Day 2 Blog Archive

Posted in Event Coverage on October 30, 2005

By Keita Mori

TABLE OF CONTENTS

  • Blog - 9:33 pm: "Round 16 : 有田 隆一(東京) vs. Gerard Godinez Estrada(メキシコ)"
    by Keita Mori
  • Blog - 8:08 pm: "Round 14 :有田 隆一(東京) vs. Chris Mcdaniel(アメリカ)"
    by Kenji Suzuki
  • Blog - 6:39 pm: "Round 14 : 藤田 剛史(大阪) vs. Benjamin Peebles-Mundy(アメリカ)"
    by Keita Mori
  • Blog - 4:00 pm: "Round 12 : 藤田 剛史(大阪) vs. 津村 健志(広島)"
    by Keita Mori
  • Blog - 2:40 pm: "Round 11 : 津村 健志(広島) vs. Craig Jones(イングランド)"
    by Kenji Suzuki
  • Blog - 12:59 pm: "Round 10 : 藤田 剛史(大阪) vs. Jeff Novekoff(アメリカ)"
    by Keita Mori
  • Blog - 10:03 am: "Scepter Chant"
    by Keita Mori
  • Blog - 9:10 am: "日本勢初日成績一覧"
    by Keita Mori

BLOG

 

昨日の終了時点で初日を突破した日本勢の数を26名とお伝えしたが、これは27名の誤りであった。ここに訂正するとともに、謹んでお詫びしたい。

ところで、7勝1敗と健闘しているラインにいる阿南 剛(大阪)の国籍欄のスリーレターが"USA"となっていることに、皆さんは気がついただろうか? 

これは阿南がアメリカ留学中であることを意味しているのだが、彼のマジックプレイヤーとしてのバックボーンが大阪にあり、今大会も森田 雅彦(大阪)にシェアされた"Affinity(=親和)"デッキをプレイしているため、彼も日本勢としてカウントしている次第である。

さて、折り返し地点を迎えたプロツアー・ロサンゼルスの予選後半戦が始まる前に、27名の日本勢について簡単におさらいしておこう。

Pts Rank Player Name Country Deck Deck Designer
21pts 7 藤田 剛史 大阪 Boros Deck Wins 藤田 剛史
21pts 8 津村 健志 広島 Dredge-a-Tog 石田 格
21pts 9 阿南 剛 米国留学中 Affinity 森田 雅彦
21pts 10 中村 修平 大阪 Boros Deck Wins 藤田 剛史
18pts 17 大澤 拓也 神奈川 Dredge-a-Tog 石田 格
18pts 19 岩井 剛士 徳島 Reanimate 花岡 俊史
18pts 23 有田 隆一 東京 Scepter-Chant 鍛冶 友浩/斉藤 友晴
18pts 24 高橋 優太 東京 Scepter-Chant 鍛冶 友浩/斉藤 友晴
18pts 29 大段 豪史 静岡 Macey Rock 大段 豪史
18pts 30 板東 潤一郎 茨城 Affinity 板東 潤一郎
18pts 33 岡本 尋 愛知 Dredge-a-Tog 石田 格
18pts 34 青木 良輔 東京 RG Steroid 金 民守
18pts 37 林 宏樹 大阪 Urza-Tron 林 宏樹
18pts 41 柏原 元徳 愛媛 Goblins 花岡 俊史
16pts 47 斉藤 友晴 東京 Scepter-Chant 鍛冶 友浩/斉藤 友晴
16pts 49  森 勝洋 東京 Scepter-Chant 鍛冶 友浩/斉藤 友晴
15pts 57 石田 格 神奈川 Dredge-a-Tog 石田 格
15pts 60 池田 啓 埼玉 Wake 池田 啓
15pts 72 河村 旭浩 岐阜 Affinity 森 勝洋
15pts 74 長谷川 裕信 愛知 Goblins 長谷川 裕信
15pts 80 尹 壽漢 東京 Scepter-Chant 鍛冶 友浩/斉藤 友晴
15pts 82 片山 貴裕 岡山 Scepter-Chant 花岡 俊史
15pts 84 大塚 高太郎 愛知 Dredge-a-Tog 石田 格
15pts 88 須藤 啄夫 千葉 Goblins 三田村 和弥
15pts 92 大礒 正嗣 広島 Balance Ting 大礒 正嗣
15pts 97 鍛冶 友浩 埼玉 Scepter-Chant 鍛冶 友浩/斉藤 友晴
15pts 106 小倉 陵 愛知 Dredge-a-Tog 石田 格

Saturday, October 29: 10:03 am - "Scepter Chant"

by Keita Mori

鍛冶 友浩

初日の終盤では「デッキ構築の天才(=Resident Genius)」藤田 剛史(大阪)のパフォーマンスに少し話題をさらわれてしまったきらいがあるかもしれないが、やはり鍛冶 友浩(埼玉)と斉藤 友晴(東京)の合作となった"Scepter-Chant"は注目すべきデッキだ。何といっても、プロツアー初参加というプレイヤーを含めた6人の使用者の全員が初日を突破という抜群の安定性は、やはりデッキが強いという単純な事実を意味している。

