

Kenny Ignacio - Top 8 - BUG Aggro

 

Corey Paxton - Top 8 - Fungus Fire

 

Frederico Bastos - Top 8 - Blue-black Jushi

 

Paul Cheon - Top 8 - Black-blue Jushi

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