先ほどの「日本勢初日成績一覧」をご参考いただければ一目瞭然だが、「西の藤田、東の石田」という二大巨頭にもはや肩を並べるようなかたちで、鍛冶と斉藤の"Scepter Chant"が活躍していることがわかる。有数の親和使いとして知られていた森田 雅彦(大阪)がプロデュースした"Affinity"の活躍もめざましいが、実際のところ森田が藤田 剛史のコミュニティのプレイヤーであることを考えると、「藤田(&森田)、石田、鍛冶&斉藤」というのが今大会の日本勢の三大勢力であると評しても過言ではないだろう。

ちなみに、今回のフォーマットのデッキ調整で少し出遅れていたという前出の藤田 剛史が「もしもデッキが見つからなかったら世界のKJ(※鍛冶のニックネーム)にでも電話で相談やな」と苦笑いしていたという逸話もあったりするほどで、鍛冶と斉藤のコンビの構築環境における洞察力は、もはや日本のトップが認める高みのものだ。

二日目の戦いが始まる直前に、ラウンジでくつろぐ二人から話を聞いてみた。

――デッキテクをシェアした全員が初日突破という快挙です。とにかく練習したということでしたが、結実しましたね。

鍛冶:ありがとうございます。

斉藤:でも、誰一人1敗ライン以上にいませんし、ベスト8いけるかっていうと微妙な感じで(笑)

――メタゲーム的な読みはどうでしたか?

斉藤:予想外のデッキがいくつもいましたね。「発掘」系の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》デッキとか。

鍛冶:あと、"The Rock"や"Goblins"はデッキ的にあまり強くないから、もっと少ないと思ったんですけれどね。

斉藤:《けちな贈り物/Gifts Ungiven》デッキも"Domain"みたいのとなんか普通のコントロールみたいのと、いろんなタイプがいましたね。《春の鼓動/Heartbeat of Spring》も入っていたり無かったりで。

Exalted Angel

――サイドボードにおける《狡猾な願い/Cunning Wish》用カードをかなり切り詰めた作戦というのはどうでしたか?

鍛冶:5枚だけにおさえたんですけれど、それは良かったと思います。

斉藤:親和やゴブリンと結構当たったので、《賛美されし天使/Exalted Angel》と《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》は活躍してくれましたよ。

鍛冶:いいなあ(笑) こっちはキツイあたりが多かったよ。

斉藤:KJは最初調子悪かったもんね。

――たしか、斉藤さんたち3人が同じ"Scepter-Chant"で5連勝しているときに、「KJには聞かないでやってください」と斉藤さんが言ってましたからね。よくぞそこから持ち直して初日突破につなげましたね。

鍛冶:1勝3敗スタートでしたからね(笑)

――さて、あっという間に試合の組み合わせ発表(=Pairing)が出てしまいましたね。またあとで、是非話を聞かせてください。

斉藤:がんばってきます!

鍛冶:はい、またあとで。


Saturday, October 29: 12:59 pm - "Round 10 : 藤田 剛史(大阪) vs. Jeff Novekoff(アメリカ)"

by Keita Mori

今日の藤田 剛史は、とにかくスゴイ

ここまでを9勝1敗で駆け抜けている二人の"Boros Deck Wins"がフューチャーマッチに招待されたので、藤田の試合を中心にお届けしよう。

Jeff Novekoffというのはアメリカ期待の若手。彼は赤い《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》などをタッチした"The Rock"デッキをプレイしてここまでを勝ち上がってきている。

Game 1

《極楽鳥/Birds of Paradise》スタートのNovekoffに対して《溶岩の投げ矢/Lava Dart》で藤田が即応するというスタートで、続けてNovekoffは《陰謀団式療法/Cabal Therapy》をプレイして《炎歩スリス/Slith Firewalker》を指定。しかし、藤田のデッキに《スリス》は入っていない。

藤田は《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》から始動し、手札には《略奪/Pillage》、《炎の稲妻/Firebolt》、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》、《溶岩の投げ矢/Lava Dart》をかかえている。

そこでNovekoffは《永遠の証人/Eternal Witness》で《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を回収し、藤田はNovekoffの1枚しかない《沼/Swamp》を《略奪/Pillage》で破壊した。そして先ほどの《投げ矢》をフラッシュバックして2/1の《証人》を葬り去り、《軍団兵》でアタック。

Novekoffは《生ける願い/Living Wish》で《魂売り/Spiritmonger》をサーチしてきて、さらに《陰謀団式療法》で公開情報である《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を指定する。藤田は戦線に《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》を加えての攻撃を継続した。

そこでNovekoffは2枚目の《生ける願い》で《ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer》をサーチしてくるが、藤田はこれを《溶岩の投げ矢/Lava Dart》で除去して4点アタック。さらに《炎の稲妻/Firebolt》をプレイして残りライフを7点まで削り落とした。

《戦争の報い、禍汰奇》は《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》によって殺されてしまうが、藤田は《炎の稲妻》をフラッシュバックしてこの4/2《カヴー》を除去し、《ゴブリンの軍団兵》をふたたびレッドゾーンへと進めた。

しかし、若きNovekoffはここで《火炎舌のカヴー》2枚目をトップデッキするという勝負強さを見せ付けるが、問題は残りわずかなライフ。

実に緊迫した展開だが、ここでなんとも信じがたい幕切れが訪れる。

藤田が手札から《溶岩の投げ矢/Lava Dart》をプレイすべく公開すると、なんとNovekoffはここで突然投了してしまったのだ。さすがに藤田も唖然としている。

Jeff Novekoff:どうせ墓地に《炎の稲妻/Firebolt》あったでしょ?

藤田 剛史:いや。さっき撃ったし。

Jeff Novekoff:あれぇ…

観戦している一同も「あれぇ…」と思っている中、藤田がライブラリのトップをめくって「次が《溶鉄の雨/Molten Rain》やったし、まあ同じだよね」と投了したNovekoffを優しくフォローしていたのが印象的だ。

藤田 1-0 Novekoff

Game 2

先手Jeff Novekoff、4回マリガン。初手は3枚。

藤田は1ターン目に《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》、2ターン目に《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》というスタート。

Novekoff、あっという間に投了。

藤田 2-0 Novekoff

藤田 剛史、通算成績が9勝1敗に。

津村 健志(左)と

一方その頃。

もう一人の"Boros Deck Wins"プレイヤーである中村 修平(大阪)は"Dredge-a-Tog"デッキで健闘している津村 健志(広島)とマッチアップされた。当然フューチャーマッチとなる注目の対決だが、こちらでは"Boros Deck Wins"が手玉に取られてしまう試合となった。

一進一退で迎えた第3ゲームで、津村が《対抗呪文/Counterspell》をうまいこと3枚引き当て、中村の要所要所の《血染めの月/Blood Moon》をカウンターしつつ、クリーチャー陣を《化膿/Putrefy》や《最後の喘ぎ/Last Gasp》で捌ききったのだ。

あとは、巨大なエイトグが殴るだけ。

津村 2-1 中村

津村 健志、通算成績が9勝1敗に。


Saturday, October 29: 2:40 pm - "Round 11 : 津村 健志(広島) vs. Craig Jones(イングランド)"

by Kenji Suzuki

石田 格のデザインした Dredge-a-Tog で快進撃を続ける津村 健志

"Dredge-a-Tog"の津村と、初日全勝時の人、《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》発掘デッキこと"Golgari Madness"のCraig Jonesとの戦い。お互い発掘をコンセプトとしているが、決め手となるカードはお互い違う、少しだけ似たもの同士の戦いである。

Game 1

津村先行。Jonesはまず《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を出し、今後のドローに期待をかける。

先に動き出したのは津村。相手のデッキは重々承知とばかり、3ターン目にフルタップで《サイカトグ/Psychatog》を場に送り出した。Jonesはそれに《野生の雑種犬/Wild Mongrel》で対抗する。返しで津村は《破滅的な行為/Pernicious Deed》を出して牽制する。

エンドでJonesはキーカードである《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》を《野生の雑種犬/Wild Mongrel》で捨てて、すぐに発掘。犬で攻撃して津村はこれをスルー。再び手札からさっき発掘した《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》を捨てて、発掘のせいでライブラリからで落ちてきたのも含めて墓地にはトロールが2枚。

返しで津村は《サイカトグ/Psychatog》で攻撃し、これは本体へ。そのエンドにサイクリングからトロールを発掘し、どんどんJonesの墓地が増えていく。

次のドローでJonesは墓地に落ちた《壌土からの生命/Life from the Loam》を発掘。そしてすぐにそれをキャストし、サイクリング土地を3枚戻しにかかる。津村の手札には《狡猾な願い/Cunning Wish》があってちょっと悩むが、津村はこれを通す。《野生の雑種犬/Wild Mongrel》で攻撃、《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》をディスカードという同じパターンで津村のライフは11。一方Jonesのライフは14。お互い土地からかなりのダメージを受けている。

エンドで津村は《狡猾な願い/Cunning Wish》から《自然の類似/Natural Affinity》。これをじっくり読んだJonesは、「おもしろいなー」と言うような、ちょっとした苦笑いを浮かべる。サイカトグで攻撃、Jonesはこれをスルー。

エンドで《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を起動しようとしたところで、津村がその《自然の類似/Natural Affinity》。しかしこれはJonesの《堂々巡り/Circular Logic》によってカウンターされる。Jonesはさらにサイクリングから《壌土からの生命/Life from the Loam》を発掘。順調に墓地を増やしていく。しかし盤面はずっと変わらない。静かな戦いが繰り広げられている。

ここでJonesはしばしの長考。墓地の内容を見ながらじっと悩むが、《壌土からの生命》で土地を回収するだけでターンを返す。そこで津村は《破滅的な行為》を起動。それに対応してJonesは《サイカトグ》を《残響する真実/Echoing Truth》で戻す。これで場には土地だけが残った。そして返しのターン、津村は戻された《サイカトグ》を再び場に投入。そしてさらに手札からもう1体。

「Two Togs, Just Two Togs.」

Jones苦笑い。津村の墓地は6枚。手札は4枚。Jonesのライフはまだ11あるが、自分の場に何もいないJonesにとっては、微妙なところである。津村のライフはフェッチの起動で10になっている。

Jonesは再びサイクリングから《壌土からの生命》を発掘。すでに半分以上のカードが墓地に置かれた形になった。そして再び《師範の占い独楽》で確認。良いカードを求めて掘り進んでいく形だ。でも墓地は増えていくがなかなか決め手となるカードを引いて来れないJonesは、さらにサイクリングでこんどは《暗黒破/Darkblast》を発掘してターンを返す。2マナを使えるようにするために、ギルド土地をアンタップで置いてJonesのライフは9に。そしてJonesの場には《師範の占い独楽》と土地以外何も無し。

ここでターンを返された津村は計算を始める。

サイカトグ2体、手札は4枚、墓地は6枚。合計10点。《暗黒破》を打たれて、あれれ、ぴったりでした。

津村 1-0 Jones

Game 2

Golgari Madnessデッキで初日を全勝したCraig Jones

1ゲーム目でたっぷり25分。あと2本取らなければいけないJonesにとっては、出来れば早めに2本目を取って3本目に行きたいところだが、果たしてどうなるか。

ところが先手のJonesはマリガン。マリガン後もちょっとだけ手札を見て悩んだ後にキープ、という不安な立ち上がり。

2ターン目、Jonesは《強迫/Duress》。《化膿/Putrefy》《狡猾な願い/Cunning Wish》《破滅的な行為/Pernicious Deed》《壌土からの生命/Life from the Loam》という何とも豪華な選択肢の中から、《狡猾な願い》を落とす。3ターン目、再び《強迫》を打つと、津村の手札には《けちな贈り物/Gifts Ungiven》が追加されている。ますます豪華な手札の中からこの《けちな贈り物》を落とされると、返しで津村は《破滅的な行為》を場に出す。

津村はフェッチランド起動から《壌土からの生命》で土地を回収。墓地増やしモードに突入する。Jonesは《綿密な分析/Deep Analysis》を表裏で使いながらなんとか必要なカードを持ってこようとする。そして《師範の占い独楽》を場に。手札に《対抗呪文/Counterspell》がある津村はちょっと悩むが、これを通す。

津村が《強迫/Duress》をうったところ、なんとJonesの手札は《綿密な分析/Deep Analysis》とあとは土地4枚。《綿密な分析》が落とされ、Jonesの手札は土地だけに。そんな状況を横目に津村は《壌土からの生命》発掘で使用。

返しでJonesは《起源/Genesis》をトップしてそれを場に送り込む。

この時点までお互い1回も相手を攻撃していないのだが、土地(やJonesの場合は《綿密な分析/Deep Analysis》フラッシュバック)のおかげで、ライフは津村16、Jones13まで減っている。《起源》が攻撃して、津村のライフは初めて相手のおかげで減ることになり、12に。Jonesは手札からまた《綿密な分析》。さっきからカードをたくさん引いてはいるものの、なかなか打開策を持って来れない。エンドで津村は《破滅的な行為》をX=5で起動。場がキレイになる。

津村は黙々と《壌土からの生命》で土地を回収してターンを返す。津村の手札も対処カードはあるものの、自分から攻撃するカードが無い。

Jonesは《野生の雑種犬》をトップしてそれを場に。少し悩んで津村はサイクリングから《壌土からの生命》を発掘した後、これをカウンター。やはりなかなかキーパーツを引いて来れないJones。フェッチランドでライフは12に。再び《師範の占い独楽》を場に出す。《綿密な分析》フラッシュバックでライフ9。全部自分の使ったカードによるダメージである。

津村はしばし墓地を確認後、《壌土からの生命》からフェッチ起動、サイクリングというおきまりのパターンを繰り返す。津村も手札は増えるが自分からはなかなか動けない。

Jonesは《起源》能力で《野生の雑種犬》を回収。それをそのまま場に投入する。Jonesはまたもや《綿密な分析/Deep Analysis》をフラッシュバック、それに対応して津村は《野生の雑種犬》を《化膿》除去。さらにそれに対応してJonesが手札にあった《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》を墓地に送り込む。

ついに発掘モードへと突入できるか、と思われたJonesだが、ここで津村は《狡猾な願い/Cunning Wish》。Jonesはちょっと心配げな顔。持ってきたのは《クローサ流再利用/Krosan Reclamation》。これを使ってJonesの虎の子2枚(《起源/Genesis》と《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》)をライブラリに戻そうとするが、《ゴルガリの墓トロール》の方は《師範の占い独楽》起動から発掘でなんとか救出する。

やはり1本目と同じく、お互い場にはほとんど何も出ない静かな戦い。

Tsabo's Decree

Jonesは先ほどの救出劇で墓地に落ちていた2枚目の《ゴルガリの墓トロール》を発掘で回収。そして4枚目の《綿密な分析》。その後《野生の雑種犬》。そしてもう1体。しかし2体目は《魔力の乱れ/Force Spike》2枚がかりで津村がカウンターする。

と、ここでタイムアップ。延長ターンに入る。

ここでついに津村は《サイカトグ》をトップ。相手の《野生の雑種犬》を《化膿》させてから、《サイカトグ》を場に。

ここで《サイカトグ》に殴られたらたまらないとばかり、Jonesは《起源》で《野生の雑種犬》を回収してから、まずは《サイカトグ》に《化膿》。これは津村が《堂々巡り/Circular Logic》。しかし再び化膿が《サイカトグ》を襲う。津村にはカウンターマナが残っておらず、トグは墓地へ。最後に《野生の雑種犬》を置いてJonesはターンを返す。これで殴れば何とかなるか。

しかし、メインで津村は《狡猾な願い》から《サーボの命令/Tsabo's Decree》。これを《野生の雑種犬》に打たれたところで、勝つ見込みが無くなってしまったJonesは投了。Jonesは最後までデッキパワーを見せつけることができないままサイカトグ相手に敗れる形となってしまった。

津村Win!
津村 健志、通算成績が10勝1敗に。


Saturday, October 29: 4:00 pm - "Round 12 : 藤田 剛史(大阪) vs. 津村 健志(広島)"

by Keita Mori

2004年日本選手権決勝戦と同じ顔ぶれ

ここまでを10勝1敗という素晴らしい成績で飾っているのは場内でたった二人だけ。そして、奇しくも1年前の日本選手権の決勝戦で見えた間柄でもある彼らが、ここでフューチャーマッチへと招待された。多くの観客が見守る中、津村は果たしてあの決勝戦のリベンジを果たすことが出来るだろうか?

それにしても、石田 格のデザインしたデッキで津村 健志が活躍するという構図からは、プロツアー・フィラデルフィアでの成功を想起せずにはいられない。

Game 1

「じゃ、3点もらいます」

ダイスロールで先手を取った藤田はフェッチランドからギルドランドという流れ。すなわち《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》から《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をアンタップインしたため、藤田のライフはいつもどおりの17点からスタートする。フェッチランドとギルドランドが氾濫する環境になっただけに、おそらく藤田に課せられたノルマはライフ14~17点程度ですんでいることが多いだろう。

ともかく、開幕ターンの《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》から進軍はスタートし、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》、《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》と攻勢は続く。

なんとか津村は3ターン目に《サイカトグ/Psychatog》を召喚し、《最後の喘ぎ/Last Gasp》などを使用して盤上を制圧することに成功する。しかし、その時点で残りライフがたった1点という絶体絶命の危地である。

しかし、ダメージソースを使い果たした藤田はそこからひたすら土地ばかりを引き、呪文らしい呪文としては3枚連続しての土地破壊魔法、トリプル《略奪/Pillage》のみということになってしまう。

おかげでなんとか一息ついた津村はここで手札を充実させ、藤田がようやっと引き当てたダメージソースである《溶鉄の雨/Molten Rain》を悠々とカウンターし、続く《炎の稲妻/Firebolt》も《堂々巡り/Circular Logic》と《対抗呪文/Counterspell》で表・裏とも綺麗に捌いてみせる。

こうなれば、いつの間にやら肥えた墓地と手札を糧にして、《サイカトグ/Psychatog》の一撃で大逆転勝利を呼び込むだけだ。

津村 1-0 藤田

Game 2

続く第2ゲームでは、《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》と《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》、《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》という陣容のボロス軍団がダメージレースで先行し、2枚のフェッチランドを経由してなんとか《破滅的な行為/Pernicious Deed》で津村がリセットするという流れでゲームが始まった。

ここから藤田は「間断なく脅威を展開し続ける」というアグロデッキの鉄則を守って、2体目となる《戦争の報い、禍汰奇》を呼び出してアタックを継続。そこへ複数の《稲妻のらせん/Lightning Helix》が追い討ちをかけた。

Purge

藤田 1-1 津村

Game 3

またしてもペイ3ライフからの《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》という安定したスタートを見せる藤田。フェッチランドが10枚、1マナ域のパワー2クリーチャーが8匹投入されているわけだから、これはデザインの勝利と言えよう。

猟犬がビートを刻む中、”Dredge-a-Tog”の津村 健志はちくりちくりと痛むフェッチランドを複数回起動しながらマナベースを整え、《血染めの月/Blood Moon》を《魔力の乱れ/Force Spike》で、《炎の稲妻/Firebolt》を《堂々巡り/Circular Logic》でカウンター。藤田はその間隙を縫うように《溶岩の投げ矢/Lava Dart》を津村へと投げつける。

4回のアタック宣言の後に忠実なる猟犬は除去されてしまうが、藤田は間髪おかずに2体目の《勇丸》を戦線に送り込む。

ここで津村は《サイカトグ/Psychatog》を呼び出して睨みを利かせようとしたのだが、ボロス軍団は醜い金色のヒキガエルもどきに足止めされることをよしとせず、《粛清/Purge》をもって津村 健志を投了に追い込むこととなった。

明日もう一度見てみたいマッチアップである。

藤田 2-1 津村
藤田 剛史、通算成績が11勝1敗に。


Saturday, October 29: 6:38 pm - "Round 14 : 藤田 剛史(大阪) vs. Benjamin Peebles-Mundy(アメリカ)"

by Keita Mori

1枚だけ投入していた《溶鉱炉の脈動》がとうとう火を噴いた!

今日はやたらと藤田 剛史の試合ばかりをお届けしているが、とにかく彼はスポットライトの下(フューチャーマッチ)にひたすら呼ばれ続けるのである。そして、13回戦の戦いを終えた現段階で明日まで生き残れそうな日本人は、藤田(2敗)、津村(2敗)、有田(3敗)の3人だけだ。

さて、ここで藤田がマッチアップされたのはアメリカの20歳のプレイヤー、Benjamin Peebles-Mundy。このBenがプレイしているデッキは赤白の"PT Junk"と呼ばれているアーキタイプだ。ただ、ポンザ的なニュアンスを漂わせる藤田の"Boros Deck Wins"デッキとは趣旨が少し異なっており、たとえば1マナ域に《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》やらではなく《凍らし/Frostling》などを投入している。

Game 1

いわゆる除去合戦による熾烈な1対1交換が繰り返され、Benの場に《凍らし/Frostling》と《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》が残ってしまうという展開になった。

藤田のデッキがいわゆるポンザデッキ的な構成である以上は仕方ないのだが、藤田はここにきて《略奪/Pillage》や《溶鉄の雨/Molten Rain》ばかりを引き続けることになり、マナ基盤に倍近い差異をつけつつも、ライフがみるみる危険水域まで削り落とされてしまった。

しかし、ここで藤田は抜群の勝負強さを見せる。

なんと、デッキに1枚だけ投入していた《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》を見事に引き当て、ダメージレースを一挙にまくる「焼殺」を決めて見せたのだ!

それこそプロツアー神戸で黒田 正城(大阪)がAlexander Peset(フランス)を下した準決勝のことを思い出させられるようなワンシーンであり、結果論的には、皮肉なほど順調に伸びていったマナベースは「お膳立て」ということになった。

藤田 1-0 Ben

Game 2

第2ゲームではBenが持ち味を発揮する。

藤田の《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》と《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》を《激発/Violent Eruption》で一掃し、互いの《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon》が相打ったところで、《尖塔の源獣/Genju of the Spires》を展開!

Umezawa's Jitte

藤田は《溶岩の投げ矢/Lava Dart》でなんとか暫く持ちこたえていたが、最後は《ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaire》の「白い能力」、つまり2点のダメージ軽減によって「投げ矢作戦」を打ち破られてしまい、敗北した。

Ben 1-1 藤田

Game 3

勝負は第3ゲームへ。

赤いデッキ同士特有の消耗戦がやはり展開されていく中、今回は土地破壊スペルが効果的に作用し、Benのマナを縛った藤田が主導権をがっちりと握る。

そして、サイドボードから1枚だけ入れておいたという《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を《巣立つドラゴン/Fledgling Dragon》に纏わせることに成功し、藤田はそのままゲームを決めた。

ゲインライフ・除去・パンプアップ。やはり《十手》はスゴイ。

藤田 2-1 Ben
藤田 剛史、通算成績が12勝2敗に!


Saturday, October 29: 8:08 pm - "Round 14 :有田 隆一(東京) vs. Chris Mcdaniel(アメリカ)"

by Kenji Suzuki

3敗でこれ以上負けると厳しくなる有田、なんとかここから踏みとどまっていけるか。デッキは"Scepter Chant"である。対戦相手のChrisは《春の鼓動/Heartbeat of Spring》《精神の願望/Mind's Desire》デッキ。

Game 1

先手はChris。《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》から《不屈の自然/Rampant Growth》と、順調に土地をそろえていく。有田がエンドに《知識の渇望/Thirst for Knowledge》で動いたところに対応して、Chrisは《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。

《早摘み/Early Harvest》《綿密な分析/Deep Analysis》《春の鼓動/Heartbeat of Spring》《嘘か真か/Fact or Fiction》の4枚を見て、有田は緑色のカード2枚を墓地へと送る。

しばらくして有田はエンドに《嘘か真か/Fact or Fiction》で手札を充実させにかかる。《火+氷/Fire/Ice》と《思考停止/Brain Freeze》と土地、《等時の王笏/Isochron Scepter》2枚と分けられて、《等時の王笏/Isochron Scepter》2枚が手札に。メインでその《等時の王笏/Isochron Scepter》を置いて《オアリムの詠唱/Orim's Chant》を刻印するが、これはChrisの《残響する真実/Echoing Truth》で戻されてしまう。しかし実はChrisは《不屈の自然/Rampant Growth》から土地が伸びておらず、土地はまだ5枚で少し動きづらそう。毎ターン着実に土地をセットしていた有田も同じく5枚。

それでもChrisは負けるものかと、その返しのメインで《嘘か真か/Fact or Fiction》。土地2枚、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》《不屈の自然/Rampant Growth》《狡猾な願い/Cunning Wish》の5枚で、土地が伸びずに苦しんでいるChrisを見た有田は土地2枚とスペル3枚に分ける。そしてスペルが手札の中に。エンドで有田は《狡猾な願い/Cunning Wish》で《嘘か真か/Fact or Fiction》を持ってくる。

メインに戻って有田は再び《等時の王笏/Isochron Scepter》に《オアリムの詠唱/Orim's Chant》刻印。メインで《嘘か真か/Fact or Fiction》を使っているChrisは土地が1枚しかアンタップしておらず、これは無事場に残った。何とかしようとChrisは次の有田のターンのエンドで《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。森、島、《嘘か真か/Fact or Fiction》、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》の中から、土地2枚が手札に。そんな間にも有田は《嘘か真か/Fact or Fiction》で再び手札を充実させ、2本目のセプターを登場させる。そしてそれは《対抗呪文/Counterspell》マシーンに。いよいよがっちりする有田の場。

こうなってしまうとほとんど何も出来ないChrisはひたすらドローゴーするしかない。再び《嘘か真か/Fact or Fiction》で今度は《火+氷/Fire/Ice》を手に入れた有田は、それを3枚目の《等時の王笏/Isochron Scepter》に刻印する。毎ターン静かにこの砲台が2点、2点とダメージを与えていく。

結局がっちりとロックにはめられてしまったChrisはそれから何も出来ず、有田が1本目を取ることとなった。

有田 1 - 0 Chris

Game 2

Cunning Wish

後手の有田がここで土地1枚のハンドをマリガン。ライブラリの上をちらっと見て、「やってたら死んでたー」と思わず苦笑い。

1戦目と同じく、まずは《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》から土地を伸ばしていくChris。そして《嘘か真か/Fact or Fiction》と動くが、手札に《マナ漏出/Mana Leak》がある有田は一瞬迷うもこれをスルー。《けちな贈り物/Gifts Ungiven》《思考停止/Brain Freeze》《春の鼓動/Heartbeat of Spring》《狡猾な願い/Cunning Wish》、そして土地の5枚から、贈り物と願いの2枚が手札に入る。
 そしてメインでChrisはキーカードの《春の鼓動/Heartbeat of Spring》をキャスト。これはゆるさじと有田は《マナ漏出/Mana Leak》。そしてその返しでセプター、チャント!

しかし今度は1ゲームのようにはさせじと、その返しでChrisは2枚目の《春の鼓動/Heartbeat of Spring》。これは通って場に出ることになった。有田が《知識の渇望/Thirst for Knowledge》で手札を増やしにかかるが、その後Chrisもエンドで《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。《嘘か真か/Fact or Fiction》と《早摘み/Early Harvest》が手札に入る。その手に入れた《嘘か真か/Fact or Fiction》を使って、どんどん手札を充実させていく。

でもメインで呪文が使えないのは変わらない。Chrisは土地も4枚でぴったり止まってしまっており、《春の鼓動/Heartbeat of Spring》があってもなかなか動きづらそうである。

しかし、結局有田のターンエンドでしびれをきらしてChrisが動き始めた。

・《早摘み/Early Harvest
・《狡猾な願い/Cunning Wish》経由で《思考停止/Brain Freeze
・《狡猾な願い/Cunning Wish
・それに対応して有田が《等時の王笏/Isochron Scepter》を起動
・それに対応してChrisが《早摘み/Early Harvest
・これを有田が《対抗呪文/Counterspell
・それに対応してChrisが《思考停止/Brain Freeze

ストーム=6で有田のライブラリーから21枚墓地に落ちる。2回目の願いは有田の《禁制/Prohibit》でカウンターされたが、まさに文字通り、1回目の嵐が吹き荒れた。

自分のメインフェイズに入って再びライブラリの枚数を聞くChris。そして《けちな贈り物/Gifts Ungiven》。有田の墓地の内容を確認した後、選んだ4枚は《嘘か真か/Fact or Fiction》《郷愁的な夢/Nostalgic Dreams》《思考停止/Brain Freeze》そして森。《嘘か真か/Fact or Fiction》と森が手札に入る。

そこから再びChrisのエンジンが動き出す。2度目の嵐の兆し。

・《早摘み/Early Harvest》でマナを確保した後
・《嘘か真か/Fact or Fiction》から《精神の願望/Mind's Desire》と《枯渇/Mana Short》を手に入れ
・《喚起/Recollect》経由で《早摘み/Early Harvest
・《枯渇/Mana Short

そして《精神の願望/Mind's Desire》ストーム=6で、めくれたカードを見て有田は投了。

有田 1 - 1 Chris

Game 3

この時点で残り時間は約10分。しかしうってかわって3試合目は電撃決着という形となった。

2ターン目《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》から3ターン目のハートビートへときれいに繋げていったChrisだが、そのエンドで有田は《嘘か真か/Fact or Fiction》。土地2枚と《賛美されし天使/Exalted Angel》、《狡猾な願い/Cunning Wish》、《金属モックス/Chrome Mox》から、土地2枚と天使の3枚を手札に入れる。そしてメインで裏向きクリーチャーが登場。もちろん正体は天使である。

Chrisのエンドで天使が表になったところで、Chrisが動き出す。

《嘘か真か/Fact or Fiction》をキャストし、土地、《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》、《けちな贈り物/Gifts Ungiven》、《郷愁的な夢/Nostalgic Dreams》、《精神の願望/Mind's Desire》の中から、土地と長老と贈り物の3枚が手札に入る。

そして《早摘み/Early Harvest》。コンボエンジンが高らかにうなり声を上げる。

《けちな贈り物/Gifts Ungiven》から《枯渇/Mana Short》、《早摘み/Early Harvest》、《狡猾な願い/Cunning Wish》、《思考停止/Brain Freeze》を選び出し、《狡猾な願い/Cunning Wish》と《枯渇/Mana Short》が手札に入る。その《枯渇/Mana Short》をすぐにキャストし、これは有田がせめてもの抵抗と《マナ漏出/Mana Leak》で対抗するが、この時点で有田の土地はタップアウト。動き出したエンジンはもう止まらない。

そこからは願い経由で《早摘み/Early Harvest》を再び打たれたあと、再び願い経由で《早摘み/Early Harvest》、さらに《狡猾な願い/Cunning Wish》で《思考停止/Brain Freeze》を持ってこられた後、天使を《残響する真実/Echoing Truth》でバウンスされ、相手が2枚の《思考停止/Brain Freeze》を持っているのを確認したところで、有田は投了。

有田 1 - 2 Chris
有田 隆一、通算成績が10勝4敗に…

有田はこれで4敗となり、かなり厳しくなってしまった。


Saturday, October 29: 9:33 pm - "Round 16 : 有田 隆一(東京) vs. Gerard Godinez Estrada(メキシコ)"

by Keita Mori

Gerard Godinez Estrada

最終ラウンドのPairing(組み合わせ)が発表され、合意による引き分け(いわゆるID)を選択することが出来た藤田 剛史(大阪)と津村 健志(広島)がベスト8進出を確定させた。二人ともキャリア通算で三度目のプロツアーサンデーであり、有田もこの試合に勝った上で周囲の状況が味方すれば…「もしかして」という位置にいる。いわゆるタイブレイカーラインにいて、有田のオポネントマッチパーセンテージは決して高くないのだ。

まあ、試合に勝利した上で、あとは神のみぞ知る、というわけだ!

Game 1

さて、試合開始だ。

ここで対戦相手となった4色「けち」デッキの`Gerardは、有田が《嘘か真か/Fact or Fiction》をプレイした瞬間を狙い済ませて《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を通してきた。

このプレイによって彼は《起源/Genesis》と《すき込み/Plow Under》をハンドに獲得し、墓地には《永遠の証人/Eternal Witness》と《陰謀団式療法/Cabal Therapy》が送り込まれる。

Gerardは4マナ4/4の《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》を召喚してダメージレースで先行し、戦線に《起源/Genesis》までが加わったところで、"Scepter Chant"の有田も《神の怒り/Wrath of God》での大掃除を決断した。

墓地に送り込まれた《起源》は当然《永遠の証人/Eternal Witness》へと繋がる悪夢の序曲であり、その《証人》から導かれる《陰謀団式療法/Cabal Therapy》が有田のハンドをズタズタに切り裂く。

最後は、ラヴニカの注目の《墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab》をGerardが展開し、有田は「絶対に負けられない戦い」の緒戦を落としてしまう。

Gerard 1-0 有田

Game 2

先手有田は初手の7枚を見て、覚悟を決めた。

第2ターンに《金属モックス/Chrome Mox》経由で《賛美されし天使/Exalted Angel》を変異状態で展開し、それを第3ターンにフリップしての猛烈なビートダウンをはじめたのだ。

そして、有田の決断は報われた。

なかなか除去スペルにアクセスできないGerardは《極楽鳥/Birds of Paradise》あたりでチャンプブロックを繰り返すのみで、有田はその間に除去対策としてのカウンター呪文を引き当てることが出来たのだ。

唯一、固唾を飲んだシーンがあったが、そこでの《陰謀団式療法/Cabal Therapy》でGerardは《対抗呪文/Counterspell》を指定するものの、有田がハンドに隠し持っていたのは《禁制/Prohibit》。セーフ。

かくて、数ターン後の《化膿/Putrefy》は打ち消され、「天使大作戦」は結実した。

有田 1-1 Gerard

Orim's Chant

「天使以外なんも未来が見えないハンドやったからね」と有田

Game 3

《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》の連打からの《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》召喚という立ち上がりで、Gerardは第3ゲームの口火を切る。

有田が《嘘か真か/Fact or Fiction》をプレイすべくタップアウトしたところに《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を通す、という一戦目を髣髴とさせる動きをGerardは見せるが、有田は《金属モックス/Chrome Mox》での加速から《等時の王笏/Isochron Scepter》を設置し、そこには《嘘か真か》で手に入れたばかりの《オアリムの詠唱/Orim's Chant》を刻印した。

5ターン目にして"Scepter Chant"コンボの完成である。

もちろん、黙ってみているわけにいかないGerardは、有田の最初の《王笏》起動にレスポンスして《酸化/Oxidize》を唱えたが、有田はしっかりとこれを《禁制/Prohibit》。

さらに、続くターンに有田は「2本目」の"Scepter Chant"を完成させ、実質的にゲームを決定付けた。

ただ、なんとか粘りたい、おそらく時間切れに持ち込んでやろうという意図の下だろうが、Gerardは《起源/Genesis》をディスカードし、次のアップキープからこれを「無駄に起動」しはじめる。

どういうことかというと、

すでに7枚のハンドのあるGerardに対して有田は「無力化マシーン」こと"Scepter Chant"をアップキープに起動する。それにあわせてGerardは《起源》の墓地回収能力を起動し、「何を回収すべきか考える」。そして、通常のドローによって9枚にふくれあがったハンドから2枚を捨ててターンを終えなくてはならないので、またまたGerard「何を捨てるべきか考える」わけだ。これには、結構バカにならない時間がかかるわけで、試合の残り時間はみるみるうちに10分をきった。

有田 隆一

この、グレーゾーン、もしくはアウトかもしれない遅延行為に対して、有田はかなりエキサイトする。ヘッドジャッジを呼びつける大騒ぎになった。

そして、注意されようとなんだろうと、やはりGerardはその「じっくり考える」一連のサイクルを放棄せず、毎ターンのアップキープに《起源》の回収能力を起動し続けた。

そんな、観客からもちょっとしたブーイングの声が聞こえるようなざわついた雰囲気の中で、有田は3本目の《等時の王笏/Isochron Scepter》に《火+氷/Fire+Ice》を刻印し、さらにダメ押しの《賛美されし天使/Exalted Angel》を光臨させた。

雑音をものともせず、有田は勝利で予選最終試合を終えた。

有田 2-0 Gerard

そして、有田 隆一はタイブレイカーに勝利して、第8位で決勝にすべりこんだ!

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